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April 2004

2004.04.30

小春と弥七『帰らぬ父母と働く小春』

薄情な父母のスペイン旅行中、レストランウェアハウスで預られ中の小春と弥七。
さて、今日は何を話していることやら…。

koya-warehouse.JPG

小「ふぅ…」
弥「どうしたの、おねーちゃん」
小「今日も来ないわね、お迎え…」
弥「そんな…おねーちゃん、まだまだ若いよ」
小「そっちのお迎えじゃなくて、お父さんとお母さんよ!」
弥「誰だっけ?」
小「忘れたんかいっ」
弥「あ! あぁ、じょ、冗談だよ。おとーちゃんとおかーちゃん、どこいったんだろうねっ」
小「どうせどこかで飲んだくれてるのに違いないわ。それできっと毎日生ハム~とかいってるのよ」
弥「なにそれ」
小「よくわかんないけど、なんだかそんな言葉が浮かんだの。それにしても遅いわよね。あんたは実家に戻ってきたみたいなものだから嬉しいんでしょうけど…」
弥「おねーちゃんも毎日走り回って楽しそうじゃん」
小「あたしのシマも広くなったものよね……ほら、そこのアンタ、あたしに挨拶もなしにお店にはいるつもり?…まったく最近の若い子は」
弥「あ、尻尾丸めて逃げてったよ」
小「そのへんのどこの猫の骨とも知らないのにあたし達の寝床を荒らされるわけにはいかないからね! ここは広いからいつも気を張ってないと」
弥「おねーちゃん、かっこいー」
小「とにかく、さっさと戻ってきてもらわないと毎日お仕事大変なんだから」
弥「おしごと? あ、お客さんだ」
小「あ~ら、いらっしゃぁい☆ とっておきのランチ用意しててよぉん♪ マスター、2名様ご来店ですぅ
弥「…って、せくしー呼び込みのバイト!?」

2004.04.29

泥棒の多い料理店?

俺ブンさんの記事で自転車泥棒の話があった。
ネタ人生度はそんなに高くない俺だが、ひとつ自転車の盗難についてのエピソードがあったことを思い出した。

今のところへ引っ越す前のことだ。まだ田舎暮らしでなかったので、その頃の俺らは週末に地下鉄も使わずにダイエットと節約を兼ねてチャリで繁華街まで出かけることが多かった。
今にして思えばチャリ移動の何がいいかって、身軽なこと、エコロジーなのは勿論だがなによりも言えるのは「気兼ねなく酒が飲める」ということだ。いや、チャリでもふらふら運転になるようならヤバいのだろうけど、さすがにそこまでは飲まない。

その日も、俺と同居人はチャリで天神方面へ移動し、買い物などした後、晩飯にとあるイタリア料理屋で食事とワインを満喫していた。チャリはその店には空いてるスペースがなかったので、隣の閉まっていた店の前に置いておいた。
2時間ほどで満腹&いい具合に酔っぱらって満足気分で店を出ると…

俺のチャリがない…

同居人のチャリはそのままあるのだが、俺のチャリはあちこち探してみるがどこにもない。鍵は一応かけてはいたのだがしょせんは簡易鍵。あっさりと壊されてしまったのだろうか。数年は乗っていたが、まだまだ乗れる状態だっただけに悔しかった。
俺は周辺の捜索を諦めて事件現場であるチャリを停めていた閉まってる店の前へ戻ってきた。ため息をつきながらふと見上げると、その店の名前は

『スナック泥棒』

いや、ネタではない。本当にそういう名前の店だったのだ。俺はもうひきつったような笑いを浮かべるしかなかった。

その後、仕方ないのでバスで帰ることにしたのだが、当然のように俺はバスで、同居人はチャリで家まで帰った。
後で同居人がその話を同僚にしたら「普通、男がチャリで帰るっちゃない?」と言われたそうだ。んー、そういう考え方もあるか。自分の自転車は自分が乗るという単純明快な役割分担だった。自転車を失った失意とネタ的充足度の奇妙なバランスの中でそこまで考えは回ってなかったのだろう。
ま、酔った俺に一人で帰らせれば慣れた道でさえ迷う可能性もあったわけだし。

ただ覚えているのはこの時、俺がバスに乗って帰っていると、バスと同じ道を走ってくるチャリに乗った同居人は俺の乗ったバスを追い越そうと必死だった。バスが信号で止まるたびに満面の笑みで抜き去っていく。
今も変わらないが、当時からおかしな人である。

2004.04.28

4:アルハンブラの光と影、そして地中海へ

スペイン旅行記第四弾。まとめ読みはこちらから。

朝からテレビでドラえもんを目撃。スペインでものび太は「ノビータ」だった。
朝食ではまた生ハムメインで選んでしまうどうしようもない俺。
さて今日から2日間はこれまでの自力観光と違いJALユーロエクスプレスに合流してのバス観光となる。ちょっと合流まで時間があるのでパラドールとの別れを惜しむように庭やホテルのまわりを散策。

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今日はひときわ快晴でまさしくアンダルシアの青が広がっている。

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11時ちょっと前にタクシーでバスの出発地点であるホテルサライへタクシー移動。最初にアルハンブラ宮殿へ来るはずなのでどうせすぐ近くまで戻ってくるのだが…。
ホテルへ着くと…いきなり日本人密度高っ。ここまでほとんど他の日本人と合わなかったのもあってあちこちで聴こえる日本語が懐かしいような、違和感があるような不思議な気分である。バスで同乗するのは俺らも合わせて15名ほど。JALのツアーパックであるI'llとAVAのツアー参加者みたいだ。俺らも当初予定のままだったらあの中にいたのだなぁ。
バスは再びアルハンブラ宮殿へ向かう。我が(?)パラドールもすぐそこに見えるところに戻ってきた。

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ガイドさんの説明によるとこのアルハンブラ宮殿、かなり入るのが難しいらしい。スペインで一番の人気観光スポットなのでチケット入手に何時間も並ぶ上に発売される数は時間あたり何人と決まっており、その上チケットに書かれてる時間内にゲートでチケットチェックを受けないと無効になってしまうらしい。このあたりはこういうツアーを利用して正解か。ありがとうプランニングツアーさん。

まずはアルハンブラ宮殿の離宮(ヘネラリフェ)へ。パラドールの庭からも見えていた庭園の中を散策する。四角く刈り取られた緑の庭園。あちこちに中庭があり、池や噴水が涼しさを演出している。離宮の建物の一部は攻め落とした後、貴族の持ち物となっていて大幅に改造された部分が多いため歴史的価値は薄いという。

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しばしの離宮探索後、宮殿前へ戻り、ようやく内部へ入る。
宮殿内部は見所満載だ。ほとんど全ての箇所の装飾が見事といっていい。こまかで豪華な装飾の数々が並ぶ。壁や地面もあちこちタイルや幾何学模様で飾られている。

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特にアベンセラヘスの間、そしてニ姉妹の間の天井が凄い。ともにモカラベ(鍾乳石飾り)という技法で大理石の天井全面に細かな装飾が施されており、一見蜘蛛の巣、いや蜂の巣のようにも見えるが、目を凝らせばその一つ一つに細かい飾りがついてるのがわかる。高い位置に設けられた窓から差し込む光によりそれがさらに美しく映える。

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見所のひとつ二姉妹の間。

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その天井部はこんな感じ。

alh_mokarabe.JPG

さらに上の写真の一部だけを抜粋するとこうなっている。

有名な「獅子の中庭」は124本もの大理石の柱に囲まれ、中央に12の獅子の座す噴水が配置されている。この獅子の像はかつては時計の役割も果していたという。

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alh_lion2.jpg

でも正直な感想として言わせてもらえば…全然ライオンに見えねーよ
本当はカワウソか猫じゃないのか、あれ。時計の機能は今は壊れているということだったが、実は「中の人」が腹時計に合わせて水ぴゅーぴゅー噴いてたのではないかと推測する…え?中の人などいない?

また別の有名な中庭が大きな長方形の池がある中庭で、池にコマレスの塔が映り込むようになっている。風で水面が揺れると池に映りこんだ塔がゆらめき、非常に美しい姿を見せる。これは砂漠の民としての記憶の一つ、蜃気楼をイメージしたものらしい。

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さらに進み、王の間へ。ここは少々うす暗くされており、入る前に明るいところを通ってくるため、明るさのギャップで訪ねた者は入った後しばらくは部屋の中が見え難くなる。その先に王座があり、王は先に一時的に視覚を奪われ無防備な状態の訪問者をじっくりと観察することができる。そんな訪問者に対してのプレッシャーも考えてデザインされたのだという。
コマレスの塔の中庭といい、このようにいろいろ計算されたデザインが多い。ガイドさんの説明によるとイスラム文化では数学も発達していたという。特に砂漠を渡る民は星から自分の位置、進む方角を割り出していたので計算を誤ることは下手すると一族の死に繋がってしまうからだ。
この他にもさまざまに趣の異なる中庭があり、楽しかった。

アルハンブラ宮殿内を堪能し、昼食タイム。俺ら二人は観光のみ参加なので食事は他のパックツアー客とは別だ。昼は一旦他の参加者と別れてレストランかバルを探すことになる。ちょっと歩いて同居人がめざとく見つけたオープンカフェのようなレストランへ。

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木漏れ日の中で気持ちいい風を受けながらまたも俺は生ハムランチを。我ながらいいかげんにしろって気もする。なんかね、メニューにjamon(ハモン)って見ると指差しちゃってるんよ、ほぼ無意識に。
のんびり食べてるうちに集合時間近くなってしまったので慌てて集合地点へ行ってみるとまだ全然集まってなかった。どの店も団体さん入ると時間通りは難しいのだろう。ちょうどレストランでコーヒー飲んでなかったので代替カフェタイム。

集合後、バスはグラナダを離れコスタ・デル・ソルへ向かう。そして「白い町」ミハスへ。

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ガイドさんもちらりと漏らしていたがミハスは単に白い小さな町って感じである。白いのは暑さ対策とのことらしいが、店もそれを意識してか白い服ばかりを売ってる店などもあった。所々にある細い路地がいい感じ。意外と狭い道に車が頻繁に通り過ぎる。
ここは結構人気スポットみたいなのだが、俺と同居人は例によって途中で見かけたベランダの犬にくびったけ。ベランダからこちらを覗き込む犬をロミオのように下からうるうると見つめる同居人。本人的にはちば拓キックオフばりの点描バックをしょってる気分かもしれないが、客観的にみるとどう見ても単なるあやしい観光客だ。
ミハスには他にも展望台や小さな闘牛場もあるみたいだったが、犬や路地やいくつかの店を見ている間に自由時間は終わってしまった。見晴らしのいい土産物屋から海も堪能したし、これはこれでいいや。
当初予定ではミハスでの自由時間は三時間だったらしいのだが、バスツアーの開始時間がアルハンブラ宮殿のチケットの関係で遅れたため、今回は1時間ちょいだった。でもそのくらいでちょうど良かったかもしれない。

ミハスを後にして今日のバス観光はここで終了し、マルベーリャへ向かう。マルベーリャはかつては貧しい漁村だったらしい。それが今では高級リゾート地として有名になっている。アラブの石油王がどかどかと金を落としていくのだとか。バスは今日の宿泊ホテル、アンダルシアプラザホテルへ到着。

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さすがリゾートのコスタ・デル・ソル。プールもあるリゾートホテルだった。ついでにカジノもあるのでちょっと覗いてみるかとも思ったが同居人は全く興味なしの様子。「どうせクジ運ないし、それより食べ物」ということなのだろう。ある意味正解か。
一旦ホテルで休憩して日が沈みきる前に海辺へ向かう。

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これまで沖縄やバリ、ハワイと、遠出の旅行といえば南の島系ばかりいってたのでひさびさに味わうぷちリゾート気分だ。
同居人はまた海辺を散歩する犬を追いかけている。この女、一体何をしにスペインへ来てるんだろう…。
マルベーリャについては観光本でもそんなに詳しく載ってなかったらしく下調べの鬼である同居人の情報もあまりなかったので、食事の店はどこを探せばいいんだろうと思っていた。実際に周りを散策してみると海沿いにブランド店、お土産物屋さんや海鮮レストランがずらりと並んでいる。えらく高そうなクルーザー、ヨットが並び、道沿いに停めてある車は高級車ばかり。そんなところだった。
同居人はお土産物色でいくつかの店へ。途中、タトゥーのシールと思われるもののサンプルが張ってあり、
そのデザインの中にいくつか漢字もあったのだが…。

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なんかついてる説明がステキなんですけど。哲学を学んだことがある人ならSexyな愛は裏返すとSoulなのだと知っています。深いですね。万歳はもちろんCoolな行為だし、必勝するには危ない道を渡る必要があります。みんな酔拳習ってるので酒飲めばStrongです。あってるあってる。


そうこうしてる間に日もとっぷり暮れ、あたりは夜の街。

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腹もようやく何か入るくらいには減ってきたのでそろそろ食事にしようかとレストランを物色する。日本人の姿こそ少ないものの、欧米客でどの店もにぎやかな人だかり。特にピカソというレストランは長蛇の列が出来ていた。有名な店なのだろう。
ここで同居人による執念の店選びが始まる。スペインに来て数日経つのにまだパエリア食べてないね、ということでパエリアがメニューにある店を探してみる。いくつか発見したもののめぼしい店は満員だった。足も疲れてきたし、適当な空いてる店へ入ろうとするが同居人は何やら気に食わないらしい。ダメな理由が
「そこなんか高級そうじゃない?」
メニューの価格ではそんなには変わらないのだが、よくわからない理由だ。おそらくは気取った風じゃない、でも雰囲気のある店を選びたいのだろう。つきあいも長くなると、この難解な同居人用語の解読もなれたものだ。しかし、ここまで何度も往復してまで決めるものなのか…。
結局満員ながらも空いたらすぐ座れそうな店でメニューを眺めながらしばらく待つ。待ってる間サービスでワインを出してくれた。さんきゅー。
テーブルへ案内されると店員さんが椅子をひきながら「ニイハオ」と挨拶。チャイニーズに間違えられるのは初めてだなぁ、と思ったら同居人のシャツが白に染物で花が描かれてるものでちょっとそれっぽい。このせいかな。なんと答えたものか、と思ったが反射的にもう「グラシアス」と出てしまう。奇妙な受け答え風景だ。
沢山頼んでも食べきれないのがわかってるので腹具合も考えてトマトとモッツァレラのサラダとパエリアを注文する。飲み物はビールをくいくいと。パエリアはなかなか美味しかった。よし、これで目的の一品も制覇だ。同居人は量が多くて半分くらいしか食べきれなかったみたいで、ちょっと哀しそうな目をしていた。
のんびりと食べ終わった頃にはもう23時過ぎ。思ったより酔ってたようでちょっとふらふらしながらホテルへ向かう。あまり記憶もなくいつのまにか就寝。

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こうして四日目、またも酔い潰れながら終了。

両用容量療養DVD

このところ旅行記ばかり書いていたのだが、久しぶりに記事一覧を見ていると見慣れぬエントリが。
あー、旅行直前に書いたまま公開しわすれてたのがあった…。タイミングは逸してしまったが、せっかく書いたしMac/Win両環境の人にはちょっとした情報になるのかもしれないので遅ればせながら公開。

-------
ついに我が家にもDVD記録環境がやってきた。
VAIOで撮った動画、溜まってきたデジカメ画像、手持ちのCDからドカドカぶち込まれたMP3ファイル、携帯での動画・画像等、気が付けば凄い量のデータファイルの山に囲まれていた。ファイルサイズが大きめのものは俺のノートPCよりハードディスク容量の多い同居人のPowerMacの方へ退避していたのだが、それでもそろそろ底が見えてきた。かなり前からそろそろなんとかしないと、とは思っていたのだ。Macで一応CD-RWが使えるが、この状態までいくと何十枚に保存しなきゃならないことやら…。そこへさらにペット監視画像の高画質化、一眼デジカメの購入による容量圧迫が追い討ちをかけた。
特に俺のノートPC環境は貧弱で、PCMCIA接続のCD-ROMがあるだけ。なんといまどきCD-Rさえも焼けない環境で長いこと過ごしてきた。しかしこのままではいつものように旅行にデジカメのデータ退避用にノートPC持っていったとしても保存する容量すらない。

やっぱここはDVDメディア保存しかないか、ということでMac/Win両対応のものを物色していたのだが、もうこの条件だけで機種の選択肢の狭いこと狭いこと。さらにせっかく家電DVD/HDDレコーダXS40があるのだからDVD-RAMが使えるとメディアの使いまわしが出来て便利だ。なによりデータ保存には一番使いやすそうだし、手元には最近仕入れた両面DVD-RAMメディア(カートリッジつき)が5枚ほど転がっている。
結局、この条件で探し出した機種はLaCie d2 DVD MultiDrive Fast FireWireだった。FireWire接続でMac/Win両対応、DVD-RAM殻つきメディア対応、Lite版ながらWin/Mac両方の書込みソフト添付である。問題は価格で、オンラインショップで送料・税込みで3万6千円…高い。
Winのみの対応なら、DVD-RAMを諦めればぐっと安くなるのが悔しい。毎度のことながらMacも考慮に入れると大抵の機器が高くつくのが哀しいところだ。とはいえ、メイン用途はMacに保存しているデータの移行なので外すわけにもいかない。
出費が重なった後なだけにWEB画面で注文を躊躇う日々が続いていたのだが、仕事が早く終わったついでに量販店へ出かけてみると…あった。ポイント分差し引き、送料が不要であることを含めると4000円以上安くつく。
例によって「すくらっぷブック」のイチノのごとく頭の中で電卓片手に計算が始まる。
両方のソフトがついてるんだからその差額だと思えば+1万は許容範囲か、なにより希望通りのスペックで手持ちRAMメディアが使えるのは美味しい。それにさっきMuVo2も探したけど現品なかったしなぁ。旅行までの日ももうわずか、迷ってるうちに自由に動ける日はなくなる。

数分後、デカい箱を手に帰途につく姿があったとさ。

帰ってさっそくMacで接続確認。結構無骨で大きめのなボディだが持ち歩くことはないだろうから問題ない。DVD-RAMメディアを入れ、Macに繋ぐと…なんともあっさりとアクセス完了。翌日Win環境からも接続テストして、こちらもRAMについては書込みOK。使う気分はまんま大容量MOという感じだ。さっそく溜まりまくってた監視画像や動画ファイルを移す作業に入る。
移行作業でどんどんハードディスクの空きエリアが増えていく。ああ、なんだか妙にすがすがしい気分だ。ハードディスクの空きがあるとなんでも出来るようになった気がする。 処理性能は貧弱なままなんら変わりは無いということも忘れてしまいそう。

なんだか旅行にかこつけてがんがん出費してる気がするなぁ。大丈夫なんやろか。そして一番の問題は旅行自体の準備はまだゼロに近いままということだ…。

さらに数日後の現在、WindowsXPからDVDドライブが認識できない状況に陥ってたり…。特に何も変更してないのになぁ。デバイスの削除&再登録でも復活しないし…とほほ。ハマりだすと泥沼なのはWindowsの宿命か。

-------
という内容だった。Windows環境からの謎の認識不可はその後、旅行から戻ってからもDVD-RAMドライバやDVDライティングソフトの再インストール、果てはここここの情報をもとにあれこれ試してみたが効果なしだった。
一度は読めたのに何故だ、と悩む日々が続いていたのだ。
ところがある日ふとしたことからあっさり回復してしまった。それまでIEEE1394接続でデバイスドライバにドライブの名称はちゃんと出ていたのでソフト側問題だと推測していたのだが、なんと一回ドライブの電源抜いていれなおしたら回復してしまった。前面の電源スイッチは何度となくON/OFFしていたのだが、背面の電源ケーブルまで抜いたことは確かにこれまでなかったのだ。DVDライティングソフトからもしっかりドライブを認識している。なんらかの完全なコールドスタートでないと復旧しないヘンな状態になっていたのだろうか。
そんなわけでとりあえず今は元気に活躍してくれている。よかったよかった。



300868 LaCie d2 DVD MultiDrive

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2004.04.23

3:グラナダの車窓から、パラドールへ

スペイン旅行記第三弾。まとめ読みはこちらから。

今日も早朝から仕度。カールトンよ、さらば。早朝移動のため、あの魅力的な朝食が取れないのは残念だが、かわりにランチボックスを用意してくれた。スーツケースに手荷物、そしてデカめのランチボックスを手にホテル前にいたタクシーでチャマルティン駅へ。今日はTalgo(タルゴ)という列車でグラナダへ6時間の旅である。ホテル近くにアトーチャ駅があるのだが、停車時間も考えて始発駅での乗り込みの方が確実だろうということで切符はチャマルティン駅からのものになった。

まだ薄暗い駅でタルゴの出発ホームが確定するのを待っていると

同「まだ時間あるし、水買って来ようか?」
俺「あ、お願い。俺ここで荷物見とく」
同「はーい」
(自動販売機へ向かい、戻ってくる)
俺「あれ、水は?」
同「お金が戻ってくるんよ、つり銭ないみたいで」
俺「じゃ細かいのあるからこれで」
同「はーい」

戻ってきた彼女が抱えてきたのは1.5リットルのペットボトルだった。

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俺「でかっ!
同「なんかね、あの自販機、デカいやつだったみたい。どおりで水にしては高いと思ったんよね」
俺「……」

順調に荷物を増やしながらタルゴへ乗り込み、列車の旅が始まった。

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タルゴの外観と車内はこんな感じ。

アトーチャ駅を過ぎてしばらくするとのんびり風景が続く。さて朝飯にするかと例のでかいランチボックスを開く。その中身は…

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あの、スペインの朝飯って果物まるごとすか?

サンドイッチにリンゴ、バナナがまるごとである。
といいつつ、しっかりたいらげ、列車は進む。

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のどかな風景が続く中、絵の書いてある駅や山に風力発電の並ぶ景色、規則的に並ぶオリーブ畑、さらに途中には渓谷の橋の上を通過したりと時々変化もありつつのんびり気分で「世界の車窓から」気分を楽しむ。こういう旅の時間もいいか。
隣に乗り合わせた異国の老夫婦は奥様が旅日記を書いてるようで、美術館の本を広げては感想を書いてたり、地図を広げては記憶を辿って書き記していたようだ。なんかいいねぇ。
なごみ気分でグラナダ着。ここから今日の宿泊ホテルであるパラドール・サンフランシスコへタクシー移動だ。

俺「ホテル、なんて名前だっけ」
同「サンフランシスコだけど、パラドールだけでわかるよ」
俺「ふーん」

タクシーは単純に乗り込んで目的地を言うだけなので、今度は同居人がチャレンジ。

同「ぱ、ぱらどーる?」
運「?」

って、半疑問形にしてどうする
結局「パラドール・サンフランシスコ」でしっかりわかってくれた。慣れない地では伝達情報は多いほうが確実だ。
タクシーは細い道を登りパラドールへ。細い道のあちこちに並ぶ土産物屋さん、そしてごったがえす観光客。そう、このパラドール・サンフランシスコは観光名所アルハンブラ宮殿の一部にあるようなロケーションなのだ。
坂を登りながら思い出した。坂、土産物屋、観光客…。
「ああ、この感じはまるで京都の坂道だ」
なんでスペインで京都思いださなならんのか。>俺
でも土産物屋では木刀ならぬレイピアっぽい刀とか売ってあったりして。やっぱり似てる!?

そんな思いはさておき、まもなくタクシーはパラドールへ到着した。説明遅れたがパラドールというのは国が経営するホテルで、もともと宮殿だったり修道院だったりの歴史ある建物をホテルとして再活用したものだ。スペイン各地にあり、値段はちょっと高めだが、ロケーションや雰囲気を考えると決して高すぎることはないだろう。今回ここに泊まることも大きな楽しみのひとつだった。

荷物を手にレセプションでさっそくチェックイン。

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対応してくれるのはコントやってるみたいな受付二人だった。ちょうど客が混んでいた時間みたいで、部屋の案内係兼荷物運びの人は大変そう。それより若い受け付け担当の人は「はい次ここねー」とばかりにその相方に次々と客を依頼。表情がコミカルに「こっちはもうてんてこまいだよ」といわんばかりである。相方は構わず「ほら、次いっちゃっていっちゃって」という仕草。おもろい。
まだ部屋の掃除が終わってないようなので、とりあえず荷物を入れてもらってしばらくホテルの庭園へ。庭園へ通り抜ける途中はちょっとしたオープンカフェにもなっていて気持ちいい感じだ。

parador_cafe.JPG

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庭園からすぐ向こうにアルハンブラの離宮も見える。
さて、しばらく散策してる間に部屋の掃除も終わったようなので部屋へ入る。部屋自体はそれほど広くないものの趣ある、雰囲気ばっちりの感じ。ここは元は修道院だったらしい。なるほど。

parador_room1.JPG

今日は遠出もないし、のんびり散歩で平和に過ごそう、と思っていた。ところが今日も事件が…。

同「大変っ! 大変~!」
俺「ど、どしたっ?」
同「トイレがトイレが」
俺「トイレが?」
同「ぽろって取れたー
俺「なんじゃそりゃ」

スペインのトイレは水を流すとき日本のようにレバーを引いたりボタンを押したりではなく、貯水槽につけてある引き手を引っ張ることで流れるようになってるのが一般的なようだ。(少なくとも今回泊まったホテル全部そうだった)
詳しく聞いてみるとその流すための引き手の先っぽが流すときぽろりと取れてしまったらしい。取れたのをつけようにも棒は貯水槽に引っ込んでしまってて引き出せない。
「トイレ使えないと困るよね?」と俺を見る同居人。えーえー、わかりました、俺がトラブル担当です…。仕方ないので外で出るついでにフロントへ状況を伝える。

えっとOur roomのトイレの水流すやつ…water fulsherとかでいいんかな。取っ手は…ノブでいいか、それがその…取れた、「取れる」ってなんだっけ。 took off? get out? 「つける」ならデゼニランドの教え通りattachなのに。うー、しまった事前に文章考えとくべきだった。
ここまでこんなテキトー英語ながらふむふむと聞いてくれてたフロントの兄ちゃんを前に一瞬固まる。これ以上悩んでてもしょうがない。俺はおもむろに手を差し出し、ノブを引き抜いたら外れた、という動作をしながら言ったさ。

「ノブ、ポローリ」

兄ちゃん、一瞬躊躇した風だったが、アクションで理解したのか「わかった。出てる間にチェックしておく」との返事。
すげー、「ポロリ」で通じたぞ!YES!Si!Si!
隣で笑ってる同居人。もともと誰のせいでこうなったんだと小一時間…
後で部屋に戻ってきたときには引き手は無事ちゃんと復活していた。あれで本当に意味は通じていたらしい。

事件も無事解決したところで外へ観光。すぐ近くにアルハンブラの宮殿があるので、観にいく。

alhumbla1.JPG

かつてはスペインはイスラム文化が強かったんだそうだ。じょじょに攻め落とされ、最終的に残っていたのがここの宮殿を含む街一帯だったらしい。
青空をバックにそびえ立つ塔、城塞(アルカサバ)、コロシアムのように円形の中庭を取り囲むカルロス5世宮殿(これはバブル崩壊で未完成のままだったらしい)、眼下に広がるグラナダの眺望、入場チケットなしでも素晴らしい光景が並ぶ。宮殿内部は明日のツアーで入る予定なのでとりあえずタダでいける所だけぶらつく。

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やっぱりこの景色で飲まなきゃ!ということで売店でビールとポテトチップ(patata frit)を購入して乾杯。

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何故だかこのあたりはネコが多い。外人さんも俺らも猫好きの行動は変わらない。みんなプチ猫ストーカーだ。猫を間に挟んで言葉のいらないねこかわいがりの輪が広がる。

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宮殿の下では結構みんな寝転んでいる。実際いってみるとなるほどここは風もあたらないので暖かいのだ。眠くなるような暖かさ。のんびりしているとかわいい犬が駆け寄ってくる。連れてきた飼い主も同じ場所でくつろぎ始めた。
同居人は吸い込まれるように犬に近づいていく。気が付いたらその飼い主のおじさんとなにやら話していた。
ほー、ちゃんと会話してるんかと観にいくと俺を見る目が助けを求めている…。
どうやら犬おじさんは英語は話せないらしい。スペイン語でべらべらと話している。こちらがスペイン語がわからないアクションをしても全くお構いなしだ。ちょっと顔赤いのでもしかしていい気分に酔っぱらってる?
仕草をみると宮殿について語っていたみたいなのだが、今はたまに聴こえる単語からスペイン全体についても語ってるような気がする。なんかどんどん話のスケールが大きくなってないか? 一体いつになったらこの話は終わるのだろう、このまま話は宇宙スケールまで広がっていくのだろうか…。
同居人と二人で日本語で対策を相談する。やっぱこれは最後の手段、「グラシアス!アディオス!」って言って逃げるしかないんじゃないか?という結論に達した。二人でにっこりと笑いながら「ぐらしあ~す、あでぃお~す」と手を振りつつ退散。それでも最後まで犬おじさんは話しつづけていた…。

夜はせっかくパラドールに泊まっているのだから、ということでパラドール内のレストランで。ここは予約受け付けしないので早めに行く。あっという間に席は埋まっていった。こういうところだから高いのかな~と心配していたが前菜から1品、メインから1品とデザートで一人25ユーロというコースを食に命をかける同居人がめざとく発見。これならワインを頼んでもなんとか70ユーロ程度ですむ。
スペインの食事で思ったのだが基本的に酒が安い。ワインも日本でちょっとしたものを頼むより安いし、それでも結構美味しい。ビールはライトなものが多いので、キリンビールファンとしてはちょっとあっさり過ぎなところもあるのだが、食事と一緒に軽く飲む分にはちょうどいいのかもしれない。味はなかなかの美味。量もいっぱいっぱいぎりぎりのところではあるが、アメリカンサイズほど追い詰められることは少ない。ちょっぴり特殊な場所でうまいメシとワイン。ほどよく酔っていい気分だ。

こうして三日目はちょっぴりムーディかつ酔い潰れながら終了。

2004.04.22

2:マドリッド美術館めぐり

スペイン旅行記第二弾。

ホテルカールトンで迎えた朝。ようやく観光開始である。ここの朝食はかなり豪華。WEBで同居人が前評判を聞いてたらしいのだが、噂にたがわぬ豊富な朝食メニューだ。生ハムも数種類があり、見るからに美味しそうだ。この日よりほぼ毎日ハム三昧な食事を続ける俺。だって美味いんだもん。デザートも朝食と思えないほどの充実ぶり。なのだが、ハム食いすぎてもう入らん。悔しいのでプリンだけちょびっと食べた。(結局食ってるやんけ)

朝食を終えたら観光に出発するので、パスポートや現金の一部はセキュリティボックスへ入れていこうとキーを借りる。スペインのホテルではセキュリティボックスの利用はほとんど別料金になってるようだ。渡されたのは古めかしい鍵鍵した鍵。貴重品を詰め込んで扉を閉める。これで良…くない。ロックがかかるのはいいがキーが抜けない!
フロントへ拙い英語で連絡し見てもらうことに。フロントの兄ちゃんも部屋にきてトライしてみて諦め顔。設備担当者にお願いしてくるという。しばらくして電話があり、他の同じような部屋に移るかと聞いてきた。あまりこれに時間取られると観光時間が少なくなってしまうので、セキュリティボックスは使わないからこのままでいーよ、ということにした。スーツケースの鍵を閉めて中に入れておけばなんとか大丈夫だろう。そんなこんなでようやく出発。朝のカールトンを後にする。

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心配していた同居人の体調もなんとか回復した。まずは歩いてプラド美術館へ。マドリッドの街並みは綺麗だ。大きな通りの真中には当たり前のことのように広場が現れ、噴水や彫像が並ぶ。通りにはいい感じに木々が並んでいる。歩いてるだけで気持ちがいい。ただ歩いてるだけであちこち絵になるような風景が並ぶ。

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天気も良く、木漏れ日が美しい。爽やかな風に青い空。ああ、来て良かった。街歩きを楽しみながらプラド美術館へ到着。

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この美術館はかなり広く、全部観て回るとかなりのボリュームだ。絵としては正統派な絵画が多く、描かれてる服の飾りの精緻さなど気が遠くなりそうなものもある。日本でたまに開かれる絵画展とはスケールが違うので途中でお腹いっぱいになってくる。時代背景もあり、やはり宗教画が多い。そして力の入り具合も凄い。
グレコの有名な絵などもあるので絵画にうとくても「あ、これ見たことある」という作品も多いと思いようだ。そんな中、ゴヤが異質なパワーを放つ。なんて迫力だよ、こりゃ。作家単独の美術館でなくても作品数が多いので、その作者の作品の変遷がわかりやすいのも魅力の一つだろう。

同居人は今度は腹痛との戦いが始まったらしい。美術館は午後に入ると人も増えてきた。慣れない多量の絵画を見てかなり疲れたので、そろそろ美術館を出て同居人の買い物モードへつきあうこととする。しばし街歩きに戻り、靴のカンペールやその他ショップの並ぶ通りへ。美術館で結構疲れているはずなのだが全くそれを感じさせない買い物モード。毎度ながら思う。女の買い物パワーおそるべし

昼も結構過ぎてきたのでバルで昼食をとることにする。
バルというのはBARで、お気軽レストランだ。レストランとの区別はよくわからないが、よりお気軽かつカウンター席メインなのがBARなのかな。バルでは食材や惣菜が並んでいてそれを指差して「ちょっと、これ頂戴な」("Oiga, este por favor:おいがえすてぽるふぁぼーる")と注文する形式が多い。とはいえ、テーブル席やメニューもあるところがほとんどなので、レストランとそんなに分けて考えなくてもいいのかもしれない。値段は安め。
言葉がわからず戸惑っていると店員さんが結構親切に教えてくれた。ビール(あちらではcervesa:せるべっさ)に量多めのひと皿にデカいデザート、そしてコーヒーをそれぞれ二人分頼んで15ユーロくらいだった。
ちなみにコーヒーは後でガイドの人に聞いたところ
・ブラック(エスプレッソ)⇒cafe solo:かふぇそろ
・ブラックにちょびっとミルク⇒cafe cortado:かふぇこるたーど
・カフェラテ⇒cafe con lache:かふぇこんれちぇ
というようだ。カフェだけだと基本的にエスプレッソを指すことになる。朝食はコンレチェ、食事後の一杯ならコルタードがちょうどいい。(発音は適当だけどローマ字読みでも結構ちゃんと補正して聞いてくれる)
これを「会計お願い」のLa quante por fovor(らくあんてぽるふぁぼーる)を覚えておけば食事はなんとかなる。いや、メニューはさっぱりどれが何かわからんことも多いけど。
ついでに数も
1:uno(うの)
2:dos(どす)
3:tres(とれす)
4:quatro(くあとろ)
5:cinco(しんこ)
と続くが、注文時の数でよく使うような1~10くらいは覚えていると便利だ。dos cervesa(ビール2つ)が一番良く使ったかもしれない。支払いは聞き取れなくてもまごまごしてるとレジやらレシートやら見せてくれるのであまり心配いらない。

心身ともに疲れを取るため一旦ホテルへ帰還。帰り道でデパート見物。地元の生活の一部が覗けるので必ずデパートには寄っている。
最後にホテル近くのスーパーで生ハムとシャンパンとビール買い込み。こちらのスーパーではビールなどは冷やして売ってないようだ。ホテルの部屋の冷蔵庫に入る範囲で仕入れ、しばらく冷やしておく。
しばしの休憩後、こうなったらとことん行くか!ということで続けてホテルすぐ近くのソフィア王妃芸術センターへ美術館ハシゴ。

sofiamuseo.JPG

こちらの美術館は前衛的な作品も多く置かれており、目玉はダリ、そしてミロにピカソである。この3人の作品についてはいやもう、すげーとしか。俺はどちらかというと美術音痴なのでこれがこう、などと説明は出来ないのだが、とにかくゆんゆんパワー全開なのはわかった。
ダリのシュールな妄想世界。一体何を思いながら描いていたのだろう。あるいは全て計算の上で冷徹に描いていたのか。そんなシュールな絵の印象が強いダリだが、人物画で有名な「窓際の少女」を見て驚いた。
写真で見たことはあったのだが、実物とのあまりの違いに驚く。実物はなんというか存在感がまるで違う。目の前にその風景がクリアに広がり、風を感じるようだ。えらく気になったので、ポストカードでも買おうかと思ったが印刷物で見たらやはり単なるいい感じの絵に見えてしまい、あの実物の強烈な印象は蘇ってこない。たぶん絵の大きさの問題だけではないと思う。不思議なものだ。
ミロの「なにこれ?」というような絵(点がいくつか配置されてるだけとか)や独特の点からにょろんと伸びた線、ホクロ毛?(ぉぃ) エネルギーの流れを表してたりいろいろなのかもしれないが、正直俺には意味はさっぱりわからんです。もう笑うしかない。
ピカソはやはりゲルニカが圧巻。ひときわ異様なパワーを放っていた。二人してゲルニカの前にしばし立ち尽くす。ゲルニカ製作途中の記録が写真で残されており、ここがこう変わっていったのかというのがわかり面白い。ゲルニカ関連のお土産グッズもあれこれあったけど、あの絵のついた皿でメシが食える人ってある意味凄いぞ。あまり日常的に見るべき絵ではないような気がする…。
連続でもの凄いゆんゆんパワーにやられ二人して脱力。本気で疲れた。一日で見てまわって平気でいられる量、パワーじゃなかったか。普通の俺らでこうなのだから感受性の強い人はヤバいです、たぶん。
しかもこのソフィア美術館は土曜の午後なので入館はタダなのである。あの内容で、である。ここはなんと芸術と生活が近いところなのだろう。ちゃんと各絵画の知識があればもっと深く楽しめたのだろうなぁ。
上階には絵画以外のオブジェクトがあれこれ置かれていてちょっと違った雰囲気で楽しめる。が、疲労も極度。さくっと回って退散することにする。

さすがに日が暮れかけると寒くなってくる。昼が遅かったのもあって、外に食事にいくほどの腹具合ではなかったのでそのままホテルへ戻り、疲れた足を風呂で癒して買い込んでいた生ハムとポテチ、そしてビールとシャンパンで観光初日の打上げ。乾杯!

karltonkanpai.JPG

TVではクイズ・ミリオネアのそのまんまスペイン版がやっていた。スペインのみのさんは結構細身だったよ。大元はどこなんだろ? アメリカなんかな。明日も朝が早いので早めに就寝。

後でちょっともったいなかったな、と思ったのだが、このホテルカールトンの近くはゆるやかな坂に並木道、脇に停車した車が連なっている。21時前後に夕焼けに映える街は絶対綺麗だったのではないかと思う。まだ日が落ちかけるところで帰ってしまったので見逃してしまった。

こうして二日目はゆんゆん気分で終了。

2004.04.21

1:出発!いざスペインへ

スペイン旅行記第1弾である。

それは出発前日の夜のことである。早朝5時半には起きて準備、移動しなければならない。

俺「目覚ましかけた?」
同「かけたかけた」
俺「え、いつもの目覚まし一個だけ? 危ないんじゃない? 数時間しか寝れないんだから起きれないかもよ」
同「大丈夫大丈夫!、遊びのときのアタシは起きれるんよ」
俺「んー、一応俺の携帯アラームも5分後に鳴るようにしとくよ」
同「あっそ」

果たして翌朝、二人は携帯アラームで目が覚めた。あぶねー。目覚ましは鳴らなかったのか? おぼろげな記憶を辿ると鳴った直後にがちゃんと速攻で止めた同居人の姿が浮かぶ。いきなり寝坊で全てがパーになるところだった。
あそこで携帯アラーム仕掛けてなかったら…まったく根拠なき自信のこの女は危険である。スタートからこの状態。果たして今後どうなるのやら。

まずはタクシーで最寄駅まで。あたりはまだ暗い。
moyorieki.jpg

地下鉄で福岡空港へ、そして成田へ。乗り継ぎ時間には結構余裕があるのでのんびりしていたのだが、同居人の本屋での本選びが長い長過ぎ。そんなこんなのうちに「あ、あと40分で出発」とか言いはじめるし。あわててユーロへ両替し、軍資金を確保。搭乗口急ぐと…搭乗開始が40分後だったらしい。一転していきなり暇になる。今回はJALの便だ。乗り継ぎのためまずはパリのシャルルドゴール空港への12時間に及ぶ長い移動が始まる。

inairplane.JPG

国際線だと機内で各席にTVが見れたり、ゲームが出来るのが多い。今回のJALもそれはあったのだが、システムはいまいち。ゲームはアクション系なんてやれたもんじゃない。方向キー押しっぱなしだと反応しないってのはどういうことよ。結局トランプゲームなどのちまちまゲームメインとなる。俺はソリティアっぽいのにハマっていた。このへんは今まで乗った中ではシンガポール航空が良かったなぁ。
途中から隣で静かになった同居人。眠いのかと思うがどうも様子がヘンだ。もしかして…と聞いてみるとやはり頭痛のようだ。薬をもらって飲ませ、速やかな回復を祈りながら俺はひたすらソリティア。クリアしてにやり、と同居人に画面を見せるがそれどころじゃなさそうに「よかったね」とちら見して終了…。

ようやくシャルルドゴール空港へ到着。同居人の頭痛はやわらいできたらしいがまだボケボケ。乗り換えのためのターミナル移動はシャトルバスだが、構わず歩いていこうとする同居人。そんなに遠くないんだっけ、と事前学習してない俺はついていく。…途中で道消える。慌てて元へ戻り、バスを待つ。
来たバスへ乗り込む…と運転手さんと他の乗客がなにやら首を振っている。運転手さんから「おい、おめーらは3番のバスに乗れや」とのお言葉。あやうく乗るバスを間違える。ありがとう、運転手さん。
どうも同居人は頭痛でボケボケモードのようなので俺が主導に切替える。なんとか目的ターミナルへ到着し、乗り継ぎ先へのイベリア航空への搭乗手続き完了。たどり着くのが遅れたせいか席は前後分かれてしまった。
途中で犬と出会った時だけ元気になる同居人。それ以外は相変わらずボケボケだ。

俺「さて、搭乗口いくか」
同「(ふらふら~)」
俺「おーい、どこ行くん、そっち出口」
同「あれ~?」
俺「さっき説明聞いたやん、あっちが搭乗口」
同「そっかー(ふらふら~)」
俺「おーい、どこ行くん、ここでみんなセキュリティチェックで並んで待ってるんだってば」
同「あれ~? あ、犬!

こんな調子である。それでもなんとか飛行機に乗り込み、マドリッドに着いた頃には随分回復していたようだ。着いた時刻はもう20時を過ぎているのだがまるで夕方のような明るさだ。
あまり事前調査でも見かけなかったのだが、スペインは夜が遅い。21時でようやく日が暮れるのだ。レストランが20時や21時から営業となっているのが何故かよくわかった。夜が遅いということは夜にそれだけ長くあちこち行けるということでもある。これは嬉しい誤算だった。

空港で現地案内の人と合流。今日と明日の宿泊ホテルであるカールトンへ向かう。ホテルへ向かう車の中であれこれ話す。スペインの日没時刻や治安、先日の列車テロのことなど。あとスペインでは今クレヨンしんちゃんが人気らしい。
ホテルのチェックインは本来は俺らが自分でやるのだが、案内の方がついでにやってくれた。しかも交渉してジュニアスイートにランクアップ。ラッキー。案内の方には
「しばらく下にいるから部屋のトラブルあったら交渉してあげるから降りてきて」
と最後まで親切にして頂きました。ありがとうございました。

カールトンの部屋は空をイメージしたブルーの部屋。結構広くTVも2つ。何に使えばいいのかわからないがカウンターみたいなのまで付いている。

karlton1.JPG

移動の疲れと同居人の体調も万全じゃないので、早めに寝ることにする。同居人はさくっと寝たが、俺は眠気がくるまで現地のテレビを見ていた。
BBC WorldやCNNも見れるのだが、そこで流れるニュースは結構凄惨。特に出発前日に日本で見たまま気がかりだったイラクでの日本人3人人質事件のニュースはこちらでも取り上げられており、そこで見る映像は日本で見たものとちょっと違った。日本で見たのは目隠しされて銃を持った犯行グループが後ろに立っているものや、パスポートを開いて見せているものがほとんどだった。しかしここで見たのは首元にナイフをつきつけられる姿、銃をつきつけられ悲鳴をあげる女性などの姿だった。
一日経って新たな映像が出たのか、日本では故意に放映してないものなのかわからなかった。(実はいまだに知らない) 後者だとすれば何らかの情報規制ということになる。家族への配慮かとも思ったが、それを表向きの理由に実は自衛隊派遣への反対派を増やさないための配慮ではないのかと疑ってしまう。後で同じことが繰り返されないためにテロには屈しないという基本姿勢はわかるが、今回元々何しにいってるの?という部分が国内にもイラクにも浸透してるのか怪しいだけに微妙な気分だ。テロに屈する必要はないかもしれないがテロが起きる原因を無視していいわけではない。自他ともに「これだけ有意義に活躍している」と胸を張れるのであれば「卑劣なテロには屈しない」「テロ許すまじ」という流れになるのだろうが。その場合はそもそもこの事件自体起きてないか…。
話がそれてしまったが人質の無事を祈りつつ、明日のために就寝。

こうして長い一日目はほぼ移動だけで終了した。

0:準備篇あるいはガウディの衝撃

スペイン旅行記第0弾。準備篇である。

といいつつ準備篇のあれこれは同居人ページのここここここを見てもらうということで(素晴らしく効率的な手抜き)。

スペインへはいつか必ず行こうと思っていた。
あれは何年前だったろう。記憶がおぼろげになる位昔のことだ。「マンガはじめて物語」のような感じでアニメと実写織り交ぜてガウディの生涯について紹介した番組があり、俺はたまたまそれを見ていた。古い記憶なのでほとんど詳細は覚えてないのだが、その画面に映し出されたかの有名なサグラダファミリア(番組見た後ありがちながらサクラダと覚えてしまっていた)の映像に衝撃を受けた。

さらに番組で紹介されたガウディが辿った人生。それは苦難の日々と無神論者から信仰への目覚めだった。その情熱が今なお百年がかりで建築が続けられる奇抜なデザインの教会、サグラダファミリアの設計に注ぎ込まれることになる。
見終わった俺はいつか絶対実物を観にいくんだと家族の誰にいうでもなく密かに心に決めたのだった。

それが今回ようやく実現する。

正直なところ、この肝心な部分さえ見れれば後はオマケみたいなものだからどうでもいい、楽な方がいい、と思っていた。詳細プランは先に紹介したページの通り、同居人の旅へのこだわり(=食事へのこだわりともいう)であれこれ変更があったがバルセロナをゆっくり見れそうということで最終的にプランOK。
手配してくれたプランニングツアーさんでのプラン説明の時とかもほとんど寝てたりして旅行中もひとつ先の行動しか把握してなかった気もするが、無事帰ってこれたので良しとしよう。ほとんどの準備は同居人メインで進められた。感謝。

というわけでついに出発当日となるのである。

旅行記は同居人とかなり内容かぶるだろうけど(実際初日を書きかけてたらもうカブりまくり)、別視点バージョンとして読めればいいかと思っている。細かい説明書く手間省けそうだしね。

2004.04.20

感動の再会!?

同居人ページでも書かれてるが、スペイン旅行から戻った翌日の日曜日に預けていた小春と弥七を迎えにいった。
電話で元気にしてるとのことだったので心配はしてなかったのだが、やはり実際に顔を見るまではそわそわ落ち着かないものだ。
その2匹は俺らが来るのがすぐわかるようにか外のサークルで待っていた。いや正確には他のお客さんにかわいがられて俺らが着いたことにも気づかず遊ばれて喜んでいた…。車をとめて駆けつけると…大興奮

omukae.JPG
なんかヘンな生き物になってるし。

やれやれこれじゃ、しばらく傍を離れないだろうな、と軽くにやつきながらついでに昼食を取ろうと店に入ると、
たったかたーー
っと、俺らを放って外へ他の犬の偵察に出かける2匹。

あの…「感動の再会」はもう終了なのですか?

鍛えられた小春はこれまで怖がっていた中型犬、大型犬に怖じけることなく向かっていっていた。ホント逞しくなったなぁ。目が野生の鋭さを放っている。
それでも帰り際に車のドアを開けると「今度は置いてかれへんでー」とばかりに即座に小春は乗り込んできた。ちゃんと一緒に帰るんだってこと覚えてたか。よかったよかった。

疲れたのか帰ってからは2匹ともぐっすり。時差ボケが修正できないままの俺もぐっすり。ここで寝たらまた修正出来ないのだけど、寝てる2匹からでる寝ると気持ちいいよ光線に負けてしまった。
おかげで夜寝れずに深夜過ぎにようやく本就寝…と思ったら小春が明け方に嘔吐を繰り返す。獣医さんに見てもらい、特に心配はなさそうだったがなんだか旅行からバタバタなままの日々が続いている。今日からはなんとか普通の生活リズムに戻るかな。

2004.04.18

とりあえず帰国

とりあえず無事スペインから帰ってきました。長時間の移動でへろへろ。
旅行紀も時間を見つけてちびちび書くかも。(メインは同居人が書くだろうけど)

んでは風呂に入って度の疲れをとろう。
明日は小春と弥七を迎えにいかねば!

2004.04.07

小春と弥七『モデルの事情』

小春と弥七は今日もいい子におるすばん。
さて、今日は何を話していることやら…。

koya-model.jpg

小「最近のアレ、ウザいわよね」
弥「アレってアレ?」
小「そう、ソレ」
弥「ってドレだよ、おねーちゃん」
小「お父さんが黒いの手に持ってカシャカシャやってるのあるでしょ」
弥「あー、アレかぁ」
小「時々ピカッてなるし、名前呼ぶから何かあるのかと思ったら何もしてくれないし」
弥「まぶしいもんね。ボクなんか名前呼ばれたから何かいいことあるのかと思っていっぱい尻尾振ってダッシュしたのに近づいたらおとーちゃん逃げるんだよ」
小「突進してたわね。犬まっしぐら、って感じで」
弥「それにアレ、舐めても美味しくなかったよ。おとーちゃんは慌ててゴシゴシしてたけど」
小「どう見ても食べ物じゃないけど…トライするキモチは大切よね」
弥「でもあれでテレビにボクたちの絵が出るんでしょ?」
小「そうみたいね。カシャカシャの中の人も大変よねぇ。手疲れないのかしら」
弥「こないだあれ見ながらおかーちゃんが小春ねーちゃんのことへっぴり腰だっていってたよ」
小「!! お母さんの血よ、カシャのタイミング悪いのは…。前にお父さんにお母さんの絵も見せてもらったけどへっぴり腰どころじゃないのばかりだったもの、あれは既にホラーよ」
弥「おかーちゃん、ホラーなんだ、そうなんだ…。だから時々ジェイソンみたいに棒を持って追いかけてくるんだね、こわいね~」
小「あれ掃除機っていうんだけど…」
弥「ところでへっぴり腰ってなんなの?」
小「知らないで言ってたの? ………そうね、ドンペリみたいな腰ってことにしておこうかしら」
弥「なんかウソくさいなぁ。ファイナルアンサー?」
小「んまぁちがいない」

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さて本格的に旅行準備。バタバタしそうなので次の更新は戻ってからかな。

2004.04.06

再潜入!携帯版Wizardry

ふらりと携帯のアプリ(VodafoneのVアプリ)ランキングなど見ていたら携帯版Wizardryが出ていることを発見。懐かしさのあまりついIをダウンロードしてしまった。従量制(売り切りでダウンロード後の通信料金なし)タイプのものを選択したので、いつでもどこででもWizardryで遊べるようになった。簡略化版でなくちゃんと6人パーティで潜れるものだ。

一応簡単に説明するとWizardryとはパソコン普及の初期から爆発的な、そして根強い人気を誇るコンピュータRPGの草分け的存在にあたるゲームである。オリジナルが1981年発表らしいからもう23年前のゲームということになる。あのドラクエも含め、ほぼ全てのコンピュータRPGの(特に戦闘/成長)要素はこれとUltimaから出ていると思っていいのではないだろうか。(テーブルRPG寄りになるとMight&Magicかな?)
ゲーム目的は簡単で地下迷宮の奥深くに潜む悪玉魔法使いをやっつけて奪われた護符を持って地上へ帰還する、というものだ。勿論、その途中にはさまざまなモンスターが待ち受けている。この目的へ向かって6人までのパーティを組み、迷宮をさまよい、敵と戦ってより強く成長し、さらに奥深くへ潜っていくというある意味ストイックなゲームである。

古いゲームなのだが、現在に通じる主な要素はほぼ網羅しているといっていい。種族、職業/転職、善悪、プレイヤーステータス、パーティ、お金、アイテム/スペシャルアイテム、鑑識、トラップ、スキル/装備パラメータ、経験値、レベル、魔法……どちらかというと今のコンシューマ向けの方がシンプル化されているくらいに複雑な要素だ。最近のRPGのようなご大層なイベントグラフィックや萌えサービスは皆無だがシンプルなグラフィックの中にプレイヤーの想像の余地を残す。(想像の余地ではrogueには敵わないかもしれないが…)

かつてPCでプレイしたのは何年前だろう。実際再度やってみてほとんど全ての知識を忘れていた。そもそもクリアまでやったのか? エンカウント(敵との遭遇)でのフロッピーディスクアクセスがウザかったかなぁ、とか呪文ってキーボードで直接入力してなかったっけ…などゲーム本編に関係ないことをおぼろげながら思い出す程度だ。これでは初めてやるのと変わらない。

ちゃんとやるにはかなりの試行錯誤と知識が必要になるゲームなので、携帯版でそうと知らずにうっかり手を出してしまった人がぶっつけでやるにはプレイはかなり厳しいと思う。さきほどの携帯版公式ページにストーリー等の説明はあるものの、あれだけの情報では途方に暮れる人が続出してそうだ。
もし、そういう人がいるならばとりあえず「Edge of Town」さんのWizardry関連ページ「GOLDRINGのひとりごと ~縁~」さんの関連ページ
を覗いてみるといいかも。わかりやすく、そして詳しくWizardryについて記述されていて助かりました。Wizardryもあれこれ機種毎にバージョンがあったりするけど基礎知識はどれも共通で使えるものなので十分参考になります。さらにハマっていろんなデータを知りたいならば「得物屋24時間」さんが様々な情報を網羅しているみたい。素晴らしい。

俺はまだ地下1Fをうろつき始めただけだけど、既に幾多の死を経て少しずつWiz経験値を取り戻そうというところ。やはり戦いと成長と隣り合わせの死こそWizだ。少しくらいHPがあがったとしても毒や麻痺でポクリと死ぬこともあり、気を抜けない。冒険には慈悲なき悲劇も待ち受ける。トラップにひっかかり壁の中へテレポートされればいきなり全滅だったりする。全滅したからといって誰も勝手に復活はさせてくれない。他のパーティを新たに組み、屍を拾いにいかねばならない。蘇生さえも完全に保証されたものではない。そう、Wizの世界には死が死として残されているのだ。

初めてやる人は序盤で何度となく育ち始めたキャラが死にゆく姿を目の当たりにするだろう。そんな過酷な冒険の中で生き延び、育ったキャラだからこそ逞しく、そして愛しい。成長したキャラでさえ、一瞬の隙に灰と化す危険を持つ。こうして幾多の死が繰り広げられるにも関わらず、一つの死の重みは現在主流のRPGとは比べ物にならないほど重い。ストーリーや謎解きはなくもないが、何よりも自力でこの迷宮で生き抜きより深くへ潜っていくこと。強敵におののき、そしていつか退ける。
そのための経験を積み、アイテムを探し、武器を揃え、数限りない危機をくぐりぬけていく。この過程こそがWizardlyにおける各パーティに一つだけの物語なのだ。

携帯でやる欠点はどこでもやれるため「マッピングできないこと」かな…。IIもあるみたいだが、しばらくはIの世界で潜って遊んでることだろう。迷路のどこにいるかさえ把握できれば区切りのつけ易いゲームなので携帯版はありがたい。Vアプリの中断/再開の楽さはこういう時に強いな。戦闘のテンポのよさとあいまってカチカチボタンを叩きつづける時間が心地よい。Wizの麻薬性はやはり健在のようだ。

もしかしてダンジョンマスターも既に携帯版あったりするのかな? さすがにあれはマウスでないとキツいかぁ。

2004.04.05

キカイのカラダ

といっても銀河鉄道でさらば少年の日よ、と旅立つわけではない。

ちょっと前、雑談中に、体力増進のため最近エレベータやエスカレータを使うのやめたら予想以上に辛い、というような話を聞いた。俺も3km程度のジョギング兼犬の散歩(しかも途中歩き)でさえすぐに息切れがするような体力のなさだ。
いつだったか遅刻しそうな朝にエレベータが混雑していて、階段を駆け上ったら途中でのたれ死にしそうになったこともあった。なんとか出勤は間に合ったものの席に着いて30分くらいは何もできずに座するハァハァ男と化していた。ぁゃιぃ…。

考えてみれば確かに主な移動は車やバスや電車だし、ビルに入ればエレベータにエスカレータ、いろいろ便利なものが揃っている。「北の国から」でも実践しない限り、これらなしに生活するのはほとんど不可能に近い。
広い意味で既に俺らは『機械の体』なのだな、と思った。いろんな機械の助けを借りなくては普段通りの生活も出来ない。
だからといって脱機械を謳おうなんてつもりは全く無いのだが、せっかくの『肉体』がもったいない気はちょっとする。
武術を題材とした山本貴嗣のマンガ『セイバーキャッツ』の中でこんな台詞があった。(例によってちゃんと確認してないので言い回しは違うと思うけど)

「(武術は)人がなくしてしまった体の教科書さ」

武術家に限らずスポーツ選手など、見てれてしまうような体の使い方を目の当たりにすることがある。骨、筋肉、関節、そしてその組み合わせが生み出すカタチ、ウゴキ、チカラ。これらは時に目に焼きつくような鮮やかな印象を残す。

俺は基本的にインドア派だったのであまり積極的に体を動かすことは少なかった。これはこれで別の道を行き、別の価値を尊重しただけのことだから特に後悔も無いのだけど、時々ふと自分の体のポテンシャルを心底出してみたらどうなっていたのだろう…と思うことはある。基本的に運動音痴なのでポテンシャル出しても何かに活躍出来たという気はしない。小山ゆうの『スプリンター』の如く『神の領域』を覗くこともなかっただろう。(古っ)
ただ、単に走るだけにしても歯をくいしばり、持てる力の限りに手足を突き出しながらも意識だけは妙に冷たく冴えていて「もっと速く動け」と、もどかしさを感じながら腕を振っている感覚。そういうのをもう少し楽しんでおきたかったかな…とは思う。
もしかしてこれも貧乏性か? 今は「頼むから普通程度には動け」というレベルなんだよなぁ。とりあえずの目標は「中型犬とゆっくりめに走っても足がもつれない」ことだ。逆にいえばもつれてコケそうになったことがあるとということだ…。とほほである。

2004.04.04

竹本泉と宇宙語変換

CROSSBREEDさんの記事で動物語変換の話が出ていた。
それで思い出したのだが、ちょっと前に年度末ということで、ディスク整理を兼ねてUNIXマシンの古いファイルを掃除していたらこんなファイルを見つけた。
vipencode/vipdecode
なんだっけこれ、と思ってとりあえず実行。ああ……。
人はこうしてかつて閉じたはずのパンドラの箱を開けてしまう。

『Vipエンコード/デコード』
これはテキストを竹本泉の『あおいちゃんパニック!』に登場する宇宙公用語へ変換/復元する自作プログラムだった。ああ、オタ臭…。例えばこんな感じである。

【原文】 今日も明日も明後日も眠い

【変換後】
Vvovvvp!
Vmivamvvipopvmmmppmivamvvipopvmmmppvopoiimivamvvipopvmmvmvvvip!
Vvvip

この宇宙語、基本的にV,I,Pくらいしか使える文字がないのだ。マンガ中には"Viiip!"とか"Piv?"とか出てるだけ。残ってるのは実行ファイルだけでソースはもうなかったので、どういう作りにしてたかは覚えてないが、おそらくマンガをぱらぱらと読み返して宇宙語として使われている文字を拾い出し、単純に変換前の文字の構成ビットから数ビット単位で選んだV,I,P等の文字へ固定割付で変換していただけだろう。
変換前の1文字が確実に3文字程度に変換される。この結果、変換後はすんごい文量量へ膨れ上がる。一体何のためのエンコードだ。
でもこの確実に数倍に膨れ上がり、何の役にも立たないところが本人的には結構気に入っていた。デコーダも作ってたので、ちゃんと完全に元の文章に戻すことも出来る。こんな実変換じゃなく動物語のような仮想変換の方が試してみた人のネタ的には面白かっただろうなぁ。文面考えるのが意外と面倒そうだけど…。メール中にさりげなく(?)含めてぱっと見の暗号化として使えなくもなかったんだけどねぇ。

これだけのことで「学校で一体何してたの?」という言葉をかけて欲しくはない。UNIXやInternetがまだ一部の人しか使ってなかった時代、他にもちゃんと研究したり、いろんなプログラムを作っていたのだ。竹本泉や少女マンガ系のメーリングリストに入って議論を重ね、慣れぬX-Window用にフルカラー画像抜き出しプログラム作ったり…。
惜しくも学業的研究には関連してなかったかな。うん、惜しかったんだよね、ほんと。プログラムは主にスキャナで読み込んだ萌え絵の切り抜き保存に重宝しましたとも。ええ、ええ。

2004.04.03

小春と弥七『ダイエット』

小春と弥七は今日もいい子におるすばん。
さて、今日は何を話していることやら…。

koya-diet.jpg

弥「最近おかーちゃん、あまりごはん食べないね。どこか具合悪いのかな」
小「ダイエットっていうのよ、あれは。ごはん少なくして痩せるの」
弥「え~、ごはん少ないなんてやだよ」
小「実はあたしも一時期やってたのよ。今はごはんがACANAにグレードアップしたからつい全部食べちゃってるけど…」
弥「小春お姉ちゃんも?なんで?」
小「ほら、細い方が胴が長く見えるじゃない(お腹ひっこめてみせる)
弥「あ、ホントだ!」
小「おかあさん、あたし達ばっかり胴が長くてかわいいものだから自分も長くなってかわいくなりたいのよ。ふふっ、必死ね!
弥「そうなんだ。おかーちゃん、はやく胴長くなるといいね」
小「その点、お父さんは胴長でかっこいいわ」
弥「おとーちゃん、胴長いもんね!」
小「長いわね」
弥「長いよねぇ」

(遠くで小さくすすり泣く声とともにフェードアウト)

-------
いつも無駄が多いので今回短く。なんかパペットマペットみたいだなぁ。

2004.04.02

カレンダーが消えた日

ひとつ大発見をしてしまった。
ココログページのほとんどに表示されている「カレンダー」表示。あれを表示しないようにしておくと「あー、もう何日更新してねーや」とか「あと何日で1ヶ月連続更新」とかがぱっと見わかりにくくなるので心安らかに日々を過ごせるぞ!

って、ただ単にデザインテンプレート変更した時に表示コンテンツにするの忘れてただけなんだけども…。なんとなく見た目もない方がすっきりしてるし、上記の通り思わぬ効用もあるみたいなのでこのまま継続しよかな。
更新中毒の懸念がある方に是非オススメしたい。今こそ取り戻せ、怠惰生活!

2004.04.01

カメラ@ラーニング

@マークっていいかげんな使い方されてますよね。俺もいいかげんに使ってみました。
さて、一眼デジカメD70の購入で厳しい局面に立たされた財政。D70のムック本も2冊出ているのだが、本屋でぱらぱらとめくっただけで我慢。もっと実機に触わって使い慣れてきた頃にもっと濃い本が出るさ、と自分を誤魔化している。
それに今あの本についてるレンズ紹介などじっくり読んだら危険極まりない。ただでさえ「ポートレート&室内用にf2前後の明るい単焦点50mm欲しい」とか「200mmあたりまでの望遠はやっぱいるよな」なんてキモチが心の奥でチリチリしてるのだから…。でもマンガは必要経費内なので躊躇なく買ったりするんだよなぁこのへんの切り分けが我ながら不思議だ。
ってことはいっそ、士郎正宗氏あたりにマンガで解説・活用本描いてもらえれば躊躇なく購入出来ていいのだが。『仙術超広角TAMRON』とか『ブラケティングマジックM-66mm』とか(ぉぃ) でも注釈多そう…。

なんか話それてしまった。まぁ、レンズを追加購入するにしても、まずは購入するに値する分相応な知識と技術を身に付けてからだろう。
というわけで、今ある資源を活用してカメラの勉強をしてみようと思う。もちろん、ひたすらカメラを触りまくる、撮りまくるというのも立派な解だが、せっかく自宅に常時接続環境があるのだから、WEBを活用したカメラ勉強サイトをあちこち漁ってみることにした。

Nikon Web Magazine
Nikonが公開している基礎知識ページ。「写真の世界」のところでは「デジタルカメラ入門」「一眼レフ入門」というコーナーがあり、本当に最初から始める人のための基礎知識を教えてくれるようだ。
機種や銀塩/デジカメに限らずカメラ全般に共通な知識が多いのでこれだけでも立派にちょっとした入門雑誌1冊分になるかも。

WPC デジタルARENA
結構いろんなTIPSが載っているようなので、基礎知識全般じゃなくて特定ケースに絞って知りたい、という時に便利そう。

Nikon-Digital.net
Nikonのデジカメ一眼関連のBBS及びフォトBBSがあって覗かせてもらってます。通常BBSも最新情報やトラブル、対処などの情報が豊富ですが、フォトBBSも活発に投稿者の写真がUPされ、いい感じのが多いので勉強になります。Exif情報が表示されるのも有難いところ。
他の人の頑張ってる写真見ると、自分も頑張ってみようという気になりますね。

実は紹介したページを俺自身まだほとんど中身は読んでなかったりするのだけど、ピックアップしただけでなんとなく達成感を感じていたりして。うーむ、目的がすりかわってしまったか?
他にもオススメの勉強サイトなどあったらご教授いただきたいところです。

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