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2011.09.09

おっさんもSteins;Gateを目指す

STEINS;GATE Nitro The Best! Vol.5STEINS;GATE Nitro The Best! Vol.5

ニトロプラス 2011-09-16
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なんか俺、年イチの更新ペースを律儀に守ってるなぁ。ゲームの方をクリアしたのとアニメ版がラスト回を控えているこの勢いのままに書きなぐる。

blogでの高い評判を聞いてずっと気になっていたSteins;Gate(シュタインズ・ゲート)。
XBOX持ってない俺は他のコンシューマで出るのを待ち続けていた。やっと出たPC版もタイミング悪かったりでプレイしそこなっていたらつい先日なんとiPhone版が発表。PCは手元にないけどiPhoneならある!ということで結局配信日に落として仕事の隙間にひと通り全エンディングまでプレイしてしまった。この間、平均睡眠時間3時間強。いい歳してダメ社会人である。
そんなわけで本レビューではシナリオは変わらないと思うけど、システムについてはiPhone版での話になる。

ストーリーやキャラは公式でも見てもらうとして個人的な感想をだらだらと。一応、ズバリなネタバレは避けてるつもりだが、ニュアンスで香る部分もあるかも。ご注意を。

いやー、イイね! いわゆるタイムトラベルものはかくあるべし! ビジュアルノベル系をやるのは428以来だけど全く違う方面で傑作だ。

詰め込むだけでなくうまいこと料理された科学理論。
秋葉原を舞台に時間と世界を跨ぎつつ練りこまれたプロット。
絶妙な緩急で繰り広げられる笑いと悲劇、陰謀とサスペンス、ロジック、そしてロマンス。

ひと通り終わるまで約25時間ほどのプレイ時間だったが、久しぶりにいろんな思いを馳せる時間を持つことが出来た。
XBOX/PC/iPhone/iPad版と選択肢も増えたことだし、未プレイの方にぜひぜひオススメします。


◆シナリオ・演出

<伏線とその回収>
シナリオとしてやっぱり良く出来ているのは序盤から張り巡らされる伏線と終盤での回収だ。シナリオ内で明確な「折り返し地点」があるのだが、知っているはずの折り返しの行き着く先には経由したドラマの分だけの違いが待っている。それが本作品の一番の仕掛けであり、また最重要テーマでもある。(何言ってるかわからんが、書いてる方もどう書いていいかわからん) 
特に折り返し後はどこでプレイをやめたものか困るほど。全てはラストのカタルシスのために綿密に配置されたものなのだ。

<2ちゃんねる用語と厨二病>
きっと序盤の主人公の岡部の厨二病語り、まゆしぃやダルの口調、それだけで距離を置く人も多いのではないかと思われる。飛び交う2ちゃん用語(作中では@ちゃんねる)が難解な科学用語を中和してくれ……るどころか余計にドン引きさせている可能性も否定できない。逆に元ネタに親しんだ人には各TIPSの説明含めてニヤニヤの連続だろう。

ただこれ、特に岡部の語り口調は実は演出的にも結構効いている。中盤以降の激動の中での口調の変化、終盤での変化と岡部の心情の表現手段として十分に活躍してくれるのだ。
厨二病オカリンがかっこよくて、ほっとして……その日を迎える時、きっとあなたの口元もマッドサイエンティストのそれになっているだろう。

<ギャルゲー要素?>
一応、科学ADVであり恋愛ADVではない、のだが、いわゆる攻略キャラ的な扱いなのは5人。さらにメイン扱いは二人なのでそういう点では明確に絞られている。
プレイ時間のボリュームがちょうどいいのもそのおかげとも言えるがキャラ毎の濃厚なイベントを、って期待にはまだ未プレイだけどファンディスクである「比翼恋理」の方をどうぞ、ということだろう。
ルート的な順序の強制はないが、キャラ毎の話は恋愛イベントとしてでなく、どちらかというと行為とその代償を岡部とプレイヤーに染み込ませるためのエピソードとして存在している。

<シナリオ分岐>
分岐条件(特にTrueEnd)には一部、納得いかないところはある。フォーントリガーシステム内で恋愛ADVでいう「親密度」的なものを対応し、かつこのボリューム内で、となると仕方ないところはあるのかもしれない。が、これを選んだからこそこのルート、という説得力には若干かける。

こういうノベルADVでのシナリオ複数のEND、ルート探索、繰り返しプレイ時のスキップやそれにともなう感動の薄れ、作業化……。いわゆるビジュアルノベル自身のプレイスタイルとシナリオ内の岡部が体験するものは似ている。
複数のシナリオ・ルートの記憶を引き継げる、神の視点にあるのは岡部、そしてプレイヤーだけなのだ。
あんなに感動したシーンもルート探索のために繰り返し読み飛ばしているとイベント絵の切替さえもうっとうしい。ちょっとした変化でもないものか、と荒んでいくのはあたかも例の無限サイクリングの岡部ではないか。

<音楽>
プロデューサさんがミュージシャンでもあるとのことで、BGMや楽曲も充実している。初見では歌詞がアレだ!(笑)と思うけど、アニメ版含めて「これじゃなきゃ」と思ってしまう罠。キー的にカラオケはムリかー。

<フルボイス>
iPhone版でもフルボイスを実現している。いわゆるギャルゲーでは主人公(男)の音声はテキストのみ、ということが多いが、本作ではキャラクター全員の声が収録されている。というより、オカリンボイスがメインといっていいだろう、常考。
ギャルゲーでは音声スキップすることが多いのだが、今回は基本全聴きで進めたくなった。声の演技頑張ってます。音声のビットレートはぎりぎりまで落とされているが聞きにくく感じることはない。


◆システム関連

<iPhone版はRetina対応>
iPad版がHDとついてるのでiPhone版は低解像度なのかと思ったがしっかりRetina解像度には対応している。DPIの高さもあって映像としての不満はなし。文字も読みやすい。

<フォーントリガーシステム>
このゲームではシナリオ分岐は行動の選択肢でなく、携帯によるアクション(電話やメール、メール返信)のする、しないで分岐していく。選択肢が出ないのはいかにもゲームっぽくなってしまう時間を少なくし、ストーリーへの集中という点でのメリットは大きい。特にiPhone版では通常プレイは横持ち画面、縦持ちすると携帯画面呼び出しという機能もついている。が、寝っ転がってプレイするときは邪魔なので結局あまり使わなかったな。
画面の狭いiPhone版だから、というのが大きいだろうけど携帯画面でのメール選択はやや選択しにくい。支障になるほどではないけどもこれは仕方ないか。

<テキストスキップ>
ビジュアルノベル系で欠かせないテキストスキップ機能。強制スキップ、既読スキップを備えており、iPhoneでもそこそこのスピードで送られる。ただし一部、結構頻繁に繰り返されるタイムリープムービーが飛ばせないのはストレスだ。

<セーブ、ロード>
通常のセーブに加えてクイックセーブ機能もついている。iPhone版でも保存枠は十分。

<使いにくいTIPS>
科学用語や2ちゃんねる用語などを補足するTIPS。200を越えるTIPSが確認できるのはいいのだが、正直このTIPS関連のユーザインタフェースはイマイチ。一応、表示しているテキスト中にTIPSがある場合はTIPS画面呼び出しで表示されたTIPSが選択されるのだが、いちいち画面呼び出すんじゃなくてやっぱりテキスト中のTIPSをタップしてすぐ読みたいよね。テキストとして同時に2つのTIPS表示されたら1つは自分で探して読まないといけないのもマイナスポイント。TIPS画面で次の未読項目にスキップしたりもできない。

<難易度>
基本的な難易度は高くないが、悩むまでもない当然の分岐と前述の通り、一部ルート突入条件については「なんで?」なものと極端。シナリオ特性のためだろうけど、街や428のようなパズル的な面白さではない。


◆ゲーム中のネタなど

<タイムマシン理論>
アトラクタフィールド理論の考え方や再構築の考え方は結構好きだ。
バックトゥザフューチャーとは違い、タイムパラドックスがおきない遡行方法を持ち込んだのもうまい。でも映画の続編でマーティが前作のマーティを見てたりする面白さってあったよね。ここではうん、大丈夫、とだけ。

細かくはリープのための圧縮やら基地局問題、座標指定など、技術・科学的にみた突っ込みどころはいくらでもあるだろう。しかし作品を成立させるに充分の説明責任?をは果たし、うまく使いこなしている。

<ナツカシのジョン・タイター>
設定のベースとして結構大きい部分を占めているのが、我等の暮らす世界線にリアルに現れていた自称タイムトラベラーのジョン・タイター。当時の騒ぎ(ってほど大きな騒ぎになってなかったな)を知る人ならニヤリとするだろう。俺はSlashdotJapanあたりでの議論を読んでいたような気がする。さすがに細かいことは忘れてて2000年問題うんちゃら、の記憶があったくらいだけど。
結構いろんなところにタイターネタは反映されてるので、プレイ前にWikipediaなりで情報仕入れておくのもいいかもしれない。


◆キャラクター

<岡部倫太郎>
女性(一部風)キャラ達もいいのだが、何よりまずは岡部倫太郎だろう。きっと誰もが極度の厨二病な言動で「ダメだこいつ(略)」と思わせる。しかし、深さではダルや助手に及ばないものの、広い方面の知識を持ち、観察・推測力も行動力、判断力もあり、結構オールマイティだ。何よりラボメンとして迎え入れた仲間に対しての懐の深さ。自分の弱さとも向き合う強さ。
あれ、これっていわゆるギャップ萌えってやつ?

<ダル>
何度もHENTAIとばかり言われてるけど実は一番いいやつだ。無茶な要求にもさして文句もいわずに実は誰よりもオカリンを立て、支えている。かつ未来含めた各発明品の技術、ハッカーとしての手腕まで考えれば超ハイスペックだろう。繰り返される再構築の中で一番ショックだったのは並み居る女性(風)キャラ達を差し置いて、ダルがオカリンを知らないパターンだったのは俺だけではないはずだ。

あれなんで男だらけになってんだ? アッー!な感じではないか。

もちろん、女性(風)キャラ達、特に助手スキーではあるのだが、キャラ自体というよりシナリオ上の流れとして好きという方が正しい。この作品は岡部倫太郎と鳳凰院凶真の、それにリンクするプレイヤーのものなのだ。


◆おわりに

読後感みたいなもののせいか、中学だったか高校だったかの時に読んだハインラインの「夏への扉」を思い出す。俺はSFに詳しいわけでは全くないけど、「夏への扉」は「SFってスゲー、おもしれー」と印象付けた作品として俺の中で不滅の傑作だ。(もうほぼ忘れてるけどw)

タイムトラベルものとしての面白さ、溜めとカタルシス。
それを味わえるSteins;Gateは今のプレイヤーへのジュブナイル、SFへの扉としても面白い立ち位置をもてる傑作だと思う。

2010.12.12

『海月姫』と漂う時間

海月姫(1) (講談社コミックスキス)海月姫(1) (講談社コミックスキス)
東村 アキコ

講談社 2009-03-13
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超久々の更新は東村アキコの『海月姫』だ。ちょうど今アニメでもやってるけど、漫画の最新6巻がでたタイミングで書いてみよう。
ちなみに俺はクラゲは海ノ中道マリンワールドで子供にまじってクラゲ実験をワクテカで見るくらいには好きだ。ほんと綺麗だよね、延々見てしまう。


◆テンポとキャラクター

さて、海月姫のストーリー紹介は……面倒なので省略(ぉぃ)
公式ページやらWikipediaやらググればいくらでも出てくるだろうし、いいか。

この作品の魅力がなにかと言えば、俺的にはテンポの良い展開となによりもキャラクター達の愛しさ、おかしさだろう。
月海や蔵之介の「母」に関連した伏線とかストーリーの仕掛けもうまいけどなによりもキャラの魅力にあふれる作品だ。東村アキコ作品は『ママはテンパリスト』を先に読んで大笑いさせてもらってたけどストーリーものもいいなあ。

ストーリー要素は恋愛、オタク、変身、立ち退き事件、コメディ、母親とドレス、80年代女の恋(笑)などなど結構いろいろてんこ盛りされてるのだが、うまいこと織り込まれているので複雑になることなくテンポの良さになっている。
6巻まで進むといろんなことが繋がって一気にひとつの方向へ収斂されていく。そう、ちゃんと最初から種まきされていたのだ。

正直「どうせオタク女子を化粧とかで変身させるんでしょ?」という先入観もあった。
いや、それは間違いでもないのだけど、それはこの作品のほんの重要な一部だ。(変な日本語)


◆月海かわいいじゃねぇか

上京したものの腐女子となってしまった月海が蔵之介と出会うところからストーリーは始まる。海月姫はギャグテイストが強められているものの、結構きっちりと少女漫画である。このように"Boy meets girl"という基本が守られているのもそのひとつ。スキスキベクトルのすれ違い方やモノローグや見開き、大ゴマの使い方もまたその証明ではないだろうか。

そう、「見開きクラス大ゴマ」の月海、蔵之介のかわいいこと。
大ゴマの役割は一瞬意識をその世界に飛ばすことじゃないかと思う。瞬間、そのシーンに入り込み、ともに見蕩れ、ともに白眼をむき(笑)、そしてともに傷つくのだ。

胸に突き刺さる大ゴマ。基本ながら漫画ならではの武器であり、それが活かせているというのは作品としてすごく大事なことだと思う。


◆おかしなやつら

月海と蔵之介を中心に話は展開するが、脇に控えるキャラ達が強烈なのもこの作品で外せない大きな魅力。月海が住む天水館の住人達(尼~ず)はもちろん、「地上げ女」こと稲荷さんや蔵之介の兄(修)、親父連中など、おかしなやつらが揃っている。

俺的には特に6巻で登場したブライス……じゃなくてべライスオタクのノムさんが結構ツボ。尼~ずにすっかり慣れて油断したところでの強烈な登場。グサッと来た(笑) 俺も虫けらの一人ながら応援させてもらいたい。
尼~ずメンバではジジ様はまだ何となく今後の活躍イメージが描けなくもないとして、ばんばさんの活躍に期待が募る。

……それにつけてもベンツ好き運転手の花森さんは卑怯過ぎる。総理周辺のギャグは結構あっさり流せるのに花森さんは毎回わかってるのに笑ってしまう。


◆蔵之介再考

それにしても蔵之介というキャラクタは不思議な存在である。
役割としては「見い出し、変化をもたらす者」で、そのために月海達の平穏に土足で乗り込んでをかき回すことになるのだが、そこへウザさを感じさせないのだ。

あえて序盤で尼~ずに「侵害者への拒否」を突きつけさせたから?
それとも華やかな見た目や毎回のファッションの変化のせいだろうか。よく出来た(?)キャラである。

自分の目的もある。行動力もある。己の能力を知っているし、自信もある。でもどこか満たされていない。そう考えると一番近い存在は実は稲荷さんか。そういや最初に合うシーンで同属嫌悪ってあったっけ。
蔵之介は月海と、稲荷さんは修と。新たな関わりを通して欠けていたものを見つけることになるのだろう。


◆あとがき漫画がひどい

特に1~3巻のあとがきマンガにはどん引きと大笑いさせてもらいましたとも。恐るべきハマり能力。てか尼~ずのオタぶりが描けるのって作者&周辺に強力かつ協力的なネタ元いないと無理だよね。


◆ついでにアニメの話

『君に届け』と同様、絵もストーリーも丁寧に原作をなぞりつつ、動画ならではのアクションを取り込む。幸せな関係を築けているのではないだろうか。あとがき漫画の中で作者も触れてたけど、最近のアニメは漫画テイストを崩さない絵を出せるんだねえ。アニメは11話までらしいけど、どこまでやるんだろうか。
そうそう、これを書いている現在8話でさりげなくごっちゃんが登場してた。


◆海月姫に漂え

最初に書いたように本作はいろいろてんこ盛りではあるけども、それでも根っこは普遍なんだろう。それは世にあるほとんどの作品が共通で持つテーマである。

 
  自分には何ができるのか
  必要としてくれる人はいるのか
  どうして誰かが特別になるのか

このありきたりでいて屈強(?)なテーマに触れるようとするとき、高確率でなんらかの痛みを伴ってしまう。避け続けてしばしぬるま湯の中に浸かりやり過ごすこともできる。

この作品はそんなぬるま湯から蔵之介と地上げという「招かれざる客」によって向きあうことになった人々の話だ。

俺はぬるま湯も大好きだけどねー。

フゥーー☆ ぬるま湯フゥーー☆ (c)まやや様

2009.10.31

小春と弥七(と花)『先輩のプライド』

Koya_hana1

弥「姉さん、限界です
小「高嶋ライクな顔してどうしたのよ。あたしが沢口靖子似ってこと?」
弥「意味わかんないです」
小「むしろスルーして。で、なによ」
弥「あいつだよ、あいつ。ジャイ子!
小「ジャイ子?」
弥「新入りで入ってきて寝てるだけかと思ってたらあっという間にデカくなって襲ってくるようになったあいつだよっ」
小「……ああ、花坊のことね」
弥「ボクの鼻つかまえてちぎろうとした時、あの時のあいつの嬉しそうなニヤリ顔、きっと一生忘れられない。今でも夢に見るよ」
小「あんたが時々寝ながら誰かに吠えてるのってそれかい。花坊、リアルミッキーの鼻もごうとしたくらいの鼻ハンター花らしいからねぇ」

Mickeynose
(参考画像)

弥「ねえちゃんは平気なのかよ。このまま耐え続けるの?」
小「だってねぇ、変わらずゴハンはちゃんと出るし。第一あいつ来てからお母さんずっと家にいるようになったじゃない」
弥「う、それは確かにそうだけど……」
小「以前に比べたら毛のむしられ率も下がってきたからまだいい方よ」
弥「このまま無抵抗でいろっていうの?」
小「違うわ。あたしはただ非暴力・非服従を貫きたいだけ」
弥(ガガガ、ガンジー!?)
小「危ない時は逃げて、後は好きにやらせればいいのよ。いずれ飽きるわ」
弥(ねえちゃん、なんて穏やかな目を)
小「ただし……」
弥(!! ねえちゃんの目の奥にイライザ的な鈍い光がっ)
小「この家のアイドルの座は渡さないっ!」
弥「……はぁ」
小「ちょっとちやほやされすぎ感はあるのよね。あの程度の耳で!」
弥「……んと、はい」
小「お母さんはともかく、お父さんまでメロメロなのが気に食わないわね」
弥「お父さん…………ああ、あの時々泊まりに来る人だっけ」
小「花坊も同じこと言ってたっけ。不憫なお父さん」
弥「それにあの人も最近泊まりに来たときよく『寧々さん寧々さん』とかつぶやいてたよ」
小「また新しい女!? キーッ」
弥「よくわかんないけど、能面みたいな顔して神妙にタッチペンスライドさせながら時々ニヤケててちょっと怖かった」
小「タッチペン?」
弥「なんかわかんないけど紳士になるんだって」
小「ま、まぁ新しいものがちやほやされやすいのは世の常。最後は時間が解決してくれるのはわかってるんだけどね。オーッホホホホホホホホホホホ
弥(まぁ、ホントのアイドルはボクだと思うけどね)
小「そんなわけであの子はあくまで新入り、あたし達が先輩なのは変わらないんだから服従せずに毅然とね」
弥「わかったよ、頑張る」
小「さて、そろそろお母さん達ゴハンみたいよ」
弥「ボクもうちょっと寝とこうかな」
小「あたしはスタンバイ入らなきゃ」
弥「?」
  :
小「ああっ、花さま! そのパンくず、是非わたくしめに落としてくださ~~~い!
弥「って、こぼれ落ちに全面服従してるやないか!!」


小春と弥七シリーズ、本人もびっくりの5年ぶり更新。
そしてこれ書くときはほぼ決まって長期出張である罠。


2008.10.02

安心とワクワクのD90

Dsc_3922_

D70発売とともにデジタル一眼デビューして早4年ほど。シャッター数は4万程度でまだ十分に活躍できるのだが、我慢できずにD90を購入してしまった。簡単にインプレッションを。例によって無駄話も多くなりそうなので、実質レビュー見るならページ前半スキップすべし。

なんだか最近、購入物レビューしかしてないから物欲Blogみたいになってるな。

◆ターゲット・ロックオン

D70を使っていて不満に感じたことの最たるものは高感度特性だった。
きっちり撮るならISO400まで、条件によってはISO800でギリギリというところ。しかも最近はセンサが汚れてきのか、暗所の縞模様も気になりだしていた。
スピードライトの導入により室内はISO200ベースで撮れるようになりほぼ改善されたのだが自然光下での撮影もやっぱり捨てがたい。あとはドッグランでの撮影時にもうちょっとでいいから連写性能が欲しかった。

そんなところに昨年末、皆さんご存知のD3/D300ショックの到来だ。なんとかD200やD80への欲求は耐えたものの、この2機種の衝撃は大きかった。

「ええい、Nikonの新型は化け物か!」

と思った方も当時、数多くいたことだろう。
フルサイズ機はその後のD700も含めて予算的に除外。5年後くらいに普及帯に入ってきたら考えれば良い18-200mmのような手持ちDXレンズもあるしね。

D300はDXとはいえフラッグシップを名乗るだけあり、ボディ性能に文句のつけようのない出来だ。知人のマシンを使わせてもらったが、AF性能、シャッターフィーリング、ボディ剛性ともに撮る幸せを感じさせてくれるものだった。そして実売16万程度と、そのスペックからすれば驚異的なまでに価格が落ちてきていた。これはソソる。ソソり過ぎる

ただ、お気楽撮影がメインの俺にとってはちょっと仰々しく重いのが難点だ。特に散歩中は犬のリード持ちつつ、赤ん坊しょいつつ…などやむなく片手で撮るケースも多い。軽すぎても心もとないが、旅行先への持ち歩きも考えるとD70相当のボディが使いやすい。
D200に対するD80のように当然D300の廉価タイプもD90として出るだろう。それが俺のターゲットマシンとなった。

20081002_362_
<小春と弥七に続き今回からモデルデビューの「花」>

◆衝動的犯行?計画的犯行?

D90についての噂はかなり出回っていた。D300同等のイメージセンサはほぼ確定。動画機能は半信半疑であったが、果たして9/17に発表されたマシンには俺の待っていたスペック+αが搭載されていた。キター、俺のニコン
D300ゆずりの高感度特性、4.5コマ/秒の連写と待っていた機能に加えてAF11ポイント版ながら3Dトラッキングシーン認識、そして720pながらHD動画対応。

来ちゃったものは仕方がない。あとは「いつ買うか」だな。

その翌日、俺は購入費用の見積もりと償却計画をたて稟議書を同居人へ送付した。少なくとも年末までに10万は必ず切る。その付近でゴーだ。

ところが、予想以上に価格の下落は早く、発売から数日でもう10万切ってやがった。こりゃ年末どころじゃないな(ニヤリ) 9月をほぼ休みなしで働き、加えて夜勤生活でストレスが溜まっていた俺は挙動不審になりはじめる。
そして久々に取れた夜勤明けの休日、「とりあえず現物みなきゃね」と訪れた某店でD90にファーストタッチ。迷うことなく店員さんを呼んだ。

俺 「D90、この価格ですか?」(10万7千円くらい)
店員「ええ、今はこの価格ですね」
俺 「某店で…円のカメラ買い替えプライスで…円だったんですけど」
店員「ちょっと確認します」

その後、戻ってきて他と同じところまで値下げOK。一応同居人の了承を得て店員へ購入を伝える。と、ここで思わぬツッコミが。

同居人「買い替えって、出すカメラないじゃん」

そういえばそうだった。D70を手放すつもりは毛頭ないし。

店員「な、ないんですか?
俺 「ないかも。なんとかします、そのうち
店員「1週間後でもいいですからちゃんと持ってきて下さいね、お願いしますよ!」
俺 「ええ……たぶん

……ちゃんと当日何とかしました。

そんなわけでついつい衝動買いしてしまったわけです。

Dsc_3920_


その帰り道で
たまたま事前に買っておいたSanDisk UltraII 8GB SDカード」を挿して、
「D70持ってきてないのにたまたまバッグに入れてたバッテリ」を装着して、
「D70持ってきてないのにたまたまバッグに入れてた35mmF2のレンズ」つけて夜のドッグランで試し撮りしましたけど、あくまで衝動買いですから。

やっぱり無駄話が長くなったので、そろそろちゃんとレビューへ移ろう。

20081001_259_
<そのままだと若干明るめ?昼の風景は-0.7EVくらいがいいのかも>


◆ボディタッチ

【適度な軽さと質感】
ボディサイズはD70とそんなに変わらないが、重さはかなり軽くなっていてびっくり。質感も思ったよりしっかりしていて、グリップも握っていてかっちりフィットする。さすがこのへんは外さない。不満なし。

【超キレイな背面液晶】
グリップを握ってまず目に入るのは巨大な3インチ背面液晶。デカいだけでなくこれがまた超キレイなのだ。
高画素をいかして撮影情報との同時表示でも確認しやすい。実際、D90を一日使ったあとにD70の液晶みると「よくこれでやってたな」と本気で思った。慣れるともう戻れないかもしれない……。
単純に撮影像の確認だけでなくInfo表示、ライブビューに動画と今回この液晶がフル活用されている。それに応えるだけの素晴らしい表示品質だ。視野角も十分。晴天下でも色は褪せて見えるものの、なんとか視認OK、木陰なら問題なく確認できる。

【軽快なレスポンス】
思えばD70を買った当時の決め手は他機種に比べてレスポンスが軽快だったことが大きかった。D90は当然ながらD70よりさらに進歩していて、あらゆる操作にキビキビしたレスポンスを返してくれる。画像表示はズームイン、ズームアウトボタンで画像の拡大や複数画像の一括表示がシームレスに出来るが、この操作でももたつきがなく気持ちよく操作できる。
画素数としてはD70の倍なのだが、処理チップがそれだけ進化してるのだろう。そしてシャッター時のタイムラグの短さもあり、撮影時にストレスがない。撮影ストレスないから気がついたら枚数いっぱい撮ってた、って感じ。

【きっちりのAF性能】
残念ながらD300からグレードは落ちるものの、D80と同一ベースのAFに3Dトラッキング機能を輸入した11点AFが搭載されている。D70のAFは暗めのところだと中央のAFポイント以外は迷いまくりだったのだが、周辺を含めてきっちり合わせてくれた。3Dトラッキングはちょっと試してみた程度だが、AF点の動きを見る限りでは思ったより追従してくれているようだ。

【キレのいいシャッター音】
D90のシャッター音は非常に気持ちいい。人の好みもあるのだろうけどこの重すぎず、キレのいい感じはかなり気に入った。連写時もいい。シャッター音のフィーリングが合うのは些細だけど幸せなことだなぁ。

【ファンクションボタンが便利】
D70で欲しかったAFモード切替ボタンが増えたのもありがたいが、加えてグリップを握りこんだところにひっそりとあるファンクションボタンがいい味を出している。ここに自分の好みに応じていくつかの機能から選んでボタンの動作を設定できるのだ。
今俺が設定しているのは"+RAW"だ。この設定をしておけばファンクションボタンを押しながらシャッターを切ったときに通常のJPEG保存に加えてRAWでもファイルを記録してくれるというもの。
今回、D90への乗り換えで悩みの種になりそうだったのがファイルサイズだ。D70では全てRAWでとっていたが、D90の画素数でRAWだと今の数倍HDDサイズを圧迫する。このRAWボタンはその解決案のひとつになる。通常JPEGだけでサイズを押さえ、後でRAWでいじらないとダメそうな難しい光条件のときだけ、ファンクション押しながらシャッターするだけでいちいち設定変更をしなくてもワンショットのみRAWファイルでの撮影が出来る。Auto設定が賢くなってJPEGでもいけそうなのとあわせてこれはかなり便利だ。

20080930_116_
<当たり前だけどスピードライトはD90でも大活躍>


◆画質

【賢くなったAuto】
使ってみて一番驚いたのはD70時代から比べて各種Auto設定が賢く、そしてきめ細かく調整できるようになっていたことだ。
D70ではRAW撮影後、結構マメに調整していたホワイトバランスだが、D90ではAuto設定でも今のところあまり外さない。まだ撮影シーンがそんなに多くないので他条件でも大丈夫かはわからないけど。シーン認識システムが入ったのもあり、かなり賢くなっているようだ。
色調もスタンダード、ナチュラル、ビビッドなど自分の好みに合わせて選べるので、うまく傾向が掴めればRAWじゃなくてもいいかな、と思わせてくれる。このへんはこれから長いこと付き合って見極めるしかないところだ。
ISO感度もAutoで上限感度が設定が出来るのが嬉しい。D70は無制限に上がってしまうのでちまちま手作業で変更していたが、これもほとんどAutoで済みそうだ。

【きめ細かな調整】
ホワイトバランスなどの設定が自分の環境や好みに合わせて変更できるのだが、これがかなり細かく設定できていい。D70でも調整機能はあったのだが、色温度の若干のプラス・マイナスを変更できる程度だった。
D90ではプリセットの設定それぞれについて色マトリクスの中から色合いを選ぶことが出来る。白熱球の室内などで微調整に困っていた人にとってこれはかなり嬉しい機能だ。Auto時の設定も変更できるのが良い。デフォルトの発色傾向がやや黄色より(?)に感じたのでこのへんを自分の好きに調整することもできた。なんて楽なんだ。
カラーバランスの調整はとりあえず一度そのまま撮影して、再生モードでその画像を表示させてるところでOKボタンを押すとカラーカスタマイズのメニューへ飛べるのでここで自分の好みの色への補正位置を探るのがやりやすそうだ。

20080929_019_
<WBのAuto設定をちょっとカラーバランス変更して撮影>

【高感度特性】
高感度特性はそのままD300ゆずり。普通にISO1600があまり躊躇せずに使える。これは期待通りだ。ただ高感度特性以前に、D70から比べると高画素化に伴ってピントや動体の撮影はやっぱりシビアになったな、という印象も受ける。
高速シャッター時やスピードライト撮影時の解像感は素晴らしいが、低速めのシャッターでちょっとでもブレるとダメージがD70より大きい気がする。画素数にして倍だものなぁ。それだけレンズへの要求も高くなってるのだろう。

20081002_511_
<ISO1600は普通に使えそうだ>


◆ライブビュー
今回の液晶の使いどころの大きなウェイトを占めるのはライブビューと動画だろう。
ライブビューについてはタイムラグゼロな光学ファインダーを覗き、位相差AFで瞬時に撮影出来てこそ一眼レフ、という気持ちも若干はあるためどういう用途に使おうか考えていた。

まずシビアなピント合わせが出来るという点で確定なのは月撮影だ。マニュアルフォーカスで撮影することが多いが視力の弱い俺はそのままだとぴったりピントを合わせることが出来なかった。これをライブビューで拡大しながらのピント合わせ出来るなら便利そうだ。ずっと天気悪いのと夜勤続きでいつになったら撮影できるのかわからないけど……。
あとはモノ撮りやマクロ撮影でシビアなピントが求められケースなのだろうが、あまりそういう用途で撮影することがないのでパス。

もう一つの利点はローアングル撮影が楽だということ。ファインダーを覗かなくてもいいのだからカメラの置き場所の自由度はぐんと上がるはず。だが、俺の場合はローアングルにしたい用途のほとんどは犬撮影だったりするので、それなりにAFスピードがないとチャンスを逃してしまう。寝てる時ならともかく、動く相手への撮影には向かないので、そういう要望にはオプションでアングルファインダーをつける、というのが正解なのだろう。

ちなみにライブビューモードではD300ではあった一旦ミラー開閉しての位相差AFは使えない。その分コンパクトデジカメのようなコントラストAFが若干スピードアップしているようだ。コントラストAFはコンパクトデジカメのそれとほぼ同程度の速度かな。ピントは合うときは合う、合わないときは合わないというのも同じ。
やっぱり一眼レフならではのピントへの安心感やすっきり感はないのだがシーンを割り切って使う分には問題ないだろう。

20080929_075_
<疲れてるときのワンコならライブビュー間に合います>

20080930_136_

<トロい小春なら常に間に合います>


◆動画撮影

先日D90のテレビCMを見たのだが、CM内では世界初の一眼レフ動画でありながら動画にはまったく触れていなかった。
「本筋のスチル性能だけで十分、動画を飛び道具的なウリにするつもりはない」
という意思の表れだろうか。確かにD90の動画機能はまだまだ荒削りなものだ。しかし、それではオマケに過ぎないのか?というとやっぱりちょっとしたエポックメインキングな機能じゃないかと思う。

デジカメでの動画撮影についてはその構造上、デジタル一眼レフよりコンパクトデジカメや携帯端末で発達してきた機能だ。最近になって一眼レフにもライブビューが搭載され始め、動画対応も時間の問題だろうとは言われていた。特にD300に載っているセンサは仕様として動画対応可能なスペックだったらしく、それを引き継ぐD90には早くから動画対応の噂が流れていた。
コンパクトデジカメでの動画と一眼レフクラスでの動画対応のインパクトの違いはなんといってもその豊富でハイクオリティなレンズ資産を活かした描写が出来ること、またセンサのサイズが桁違いなのでボケ味を生かした動画が撮れることだ。

ありがちだが我が家もビデオカメラは買ってはいるものの、長いこと押入れで眠っている状態が続いている。イベントで思い出したように取り出してもまたすぐ埃をかぶってしまう。D90での動画はもちろんまだ使いたての新鮮味も大きいだろうが、スチル撮影の延長上で動画まで手が伸びることが多い。
これは「イベント撮影」と「シーン保存」の感覚の違いだろうか。ビデオカメラはその用途からして「何かイベントがあるときにわざわざ持って行ってイベントの間、ほぼ回しっぱなしで撮る」という使い方をしてきた。それは記録であり、よっぽどのことがなければ編集されることもない。下手をすると二度と見返されることもない……。
D90動画の場合はスチルを撮っているときにこのシーンは動いてるのもいいな、と思ったときに使える。そのシーンを動きごと残すことになる。またPCでの取り込みということもあり、簡単に見返すことが出来る。ただこれはコンパクトデジカメの動画でも同じこと。D90で撮る違いはなんというかその撮れる映像のワクワク感にある。 

720p(1280x720)という高解像度だからというだけではない。ベタながら浅いピントの中から徐々に浮き上がる被写体や、広い階調表現から生まれる美しい陰影、ボケによる立体感は引き出すのは非常に難しいが、その片鱗に触れたときにゾクゾクする何かがある。初めて一眼を手にした時、明るいレンズを手にいれた時のあの感じ。特に単焦点開放バカなら手を出さねば!(違)
ムービーちまちまたまってきたけど仕事が落ち着かないことには編集する時間がない…。


<買った日に初めて使うムービーメーカーで…初心者丸出し>


<編集してない短めの。ピント合わせきれず>

ちょびっと補足しておくと上記ムービーはかなり最低レベルの撮影になっていることをお断りしておきます。
購入初日の夜のドッグランで中腰のしゃがみ姿勢、右手でボール投げてるので片手ホールド(しかもボールは弥七のヨダレでだらだらなので投げた後撮りながら手を拭いてます……) ピントも片手では合わせにいけないので近場にピント合わせたままにしてます。レンズは35mmF2を開放のまんまなんでVRもなし(馬鹿)
通常撮影のサンプルとしてはあまりにアレなので参考にしないでください(泣)。その後撮ったのは編集出来てないっす。「動画どれくらいいけるんよ?」な人はこのへんを観るのがベストかと。

一眼レフでの動画はまだ始まったばかり。弱点、不足点も一杯ある。D90の動画でいえばAFに対応していないこと、FullHDには未対応であること、CMOSの宿命でもある読み出し時間差のためゼリーのように絵が揺れてしまうこと。

美麗で高精細な液晶とはいえ、マニュアルでピントを合わせるのはやはり難しい。とはいえ、コントラストAF程度のスピードでAF出来てもまともな撮影には使えないし難しいところだ。
でも正直なところ、マニュアルでピントを合わせるという行為が楽しくて仕方がない。自分の意図がうまく反映されると嬉しいし、メカを操作しているという実感がある。これだけスチル機能でAutoの恩恵を浴びておきながら不思議なものだ。

ゼリー現象は手ぶれが激しいとそこそこ目立つ。動画は基本三脚なのだろうなぁ。手ぶれ補正レンズである程度は防げるが、やはり出るときは出る。普段、三脚持ち歩いたりするのが面倒で室内・室外ともほとんど使ってないのでかまわず手持ちで撮ってたりするけども。ただ撮影でそこまで動かしまくることは実際は滅多になさそうなので手ぶれさえ抑えればそれほど気にすることはないのかも。

ところで動画の編集ソフトってみんなどうしてるんだろう。Windows標準のムービーメーカーでそれなりに切り貼りは出来るが、HDでの書き出しはできないようでもったいない。(VistaはHDらしいが…)


20081002_496_
<ピクコンのクイック調整で彩度上げたりも簡単>

◆熟成と冒険

このボディには安心とワクワクが一緒に入っている。

多機能にも関わらず、ほとんどの撮影は賢くなったAutoだけで大丈夫だし、操作も簡単でわかりやすくなってる。事実、D70からの乗り換えとはいえ俺は実はマニュアルはまだ読んでない(だって分厚いし…。仕事落ち着いたら読もう)のにほとんど戸惑うことなく新機能含めて使っている。ボディのグリップ、ファインダー、シャッター、どれも安心して使えるマシンだ。しかして間口は広く、また懐は深い。
調整可能な各種パラメータ、アクティブDライティングやカメラ内補正機能。てんこ盛りの調整機能は「Autoおまかせ」から「自分なり」へシフトアップする道筋を気になるところから入っていけるだけの選択要素を持っている。少しずつ自分なりの設定を探し、自分だけの絵にしていく。だからこそ「俺のニコン」というフレーズになるのかもしれない。

うって変わってハラハラドキドキ、そしてワクワクな動画機能も入っている。少なくともこちらには「安心」という言葉は似合わない。本気で使いこなすのなら相当に頭を捻り、自分の手先を頼りに技術を磨き、いろんな条件に注意を払わねばならないだろう。だからこそ得られる充実感が待っている。

D90はこんなふうに「熟成の安心感」と「冒険のワクワク」が共存しているマシンだ。

コストパフォーマンスも高い。どうしても動画機能に目がいきがちだが、まずスチルカメラとしての出来がきっちりしている。これだけで価格的には十分見合うものだと思う。その上で動画へのチャレンジ、なのだ。

これから8万前半くらいまではがんがん安くなるだろうから自分の中で許せる額になったら思い切って手を出してしまうと幸せになれます、きっと!


20081002_381_
<モノクロモードも。動画でもカラー変更は使えます>

Nikon デジタル一眼レフカメラ D90 ボディNikon デジタル一眼レフカメラ D90 ボディ

ニコン 2008-09-19
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2008.09.08

サエコ・マイ・ラブ・アゲイン

Dsc_3582

◆サエコ・マイ・ラブ

前回のSaecoレビューを書いてからはや3年半が経過した。
SaecoのMagic Cappuccinoを購入してからというもの、ほぼ毎日といっていいくらいにエスプレッソコーヒーを楽しんできた。「よし、十分元取った!」(庶民)

このマシンのままでも特に味に不満はないのだが、一番困っていたのは来客があった時だった。一回で淹れられるのは2杯までなので、自分達の分まで含めるとどうしても複数回に分けて豆を挽いて、ポッドの掃除してと繰り返さねばならなかった。先に出してもやはり揃うまで待ってくれてることが多かったりする。このため、お客さんが多いときには量が多く淹れられるドリップ式のレギュラーコーヒーで済ますことも多かった。
Magic Cappuccinoを購入したときもSaecoの全自動の機種もあったのだが軽く10万をオーバ。とてもじゃないが手が出ない。いつか安くなったら、今のが壊れたら考えようかねーなんて話していた。

◆これはやばい

そんな中、小さな事件(?)が起きる。
毎回毎回、うちらの物欲を刺激させてくれている某夫婦がデロンギの全自動コーヒーマシンを導入。遊びにいったときに淹れてもらったのだが、これがまた美味しい上に超簡単だったのだ。本当にボタン一つで出来上がり。この楽さ加減は「これはやばい」。
そして全自動の何がいいかって、なんだかんだで俺の当番になっているコーヒー淹れ係を返上できる! いや返上しなくても楽できるじゃないか。(係就任は濃さ調整で俺が文句つけてたから自業自得なんだけど……)

◆サエコ・マイ・ラブ・アゲイン

刺激を受けて俄然、物欲に駆り出される俺と同居人。でもやっぱり値段が…ねぇ。
ところが件のデロンギのマシンは思ったより安くなっていて、数年前とはどうも状況が違うようだ。それじゃサエコも? 調べてみると新機種が出ている上に前から比べるとかなーーり下がっている。いや定価は相変わらず高いんだけど、実売は頑張れば手が届くところまで落ちてきている。
そんな中、ひときわ目を引くオレンジ色の一台を見つけた。それがOdea Giro Orangeだった。噂によると次の新型も出る(出てる?)ようで、もしかしたらこのデザインは在庫っきり?

珍しく二人して意見が一致。

「ぽちっとな」

◆使い勝手は?

このマシンの使い方は簡単。豆の量と入れる量(お湯の量)を決めてボタンをぽちっと押すだけだ。
名前にもなっているGiroはダイアルを意味するものらしく、自分の好みにあわせてこのへんの調整をすることが出来る。全自動でありつつ豆の種類やロースト具合によって自分の好みで調整することが出来るのがありがたい。

Dsc_3591

豆の量はボタン押すごとに3段階から切り替え。最大の3つ豆ランプなら約10gを使うらしい。濃い目のエスプレッソを淹れるなら豆ランプ3つだろう。また湯量のダイアルは左にまわすほど湯が少なく(=濃く)なる。豆3つ+ダイアル左で一番濃い状態で抽出されることになる。
また抽出ボタンはすばやく2度押しすることで2杯分を自動で連続抽出してくれる。

試しにダイアルを一番左にした状態で抽出すると約40ccほどの抽出量になるようだ。前の機種で二人分のカフェラテ作るのに約100ccあたりだった気がするからうちでの使用では豆3ランプのダイアル左からほんの半メモリ、をダブルクリックってのが定番となりつつある。豆換えたらまた調整かな。

豆の投入は上部から。全自動なので豆のままでいれると淹れる時に必要な分だけ挽いてくれる。楽しながらいつでも挽きたてを楽しめるのだ。

Dsc_3588

ちなみにこの写真で見えるか微妙だけど、豆を挽くグラインダーの調整はこの豆投入口にあるノブで行うようだ。挽くときの豆の粒の細かさを調整できる。エスプレッソ向けだと基本は細かくするのが良いらしいけど、レギュラー風に飲むこともあるし、ってことでうちでは中間を指定。

スチーマも前の機種に比べてかなりパワフルになってる気がする。口も大きく、あっという間にミルクフォームの出来上がりだ。

◆メンテ

さて、使っていると必要なのがメンテ。全自動とはいえ、もちろんメンテは必要だ。

<右側面>

Dsc_3592

<くるっと回ってくれるのがいい>

Dsc_3596

<扉を開けると心臓部のユニットが見える>

Dsc_3593

<使われたコーヒーはここへ捨てられる>

Dsc_3600

<抽出を行うメインのユニット。取り出して洗える>

<左側面>
Dsc_3597

<給水はこちらから>

Dsc_3598

<中に見える白いのはおまけでついてた浄水ユニット>

Dsc_3599

まず感心したのが本体がくるりと左右に回せるようになっていること。水の取替えやユニットの取り出しがしやすい。またこのOdea Giroの場合、かなりの部分を本体から取り外して洗浄することができるようになっている。左右の扉を開いて取り出して、軽く洗えばメンテ完了。以前のマシンで1杯ごとにやっていた作業からすればこれまた楽過ぎるくらいだ。

◆快適なコーヒー生活を

うちでは例えばスタバのエスプレッソローストあたりの豆を使ってる時はカフェラテ、カプチーノなら豆ランプ3、ダイアル左から0.5目盛り。レギュラー風(アメリカーノ?)に淹れるときは豆ランプ1、ダイアル左から3目盛り、とかで楽しんでいる。これまた以前から考えると楽過ぎる…。(って今回「楽」って言葉何回入ってんだ)
また夏の間はアイスラテで大活躍。トレイの高さが調整できるので大き目のグラスでも直接抽出したものを淹れることができる。(それはそれで氷溶けちゃうから一旦別容器で抽出してから移すほうがベターだけど)

手動は手動なりの良さもあった。自分の中での手順に沿って淹れて狙い通りに出来上がったときの喜びもあった。でもこの「楽さ」には勝てない。だって俺、O型だから

そして思わぬメリットがもう一つ。以前に比べてかなり音が静かだ。通常のミルでやっていたので豆を挽くのに20~30秒近く騒音が、そして抽出の音も結構でかかった。赤ん坊が増えたのもあり、この騒音の低下はかなり嬉しいメリットだった。
デメリットはただ一つ、「楽すぎてつい飲む量が増えて豆の消費早すぎ!」これに尽きます…。

特にいままで手動のエスプレッソメーカー使っていた人へ、これ本気でオススメです。

 

Saeco 「BMW デザインワークスデザイン」 Odea Giro Orange (オデア・ジロ/オレンジ) SUP 031 ORG Saeco 「BMW デザインワークスデザイン」 Odea Giro Orange (オデア・ジロ/オレンジ) SUP 031 ORG

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2007.12.28

SB-600で光あれ!

Sb600_01

結構前から購入を悩んでいたスピードライト(ストロボ)をようやく購入した。
Nikon純正のSB-600というやつ。さらに上位機種としてSB-800、下位にSB-400が存在するが、さすがにSB-800は高いし使いこなせるとも思わなかったので却下。SB-400で十分なのだろうが首振りの自由度を考えてSB-600に決定。
購入の動機を含めて、インプレッションを。

◆欲しい!
室内でワンコ達を撮影することが多いのでこれまで単焦点の明るいレンズで対応してきた。明るいレンズの魔力は凄まじく、いまだに単焦点開放バカぶりをキープしている。しかし単焦点レンズでの限界もあったのだ。

一つは画角の問題。
今の手持ちの単焦点は35mmF2と50mmF1.4なのだが、時々室内でも18mm相当の広角が使いたくなることがある。資金があればいろんな焦点距離のレンズを揃えればいいのだが、財力が遠く及ばない。18-70mmとか18-200mmのズームレンズはあるのでそれを使おうとするとやはり暗くてブレてしまう。手振れ補正があっても被写体が動くと無力だ。

もう一つは画質の問題。
暗い室内ではF2やF1.4クラスでもISO感度を800や1600まで上げてなんとか。
D70は決して高感度に強いわけではないので、ISO800あたりからそれなりにざらざらとしてくる。その犠牲を払ってさえも動きまわられるとブレる。35mmや50mmを使って昼間の光差し込む室内で撮影した絵は大好きだ。あの感じにスピードライトを使えば少しは近づけるのではないか。
いや、D3導入すればライトなしでも十分……と、妄想はやめておこう。

スピードライトはこれらの問題に応えてくれるものだった。

◆魅惑のバウンス
購入前から最低限の知識としてこのクラスのライトの使い方でバウンス撮影なるものがあることは知っていた。
カメラの内蔵フラッシュで撮るとどうしても正面からライトがあたることになるため、よく見る「髪はテカテカ、肌は真っ白、背景は真っ暗」になりやすい。
バウンス撮影は直接正面からフラッシュの光を当てるのではなく、壁などに向けてフラッシュを焚き、その反射光で撮影する対象を明るくさせるものだ。
天井に向けてフラッシュさせれば部屋の照明が一気に明るくなったのに近いので自然な絵になる。壁に向けてフラッシュさせれば横から光が差し込んだような絵になり、正面からの「いかにもフラッシュ」な写真とはまったく違う自然なものが撮れる。
もともとこれが狙いだったので、バウンスしまくりで楽しんでいる。室内でISO200で普通に撮れる喜び。ああ、買って良かった。

Sb600_02
いかにもフラッシュな写真。毛がテカテカー

Sb600_03
天井でバウンスさせるとこんな感じ<。やわらかく自然な写り


◆生き返るレンズ群
スピードライトを装着することで室内での出番が少なかったズームレンズが生き返った。SB-600はそこそこの光量があるため、少々遠いところでもバウンスさせても光が届いてくれる。広角、望遠側ともに夜の室内でも結構使えるものとなってくれた。
さらに単焦点の明るいレンズについてもISO200ベースでの撮影が可能になった。単焦点ならではの精細な画質を本来の性能で楽しめる。ズームレンズの復活は予想していたが、単焦点への効果については予想以上に楽しいものだった。ISO感度を落としたままシャッタースピードを上げられるというのは当初の期待通りだが、加えてこれまでシャッタースピードをあげるためにほぼ常に絞りを全開放に近い状態で使っていたものを躊躇なく好きな絞り込み値に変えて撮影できる。もうちょっと前後までピント合わせたいと思ったときにブレを気にせず絞れる。レンズの対応する絞りの隅から隅まで使える光を手にいれたようなものだ。
そう、どちらかあればいいやと考えていた明るいレンズとスピードライトは実は相乗効果のあるものだったのだ。

Sb600_08
ズームレンズで料理撮るのなんて久しぶり

◆ワイヤレスも試す
このSB-600という機種はワイヤレスでの撮影に対応している。また俺の愛用D70もSB-600への遠隔操作に対応しているため、ためしにワイヤレスでの発光を試してみた。
D70本体側はメニューからフラッシュをコマンドモードに、SB-600側はカスタムファンクションからモードを変えて設定完了。あとは好きなところに好きな角度で設置してシャッターを切るだけだ。
対応してるのだから当たり前なのだけど、実際にD70でシャッターを切るのに合わせて遠くに置いたSB-600がフラッシュするのはフツーに感心する。SB-600の設置も一緒についてきた台を使えば簡単に置けるし、三脚につけても良い。
ただし、事前調査してなかったのだがSB-600とD70内蔵フラッシュの両方を使っての多灯撮影は出来ないらしい。増やすならもう一台SB-600なりを増やしてってことか。さすがにそこまでは財布がなぁ……。

ワイヤレスでの利点はバウンス撮影と違って撮影位置とライト位置に制限がなくなることだ。わざと被写体の向こうへ置いて逆光気味に撮ったり、斜め下から直接当てて印象的なライティングにしたりできるだろう。
イタズラしようとしたワンコをフラッシュでビビらせる、という使い方は正しくないと思われるので気をつけて頂きたい。

Sb600_05
こんな感じの位置に置いてみた

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斜め下からの光で印象的に。もう少しシャッタースピード遅くするのもいい

Sb600_07
小春もムーディー?

◆ディープな世界
まだ使いはじめたばかりでどうやればうまく活かせるのか模索中なのだがちょっと触ってみての感想としても、これは奥の深い世界だな、と感じる。考えてみればこれはある程度自在に光を操ることが出来るツールを手に入れたようなものなのだ。角度も光の強さも撮影者の意思を反映できる。これは日光の下では無理なこと。それだけに選択の幅が広く、深い。
またNikonのスピードライトは定評があるらしいが、確かに光量の調整が実に賢い。i-TTLのおかげなのか適当に撮ってもちゃんと見れるものを出してくれる。
ちょっと試すにも便利で、奥をのぞこうとするととんでもなく深い
それがライティングの世界なのかもしれない。多灯やカラーフィルターなどハイエンドな方達の世界もあるようだが、根性はなしなので当分はお気楽レベルに留めておこうと思っている。

Sb600_09
単純な天井バウンスでもいいが

Sb600_10
左手前の壁にバウンスさせると目に光のワンポイントが


さて、最後にそんな中で使いはじめに戸惑ったことのメモなど。

◆マニュアルモードが生きる世界
これまで99%の撮影はAモード(露出優先モード)で撮ってきた俺は最初、Aモードでいくら絞りを変更しても常に1/60秒に固定されたシャッタースピードに戸惑っていた。
考えてみれば当然で、フラッシュなしでの撮影時にAモードで絞り値を変えるとシャッタースピードが目まぐるしく変わるのは撮ろうとするシーンの光が最初に決まっているからだ。室内なら照明の明るさは大体安定してて、絞りをあければ連動してシャッタースピードは上がるし、絞り込めばシャッタースピードは下がっていく。それが当然だった。フラッシュ撮影では撮りたいシャッタースピードに合わせて光らせる強さを自分でコントロールできるのだ。
Aモード時はシャッタースピードの指定がないので、本体側のメニュー設定で決めた上限に合わせて撮影される。もちろん設定変更は可能だがD70の場合、1/60秒が上限になっているようだ。
せっかくスピードライトなのだから速いシャッタースピードで撮りたいというのは当たり前の欲求だろう。
この場合、Sモード(シャッター優先)かMモード(マニュアルモード)にして撮影すればいい。特にマニュアルモードで絞りもシャッターも自分の好きに設定できて、かつ明るさは露出補正(フラッシュ側でも指定可能)でコントロールするというやり方になる。
なんと制約のない自由な世界だろう。そして自由な選択ってのが厳しいものだというのも現実世界と同じことだ。

◆速ければいいってもんじゃない?
フラッシュ使うんだからシャッタースピードは常に速ければいいかというとどうもそうではなさそうだ。あえて遅めのシャッターにする価値もまたあるのだ。
例えば室内照明などフラッシュ以外の光と組み合わせる場合、フラッシュの生み出す光は基本的に室内照明より強い。このためシャッタースピードが速いとフラッシュの光だけが絵を支配してしまう。(逆にいえば無視したい光を
取り除いてくれる)
逆にシャッタースピードを遅くしていくと、だんだん室内の光が混じりはじめる。うちであれば少し赤くでる照明なので、フラッシュの光と室内照明の光が違う角度で混じりはじめる。面白い。

Sb600_04
最初の写真と同じ状況でシャッタースピードを遅くしてみる。室内照明が混じってきた


カメラは光を撮る機械である。これは過去もデジタル化されてからも変わらない。そしてその光を生み出すライト。この組み合わせが絶大な自由度を与えてくれるのは考えてみれば当然のことだ。発想次第できっと考えている以上に面白くなるツールであることは間違いない。
あとは撮影者の発想と技量……ま、適当撮影でも便利なのでオススメです(ぶち壊し)

Nikon スピードライト SB-600Nikon スピードライト SB-600

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2007.06.08

オススメ「フラワー・オブ・ライフ」

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よしなが ふみ

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「大奥」でびっくりさせられたよしながふみさんの近作の一つである「フラワー・オブ・ライフ」が4巻で完結したとのことで密かに狙っていた俺は全4巻をまとめ買い。

面白かった! 久々にこの休眠ブログを更新してしまうくらい俺好みの作品であった。読んだ後の熱が覚めてしまわぬうちに思うままに感想でも書いておこう。

4巻というサイズもあって、この作品はまるで巧みな細工のなされた小箱のようだ。

ジャンル的にいえばいわゆる学園モノ。そこにはある意味お約束ともいえる「楽園」が存在する。味のあるキャラクター、テンポのいい展開と台詞回しでしこたま笑わせてくれる。
特に真島の生態(?)については明らかに作者本人が楽しんで描いてるんじゃないだろうか。軽い自虐を含めつつ……。

ただここは普遍の楽園ではなかった。
彼らは日々お互いを知り、変わり、また変わりながら関係し続けている。

よしながふみという人はなんでこんなに人と人の関係を描くのがうまいんだろう。特に人間関係の対比と転換、入れ替えを。
物語は「外部イベント」によって起きるのでなく、そこにある人間関係の微妙な変化によって作り出される。
たった一つの出来事やたった一言だけでシチュエーションは大逆転を起こしてしまう。小柳とシゲ、シゲと真島、真島と春太郎、春太郎と三国。いろんな人と人の組み合わせの中で気が付けばポジションが入れ替わり、その変化に振り回され、励まされ、時に苦悩する。
読み返してみると最初と最後が見事に裏返しで繋がっているのがわかる。その変化を切なく、懐かしく受け止めながらこの物語の余韻に浸るのだ。


あまり多く読んではいないのだけど、よしながふみのマンガの印象は比較的淡々と展開させ、またキャラクター達を愛しつつも突き放しているように感じるところだ。それはやはり計算づくの役割配置によるものだろうか。キャラクターそれぞれが自分自身を一側面から見た分身であるからこそ持てる距離感なのかも。

読み終えた後、なんだか自分の中で盛り上がってしまい、つい吉田秋生の「河よりも長くゆるやかに」まで読み返してしまった。こちらは未完(だよな)だし、毛色は違うが何だか似通ったものを感じたのだろう。こちらも俺的に超のつくお気に入りなので未読の方は是非。

2007.01.30

俺の少女まんが道

漫画系WEBサイト界隈では最近「乙男」(菅野文)があちこちで話題になっている。出張中につきまだ読んでないのだが、オトメン、少女漫画好きの男子の話らしい。

それに触発されてか、ふと自分の少女マンガ遍歴を思い返してみた。

姉がいたこともあって、あまり抵抗なく結構な量の少女漫画を読んできた。特に一番歳の近かった姉は最低にも「借りたらそのまま」系だったのか人から借りたのであろう漫画本が部屋にいつまでも転がっていたような気がする。
でも思い返すとあったのは「スケバン刑事」「超少女あすか」(和田慎二)やら「エリート狂想曲」(弓月光)とかある意味偏ってたような……。単に俺がそのへんだけ好きで他のを覚えてないだけかも。

俺の基本はコロコロ⇒ジャンプ⇒スピリッツ世代でちゃんと毎号買っていたからマンガベースは少年誌系なのだが、中学の頃だったかに一時期姉が買っていた「Lala」(と時々「花とゆめ」)を読んだあたりからボーダーが崩れ始める。
あれは成田美名子の「CIPHER」が始まる頃だったろうか。ほぼ毎号読んでたのでその頃の作品は覚えている。個人的には短期ながら吉田秋生の「櫻の園」がえらく気に入ったような。事実今でも一番好きなランクに入る作品だ。
当時のLala作品で他に記憶にあるものは「シニカルヒステリーアワー」「ルイ君に乾杯」「朱鷺色三角&パッションパレード」などなど……と作品名思い出しついでにググってみたら「糸納豆ホームページ」さんのコンテンツに月刊LaLaインデックスなるすばらしいリンクを発見。ありがたい。そうそう、俺が読んでたのは大体この頃だ。

このへんから雑誌別でなく作家別に読む読まないのジャッジがされるようになっていった。とともに徐々に雑誌ベースからコミックスベースに切り替わっていく。上記リンクで振り返るとやっぱり作者の広がり起点は白泉社系なのだとわかる。
その後、実家から出て雑誌読めなくなると気になる作者については自分でチェックを入れることになる。吉田秋生、大島弓子、わかつきめぐみ、樹なつみあたりは今に至ってもフォローしてたりする。息が長いなぁ。吉田秋生は「BANANA FISH」でハマってすぐコミックス揃えてたけど。

もちろん、それだけにとどまるはずもなく、ジャケ買いも含めてフォロー作者はどんどん増えていくことになる。そして極めつけがメーリングリスト。実家を出た頃……当時まだインターネットが大学や一部企業だけの存在で、NetNews上では某氏達が日々絶え間ない舌戦(?)を繰り広げてたりした頃だ。当時メジャーな趣味のコミュニケーションの手段のひとつはMLだった。
とある漫画系のMLに入った俺は躊躇なく先達に情報を求めた。それほど活発なMLではなかったがそれでも山のように作品名が挙げられていく。特に古めの名作達がぞろぞろと。
そもそも書店で不遇な扱いをされ易い少女漫画たち、当然店頭に残ってるわけもなく、日々古本屋をめぐっては制覇していく……。悲しくも嬉しいことに古本屋でも大抵不遇の扱いで1冊100円以下で叩き売られていることが多く助かった。

ちなみにどんなオススメがあったかを覚えている範囲でいうと

「花ぶらんこゆれて…」(太刀掛秀子)
「セッチシリーズ」(沖倉利津子)
「陽の末裔」(市川ジュン)
「前略ミルクハウス」(川原由美子)
「はみだしっ子」(三原順)
「ライジング!」(藤田和子)
「デザイナー」他、一条ゆかり全般
「森子物語」他、岩館真理子全般
「花岡ちゃんの夏休み」他、清原なつの全般
「お父さんは心配性」他、岡田あーみん全般
「フランス窓便り」他、田渕由美子全般
「こんぺい荘のフランソワ」他、陸奥A子全般
「妖精国の騎士」他、中山星香全般

……正直にいうと途中からごっそりググりました。あえて古めのものを選んでみた。もちろんMLでは古今の作品を知ったのだが「こんな昔にこんな作品が」というインパクトはやはり大きかった。当時所有のコミックリストがすでにないのが惜しいな。

この頃の古本屋往復の日々は正直楽しかった。当然だ、毎日のように名作が読めるのだ。そりゃたまらんって。たしか竹本泉もこのへんから。当時はまだマニア誌の進出が少なかったので少女漫画家の扱いだった。竹本泉のMLでは「あんみつ姫」など所持済みレア本を見つけてはMLのメンバ同士で実費で分け合ったのも懐かしい思い出だ。
内田善美もここで聞いてなければ存在さえ知らなかっただろう。自分的ランクトップクラスの「草迷宮・草空間」他珠玉の作品を読んでなかったとしたら大損失だったろう。坂田靖子は作品数が多すぎて財布的にも泣いた。個人的には「天花粉」「珍見異聞」とかの和風なものや「マーガレットとご主人の底抜け珍道中」とか好きだ。

そして何より萩尾望都の作品群の衝撃
俺が全然知らない間に世には「こんな作品が世に出ていたのか」という衝撃だ。SFな話が好きだったのもあってずぶずぶとハマっていった。
夢枕獏氏が少女漫画について書いたエッセイか何かでこれだけの文化を知らなかったことに恐怖した、みたいなことを書いてた気がする(記憶自信なし)が、まさにそれである。少年誌系で得られないエッセンスが、物語が確実にそこにはあった。
今では雑誌掲載内容もかなりジャンルがオーバーラップしているのでこれほど極端なことはないのだろうけど、少年誌培養で育った者には刺激的な世界だったのだ。この時期に消費するように一気に読んで一気に忘れてしまってるのも多い気がする。もったいない。リアルタイムで雑誌で毎回待ってた人はキャラ名までいつまでも覚えてたりするもんなぁ。

もちろんこの時期読んで気に入った作者はフォローリストに入るわけで毎月の購入コミック数はがんがんと増えていく。これに当然少女漫画系以外も加わり、さらにパソコン通信での新ネタも入って購入冊数は泥沼化していく……。

今ではかなり絞って買うようになってしまったが、それでも時折対象範囲を広げては絞り込みを繰り返してまんが(読み)道は続く。最近は自分で発掘するというよりマンガ系WEBサイト/ニュースサイトさんたちに頼りっぱなし。ホントありがたい存在です。
何かの縁があれば皆様、古いのも新しいのもひっくるめてぜひこっちの世界にも飛び込んで頂きたい。

2006.11.27

今頃Fate終了

フランス旅行記も放置したまま更新が滞っているが現在またも長期出張中なのである。
ネット環境もPHSでの低速環境をなんとかってところだ。ワンコ達のペットシーツの臭いさえも懐かしい。

こんな状態なため、いつもならネット放浪に消えていた時間が浮いてしまった。毎日飲みにいってたら金もかかるし、いっそ独身時代に戻ったつもりでゲーマー復活してみることにした。
さて、この空白の数年間、PCゲー世界では何が盛り上がっていたのだろう。その筋の方たちにヒアリングした結果、得られた何タイトルかから店頭で自分に合いそうなものに絞り込む。

そして選ばれたもの、それがFate/stay nightだった。

最初に感想からいうと「面白かった」。
休日ついヒキコモリ気味になってしまうくらい、読み進めるためにかなりの時間を投入しまくってしまった。元々はもっとのんびり長く楽しむつもりだったのに。詰め込んだ要素と構成の仕掛け、文章量もかなりのボリュームだ。

もう2年以上前のゲームみたいなのできっと今頃やってる人なんてそうはいないだろう。
内容詳細は公式ページでも見てもらうとして(一応18禁なのでご注意)、非常にざっくり説明するならば、あらゆる願いを叶える聖杯の争奪戦に偶然巻き込まれた半人前魔術師の話である。この争奪戦は7人の人間(マスター)とマスターにより召還されたサーヴァントという人外の能力を持った使い魔のペアにより行われる。7組のマスター+サーヴァントでバトルが繰り広げられるわけだ。

またゲームといってもジャンル的にはビジュアルノベル、つまり絵などの付加要素のついた小説だ。プレイヤーは時折あわられるいくつかの選択肢から主人公の行動を選び、それに従うストーリーの変化を楽しむことになる。とはいえ、大抵はすぐバッドエンドなので、基本的にはほぼ一歩道に近い。

俺のビジュアルノベル経験としてはLeafの「雫」や「痕」のあたりからのブランクなのでえらく間が空いている。あ、コンシューマでは「街」とかもあるか。(全部古いやん) あの頃からどう変わったのだろうか。

ビジュアルノベルの基礎システムはかなり初期からほぼ完成していると思われる。Fateでは細かい設定項目でユーザの読みやすさは向上しているものの、基本構成はそれほど変わっていない。テキスト、画面エフェクト、選択肢、スキップなど当たり前のものだ。
これは逆に言えばもうジャンルとして必要なシステムは確立してしまったということだろう。
Fateではバトルメインということもあり、細かな動きのある演出により効果音含めバトル中の臨場感を高めているが、システム的には奇をてらうこともないオーソドックスなものだ。前述の「街」のようなシステムパズル的進化はまだあるだろうが、それが物語にかける制約を考えれば両者は別のスタンスで共存し続けるだろう。

そういう意味では変わった(正確には充実した、かな)のは選択肢の使い方だ。
ビジュアルノベルにおいてマルチエンディングが普通になっていき、選択肢やフラグは複数の中からただ一つの「正解」を選択する目的からルートの変更へ目的を変えた。そしてFate含む近年の作品はおそらくそこに「情報コントロール」を主目的として置くことが増えたのではないかと思われる。選択肢によりルート変更とともにプレイヤーに与える物語の断片情報を変更することでプレイ回数やルート状況に従った段階的なプレイヤーへの情報付与を行うのだ。

って、システムで長くするのもアレなのでこのへんで切り上げて、ストーリーと構成に入ろう。

Fateのストーリーは聖杯争奪戦におけるバトルをメインとした少年誌的な伝奇アクションのノリを持つ。(某先生とかは特に菊地秀行や夢枕獏な世代はニヤリとしてしまうかも)
サーヴァント+宝具による攻防はジョジョのスタンド的(知らないけど別世代ならポケモンでもいいのかもしれない)に楽しめるかもしれないし、脇を固めるキャラの格好いい台詞などは「うしおととら」のような熱血アクションに通じる何かもあるだろう。(不思議ハーレム状態もな) 一番違うとすれば主人公の成長による「ワクワク」が若干薄い点かも。
実際のところは「正義の味方」に感情移入するには俺が歳取りすぎたのか、全ルートを通してキリキリするような「痛み」までを共感することは出来なかった。想像して目の前が暗くなるような、胃がつままれるのにそれでも再度読み返さずにはいられないかのようなものは(少なくとも俺には)ない。例えばちょい前に読んだ東野圭吾の「秘密」のラストとかはしばらく痛かった。(これもなんで今頃読んでんだ……>俺)
このへんは個人差・年齢差でもあるし、そもそも求められているもの自体が違うからだろう。スルリとした喉越しで楽しむのもまた良い。そのへん含めて十分に楽しめる作品である。
キャラは女性キャラよりむしろサーヴァント男キャラの格好良さに目が集まるのではないだろうか。あの背中がたまらんって人も多かったはず。これもまた少年誌ノリの面とも言える。エロ要素は……1ルート除けばジャンル上のおまけレベルですね。

ストーリーはマルチエンディングだがかつての単純なエンディング分岐でなく前述の通り主に「情報の付与順序」「情報の多面化」のために活用している感じ。つまりは複数回同じ時間軸を追う前提でルートごとに読み手に与える情報をコントロールしている。これはたしかにビジュアルのベルの形態にぴったり合う。
小説やマンガでも1つの時間軸の出来事を複数の人物を通して見せる手法はいくらでもある(吉田秋生の「櫻の園」「ラバーズ・キス」とか)が、ビジュアルノベルで異なるのはそのパターン数、分岐点の明確さ、そして自ら「選ぶ」ことでのわずかな行動共有だ。

さて、Fateのストーリー構成としては大きく3つのルート(以下A,B,Cルート)があり、それぞれ違った趣きを持つ。どれがメインというわけではなく3つ合わせてようやくこの物語の全貌が見えていくという構成になっているのだ。各ルート毎にスポットが当てられるキャラクター達が異なるため、1ルートではわからなかったそれぞれの背景が見えてくる。逆にこのため、これらのルートは必ずA->B->Cの順でしか進められないという制限がある。こんな言葉があるのかわからないが、パラレルマルチエンディングでなく、シリアルマルチエンディングということになる。
シリアルに追うことでAルートで関わらずに消えていった者がどうしてそうなったのか、またはそうならなかった時のどう展開が変わったかを覗くことになる。パラレルも可能だろうが、それでは情報の付与順序までバラバラになってしまう。Fateではこの分量のストーリーを読ませる、理解させるためにシリアルで対応しているのだろう。
モロネタバレするのもアレなんで各ルートの構成をぼんやり書いてみよう。これらルートは重視するヒロインを誰にするかによって変更されることになる。

Aルートはバトルをメインとしたいわば王道、正しく少年誌な世界である。必要な背景知識、ルール、登場キャラクターを最低限に抑えつつ進行する。これは同時にこの物語世界にプレイヤーを「慣れさせる」役割も持つ。
次にBルートでは既にプレイヤーに基礎知識とルール把握がある前提で目まぐるしい入れ替え、展開を行っていく。Aルートに散りばめられた要素と伏線を別のif世界を覗きながらそれらを繋ぎ合せ一つの大きなカラクリを披露する。
一番長大と思われるCルートはA,Bルートで語られなかった背景を明らかにすることと、もう一つの大きな選択肢によるifを描いている。A,Bルートが同一ベクトルのもと辿りついた地点が違う印象であるのに対し、Cルートについてはベクトル自体が途中で折れるようなもの。Aルートが「直球」、Bルートを「変化球」とすればCルートは「ピッチャー交代」みたいな……。

正直当初はこれだけのボリューム量だと思わなかったのでAルートプレイ時に7人は多すぎだよな、とか思ってたのだがB,Cルート含めるときっちり全員を見せてくれている。伏線の回収も含め、これだけの構成をまとめあげた力量は感心。
そして情報コントロールのおかげで3つのルートを通して全体像が徐々に解明されていく楽しみもある。「良く出来てるなぁ」というのが正直な感想だった。
ちなみに40近くあるバッドエンド全てにコント式ヒントコーナーともいえる「タイガー道場」というコーナーが用意されている。律儀にバッドエンドを見たかどうかのスタンプも用意されているため、最終的にはこれもコンプリートすることも制覇要素となる。よくやるわ。

もー、この際なんでぶっ続けで続編、というか追加シナリオ+ファンディスクであるFate/hollow ataraxiaについてもちょびっと。

こちらはFate本編から半年後を舞台に"繰り返される4日間"を描いたものである。あとはミニゲームなどのオマケ。
これを単なるオマケ的ファンサービスディスクと侮るなかれ、そのボリューム含めていわゆるファンディスクのカバー域を大きく逸脱している。
同人誌的なキャラ達メインのファンサービス要素を多々含みながら、かつそれさえも仕掛けの一つとして新たな物語を提供しているのだ。
hollowでは構成遊びと情報付与コントロールをさらに推し進めた。本編の選択肢でなく、マップ上のどこにいき誰に合うかを選択肢として何度も同じ4日間のループを繰り返すシステムとなっている。

このシステムの背景にはほぼ明らかにプレイヤー操作とシナリオを巻き込もうという意識があるのだと思う。本編での聖杯戦争の半年後のいたって平穏な日常。本編をプレイしたモノならばプレイしてすぐに感じるであろう違和感さえもシナリオに取り込まれている。
ファンサービスとしてのエピソードも充実している。本編でのキャラクター達がわずかに垣間見せた部分をクローズアップし、日常の中でコミカルに見せている。見たかった姿を、あんなヤツかもと思ってた姿を思う存分披露してくれる。製作本家が同人誌やってるようなものなのだから。
メインストーリーの少年誌ノリも健在で、特にラストのあたりの盛り上げ方は王道であり集大成でもあろう。それで育ってきた幅広い年代を無条件で燃えさせる展開だ。

今回のシステムの特徴でもある無限に続いていく同じ4日間の日常の繰り返し。ビューティフルドリーマー?って思ったヒトはきっと同年代です、ええ。
その4日間の日常の隙間を埋めていくこととプレイヤーの行動選択を同化させ、それをシナリオ内のもう一人(真の?)の主人公の動機とも連携させている。日常エピソードを積み重ねたからこその思いを従えさせてラストへ繋げていく。んー、巧い。

と、モロネタバレないレベルだと書けるのはこれくらいかな。
プレイしてない人には全然わかんない、プレイしてる人には自明という非常にハンパな紹介になってしまった気もする……。まぁ、最初から「興味湧いたならやってみるがいいさ」で済む話である。

Fateは来年頭にPS2版も出るらしいのだが、とりあえず本編もhollowも終わってしまった。プレイヤーは、そしてもしかしたら製作者もまたこのFateという賑やかながらももはや変わらぬ楽園から離れて次の日常を目指すことになるのだろう。hollowはその宣言でもあるのかもしれない。

ふと小説「ロードス島戦記~灰色の魔女~」とか読んだのいつだっけ?なんて思い出してかなり懐かしい気持ちになった。さらに今、その頃のダブルスコアに近い気がして軽く眩暈……。
いわゆるライトノベルはその名の通り軽んじられることが多いのかもしれない。それでもその頃に空想の人物、広がる大地にどんな熱い思いを馳せていたかは少なからず財産でもある。それが魔界都市新宿だろうとバイストンウェルだろうとクト○ルーの跋扈する世界だろうとナイルの娘(?)だろうとジャングルブーツだろうとも変わることはない。
恥ずかしさ反面、長い時間を経てそれは逆に貴重なものだったんじゃないかと感じたりもする。今になって「ギンギラギンにさりげなく」を熱唱するかのように(?)こんな作品が時に妙なチカラを与えてくれることもある。
……あ、でも今も昔もマンガ読みは変わらないから結構頻繁に当時に戻ってるか(台無し)

Fateもまた中身的にはライトノベルだと思う。(ライトノベルの定義はよー知らんです、俺的なイメージだけ)
たまに「そこまで必要なの?」ってくらいに構成や設定を延々と考えているヒトがいる。それが日の目を見る、見ないに関わらず物語にとり付かれた人だ。その空想世界に生きるモノを、吹いているであろう風を、キャラクター達を愛し、配置し、世界を神なる自らの手によりこねていく。
そんな物語執着とエンターテイメント・商業性がいい具合にバランスされた作品じゃないかと思う。オススメです。

2006.09.20

LAFESTAドタバタ購入記

Lafesta01

こちらに書くのはどれだけぶりだろう。
つい先日、車をNISSANのLAFESTAに買い換えた。後の自分メモを兼ねて納車までのドタバタを残しておく。

◆まだ先の話だよな
それまで俺と同居人が乗っていたのは軽のスズキラパンだった。俺ら二人ともそこそこデカいのと当初1匹予定だったワンコが2匹になったこともあり、ワンコグッズを載せるとちょっと車の狭さがつらくなってきていた。走行性能的にもほぼ常に二人+2匹が乗るのでちょっとした坂道でもターボなきラパンは苦しげ。家族や友達を乗せるとさらにキツい。「そのうち5ナンバーでいいから車買い替えたいねぇ」というのは話題になってはいた。しかし車検通してまだそんなに間もないし、あと1年頑張ったら本格的に考えるか程度だったのだ。

◆査定だけのつもりが……
何事もシミュレーション大好きな同居人は「もし買うとしたら」の候補を上げて楽しんで(?)いたようだ。ラパンを選んだことかもわかるようにスクエア系、ポップ目のデザイン好みなので候補にはモビリオなどが上がっていた。(bBはヤン臭が強くなってきたのとCUBEは街で見かけ過ぎなので除外された模様。俺もこれには同意)
最近はWEB上で新車購入の見積りもすぐ出来る。二人して「へぇ、これくらいになるのか」などと話していた。モビリオは特にW.O.Wコンセプトなるワンコありきのコンセプトカーがモーターショーなどで参考出展されていたようで次期モビリオはそれがベースになるかも、との噂。それが出た頃ちょうどいいかな、HONDA車乗ったことないから楽しいかもねーなどという会話がされていたのを覚えている。
買うかどうかの確定は一切されてないけどなんとなく気分的には盛り上がっていたのでワンコの散歩を兼ねて近場のHONDAで実車を見たり、参考に自分の欲しいオプションつけての見積だしてもらったり。WEB見積で大体の出費予測は出来るとして、シミュレーションできないのが車の下取り額。ついでだからこれも無料査定とかで今の時点での参考にしてみるかとネット査定を申し込んだ。
その後のバタバタは同居人ページに詳しいのでここを参照してもらうとして、結果として正直自分らで「これくらいかな」と思っていた査定額の+10万オーバくらいの提示額に負けて手放すことにしてしまった。
エンジンこそ快調であるものの、走行距離4万kmオーバー、かすり傷あり、純正CDコンポ故障、ほぼ常にペット乗車、キー壊れたまま、マイナー色(黄色)と決して条件良くなかったはずだが、欲しい人がいてタイミングが良かったのだろう。マイナー色は逆に今は生産されなくなった色なので人によっては逆に価値があったのかも。
まだ買い替えの予定も確定してなかったため、「なんなら6ヶ月くらい代車OKです、保険もついてます」ということで代車を。しかし古いセダンのため俺らには窮屈すぎ。結果としてこれが車探しを加速させることになる。

◆ナビだけは確定
「次に車買うときはナビつけよう」
これだけは購入タイミングによらず決まっていた。というのも俺が本人も認めるくらいの地理&方向オンチだからである。旅行ではもちろん、自宅付近でさえも気を抜いていると道を間違う有様。自分でいうのもなんだかこれは一種の素質ではなかろうか。もし買い替えの話が立ち消えしてたとしてもナビだけはつけていたかもしれない。
そんなわけで今つけるならナビはどれ?調査は車の購入に関わらず進んでいた。WEBでの評判やYellowHatで実際にいくつか操作してみて精緻な画面、軽快なレスポンス、操作ボタンから富士通テンのEclipseが候補に。地図マニア(?)な同居人は地図データがゼンリンってのも気に入ったようだ。
当初店頭でも価格が一段安かったAVN6606HDにしようと思っていたがiPodなどのポータブルオーディオ接続用のAUX端子が欲しかったのでAVN7706HDに第一希望はほぼ決定。
ただし店頭では高い。ネットとえらくかけ離れているので、盗難保証やらないのは気にはなるけど、それをネット購入したものを取り付けならなんとか予算枠に乗るという結論に。店頭との差額大きいので修理一回分くらいは普通に埋められそうだし。

◆コンランによる混乱
先に下取りに出してしまったため、第一候補のモビリオまたはモビリオスパイクにて新車購入を本格化。条件をよりシビアにしつつHONDAディーラにて再見積。ついでにナビも自前で準備して付けてもらう場合、ナビ自体ディーラにて用意してもらう場合など調べてもらう。
そんな中、同居人がWEBでひょっこり見つけてきたものがその後の展開を大きく替えることになる。
それは日産のラフェスタ/キューブ/マーチの+CONRANバージョンだった。特別仕様車でカラーリング及び内装デザインをCONRANとコラボしたもの。9月末までの限定車らしい。
ただし先に触れた通り、CUBEは対象外、LAFESTAはクラスの割に安いが俺らの予算枠からすると高すぎなので「面白いね」で終わるはずだった。
LAFESTA自体はデビュー当初、パンフ持ち帰るほど気になっていた車ではあったので、CONRANバージョンは問題外として、通常仕様車をついでに見積と試乗だけしてみようかということになった。正直なところ単純にパノラミックルーフの車に一回乗ってみたかっただけである。

◆試乗と私情
並行して本命はモビリオスパイクで進行。やっぱ購入確定前に実車を試乗してみたいね、ということになり、近所で試乗車が置いてある営業所を調べて予約。ついでに遊び半分のLAFESTAも同じ日の午後に試乗予約した。
予約当日、まずスパイクの試乗車のあるHONDAへ向かう。先に見積出してもらった営業所とは別系統のせいなのか、単にその営業所の雰囲気なのか、アットホームな感じ。用意してくれた試乗車に乗り込んでみる。
代車がセダンだったこともあり、バスみたいな視点の高さ、視野の広さに驚いた。いやー、車もどんどん進歩してるんだねぇ。それまでが軽、そして古いセダンなのだから当然気持ちよく走れた。
パワー自体はそれほどでもないが、俺らには十分だろう。かなり好感触なまま試乗を終える。正直、この時点でもうスパイクで決定かな、と思っていた。LAFESTAの試乗も面倒だから取りやめにしようかと話していたくらい。
一応こちらからお願いしたのだし、ということで日産へ。

昼飯を挟んで今度は日産でLAFESTA試乗。残念ながら試乗車はパノラミックルーフではない車だった。すごすごと乗り込み、俺と同居人で交代しつつドライブ。
「これは……」
サスペンションの志向の違いもあろう、クラスの違いもあるだろう。運転中の室内の静かさ、そしてスムーズな加速。勿論1500ccと2000ccの差はあって当然なのだが、明らかに俺らにとってはスパイクよりLAFESTAの方が快適であった。ムクムクとLAFESTA欲が湧き上がる。ついさっきまでほぼ9割がたスパイクに決まりかけてた気持ちが揺らぐ。
ダメモトで見積してもらうといろんなオプションを外して最低グレードであれば値引き込みでなんとか予算範囲に入る。しかしスパイクであれば予算範囲どころか下取り含めて予算に余裕が出来ていたのが予算枠ぎりぎりまでになってしまう。元々ワンコ連れの時に欲しかったオートスライドドアやLAFESTAの象徴でもあるパノラミックルーフなど本当に欲しいオプションを含めた見積では当然ながら数十万の予算オーバだ。
非常に後ろ髪引かれながらもやっぱり予算的にLAFESTAは厳しいかなぁ、という流れに。ディーラに何かいい値引きネタあったら連絡下さいとだけ伝えてその日は帰宅。

それでもLAFESTAは俺らにとっては気になる存在のままだった。そうなのだ、試乗結果が一番のトリガではあるものの元々LAFESTAはデビュー時に二人して気になってたクルマなのだ。大きいサンルーフもだが、随所に開発コンセプトというものを強く感じさせるから。当時はパンフ眺めるだけだったが、「こういうのウケそう(売れそう)だからこうする」じゃなくて「ある運転シーンを目指して検討した結果がこれでした」という感触。
二人とも走り志向でないのとクルマに乗る割合が俺と同居人で半々なので中性的で重くないデザイン、明るめのカラーバリエーションもちょうどいい。他社の同クラス(アイシスやプレマシー)も見てみるがスペックはともかく、やはり俺らの好みとは違うものだった。このやけぼっくいを抱えつつ、車選びは続く。

◆競合
一方、揺らぎつつある本命スパイクは試乗した営業所でも見積を如何?というので取ってもらったところ、自宅からの距離が近い最初の営業所が有利と見たかいきなり勝負に出たかのような値引き攻勢。さらにナビも通販と遜色ない価格で取り寄せ&取り付けしてくれるという。
しかしその見積結果を持って最初の営業所で断り気味に話したところ+α値引きOKの答え。うーん、場所も考えたらやっぱこっちかなぁ(鬼) 他社競合だけじゃなく複数営業所での競合も大事なんだなぁ、と思った瞬間だった。

◆中古案浮上
スパイクであればほぼ予算枠も確定。下取りが良かったのと当初予想よりも値引きが見えてきたことを含め、いい感じの進み方だ。それでもまだひきずっているのがLAFESTA。特に試乗後は最低グレードオプションなしであの「みんなで乗ってて快適コンセプト」(と勝手に思っている)が活かせるのか、それと価格、乗るだろう年数とのバランスを悩みまくっていた。
結果からいうと「基本コンセプトに関わる仕様を削って買っても不満が後をひくだけ」と考えるに至った。
この時点でLAFESTAのあれこれ装備つき新車は大きく予算をオーバするためアウト。あまり乗り気ではないが一応LAFESTAの中古も探してみようかということに。

あちこちで検索をかけるが元々人気車種でもなく、また出てからの年数もそんなにないため出ている台数は少ない。そんな中からいくつかピックアップして日産直営の中古ディーラーへ行ってみた。
一つ目のブツは既に売約済みになってしまっていた。別の営業所にてH17年式と結構新しいのだが、走行距離は結構いってるものがあり。これはほぼフル装備だ。ちょっと引かれるものの、これもまた直前に売約済みになっていたらしい。ただここで見たウォーターブルーの実車はかなり好感触で好きな色合いだった。
もう一台のグリーンのものは現在手元にないとのことで戻して連絡してくれるとのこと。ただしDVDナビが付いてるので俺らの選んだHDDナビつけるならムダになり、またインテリジェントキー装備車ではないとのこと。値段もぎりぎり予算内に収まるかってところ。これは届いてからチェックするということで終了。

時間があるのでもう1軒別の近くの中古屋へ行くことにした。こちらは日産系列でないところだ。そのせいか(?)同一グレードでも安めの設定。在庫としてはLAFESTAはなかったものの、他営業所の情報を調べてもらうとウォーターブルーでほぼ希望通りのブツが見つかった。この日検索システムに登録されたばかりのもののようだ。
ナビは自分でつけたいので不要、それ以外はほぼフル装備で走行距離も少ない。写真を見る限りではかなり綺麗な状態に見える。これは実車を見なければ、ということでこちらも取り寄せてもらって
最終判断をすることに。見積的にも(中古の方が諸費用安いこともあって)十分に予算内というかお釣りが来る。気持ち的にはほぼ決まりかけていた。

◆戻ったその足で
タイミングがいいのか悪いのか、取り寄せてもらってる間にちょうど北海道旅行を予定していた。旅行先で借りたレンタカーでナビの便利さを存分に味わったところで帰宅したそのままの足で2軒の中古車屋をまわる。
最初に日産系のところ。取り寄せてもらったグリーンは悪くはないがブルーの方が好み。汚れは走行距離相当かもしれないが、ドアミラーやバンパーに擦り傷が点在。うーん、もう1件の価格も考えるとちょっとこっちを選ぶ理由はないな。
というわけで本命のもう1軒の中古車屋へ。そこで見せてもらった実車は……なんだか新車の臭いがするよ。マット含め汚れはほとんど見当たらない。周囲も特に目立つ傷と思えるものはなし。さっき見たのと年式も走行距離もほとんど同じなのだが状態はまるで違う。ぐるぐる周囲をチェックしてエンジン始動させてみて即決。(後からメンテナンスノートみたところ、長いこと展示車だったのではないかと思われる)
あのタイミングでたまたま訪れた店でたまたま舞い込んできたブツ。めぐり合わせはそういうものなんだろう。その後書類などを揃えて本契約。約1週間後の納車を待つことになった。
HONDAさん、あれこれ相談してもらっててホントにごめんなさい……。

◆きたきた、一緒にアレもきた
そして納車の日がやってきた。あいにくの雨だがウォーターブルーだから良しとしよう。
……って、雨だけじゃなくてLAFESTAが一緒に連れて(?)来たのはここ10年でも珍しいくらい強力な台風であった。
台風の接近が近いものの、まだ雨がぱらつく程度の朝、車を受け取る。ナビもついてるし一緒につけてもらったiPod接続用のケーブルBI-CARも順調。これでFMトランスミッタのノイズに悩まされることもない。
徐々に強さを増す雨の中、初ドライブ。ガソリン補給と友人の送迎を経て我が家にLAFESTAがやってきた。
その日の夜にやってきた台風はそこらじゅうに猛烈な風を叩きつけていった。
「これで朝見たらLAFESTAに瓦が刺さってたら泣くよな」と思ったが翌朝、葉っぱだらけではあったが特に傷もなく無事な姿を確認。いきなりの洗礼だねぇ。
その日は日産ディーラに考えていた追加オプションの相談をしつつ100kmほどドライブ。都市高でも快適、大人3人+子供2人での感じも体験することが出来た。
ナビ操作と設定にも徐々に慣れてきて、快適なカーライフ。現時点ではすっかり満足しております。予算に少し余裕が出来たのでいくつかオプション追加して車のバタバタも完了する予定だ。


Lafesta02

◆LAFESTAインプレッション
まだ乗りはじめたばかりだけど、選ぶにあたって、そして現時点で乗ってみたところでの簡単なインプレッションを。

○開放感
一番のわかりやすいコンセプトは謳い文句通りこれなのだと思う。大きな窓に加えて巨大なサンルーフと明確に「採光」を意識した作り。今回購入したものはベージュの内装なのだがそれも含めて明るい室内は車内という閉じられた空間を意識を薄めさせている。パノラミックルーフは主に2列目以降の人が恩恵を受けるものではあるが、振り返った時に明るいというだけでも印象は変わる。
ドライブ中後ろで気持ち良さそうに陽だまりで寝てるワンコを眺めるのもこれからの季節にはいいかも。(どちらかというとイタズラしてないかチェックしやすい!?)

○静かさ
試乗して一番驚いたのがコレ。アイドリング時には正直エンジンかかってるのかわからないくらい静か。
街中走行でも静かなまま。都市高で速度上げる最中とか、3千回転オーバになるとさすがにわかるけど、基本的に走行時も静かさをキープ。車内で話をするのに大声出さなくていいのは結構ありがたい。

○インテリジェントキー
装備車にして良かったとホントに思う。
特にワンコ2匹+荷物を抱えて乗り込む俺らにとっては大活躍。乗る前から降りて部屋に戻るまでキーをポケットから一切出さずに済むというのは慣れてしまうと戻れなくなりそうだ。

○見切りと小回り
代車で一時的に古いセダンになった後だから余計に感じるのかもしれないが運転席からの見切りの良さと小回りの効きの良さはありがたい。
駐車が楽だし、交差点などでの安全性も向上している。フロントのライト上にある目印やスクエアなリアのおかげで車両感覚も掴みやすい。軽からの乗り換えで一番気にしてた部分でもあるのだが、同居人もこれならなんとかなりそうだ。

○走行性能
元々あまり走りまくる方ではないし、詳しくもないのでたいしたことは書けないが、街乗りで多用する発進⇒中速への加速はかなりスムーズ。CVTも初なのだが変速ショックがなくするすると加速していくのは不思議な感覚だ。
ただドライバー視点の高さ、車内の静かさとも相まって気がつくとオーバースピードになりがちなのは欠点……ではないか。
路面のショックも適度に吸い取ってくれる。高速運転はまだ都市高速でちょっと走ったくらいだがそれまでが軽なので比較してもしょうがないか。不安なく走れました。

○室内装備
3列目は元から常用するつもりはないため、倒して広いラゲッジとして使用。ワンコケージも楽々載る容量がある。フックもワンコグッズの入ったバッグなどをかけるのに便利で重宝している。
事前にどこかで内装がチープという評価を見たのだが特に気にならない。ありがたいのはフロントパネル部分、ドア部分が汚れてもすぐ拭けば汚れがとれること。ワンコの鼻で窓が汚れるのは今まで通りだけど。

○「あまり見ない」という価値
これは日産さんにとっては悪いことなんだろうけど、LAFESTA自体があまり街中で見かけない。思えば前の車で有難かったことの一つに自宅以外の駐車場や迎えでもすぐに見つけられることがあった。おかげ(?)で今回も見つけやすそうだ。
スパイクにならなかった理由の一つは明るめのカラーリングがなかったという点も大きかったりする。(モデルチェンジ前のモビリオにはあったのに……)

○デザインコンセプト
開放感をコンセプトとしているが、根っこのテーマは「リラックス」ではないだろうか。車内がコンフォートな空間であり、誰かとゆるやかに過ごせること。そこには会話があり、音楽があり、光がある。
"イニD"的な緊迫感はないかもしれないがのほほんと誰かと移動する時間を楽しみたいならオススメ出来るのではないか。このコンセプトに共感できる人なら是非実際に乗ってみて欲しい。
外装はポップな感じが許せるかどうかで好き嫌いが激しく分かれそう。俺らは前車がラパンなので後姿が違和感ない、というかむしろ好きなのだがネットで調べてた時、後姿がダメという意見もみかけた。ホントこういうのは人それぞれだなぁ。
スクエアデザインの方が好きだけど、まんま大きな箱っぽいのは嫌い。流線型多用は嫌いではないけどミニバンに合わせるとキュートからは遠い。そんな俺らの嗜好にはぴったりなデザインだった。

Lafesta03

LAFESTA購入前に他社の同クラス展示車を見た俺と同居人の会話を思い出す。
「なんつーか『車』だよね」
「あー、それそれ。そんな感じ」
意味不明な会話である。車なんだから車な感じで当然なのだがLAFESTAにはいわゆる車であることを強調してない印象がある。車種やスペックは似ていてもたぶん目指すベクトルが違うのだろう。あんまし売れてなさそうってことは俺らまたマイナー層か!

Lafesta04

そんなこんなで9月は車に旅行に毎週末ばたばたしていた月でした。
ナビのレビューはまた機会があったら書くかも。

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