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2015.06.21

海街diary 鎌倉さんぽ (いわゆる聖地巡礼の旅)

とある所用で始まった都内生活、チャンスとばかりに鎌倉に海街diaryの聖地巡礼をしてきた。
まとめようと思いつつ、なかなか機会を逃していたらもう二ヶ月経ってしまった。

映画公開前に巡礼レポ!と思ってたのにもう先週から映画公開されちゃったよ。昨日観てきたのでこのタイミングを逃したらアカン、一気にまとめておきたいと思う。映画にも巡礼した場所が出てきて嬉しかったなぁ。

原作至上主義であることは変わらないけど、映画感想もおまけに最後につけよう。

■海街diary 鎌倉さんぽ

都内生活が続き、帰省しない週末は金を使わずIngressな日々だった。
いいかげんそればっかりももったいない。加えてブラタモリとか見てると知らぬ風景を見たくなったので思い立った週末に鎌倉へ。カメラは持ってきてないので荷物はiPhoneとモバイルバッテリ1本のみだ。

鎌倉といえばマイ・フェイバリット、吉田秋生「海街diary」の舞台である。
そう、つまりは聖地巡礼。なんか懐かしい響きだ。

*鎌倉さんぽ*『海街diary』の舞台へ[マンガ][ロケ地巡り]

今回の巡礼は上記記事に全面的にお世話になった。
出張中で手元に原作本もすずちゃんの鎌倉さんぽもないので、この記事だけを頼りにめぐらせて頂いた。地図上の座標情報もあるので迷うことなく訪問でき、本当に助かった。心よりお礼申し上げたい。
タイムスケジュールも基本、こちらの記事の場所名に合わせてみた。

今回の巡礼にあたっての作戦はこうだ。

 ・時間もないし、乗りたかったので江ノ電の路線付近に絞ろう。
 ・鎌倉からは江ノ電の1日乗り放題切符を使おう。
 ・先に藤沢近くまで行ってしまって鎌倉駅に戻る順で辿ろう。

逆にこれだけしか決めずに突入……。なんとかなるさ。


さて、同じことする人はいないかもしれないけど、まずは今回スケジュールでのタイムチャートとして回った場所の簡単な時刻メモつき行動記録を。
注意事項としては単に巡るだけならもっと早く巡れる。今回は江ノ電の遅れで移動時間が計画しにくかったのと、「江ノ電が一緒に写っている風景」の撮影のために何度も電車来るのを待ってる時間がコミコミ。あくまで参考程度で。

<タイムスケジュール>

◆鎌倉駅
・11:13 鎌倉駅到着。新宿から湘南新宿ラインで1本。

◆江ノ島駅
・11:48 到着。
・12:00 江の島弁天橋
・   江の島 稚児ヶ淵
・12:40 江の島岩屋橋
・13:00 そのまま昼飯にしらす丼とビール。
・13:45 江ノ島駅に戻る

◆鎌倉高校前駅
・14:00 到着。
・   鎌倉高校駅ホーム
・   鎌倉高校駅前交差点の踏切
・14:25 混雑で遅れた江ノ電がやっと来て移動。

◆稲村ヶ崎駅
・14:35 到着。
・   稲村ケ崎の海へ降りる階段
・   稲村ヶ崎の海岸。わりとすぐ。
・15:00 移動。

◆極楽寺駅
・15:05 到着。すず達が住むここが今回のメイン。
・   極楽寺駅前。このまま長谷駅まで寄り道しつつ歩く。
・   桜橋
・   導地蔵堂
・15:20 極楽寺坂切通し
・15:27 坂ノ下の海岸へ出る道
・15:30 坂ノ下付近の海岸
・15:40 坂ノ下付近の歩道
・   坂ノ下付近の砂浜
・15:50 力餅屋
・16:00 御霊神社
・16:15 江ノ電ショット撮影粘ってから移動。

◆長谷駅
・16:17 歩いて到着。御霊神社からはすぐ。
・16:20 長谷駅前
・16:30 高徳院の大わらじ
・   高徳院 鎌倉大仏。胎内参観ギリギリ間に合わず…。
・16:47 長谷駅に戻る

・17:20 材木座海岸の階段
    駅から徒歩25分。群青表紙で思い入れが強いので江ノ電範囲外だが往復歩く。
・18:05 長谷駅戻る。

◆鎌倉駅
・18:20 到着。
・18:25 駅東口の鎌倉ニュージャーマンで「かまくらカスター」ゲット。
・18:40 適当に入った食堂「鎌倉食堂」でアジフライ
    しらすトーストのある「鎌倉キネマ堂」は昼にしらす丼食べてのでスキップ。
・19:10 鎌倉駅出発
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<巡礼写真>

それではスケジュール順に撮った写真をご紹介。


◆鎌倉駅

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実はこれが初の江ノ電体験。キュートな車体!
1日乗り放題の乗車券を手に入れてまずは江ノ島を目指す。


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江ノ電の道は大体はこんな感じ。単線で狭いところを縫うように走る。中には民家スレスレなところも多い。

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と、いきなり路面電車みたいになる区間も。フリーダム!ちょっと長崎市でチンチン電車乗ってる気分。


◆江ノ島駅

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江の島弁天橋。
帰り道の方が空いてたのでそのときの写真。ここ渡ると江の島キタ!とテンションあがる。


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歩いてるとこんなのも。二つ山だったかな。ここは巡礼外だけど面白い風景だ。

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江の島 稚児ヶ淵。


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江の島岩屋橋。

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江の島岩屋橋のところでiPhoneの機能使ってパノラマ撮影してみた。


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これも通りがかりにあったカメの甲羅のような石。

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昼はそのまま江ノ島でしらす丼!
江の島ビールも美味かったー。しらすとビールがすごく合う。
店にもよるだろうけど生しらすは早い時間になくなってしまうみたい。これは釜揚げ。

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江の島はひたすら階段を登ったり降りたり。
最初だけ有料のエスカレータ(エスカー)あるけど自力で頑張る。ナイスな見晴らしがあちこちで。
映画終盤の景色もこんな感じだったな。叫んではいませんw

江の島は巡礼関係なくまた来たくなるところだったなぁ。


◆鎌倉高校前駅


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鎌倉高校駅ホーム。
こんなに海が近い駅っていいねー。海側はどこからも江の島が見えてきて俺の家も近い(どこだよ)。
でも夏場ここで待つのはかなーーり暑そう。


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同じく鎌倉高校駅前交差点の踏切。
普通に撮影するだけならもっとハイペースでいけるんだけど、なるべく巡礼っぽく江ノ電来てる風景にあわせて、とかすると途端にペースが落ちる。しかもこの日は混雑で時間が遅れて時刻表あてにならず。
やはりここは撮影したい人多いみたいでここでも2,3本待って撮った気がする。

◆稲村ヶ崎駅

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稲村ケ崎の海へ降りる階段。
このアングルで!と思ったところに先客がいたりするのも巡礼のお約束。
映画ではシャチ姉と彼氏が来て座ってたところ。後ろの黄色い建物あった気がするのでたぶんココ。

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稲村ヶ崎の海岸。
駅からほんとすぐ海。

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稲村ケ崎の海へ降りる階段の駅側から。横断歩道と青い空と海。最高です。


◆極楽寺駅

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すずたちが住む(設定の)極楽寺駅前付近。
ちなみに極楽寺駅の看板、映画だけみると映画のためにとってつけたようだけど、実物もあのまんまですw

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駅から歩き始める。映画観た人なら奥の赤いのが記憶に残ってるのではないかな。

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その赤いのがこれ、導地蔵堂。
家の近所ということで作中しょっちゅう出てきます。


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極楽寺駅すぐの桜橋より。
これも電車をひたすら待っての撮影。マンガでは省かれてるけど手前にパイプっぽいのがあって撮りにくい。

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極楽寺坂切通し。
どこのポイントからあの絵だろう?と探したら駅へ向かう方の上り坂だった。坂を降りてたので振り返って「あっ!」と発見。こういうのが巡礼の楽しいところだ。


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坂ノ下の海岸へ出る道。
この海へ続く風景シリーズがたまりません。

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坂ノ下付近の海岸。
ここもずっと先客いたけど一瞬の隙(?)を狙って撮影。

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坂ノ下付近の海岸。スロープになってるところですず達が遊んでいたはず。
そろそろ日が傾いてきて逆光になってきたー。

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坂ノ下付近の歩道。
この日はずっと道が車で混雑してたな。夏休みとかはもっと混雑するのかも。

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力餅屋。
絵のまんま。もちろん戴きます!

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10個入りしかなかったので、バラで買えるやつを。歩き疲れたところにエネルギー補給。

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中はこんな感じ。赤福っぽい。

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御霊神社は踏切からすぐ。
すぐ過ぎるだろ、ってくらいすぐ。
絵と同じく電車が通るタイミングを狙うとライバルが多くてなかなかこのアングルでとれない。
これも着ている電車じゃなくて過ぎていく電車だけど一番マシ。映画でもまさにこのアングルでしたね。


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踏切わたるとすぐに御霊神社。不思議な感じだ。


◆長谷駅

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長谷駅前。
御霊神社から歩いてすぐでした。例によって江ノ電待ちー。


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高徳院の大わらじ。
ようやく観光っぽいところも。

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おなじみ高徳院 鎌倉大仏。
胎内参観ギリギリ間に合わず…。16:30までなんだって。


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悩んだ既に長谷駅からちょっと遠い材木座海岸へ向かう道の途中。
あちこちでこんな風に道に砂浜が侵食していた。
向かう道はひたすら磯の匂いと潮風のべたつき。そして波音。
この体験のおかげで絵と映画の空気感を実感に置き換えて楽しめます。


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材木座海岸の階段。「群青」のときのカバー絵が大好きで。
そうじゃなきゃここだけのために往復ほぼ1時間歩きで来ない。
ただ、あの群青を味わうためにはここは午前の早いうちに来ないとダメなのかな。

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反対側にも同じように階段があって、夕方はそちらの方が青い空でした。

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ふたつの階段の間は通路で奥の道に通り抜けられます。

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長谷駅へ帰り着く頃にはすでに夕日に。


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さんぽっぽく道端の花ショットなんてのもいい。

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さんぽっぽく変なものショットも。なんだこれw


◆鎌倉駅

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鎌倉駅に戻ってシメはアジフライ定食と鎌倉ビール(生)。
江の島ビールの方が好きだな。

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自分のお土産に鎌倉駅東口の鎌倉ニュージャーマンでゲットした「かまくらカスター」詰め合わせセットを。
コーヒーとコレで〆てやっと巡礼終わり!
Ingress封印してもモバイルバッテリーも使い果たし、ギリギリの帰還。ナビや写真、動画と使いまくったからなぁ。
写真はすべてiPhone6で撮ったもの。そこそこ観れるもんだな。

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■海街diary 原作コミックと映画

コミックも映画も地味な作品だ。
俺はこの原作コミックが好き過ぎて、正直ちゃんと語れる自信はない。映画だってその前提の中なので正常な判断で評価できるわけもない。

原作コミックでは通常の「ドラマ」の中ではよっぽどのメインテーマでもなければ省かれてしまうであろう、

金絡み・親戚づきあいのごだごたも
理想と現実の違いも
抱えた辛い過去も
否応なく訪れる死も
未来への迷いも
邪悪なオーラもw

この世界にリアルと同じ重さでみんなに普通に存在していて、彼らの中で時折彼らそれぞれの答えの片鱗を覗かせる。だからdiaryなのだ。

答えは一つではないものばかり。経たプロセスももはや重要ではない。しかしその結果、人は「出会う」のだと感じさせる。

苦しみは人の間で生きることで生まれ、だからこそ「人との出会いによって救われる」ことを再確認していく。
ほとんどすべての作品がそうであるが、この作品ではそれをただ丁寧に日々の中で描く。
もともと天才だと思ってるけど、それでもたくさんの人と関わって生を重ねた今だからかける吉田秋生センセの到達点だと思う。

(我ながら陳腐な表現だけど)子どもと大人の境目にいるすず達の存在という清涼フィルターで生臭さが少し取り除かれ、心地よく染みる。これを読んでる間はなんて贅沢で幸せな時間だろう。

さて、映画である。

6巻カバー帯に現れた映画化のお知らせは戸惑った。えらい豪華キャストだ。真っ先に思ったのは「こんな地味な話を映画にしていいんだろうか」だった。

果たして映画。この地味な作品を地味なままに仕上げてくれてありがとう。
一番懸念していた映画向けの変な追加人物や盛り上げのための不自然なエピソードはほとんどないので、むしろ原作ファンはある程度安心して観て大丈夫だと思う。古い家屋で生活する様子や鎌倉の風景はコミックを補填するものだ。
どんくらい地味なままかって、法事シーン妙に多いわ、この映画の中にあっては珍しく印象的な味付けの「桜」や「花火」のシーンがむしろ若干浮いて感じるほどの地味さだ。「障子張り」が浮かないギリギリ?

四姉妹はみんな魅力的なので好きな女優さんいたらこの生活風景を覗くだけでも価値があるだろう。
一番驚くのはこの豪華キャストの中で、特にそうそうたるメンバが並ぶ「あの三人の姉」の中にあっても際立つすずの存在感だ。きっと今この時期しか見れないような、はっとするような「すず」が観れる。

映画の風合いは基本、薄いピントの中でハイキーに染まる世界だ。
個人的な印象ではこのトーンからするに映画は特に大人目線で統一されているように思う。だから観るみんなは見守っている。すずを、姉たちを。
もっとすず目線が強ければフィルムの中にはあの「群青」の表紙のような鎌倉の深く濃い空が広がっていたかもしれない。

感想になってない気もするけど、こんな感じで。

最後はあまり関係ないところの蛇足な感想。

・広瀬すずちゃん、サッカーうめえ。
・大竹しのぶさんの演技が好きだ。いわゆる「マンガみたいな」「ハンコ押したような」キャラでなく実在する
「大人でないオトナ」をあれだけ短時間で説得力もたせてしまうのは凄いと思う。
・アライさんはやっぱり出ません(あ、ネタバレしちゃった)
・藤井朋章だけは「これ違う」感が強い。きっとラヴァーズ・キスへの思い入れも強すぎるからだけど、今回いっそ出さなくてもよかったのでは。

風太がかっこよくなる裕也絡みの追加エピソードとかあれば観たいところだけど、もうタイムリミットだろうなぁ。

ああ、もっかい巡礼行きたくなってきた。

2014.08.14

Ingressでウォーキングダイエット

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今日は最近まんまとハマっているスマホ用アプリをご紹介したい。
Googleが無料で提供している"Ingress"というアプリだ。

といいつつ、内容紹介にしくいゲームだ。ただ、他のアプリと違い、自分の足腰が資本なのでうまく遊べればダイエット効果は結構あるはず。だって、俺自身、iOS版が出てしばらくしてから初めたけど3週間で100km歩いてるもの。

◆超テキトーなゲーム紹介

まじめに書くと専門用語だらけになっちゃんで、あえてすんごく適当にゲーム内容の紹介を。

1_

ゲームは緑と青の二つのチームで争う陣取りゲームみたいなものだ。最初にどっちチームにするか決める。(ま、緑だよね)
※ワタクシ緑チームなため、画像に若干ながら偏見が混じっている可能性があります。大体あってると思うけど。

2_


実は世の中にはそのへんの地蔵やら神社やらアレっぽいものからエキゾチ~ックな汁が噴き出している。な、なんだってー!?

3_


緑チームと青チームでこの吹き出す汁パワーを利用して自分の陣地を増やすのだ。
各チームともアプリ画面上のマップを見ながらこの噴き出し口まで実際に自分の足で歩いて近づき、地蔵さんやらの噴き出し所に自分のチームのアンテナみたいなのを相手より先に8本置くとみょーんとゆんゆん光線みたいなのが他の8本アンテナ(バリ8)つけた吹き出し所に飛ばせるようになる。

4_


3つのアレな噴き出し所をこのゆんゆん光線でバシシ!と囲むと、囲まれた中にいる人々はなんと知らぬうちに囲んだチームに洗脳されてしまう。

ひたすらコレを繰り返して囲みまくり、自分のチームの色で染め上げて洗脳できた人数を競うのがこのゲームのテキトーな内容だ。
一言でいえばどっちチームにしても洗脳で何とかしようとしてるので、たぶん等しくロクなもんじゃない

相手チームが作ったアンテナを武器壊すことも出来るので、こうして怪しげな人たちによるアレっぽい場所を徘徊しての汁パワー陣地の取り合いが日々繰り広げられるのである。

あ、本説明はテキトーで本気で始める人の役には立たないため、ちゃんとしたことを知りたい人はググってヒットするまともなところ読んでください。

◆何が面白いの?

プレイヤーにはレベルがあって、基本的にはレベル1~8まで(こっから上は名誉レベルみたいな感じ)。人や住んでいる地域のマップ事情にもよるけどレベル毎に楽しみ方が変わってくるだろう。

【初期】
誰かが登録した場所が汁の噴き出し口になっている。いつも通る道にこんな石碑があったのか、といつもの道が新鮮。
知ってる公園もエージェント達の重要拠点になり、まさにエージェント達や暗躍していることを知ることになる。
そこそこ都会だとあちこちにあるので、マップ画面見ながらあとちょっと歩けば次の拠点がある!とずるずる知らない道までいってしまう。見知らぬ風景の中をひたすらマップ画面を頼りにさすらう。教訓は帰り道ナビる分のバッテリは残しておけ!
緑と青の抗争が激しいところでは「朝目覚めるといつも通りに見える自分の周りがアプリ内では勢力ひっくり返っていた」なんて驚きも。

【中レベル】
それまでは誰かの隙間を縫うように経験値を積んでレベル上げをしていたが、たんだん自分で相手陣地を壊せるようになってくる。
PCで観れるマップから壊しやすそうな所を見つけて今日はここ壊しにいくぜ!と張り切る日々が始まる(イマココ)

そこから先は味方との連携・育成も含めた戦略の世界が待っている、らしい。


◆待ち受ける2つの罠

冒頭にダイエット効果のことを描いた。しかしこれにはも潜む。この罠をくぐり抜けた者だけが本当のダイエット効果を得るのだ。
とにかく歩いてHackして破壊活動して汗だくクタクタになった後の風呂あがりビールが激うまい
わりと少食気味だった俺なのにガンガン肉と炭水化物とりたい。負けるなエージェント達。本当の敵は青でも緑でもない、黄金色のビールだ。

同じく冒頭に無料のアプリだと書いた。あれは(ある意味)ウソだ!
確かにゲーム内での課金システムはない。課金で有利になるアイテムもない。
問題は「歩きまくって給水のためのドリンク」や「ガチ運動靴」や「遠征費用(交通費)」などに使われるお金である。特に給水は夏場はマジで死活問題なのでわりとガンガン消えていく。
パズドラも無課金で通した俺が躊躇なく150円の自販機ドリンクとか消費していく。恐ろしい。

高レベル課金者になると基本のモバイルバッテリー、自転車や自転車にスマホ取り付ける固定グッズ、マップ確認用のタブレット端末など高額なものも多いらしい。気をつけよう。GPS使いまくりなのでモバイルバッテリーは必須かも。

そうそう、一つだけ注意点。このゲーム、内容的にGPSで位置情報使いまくりで、ある程度行動がログに出てしまうしまうので、位置情報とプライベートについてのセキュリティは自分で確保するしかない。

ちなみにiOS向けのアプリはこちらから。


さぁ、今日も片道5分で済む帰り道を1時間半かけて帰るぜ!

2014.07.09

小春と弥七『Love is blind』

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小「来る、きっと来る」
弥「貞子が?」

小「何いってるの、再びあたしのモテ期が来るのよ。燃えるような恋の予感がただ駆け抜けりんぐなうなだけ」

弥(まーた始まった)

小「最近ちょっと心当たることがあってね、これなんだろうって留守番中にお父さん愛蔵の少女漫画たんまり読んで勉強したの」

弥(うわあ。お父さん引くわぁ)「どんなの読んだの?」

小「陸奥A子とか岩館真理子とか田渕由美子とか……」

弥「カバーもう変色してるやつばっかりだけど現代社会で戦えるの?それ」

小「原点という名の永遠って、昔のホットドッグプレスのLEVI'Sの広告に書いてあったから大丈夫よ。何?信じられない? 小僧!グダグダ言わずに70年代少女漫画50冊読んでみろ!

弥(試みの地平線かよ)

小「結果わかったんだけど、追加スキルっていうの? それとも属性チェンジ? なんかそういうので多分あたしの中の属性が変化しつつあるのよ。つまり、ドジっ子属性が芽生えたの。バイブルに習うにこれはモテの必須属性よ」

弥「はぁ……」

小「おかしいと思ったのよ。このところ散歩中に川に落ちかけたり、柱にぶつかったり、くぐり戸とと思ったら壁だったり。それに恋は盲目っていうじゃない。あれよ、あれ。」

弥(お姉ちゃん、可哀想だからツッコミしないけどそれ確実に老眼……。ま、ボクは永遠の少年だからまだ全然大丈夫だけどね!)

弥「でもほら、昔から散歩中は足が線路ハマったり窪みに落ちたり、車から勝手に降りて気付かれずに走り去られそうになったりとまぬけエピソード事欠かないから、きっと昔から属性変わってないんじゃないかなぁ」

小「そんな昔のことは忘れたわ。てへっ

弥「え?」

小「てへっ

弥(なんか属性スキル上げしようとしてる?)

小「でも確かに21世紀だものね。言語感覚も進化させるべきかしら。
とほっ。」

弥(たしかに1歩、っていうか1文字進んだ!?)

小「なんか違うわね。なはっ

弥(!)

小「なはっ。なはっ。なははははっ

弥(70年台戻ったぁ!!)

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なんで約5年ぶりにこんなの書いてるんだ。
ええ、資料作成の現実逃避ですね、わかります。

2011.09.09

おっさんもSteins;Gateを目指す

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なんか俺、年イチの更新ペースを律儀に守ってるなぁ。ゲームの方をクリアしたのとアニメ版がラスト回を控えているこの勢いのままに書きなぐる。

blogでの高い評判を聞いてずっと気になっていたSteins;Gate(シュタインズ・ゲート)。
XBOX持ってない俺は他のコンシューマで出るのを待ち続けていた。やっと出たPC版もタイミング悪かったりでプレイしそこなっていたらつい先日なんとiPhone版が発表。PCは手元にないけどiPhoneならある!ということで結局配信日に落として仕事の隙間にひと通り全エンディングまでプレイしてしまった。この間、平均睡眠時間3時間強。いい歳してダメ社会人である。
そんなわけで本レビューではシナリオは変わらないと思うけど、システムについてはiPhone版での話になる。

ストーリーやキャラは公式でも見てもらうとして個人的な感想をだらだらと。一応、ズバリなネタバレは避けてるつもりだが、ニュアンスで香る部分もあるかも。ご注意を。

いやー、イイね! いわゆるタイムトラベルものはかくあるべし! ビジュアルノベル系をやるのは428以来だけど全く違う方面で傑作だ。

詰め込むだけでなくうまいこと料理された科学理論。
秋葉原を舞台に時間と世界を跨ぎつつ練りこまれたプロット。
絶妙な緩急で繰り広げられる笑いと悲劇、陰謀とサスペンス、ロジック、そしてロマンス。

ひと通り終わるまで約25時間ほどのプレイ時間だったが、久しぶりにいろんな思いを馳せる時間を持つことが出来た。
XBOX/PC/iPhone/iPad版と選択肢も増えたことだし、未プレイの方にぜひぜひオススメします。


◆シナリオ・演出

<伏線とその回収>
シナリオとしてやっぱり良く出来ているのは序盤から張り巡らされる伏線と終盤での回収だ。シナリオ内で明確な「折り返し地点」があるのだが、知っているはずの折り返しの行き着く先には経由したドラマの分だけの違いが待っている。それが本作品の一番の仕掛けであり、また最重要テーマでもある。(何言ってるかわからんが、書いてる方もどう書いていいかわからん) 
特に折り返し後はどこでプレイをやめたものか困るほど。全てはラストのカタルシスのために綿密に配置されたものなのだ。

<2ちゃんねる用語と厨二病>
きっと序盤の主人公の岡部の厨二病語り、まゆしぃやダルの口調、それだけで距離を置く人も多いのではないかと思われる。飛び交う2ちゃん用語(作中では@ちゃんねる)が難解な科学用語を中和してくれ……るどころか余計にドン引きさせている可能性も否定できない。逆に元ネタに親しんだ人には各TIPSの説明含めてニヤニヤの連続だろう。

ただこれ、特に岡部の語り口調は実は演出的にも結構効いている。中盤以降の激動の中での口調の変化、終盤での変化と岡部の心情の表現手段として十分に活躍してくれるのだ。
厨二病オカリンがかっこよくて、ほっとして……その日を迎える時、きっとあなたの口元もマッドサイエンティストのそれになっているだろう。

<ギャルゲー要素?>
一応、科学ADVであり恋愛ADVではない、のだが、いわゆる攻略キャラ的な扱いなのは5人。さらにメイン扱いは二人なのでそういう点では明確に絞られている。
プレイ時間のボリュームがちょうどいいのもそのおかげとも言えるがキャラ毎の濃厚なイベントを、って期待にはまだ未プレイだけどファンディスクである「比翼恋理」の方をどうぞ、ということだろう。
ルート的な順序の強制はないが、キャラ毎の話は恋愛イベントとしてでなく、どちらかというと行為とその代償を岡部とプレイヤーに染み込ませるためのエピソードとして存在している。

<シナリオ分岐>
分岐条件(特にTrueEnd)には一部、納得いかないところはある。フォーントリガーシステム内で恋愛ADVでいう「親密度」的なものを対応し、かつこのボリューム内で、となると仕方ないところはあるのかもしれない。が、これを選んだからこそこのルート、という説得力には若干かける。

こういうノベルADVでのシナリオ複数のEND、ルート探索、繰り返しプレイ時のスキップやそれにともなう感動の薄れ、作業化……。いわゆるビジュアルノベル自身のプレイスタイルとシナリオ内の岡部が体験するものは似ている。
複数のシナリオ・ルートの記憶を引き継げる、神の視点にあるのは岡部、そしてプレイヤーだけなのだ。
あんなに感動したシーンもルート探索のために繰り返し読み飛ばしているとイベント絵の切替さえもうっとうしい。ちょっとした変化でもないものか、と荒んでいくのはあたかも例の無限サイクリングの岡部ではないか。

<音楽>
プロデューサさんがミュージシャンでもあるとのことで、BGMや楽曲も充実している。初見では歌詞がアレだ!(笑)と思うけど、アニメ版含めて「これじゃなきゃ」と思ってしまう罠。キー的にカラオケはムリかー。

<フルボイス>
iPhone版でもフルボイスを実現している。いわゆるギャルゲーでは主人公(男)の音声はテキストのみ、ということが多いが、本作ではキャラクター全員の声が収録されている。というより、オカリンボイスがメインといっていいだろう、常考。
ギャルゲーでは音声スキップすることが多いのだが、今回は基本全聴きで進めたくなった。声の演技頑張ってます。音声のビットレートはぎりぎりまで落とされているが聞きにくく感じることはない。


◆システム関連

<iPhone版はRetina対応>
iPad版がHDとついてるのでiPhone版は低解像度なのかと思ったがしっかりRetina解像度には対応している。DPIの高さもあって映像としての不満はなし。文字も読みやすい。

<フォーントリガーシステム>
このゲームではシナリオ分岐は行動の選択肢でなく、携帯によるアクション(電話やメール、メール返信)のする、しないで分岐していく。選択肢が出ないのはいかにもゲームっぽくなってしまう時間を少なくし、ストーリーへの集中という点でのメリットは大きい。特にiPhone版では通常プレイは横持ち画面、縦持ちすると携帯画面呼び出しという機能もついている。が、寝っ転がってプレイするときは邪魔なので結局あまり使わなかったな。
画面の狭いiPhone版だから、というのが大きいだろうけど携帯画面でのメール選択はやや選択しにくい。支障になるほどではないけどもこれは仕方ないか。

<テキストスキップ>
ビジュアルノベル系で欠かせないテキストスキップ機能。強制スキップ、既読スキップを備えており、iPhoneでもそこそこのスピードで送られる。ただし一部、結構頻繁に繰り返されるタイムリープムービーが飛ばせないのはストレスだ。

<セーブ、ロード>
通常のセーブに加えてクイックセーブ機能もついている。iPhone版でも保存枠は十分。

<使いにくいTIPS>
科学用語や2ちゃんねる用語などを補足するTIPS。200を越えるTIPSが確認できるのはいいのだが、正直このTIPS関連のユーザインタフェースはイマイチ。一応、表示しているテキスト中にTIPSがある場合はTIPS画面呼び出しで表示されたTIPSが選択されるのだが、いちいち画面呼び出すんじゃなくてやっぱりテキスト中のTIPSをタップしてすぐ読みたいよね。テキストとして同時に2つのTIPS表示されたら1つは自分で探して読まないといけないのもマイナスポイント。TIPS画面で次の未読項目にスキップしたりもできない。

<難易度>
基本的な難易度は高くないが、悩むまでもない当然の分岐と前述の通り、一部ルート突入条件については「なんで?」なものと極端。シナリオ特性のためだろうけど、街や428のようなパズル的な面白さではない。


◆ゲーム中のネタなど

<タイムマシン理論>
アトラクタフィールド理論の考え方や再構築の考え方は結構好きだ。
バックトゥザフューチャーとは違い、タイムパラドックスがおきない遡行方法を持ち込んだのもうまい。でも映画の続編でマーティが前作のマーティを見てたりする面白さってあったよね。ここではうん、大丈夫、とだけ。

細かくはリープのための圧縮やら基地局問題、座標指定など、技術・科学的にみた突っ込みどころはいくらでもあるだろう。しかし作品を成立させるに充分の説明責任?をは果たし、うまく使いこなしている。

<ナツカシのジョン・タイター>
設定のベースとして結構大きい部分を占めているのが、我等の暮らす世界線にリアルに現れていた自称タイムトラベラーのジョン・タイター。当時の騒ぎ(ってほど大きな騒ぎになってなかったな)を知る人ならニヤリとするだろう。俺はSlashdotJapanあたりでの議論を読んでいたような気がする。さすがに細かいことは忘れてて2000年問題うんちゃら、の記憶があったくらいだけど。
結構いろんなところにタイターネタは反映されてるので、プレイ前にWikipediaなりで情報仕入れておくのもいいかもしれない。


◆キャラクター

<岡部倫太郎>
女性(一部風)キャラ達もいいのだが、何よりまずは岡部倫太郎だろう。きっと誰もが極度の厨二病な言動で「ダメだこいつ(略)」と思わせる。しかし、深さではダルや助手に及ばないものの、広い方面の知識を持ち、観察・推測力も行動力、判断力もあり、結構オールマイティだ。何よりラボメンとして迎え入れた仲間に対しての懐の深さ。自分の弱さとも向き合う強さ。
あれ、これっていわゆるギャップ萌えってやつ?

<ダル>
何度もHENTAIとばかり言われてるけど実は一番いいやつだ。無茶な要求にもさして文句もいわずに実は誰よりもオカリンを立て、支えている。かつ未来含めた各発明品の技術、ハッカーとしての手腕まで考えれば超ハイスペックだろう。繰り返される再構築の中で一番ショックだったのは並み居る女性(風)キャラ達を差し置いて、ダルがオカリンを知らないパターンだったのは俺だけではないはずだ。

あれなんで男だらけになってんだ? アッー!な感じではないか。

もちろん、女性(風)キャラ達、特に助手スキーではあるのだが、キャラ自体というよりシナリオ上の流れとして好きという方が正しい。この作品は岡部倫太郎と鳳凰院凶真の、それにリンクするプレイヤーのものなのだ。


◆おわりに

読後感みたいなもののせいか、中学だったか高校だったかの時に読んだハインラインの「夏への扉」を思い出す。俺はSFに詳しいわけでは全くないけど、「夏への扉」は「SFってスゲー、おもしれー」と印象付けた作品として俺の中で不滅の傑作だ。(もうほぼ忘れてるけどw)

タイムトラベルものとしての面白さ、溜めとカタルシス。
それを味わえるSteins;Gateは今のプレイヤーへのジュブナイル、SFへの扉としても面白い立ち位置をもてる傑作だと思う。

2010.12.12

『海月姫』と漂う時間

海月姫(1) (講談社コミックスキス)海月姫(1) (講談社コミックスキス)
東村 アキコ

講談社 2009-03-13
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超久々の更新は東村アキコの『海月姫』だ。ちょうど今アニメでもやってるけど、漫画の最新6巻がでたタイミングで書いてみよう。
ちなみに俺はクラゲは海ノ中道マリンワールドで子供にまじってクラゲ実験をワクテカで見るくらいには好きだ。ほんと綺麗だよね、延々見てしまう。


◆テンポとキャラクター

さて、海月姫のストーリー紹介は……面倒なので省略(ぉぃ)
公式ページやらWikipediaやらググればいくらでも出てくるだろうし、いいか。

この作品の魅力がなにかと言えば、俺的にはテンポの良い展開となによりもキャラクター達の愛しさ、おかしさだろう。
月海や蔵之介の「母」に関連した伏線とかストーリーの仕掛けもうまいけどなによりもキャラの魅力にあふれる作品だ。東村アキコ作品は『ママはテンパリスト』を先に読んで大笑いさせてもらってたけどストーリーものもいいなあ。

ストーリー要素は恋愛、オタク、変身、立ち退き事件、コメディ、母親とドレス、80年代女の恋(笑)などなど結構いろいろてんこ盛りされてるのだが、うまいこと織り込まれているので複雑になることなくテンポの良さになっている。
6巻まで進むといろんなことが繋がって一気にひとつの方向へ収斂されていく。そう、ちゃんと最初から種まきされていたのだ。

正直「どうせオタク女子を化粧とかで変身させるんでしょ?」という先入観もあった。
いや、それは間違いでもないのだけど、それはこの作品のほんの重要な一部だ。(変な日本語)


◆月海かわいいじゃねぇか

上京したものの腐女子となってしまった月海が蔵之介と出会うところからストーリーは始まる。海月姫はギャグテイストが強められているものの、結構きっちりと少女漫画である。このように"Boy meets girl"という基本が守られているのもそのひとつ。スキスキベクトルのすれ違い方やモノローグや見開き、大ゴマの使い方もまたその証明ではないだろうか。

そう、「見開きクラス大ゴマ」の月海、蔵之介のかわいいこと。
大ゴマの役割は一瞬意識をその世界に飛ばすことじゃないかと思う。瞬間、そのシーンに入り込み、ともに見蕩れ、ともに白眼をむき(笑)、そしてともに傷つくのだ。

胸に突き刺さる大ゴマ。基本ながら漫画ならではの武器であり、それが活かせているというのは作品としてすごく大事なことだと思う。


◆おかしなやつら

月海と蔵之介を中心に話は展開するが、脇に控えるキャラ達が強烈なのもこの作品で外せない大きな魅力。月海が住む天水館の住人達(尼~ず)はもちろん、「地上げ女」こと稲荷さんや蔵之介の兄(修)、親父連中など、おかしなやつらが揃っている。

俺的には特に6巻で登場したブライス……じゃなくてべライスオタクのノムさんが結構ツボ。尼~ずにすっかり慣れて油断したところでの強烈な登場。グサッと来た(笑) 俺も虫けらの一人ながら応援させてもらいたい。
尼~ずメンバではジジ様はまだ何となく今後の活躍イメージが描けなくもないとして、ばんばさんの活躍に期待が募る。

……それにつけてもベンツ好き運転手の花森さんは卑怯過ぎる。総理周辺のギャグは結構あっさり流せるのに花森さんは毎回わかってるのに笑ってしまう。


◆蔵之介再考

それにしても蔵之介というキャラクタは不思議な存在である。
役割としては「見い出し、変化をもたらす者」で、そのために月海達の平穏に土足で乗り込んでをかき回すことになるのだが、そこへウザさを感じさせないのだ。

あえて序盤で尼~ずに「侵害者への拒否」を突きつけさせたから?
それとも華やかな見た目や毎回のファッションの変化のせいだろうか。よく出来た(?)キャラである。

自分の目的もある。行動力もある。己の能力を知っているし、自信もある。でもどこか満たされていない。そう考えると一番近い存在は実は稲荷さんか。そういや最初に合うシーンで同属嫌悪ってあったっけ。
蔵之介は月海と、稲荷さんは修と。新たな関わりを通して欠けていたものを見つけることになるのだろう。


◆あとがき漫画がひどい

特に1~3巻のあとがきマンガにはどん引きと大笑いさせてもらいましたとも。恐るべきハマり能力。てか尼~ずのオタぶりが描けるのって作者&周辺に強力かつ協力的なネタ元いないと無理だよね。


◆ついでにアニメの話

『君に届け』と同様、絵もストーリーも丁寧に原作をなぞりつつ、動画ならではのアクションを取り込む。幸せな関係を築けているのではないだろうか。あとがき漫画の中で作者も触れてたけど、最近のアニメは漫画テイストを崩さない絵を出せるんだねえ。アニメは11話までらしいけど、どこまでやるんだろうか。
そうそう、これを書いている現在8話でさりげなくごっちゃんが登場してた。


◆海月姫に漂え

最初に書いたように本作はいろいろてんこ盛りではあるけども、それでも根っこは普遍なんだろう。それは世にあるほとんどの作品が共通で持つテーマである。

 
  自分には何ができるのか
  必要としてくれる人はいるのか
  どうして誰かが特別になるのか

このありきたりでいて屈強(?)なテーマに触れるようとするとき、高確率でなんらかの痛みを伴ってしまう。避け続けてしばしぬるま湯の中に浸かりやり過ごすこともできる。

この作品はそんなぬるま湯から蔵之介と地上げという「招かれざる客」によって向きあうことになった人々の話だ。

俺はぬるま湯も大好きだけどねー。

フゥーー☆ ぬるま湯フゥーー☆ (c)まやや様

2009.10.31

小春と弥七(と花)『先輩のプライド』

Koya_hana1

弥「姉さん、限界です
小「高嶋ライクな顔してどうしたのよ。あたしが沢口靖子似ってこと?」
弥「意味わかんないです」
小「むしろスルーして。で、なによ」
弥「あいつだよ、あいつ。ジャイ子!
小「ジャイ子?」
弥「新入りで入ってきて寝てるだけかと思ってたらあっという間にデカくなって襲ってくるようになったあいつだよっ」
小「……ああ、花坊のことね」
弥「ボクの鼻つかまえてちぎろうとした時、あの時のあいつの嬉しそうなニヤリ顔、きっと一生忘れられない。今でも夢に見るよ」
小「あんたが時々寝ながら誰かに吠えてるのってそれかい。花坊、リアルミッキーの鼻もごうとしたくらいの鼻ハンター花らしいからねぇ」

Mickeynose
(参考画像)

弥「ねえちゃんは平気なのかよ。このまま耐え続けるの?」
小「だってねぇ、変わらずゴハンはちゃんと出るし。第一あいつ来てからお母さんずっと家にいるようになったじゃない」
弥「う、それは確かにそうだけど……」
小「以前に比べたら毛のむしられ率も下がってきたからまだいい方よ」
弥「このまま無抵抗でいろっていうの?」
小「違うわ。あたしはただ非暴力・非服従を貫きたいだけ」
弥(ガガガ、ガンジー!?)
小「危ない時は逃げて、後は好きにやらせればいいのよ。いずれ飽きるわ」
弥(ねえちゃん、なんて穏やかな目を)
小「ただし……」
弥(!! ねえちゃんの目の奥にイライザ的な鈍い光がっ)
小「この家のアイドルの座は渡さないっ!」
弥「……はぁ」
小「ちょっとちやほやされすぎ感はあるのよね。あの程度の耳で!」
弥「……んと、はい」
小「お母さんはともかく、お父さんまでメロメロなのが気に食わないわね」
弥「お父さん…………ああ、あの時々泊まりに来る人だっけ」
小「花坊も同じこと言ってたっけ。不憫なお父さん」
弥「それにあの人も最近泊まりに来たときよく『寧々さん寧々さん』とかつぶやいてたよ」
小「また新しい女!? キーッ」
弥「よくわかんないけど、能面みたいな顔して神妙にタッチペンスライドさせながら時々ニヤケててちょっと怖かった」
小「タッチペン?」
弥「なんかわかんないけど紳士になるんだって」
小「ま、まぁ新しいものがちやほやされやすいのは世の常。最後は時間が解決してくれるのはわかってるんだけどね。オーッホホホホホホホホホホホ
弥(まぁ、ホントのアイドルはボクだと思うけどね)
小「そんなわけであの子はあくまで新入り、あたし達が先輩なのは変わらないんだから服従せずに毅然とね」
弥「わかったよ、頑張る」
小「さて、そろそろお母さん達ゴハンみたいよ」
弥「ボクもうちょっと寝とこうかな」
小「あたしはスタンバイ入らなきゃ」
弥「?」
  :
小「ああっ、花さま! そのパンくず、是非わたくしめに落としてくださ~~~い!
弥「って、こぼれ落ちに全面服従してるやないか!!」


小春と弥七シリーズ、本人もびっくりの5年ぶり更新。
そしてこれ書くときはほぼ決まって長期出張である罠。


2008.10.02

安心とワクワクのD90

Dsc_3922_

D70発売とともにデジタル一眼デビューして早4年ほど。シャッター数は4万程度でまだ十分に活躍できるのだが、我慢できずにD90を購入してしまった。簡単にインプレッションを。例によって無駄話も多くなりそうなので、実質レビュー見るならページ前半スキップすべし。

なんだか最近、購入物レビューしかしてないから物欲Blogみたいになってるな。

◆ターゲット・ロックオン

D70を使っていて不満に感じたことの最たるものは高感度特性だった。
きっちり撮るならISO400まで、条件によってはISO800でギリギリというところ。しかも最近はセンサが汚れてきのか、暗所の縞模様も気になりだしていた。
スピードライトの導入により室内はISO200ベースで撮れるようになりほぼ改善されたのだが自然光下での撮影もやっぱり捨てがたい。あとはドッグランでの撮影時にもうちょっとでいいから連写性能が欲しかった。

そんなところに昨年末、皆さんご存知のD3/D300ショックの到来だ。なんとかD200やD80への欲求は耐えたものの、この2機種の衝撃は大きかった。

「ええい、Nikonの新型は化け物か!」

と思った方も当時、数多くいたことだろう。
フルサイズ機はその後のD700も含めて予算的に除外。5年後くらいに普及帯に入ってきたら考えれば良い18-200mmのような手持ちDXレンズもあるしね。

D300はDXとはいえフラッグシップを名乗るだけあり、ボディ性能に文句のつけようのない出来だ。知人のマシンを使わせてもらったが、AF性能、シャッターフィーリング、ボディ剛性ともに撮る幸せを感じさせてくれるものだった。そして実売16万程度と、そのスペックからすれば驚異的なまでに価格が落ちてきていた。これはソソる。ソソり過ぎる

ただ、お気楽撮影がメインの俺にとってはちょっと仰々しく重いのが難点だ。特に散歩中は犬のリード持ちつつ、赤ん坊しょいつつ…などやむなく片手で撮るケースも多い。軽すぎても心もとないが、旅行先への持ち歩きも考えるとD70相当のボディが使いやすい。
D200に対するD80のように当然D300の廉価タイプもD90として出るだろう。それが俺のターゲットマシンとなった。

20081002_362_
<小春と弥七に続き今回からモデルデビューの「花」>

◆衝動的犯行?計画的犯行?

D90についての噂はかなり出回っていた。D300同等のイメージセンサはほぼ確定。動画機能は半信半疑であったが、果たして9/17に発表されたマシンには俺の待っていたスペック+αが搭載されていた。キター、俺のニコン
D300ゆずりの高感度特性、4.5コマ/秒の連写と待っていた機能に加えてAF11ポイント版ながら3Dトラッキングシーン認識、そして720pながらHD動画対応。

来ちゃったものは仕方がない。あとは「いつ買うか」だな。

その翌日、俺は購入費用の見積もりと償却計画をたて稟議書を同居人へ送付した。少なくとも年末までに10万は必ず切る。その付近でゴーだ。

ところが、予想以上に価格の下落は早く、発売から数日でもう10万切ってやがった。こりゃ年末どころじゃないな(ニヤリ) 9月をほぼ休みなしで働き、加えて夜勤生活でストレスが溜まっていた俺は挙動不審になりはじめる。
そして久々に取れた夜勤明けの休日、「とりあえず現物みなきゃね」と訪れた某店でD90にファーストタッチ。迷うことなく店員さんを呼んだ。

俺 「D90、この価格ですか?」(10万7千円くらい)
店員「ええ、今はこの価格ですね」
俺 「某店で…円のカメラ買い替えプライスで…円だったんですけど」
店員「ちょっと確認します」

その後、戻ってきて他と同じところまで値下げOK。一応同居人の了承を得て店員へ購入を伝える。と、ここで思わぬツッコミが。

同居人「買い替えって、出すカメラないじゃん」

そういえばそうだった。D70を手放すつもりは毛頭ないし。

店員「な、ないんですか?
俺 「ないかも。なんとかします、そのうち
店員「1週間後でもいいですからちゃんと持ってきて下さいね、お願いしますよ!」
俺 「ええ……たぶん

……ちゃんと当日何とかしました。

そんなわけでついつい衝動買いしてしまったわけです。

Dsc_3920_


その帰り道で
たまたま事前に買っておいたSanDisk UltraII 8GB SDカード」を挿して、
「D70持ってきてないのにたまたまバッグに入れてたバッテリ」を装着して、
「D70持ってきてないのにたまたまバッグに入れてた35mmF2のレンズ」つけて夜のドッグランで試し撮りしましたけど、あくまで衝動買いですから。

やっぱり無駄話が長くなったので、そろそろちゃんとレビューへ移ろう。

20081001_259_
<そのままだと若干明るめ?昼の風景は-0.7EVくらいがいいのかも>


◆ボディタッチ

【適度な軽さと質感】
ボディサイズはD70とそんなに変わらないが、重さはかなり軽くなっていてびっくり。質感も思ったよりしっかりしていて、グリップも握っていてかっちりフィットする。さすがこのへんは外さない。不満なし。

【超キレイな背面液晶】
グリップを握ってまず目に入るのは巨大な3インチ背面液晶。デカいだけでなくこれがまた超キレイなのだ。
高画素をいかして撮影情報との同時表示でも確認しやすい。実際、D90を一日使ったあとにD70の液晶みると「よくこれでやってたな」と本気で思った。慣れるともう戻れないかもしれない……。
単純に撮影像の確認だけでなくInfo表示、ライブビューに動画と今回この液晶がフル活用されている。それに応えるだけの素晴らしい表示品質だ。視野角も十分。晴天下でも色は褪せて見えるものの、なんとか視認OK、木陰なら問題なく確認できる。

【軽快なレスポンス】
思えばD70を買った当時の決め手は他機種に比べてレスポンスが軽快だったことが大きかった。D90は当然ながらD70よりさらに進歩していて、あらゆる操作にキビキビしたレスポンスを返してくれる。画像表示はズームイン、ズームアウトボタンで画像の拡大や複数画像の一括表示がシームレスに出来るが、この操作でももたつきがなく気持ちよく操作できる。
画素数としてはD70の倍なのだが、処理チップがそれだけ進化してるのだろう。そしてシャッター時のタイムラグの短さもあり、撮影時にストレスがない。撮影ストレスないから気がついたら枚数いっぱい撮ってた、って感じ。

【きっちりのAF性能】
残念ながらD300からグレードは落ちるものの、D80と同一ベースのAFに3Dトラッキング機能を輸入した11点AFが搭載されている。D70のAFは暗めのところだと中央のAFポイント以外は迷いまくりだったのだが、周辺を含めてきっちり合わせてくれた。3Dトラッキングはちょっと試してみた程度だが、AF点の動きを見る限りでは思ったより追従してくれているようだ。

【キレのいいシャッター音】
D90のシャッター音は非常に気持ちいい。人の好みもあるのだろうけどこの重すぎず、キレのいい感じはかなり気に入った。連写時もいい。シャッター音のフィーリングが合うのは些細だけど幸せなことだなぁ。

【ファンクションボタンが便利】
D70で欲しかったAFモード切替ボタンが増えたのもありがたいが、加えてグリップを握りこんだところにひっそりとあるファンクションボタンがいい味を出している。ここに自分の好みに応じていくつかの機能から選んでボタンの動作を設定できるのだ。
今俺が設定しているのは"+RAW"だ。この設定をしておけばファンクションボタンを押しながらシャッターを切ったときに通常のJPEG保存に加えてRAWでもファイルを記録してくれるというもの。
今回、D90への乗り換えで悩みの種になりそうだったのがファイルサイズだ。D70では全てRAWでとっていたが、D90の画素数でRAWだと今の数倍HDDサイズを圧迫する。このRAWボタンはその解決案のひとつになる。通常JPEGだけでサイズを押さえ、後でRAWでいじらないとダメそうな難しい光条件のときだけ、ファンクション押しながらシャッターするだけでいちいち設定変更をしなくてもワンショットのみRAWファイルでの撮影が出来る。Auto設定が賢くなってJPEGでもいけそうなのとあわせてこれはかなり便利だ。

20080930_116_
<当たり前だけどスピードライトはD90でも大活躍>


◆画質

【賢くなったAuto】
使ってみて一番驚いたのはD70時代から比べて各種Auto設定が賢く、そしてきめ細かく調整できるようになっていたことだ。
D70ではRAW撮影後、結構マメに調整していたホワイトバランスだが、D90ではAuto設定でも今のところあまり外さない。まだ撮影シーンがそんなに多くないので他条件でも大丈夫かはわからないけど。シーン認識システムが入ったのもあり、かなり賢くなっているようだ。
色調もスタンダード、ナチュラル、ビビッドなど自分の好みに合わせて選べるので、うまく傾向が掴めればRAWじゃなくてもいいかな、と思わせてくれる。このへんはこれから長いこと付き合って見極めるしかないところだ。
ISO感度もAutoで上限感度が設定が出来るのが嬉しい。D70は無制限に上がってしまうのでちまちま手作業で変更していたが、これもほとんどAutoで済みそうだ。

【きめ細かな調整】
ホワイトバランスなどの設定が自分の環境や好みに合わせて変更できるのだが、これがかなり細かく設定できていい。D70でも調整機能はあったのだが、色温度の若干のプラス・マイナスを変更できる程度だった。
D90ではプリセットの設定それぞれについて色マトリクスの中から色合いを選ぶことが出来る。白熱球の室内などで微調整に困っていた人にとってこれはかなり嬉しい機能だ。Auto時の設定も変更できるのが良い。デフォルトの発色傾向がやや黄色より(?)に感じたのでこのへんを自分の好きに調整することもできた。なんて楽なんだ。
カラーバランスの調整はとりあえず一度そのまま撮影して、再生モードでその画像を表示させてるところでOKボタンを押すとカラーカスタマイズのメニューへ飛べるのでここで自分の好みの色への補正位置を探るのがやりやすそうだ。

20080929_019_
<WBのAuto設定をちょっとカラーバランス変更して撮影>

【高感度特性】
高感度特性はそのままD300ゆずり。普通にISO1600があまり躊躇せずに使える。これは期待通りだ。ただ高感度特性以前に、D70から比べると高画素化に伴ってピントや動体の撮影はやっぱりシビアになったな、という印象も受ける。
高速シャッター時やスピードライト撮影時の解像感は素晴らしいが、低速めのシャッターでちょっとでもブレるとダメージがD70より大きい気がする。画素数にして倍だものなぁ。それだけレンズへの要求も高くなってるのだろう。

20081002_511_
<ISO1600は普通に使えそうだ>


◆ライブビュー
今回の液晶の使いどころの大きなウェイトを占めるのはライブビューと動画だろう。
ライブビューについてはタイムラグゼロな光学ファインダーを覗き、位相差AFで瞬時に撮影出来てこそ一眼レフ、という気持ちも若干はあるためどういう用途に使おうか考えていた。

まずシビアなピント合わせが出来るという点で確定なのは月撮影だ。マニュアルフォーカスで撮影することが多いが視力の弱い俺はそのままだとぴったりピントを合わせることが出来なかった。これをライブビューで拡大しながらのピント合わせ出来るなら便利そうだ。ずっと天気悪いのと夜勤続きでいつになったら撮影できるのかわからないけど……。
あとはモノ撮りやマクロ撮影でシビアなピントが求められケースなのだろうが、あまりそういう用途で撮影することがないのでパス。

もう一つの利点はローアングル撮影が楽だということ。ファインダーを覗かなくてもいいのだからカメラの置き場所の自由度はぐんと上がるはず。だが、俺の場合はローアングルにしたい用途のほとんどは犬撮影だったりするので、それなりにAFスピードがないとチャンスを逃してしまう。寝てる時ならともかく、動く相手への撮影には向かないので、そういう要望にはオプションでアングルファインダーをつける、というのが正解なのだろう。

ちなみにライブビューモードではD300ではあった一旦ミラー開閉しての位相差AFは使えない。その分コンパクトデジカメのようなコントラストAFが若干スピードアップしているようだ。コントラストAFはコンパクトデジカメのそれとほぼ同程度の速度かな。ピントは合うときは合う、合わないときは合わないというのも同じ。
やっぱり一眼レフならではのピントへの安心感やすっきり感はないのだがシーンを割り切って使う分には問題ないだろう。

20080929_075_
<疲れてるときのワンコならライブビュー間に合います>

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<トロい小春なら常に間に合います>


◆動画撮影

先日D90のテレビCMを見たのだが、CM内では世界初の一眼レフ動画でありながら動画にはまったく触れていなかった。
「本筋のスチル性能だけで十分、動画を飛び道具的なウリにするつもりはない」
という意思の表れだろうか。確かにD90の動画機能はまだまだ荒削りなものだ。しかし、それではオマケに過ぎないのか?というとやっぱりちょっとしたエポックメインキングな機能じゃないかと思う。

デジカメでの動画撮影についてはその構造上、デジタル一眼レフよりコンパクトデジカメや携帯端末で発達してきた機能だ。最近になって一眼レフにもライブビューが搭載され始め、動画対応も時間の問題だろうとは言われていた。特にD300に載っているセンサは仕様として動画対応可能なスペックだったらしく、それを引き継ぐD90には早くから動画対応の噂が流れていた。
コンパクトデジカメでの動画と一眼レフクラスでの動画対応のインパクトの違いはなんといってもその豊富でハイクオリティなレンズ資産を活かした描写が出来ること、またセンサのサイズが桁違いなのでボケ味を生かした動画が撮れることだ。

ありがちだが我が家もビデオカメラは買ってはいるものの、長いこと押入れで眠っている状態が続いている。イベントで思い出したように取り出してもまたすぐ埃をかぶってしまう。D90での動画はもちろんまだ使いたての新鮮味も大きいだろうが、スチル撮影の延長上で動画まで手が伸びることが多い。
これは「イベント撮影」と「シーン保存」の感覚の違いだろうか。ビデオカメラはその用途からして「何かイベントがあるときにわざわざ持って行ってイベントの間、ほぼ回しっぱなしで撮る」という使い方をしてきた。それは記録であり、よっぽどのことがなければ編集されることもない。下手をすると二度と見返されることもない……。
D90動画の場合はスチルを撮っているときにこのシーンは動いてるのもいいな、と思ったときに使える。そのシーンを動きごと残すことになる。またPCでの取り込みということもあり、簡単に見返すことが出来る。ただこれはコンパクトデジカメの動画でも同じこと。D90で撮る違いはなんというかその撮れる映像のワクワク感にある。 

720p(1280x720)という高解像度だからというだけではない。ベタながら浅いピントの中から徐々に浮き上がる被写体や、広い階調表現から生まれる美しい陰影、ボケによる立体感は引き出すのは非常に難しいが、その片鱗に触れたときにゾクゾクする何かがある。初めて一眼を手にした時、明るいレンズを手にいれた時のあの感じ。特に単焦点開放バカなら手を出さねば!(違)
ムービーちまちまたまってきたけど仕事が落ち着かないことには編集する時間がない…。

<アップしてたサイト消滅してるっぽいので削除>


ちょびっと補足しておくと上記ムービーはかなり最低レベルの撮影になっていることをお断りしておきます。
購入初日の夜のドッグランで中腰のしゃがみ姿勢、右手でボール投げてるので片手ホールド(しかもボールは弥七のヨダレでだらだらなので投げた後撮りながら手を拭いてます……) ピントも片手では合わせにいけないので近場にピント合わせたままにしてます。レンズは35mmF2を開放のまんまなんでVRもなし(馬鹿)
通常撮影のサンプルとしてはあまりにアレなので参考にしないでください(泣)。その後撮ったのは編集出来てないっす。「動画どれくらいいけるんよ?」な人はこのへんを観るのがベストかと。

一眼レフでの動画はまだ始まったばかり。弱点、不足点も一杯ある。D90の動画でいえばAFに対応していないこと、FullHDには未対応であること、CMOSの宿命でもある読み出し時間差のためゼリーのように絵が揺れてしまうこと。

美麗で高精細な液晶とはいえ、マニュアルでピントを合わせるのはやはり難しい。とはいえ、コントラストAF程度のスピードでAF出来てもまともな撮影には使えないし難しいところだ。
でも正直なところ、マニュアルでピントを合わせるという行為が楽しくて仕方がない。自分の意図がうまく反映されると嬉しいし、メカを操作しているという実感がある。これだけスチル機能でAutoの恩恵を浴びておきながら不思議なものだ。

ゼリー現象は手ぶれが激しいとそこそこ目立つ。動画は基本三脚なのだろうなぁ。手ぶれ補正レンズである程度は防げるが、やはり出るときは出る。普段、三脚持ち歩いたりするのが面倒で室内・室外ともほとんど使ってないのでかまわず手持ちで撮ってたりするけども。ただ撮影でそこまで動かしまくることは実際は滅多になさそうなので手ぶれさえ抑えればそれほど気にすることはないのかも。

ところで動画の編集ソフトってみんなどうしてるんだろう。Windows標準のムービーメーカーでそれなりに切り貼りは出来るが、HDでの書き出しはできないようでもったいない。(VistaはHDらしいが…)


20081002_496_
<ピクコンのクイック調整で彩度上げたりも簡単>

◆熟成と冒険

このボディには安心とワクワクが一緒に入っている。

多機能にも関わらず、ほとんどの撮影は賢くなったAutoだけで大丈夫だし、操作も簡単でわかりやすくなってる。事実、D70からの乗り換えとはいえ俺は実はマニュアルはまだ読んでない(だって分厚いし…。仕事落ち着いたら読もう)のにほとんど戸惑うことなく新機能含めて使っている。ボディのグリップ、ファインダー、シャッター、どれも安心して使えるマシンだ。しかして間口は広く、また懐は深い。
調整可能な各種パラメータ、アクティブDライティングやカメラ内補正機能。てんこ盛りの調整機能は「Autoおまかせ」から「自分なり」へシフトアップする道筋を気になるところから入っていけるだけの選択要素を持っている。少しずつ自分なりの設定を探し、自分だけの絵にしていく。だからこそ「俺のニコン」というフレーズになるのかもしれない。

うって変わってハラハラドキドキ、そしてワクワクな動画機能も入っている。少なくともこちらには「安心」という言葉は似合わない。本気で使いこなすのなら相当に頭を捻り、自分の手先を頼りに技術を磨き、いろんな条件に注意を払わねばならないだろう。だからこそ得られる充実感が待っている。

D90はこんなふうに「熟成の安心感」と「冒険のワクワク」が共存しているマシンだ。

コストパフォーマンスも高い。どうしても動画機能に目がいきがちだが、まずスチルカメラとしての出来がきっちりしている。これだけで価格的には十分見合うものだと思う。その上で動画へのチャレンジ、なのだ。

これから8万前半くらいまではがんがん安くなるだろうから自分の中で許せる額になったら思い切って手を出してしまうと幸せになれます、きっと!


20081002_381_
<モノクロモードも。動画でもカラー変更は使えます>

Nikon デジタル一眼レフカメラ D90 ボディNikon デジタル一眼レフカメラ D90 ボディ

ニコン 2008-09-19
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2008.09.08

サエコ・マイ・ラブ・アゲイン

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◆サエコ・マイ・ラブ

前回のSaecoレビューを書いてからはや3年半が経過した。
SaecoのMagic Cappuccinoを購入してからというもの、ほぼ毎日といっていいくらいにエスプレッソコーヒーを楽しんできた。「よし、十分元取った!」(庶民)

このマシンのままでも特に味に不満はないのだが、一番困っていたのは来客があった時だった。一回で淹れられるのは2杯までなので、自分達の分まで含めるとどうしても複数回に分けて豆を挽いて、ポッドの掃除してと繰り返さねばならなかった。先に出してもやはり揃うまで待ってくれてることが多かったりする。このため、お客さんが多いときには量が多く淹れられるドリップ式のレギュラーコーヒーで済ますことも多かった。
Magic Cappuccinoを購入したときもSaecoの全自動の機種もあったのだが軽く10万をオーバ。とてもじゃないが手が出ない。いつか安くなったら、今のが壊れたら考えようかねーなんて話していた。

◆これはやばい

そんな中、小さな事件(?)が起きる。
毎回毎回、うちらの物欲を刺激させてくれている某夫婦がデロンギの全自動コーヒーマシンを導入。遊びにいったときに淹れてもらったのだが、これがまた美味しい上に超簡単だったのだ。本当にボタン一つで出来上がり。この楽さ加減は「これはやばい」。
そして全自動の何がいいかって、なんだかんだで俺の当番になっているコーヒー淹れ係を返上できる! いや返上しなくても楽できるじゃないか。(係就任は濃さ調整で俺が文句つけてたから自業自得なんだけど……)

◆サエコ・マイ・ラブ・アゲイン

刺激を受けて俄然、物欲に駆り出される俺と同居人。でもやっぱり値段が…ねぇ。
ところが件のデロンギのマシンは思ったより安くなっていて、数年前とはどうも状況が違うようだ。それじゃサエコも? 調べてみると新機種が出ている上に前から比べるとかなーーり下がっている。いや定価は相変わらず高いんだけど、実売は頑張れば手が届くところまで落ちてきている。
そんな中、ひときわ目を引くオレンジ色の一台を見つけた。それがOdea Giro Orangeだった。噂によると次の新型も出る(出てる?)ようで、もしかしたらこのデザインは在庫っきり?

珍しく二人して意見が一致。

「ぽちっとな」

◆使い勝手は?

このマシンの使い方は簡単。豆の量と入れる量(お湯の量)を決めてボタンをぽちっと押すだけだ。
名前にもなっているGiroはダイアルを意味するものらしく、自分の好みにあわせてこのへんの調整をすることが出来る。全自動でありつつ豆の種類やロースト具合によって自分の好みで調整することが出来るのがありがたい。

Dsc_3591

豆の量はボタン押すごとに3段階から切り替え。最大の3つ豆ランプなら約10gを使うらしい。濃い目のエスプレッソを淹れるなら豆ランプ3つだろう。また湯量のダイアルは左にまわすほど湯が少なく(=濃く)なる。豆3つ+ダイアル左で一番濃い状態で抽出されることになる。
また抽出ボタンはすばやく2度押しすることで2杯分を自動で連続抽出してくれる。

試しにダイアルを一番左にした状態で抽出すると約40ccほどの抽出量になるようだ。前の機種で二人分のカフェラテ作るのに約100ccあたりだった気がするからうちでの使用では豆3ランプのダイアル左からほんの半メモリ、をダブルクリックってのが定番となりつつある。豆換えたらまた調整かな。

豆の投入は上部から。全自動なので豆のままでいれると淹れる時に必要な分だけ挽いてくれる。楽しながらいつでも挽きたてを楽しめるのだ。

Dsc_3588

ちなみにこの写真で見えるか微妙だけど、豆を挽くグラインダーの調整はこの豆投入口にあるノブで行うようだ。挽くときの豆の粒の細かさを調整できる。エスプレッソ向けだと基本は細かくするのが良いらしいけど、レギュラー風に飲むこともあるし、ってことでうちでは中間を指定。

スチーマも前の機種に比べてかなりパワフルになってる気がする。口も大きく、あっという間にミルクフォームの出来上がりだ。

◆メンテ

さて、使っていると必要なのがメンテ。全自動とはいえ、もちろんメンテは必要だ。

<右側面>

Dsc_3592

<くるっと回ってくれるのがいい>

Dsc_3596

<扉を開けると心臓部のユニットが見える>

Dsc_3593

<使われたコーヒーはここへ捨てられる>

Dsc_3600

<抽出を行うメインのユニット。取り出して洗える>

<左側面>
Dsc_3597

<給水はこちらから>

Dsc_3598

<中に見える白いのはおまけでついてた浄水ユニット>

Dsc_3599

まず感心したのが本体がくるりと左右に回せるようになっていること。水の取替えやユニットの取り出しがしやすい。またこのOdea Giroの場合、かなりの部分を本体から取り外して洗浄することができるようになっている。左右の扉を開いて取り出して、軽く洗えばメンテ完了。以前のマシンで1杯ごとにやっていた作業からすればこれまた楽過ぎるくらいだ。

◆快適なコーヒー生活を

うちでは例えばスタバのエスプレッソローストあたりの豆を使ってる時はカフェラテ、カプチーノなら豆ランプ3、ダイアル左から0.5目盛り。レギュラー風(アメリカーノ?)に淹れるときは豆ランプ1、ダイアル左から3目盛り、とかで楽しんでいる。これまた以前から考えると楽過ぎる…。(って今回「楽」って言葉何回入ってんだ)
また夏の間はアイスラテで大活躍。トレイの高さが調整できるので大き目のグラスでも直接抽出したものを淹れることができる。(それはそれで氷溶けちゃうから一旦別容器で抽出してから移すほうがベターだけど)

手動は手動なりの良さもあった。自分の中での手順に沿って淹れて狙い通りに出来上がったときの喜びもあった。でもこの「楽さ」には勝てない。だって俺、O型だから

そして思わぬメリットがもう一つ。以前に比べてかなり音が静かだ。通常のミルでやっていたので豆を挽くのに20~30秒近く騒音が、そして抽出の音も結構でかかった。赤ん坊が増えたのもあり、この騒音の低下はかなり嬉しいメリットだった。
デメリットはただ一つ、「楽すぎてつい飲む量が増えて豆の消費早すぎ!」これに尽きます…。

特にいままで手動のエスプレッソメーカー使っていた人へ、これ本気でオススメです。

 

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2007.12.28

SB-600で光あれ!

Sb600_01

結構前から購入を悩んでいたスピードライト(ストロボ)をようやく購入した。
Nikon純正のSB-600というやつ。さらに上位機種としてSB-800、下位にSB-400が存在するが、さすがにSB-800は高いし使いこなせるとも思わなかったので却下。SB-400で十分なのだろうが首振りの自由度を考えてSB-600に決定。
購入の動機を含めて、インプレッションを。

◆欲しい!
室内でワンコ達を撮影することが多いのでこれまで単焦点の明るいレンズで対応してきた。明るいレンズの魔力は凄まじく、いまだに単焦点開放バカぶりをキープしている。しかし単焦点レンズでの限界もあったのだ。

一つは画角の問題。
今の手持ちの単焦点は35mmF2と50mmF1.4なのだが、時々室内でも18mm相当の広角が使いたくなることがある。資金があればいろんな焦点距離のレンズを揃えればいいのだが、財力が遠く及ばない。18-70mmとか18-200mmのズームレンズはあるのでそれを使おうとするとやはり暗くてブレてしまう。手振れ補正があっても被写体が動くと無力だ。

もう一つは画質の問題。
暗い室内ではF2やF1.4クラスでもISO感度を800や1600まで上げてなんとか。
D70は決して高感度に強いわけではないので、ISO800あたりからそれなりにざらざらとしてくる。その犠牲を払ってさえも動きまわられるとブレる。35mmや50mmを使って昼間の光差し込む室内で撮影した絵は大好きだ。あの感じにスピードライトを使えば少しは近づけるのではないか。
いや、D3導入すればライトなしでも十分……と、妄想はやめておこう。

スピードライトはこれらの問題に応えてくれるものだった。

◆魅惑のバウンス
購入前から最低限の知識としてこのクラスのライトの使い方でバウンス撮影なるものがあることは知っていた。
カメラの内蔵フラッシュで撮るとどうしても正面からライトがあたることになるため、よく見る「髪はテカテカ、肌は真っ白、背景は真っ暗」になりやすい。
バウンス撮影は直接正面からフラッシュの光を当てるのではなく、壁などに向けてフラッシュを焚き、その反射光で撮影する対象を明るくさせるものだ。
天井に向けてフラッシュさせれば部屋の照明が一気に明るくなったのに近いので自然な絵になる。壁に向けてフラッシュさせれば横から光が差し込んだような絵になり、正面からの「いかにもフラッシュ」な写真とはまったく違う自然なものが撮れる。
もともとこれが狙いだったので、バウンスしまくりで楽しんでいる。室内でISO200で普通に撮れる喜び。ああ、買って良かった。

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いかにもフラッシュな写真。毛がテカテカー

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天井でバウンスさせるとこんな感じ<。やわらかく自然な写り


◆生き返るレンズ群
スピードライトを装着することで室内での出番が少なかったズームレンズが生き返った。SB-600はそこそこの光量があるため、少々遠いところでもバウンスさせても光が届いてくれる。広角、望遠側ともに夜の室内でも結構使えるものとなってくれた。
さらに単焦点の明るいレンズについてもISO200ベースでの撮影が可能になった。単焦点ならではの精細な画質を本来の性能で楽しめる。ズームレンズの復活は予想していたが、単焦点への効果については予想以上に楽しいものだった。ISO感度を落としたままシャッタースピードを上げられるというのは当初の期待通りだが、加えてこれまでシャッタースピードをあげるためにほぼ常に絞りを全開放に近い状態で使っていたものを躊躇なく好きな絞り込み値に変えて撮影できる。もうちょっと前後までピント合わせたいと思ったときにブレを気にせず絞れる。レンズの対応する絞りの隅から隅まで使える光を手にいれたようなものだ。
そう、どちらかあればいいやと考えていた明るいレンズとスピードライトは実は相乗効果のあるものだったのだ。

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ズームレンズで料理撮るのなんて久しぶり

◆ワイヤレスも試す
このSB-600という機種はワイヤレスでの撮影に対応している。また俺の愛用D70もSB-600への遠隔操作に対応しているため、ためしにワイヤレスでの発光を試してみた。
D70本体側はメニューからフラッシュをコマンドモードに、SB-600側はカスタムファンクションからモードを変えて設定完了。あとは好きなところに好きな角度で設置してシャッターを切るだけだ。
対応してるのだから当たり前なのだけど、実際にD70でシャッターを切るのに合わせて遠くに置いたSB-600がフラッシュするのはフツーに感心する。SB-600の設置も一緒についてきた台を使えば簡単に置けるし、三脚につけても良い。
ただし、事前調査してなかったのだがSB-600とD70内蔵フラッシュの両方を使っての多灯撮影は出来ないらしい。増やすならもう一台SB-600なりを増やしてってことか。さすがにそこまでは財布がなぁ……。

ワイヤレスでの利点はバウンス撮影と違って撮影位置とライト位置に制限がなくなることだ。わざと被写体の向こうへ置いて逆光気味に撮ったり、斜め下から直接当てて印象的なライティングにしたりできるだろう。
イタズラしようとしたワンコをフラッシュでビビらせる、という使い方は正しくないと思われるので気をつけて頂きたい。

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こんな感じの位置に置いてみた

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斜め下からの光で印象的に。もう少しシャッタースピード遅くするのもいい

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小春もムーディー?

◆ディープな世界
まだ使いはじめたばかりでどうやればうまく活かせるのか模索中なのだがちょっと触ってみての感想としても、これは奥の深い世界だな、と感じる。考えてみればこれはある程度自在に光を操ることが出来るツールを手に入れたようなものなのだ。角度も光の強さも撮影者の意思を反映できる。これは日光の下では無理なこと。それだけに選択の幅が広く、深い。
またNikonのスピードライトは定評があるらしいが、確かに光量の調整が実に賢い。i-TTLのおかげなのか適当に撮ってもちゃんと見れるものを出してくれる。
ちょっと試すにも便利で、奥をのぞこうとするととんでもなく深い
それがライティングの世界なのかもしれない。多灯やカラーフィルターなどハイエンドな方達の世界もあるようだが、根性はなしなので当分はお気楽レベルに留めておこうと思っている。

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単純な天井バウンスでもいいが

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左手前の壁にバウンスさせると目に光のワンポイントが


さて、最後にそんな中で使いはじめに戸惑ったことのメモなど。

◆マニュアルモードが生きる世界
これまで99%の撮影はAモード(露出優先モード)で撮ってきた俺は最初、Aモードでいくら絞りを変更しても常に1/60秒に固定されたシャッタースピードに戸惑っていた。
考えてみれば当然で、フラッシュなしでの撮影時にAモードで絞り値を変えるとシャッタースピードが目まぐるしく変わるのは撮ろうとするシーンの光が最初に決まっているからだ。室内なら照明の明るさは大体安定してて、絞りをあければ連動してシャッタースピードは上がるし、絞り込めばシャッタースピードは下がっていく。それが当然だった。フラッシュ撮影では撮りたいシャッタースピードに合わせて光らせる強さを自分でコントロールできるのだ。
Aモード時はシャッタースピードの指定がないので、本体側のメニュー設定で決めた上限に合わせて撮影される。もちろん設定変更は可能だがD70の場合、1/60秒が上限になっているようだ。
せっかくスピードライトなのだから速いシャッタースピードで撮りたいというのは当たり前の欲求だろう。
この場合、Sモード(シャッター優先)かMモード(マニュアルモード)にして撮影すればいい。特にマニュアルモードで絞りもシャッターも自分の好きに設定できて、かつ明るさは露出補正(フラッシュ側でも指定可能)でコントロールするというやり方になる。
なんと制約のない自由な世界だろう。そして自由な選択ってのが厳しいものだというのも現実世界と同じことだ。

◆速ければいいってもんじゃない?
フラッシュ使うんだからシャッタースピードは常に速ければいいかというとどうもそうではなさそうだ。あえて遅めのシャッターにする価値もまたあるのだ。
例えば室内照明などフラッシュ以外の光と組み合わせる場合、フラッシュの生み出す光は基本的に室内照明より強い。このためシャッタースピードが速いとフラッシュの光だけが絵を支配してしまう。(逆にいえば無視したい光を
取り除いてくれる)
逆にシャッタースピードを遅くしていくと、だんだん室内の光が混じりはじめる。うちであれば少し赤くでる照明なので、フラッシュの光と室内照明の光が違う角度で混じりはじめる。面白い。

Sb600_04
最初の写真と同じ状況でシャッタースピードを遅くしてみる。室内照明が混じってきた


カメラは光を撮る機械である。これは過去もデジタル化されてからも変わらない。そしてその光を生み出すライト。この組み合わせが絶大な自由度を与えてくれるのは考えてみれば当然のことだ。発想次第できっと考えている以上に面白くなるツールであることは間違いない。
あとは撮影者の発想と技量……ま、適当撮影でも便利なのでオススメです(ぶち壊し)

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「大奥」でびっくりさせられたよしながふみさんの近作の一つである「フラワー・オブ・ライフ」が4巻で完結したとのことで密かに狙っていた俺は全4巻をまとめ買い。

面白かった! 久々にこの休眠ブログを更新してしまうくらい俺好みの作品であった。読んだ後の熱が覚めてしまわぬうちに思うままに感想でも書いておこう。

4巻というサイズもあって、この作品はまるで巧みな細工のなされた小箱のようだ。

ジャンル的にいえばいわゆる学園モノ。そこにはある意味お約束ともいえる「楽園」が存在する。味のあるキャラクター、テンポのいい展開と台詞回しでしこたま笑わせてくれる。
特に真島の生態(?)については明らかに作者本人が楽しんで描いてるんじゃないだろうか。軽い自虐を含めつつ……。

ただここは普遍の楽園ではなかった。
彼らは日々お互いを知り、変わり、また変わりながら関係し続けている。

よしながふみという人はなんでこんなに人と人の関係を描くのがうまいんだろう。特に人間関係の対比と転換、入れ替えを。
物語は「外部イベント」によって起きるのでなく、そこにある人間関係の微妙な変化によって作り出される。
たった一つの出来事やたった一言だけでシチュエーションは大逆転を起こしてしまう。小柳とシゲ、シゲと真島、真島と春太郎、春太郎と三国。いろんな人と人の組み合わせの中で気が付けばポジションが入れ替わり、その変化に振り回され、励まされ、時に苦悩する。
読み返してみると最初と最後が見事に裏返しで繋がっているのがわかる。その変化を切なく、懐かしく受け止めながらこの物語の余韻に浸るのだ。


あまり多く読んではいないのだけど、よしながふみのマンガの印象は比較的淡々と展開させ、またキャラクター達を愛しつつも突き放しているように感じるところだ。それはやはり計算づくの役割配置によるものだろうか。キャラクターそれぞれが自分自身を一側面から見た分身であるからこそ持てる距離感なのかも。

読み終えた後、なんだか自分の中で盛り上がってしまい、つい吉田秋生の「河よりも長くゆるやかに」まで読み返してしまった。こちらは未完(だよな)だし、毛色は違うが何だか似通ったものを感じたのだろう。こちらも俺的に超のつくお気に入りなので未読の方は是非。

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