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2004.03.27

オススメ『バカ姉弟』

ちょっと前に「バカ姉弟」の3巻が出ていたのだが、先週ようやく読むことが出来た。この作品も今要チェックの一冊だろう。

安達哲といえば俺の思春期に『ホワイトアルバム』や『キラキラ!』で切なくさせてくれた作者だが、その後『さくらの唄』や『お天気お姉さん』『幸せのひこうき雲』と爆発していった。『キラキラ!』の後半あたりから片鱗はあったものの、その後のブレイクぶりはスゴい。特に『さくらの唄』は読んだ当時かなりキた。誤魔化しなく描かれる暗い現実、そして残酷な人そのものの姿、
内なる暗闇。それは強烈な傷を刻むように読んだ者に跡を残していく。いろんな意味でドキドキしながら読んだ本だった。
今回はメインの対象じゃないのですが、夢見る世の男子は覚悟を決めて是非とも読んでくださいまし。女性からはどういう作品に見えるんでしょうね、これ。

さて、そんな作品群に軽いトラウマになりかけつつも「この人から目離しちゃいけん!」と思っていたら、いつのまにか当の本人はさらりとこの『バカ姉弟』に辿り着いていた。

この本の魅力を何と言えばいいのだろう。
オールカラーで綴られる、とある姉弟の日常とそれをとりまく人々の姿を綴ったものである。これだけじゃワケわかりませんが、そういう話なのである。
二人についてわかる情報は実はかなり少ない。親が不在にすることが多く普段ほとんど姉弟二人で暮らしていること。家は結構な資産家らしいこと。基本的な情報はこれくらい。逆にいえばそれ以外の情報は不要なのかもしれない。そこにバカ姉弟がいて、二人に触れ合う人がいる。それだけで話は成立するのだ。

このマンガの魅力は非常に説明しにくい。「おねい」はかわいいし、つい含み笑いをしてしまうような癒し系マンガでもあるがそれだけではない何かを感じさせる。作者が作者なだけに、これは実は巧妙にしかけられたマインドコントロールなのではないかとさえ疑ってしまう。

ときどき見せる「おねい」の「ただものでなさ加減」には『お天気お姉さん』の仲代桂子のエッセンスが流れているのかもしれない。ともに周りに流されないその存在そのものが物語となる。この作品でも最後にとんでもない展開になったりしたら…なんて思ったが、バカ姉弟はそのくらいでは動じない存在感だなぁ。
バカ姉弟は普遍なる存在であり、変わることはない。その慎重さと礼儀正しさで変えようとするものを逆に虜にし、迫る悪意も世間の圧力も飲み込んでしまうことだろう。読んだ人はきっといつのまにかこの不思議な姉弟のご近所さんとなり、何故かしら気になる存在になっているはずだ。

バカ姉弟 (1)
安達 哲

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Comments

こんばんわ、俺ブンです。

「バカ姉弟」私も大好きです。
なんともいえない雰囲気ですよね。

「さくらの唄」も好きだったんですが、
この「バカ姉弟」の絵のかわいさには負けてしまいます。

最近、かわいい絵が好きな気がしてならないです。

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