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2004.04.23

3:グラナダの車窓から、パラドールへ

スペイン旅行記第三弾。まとめ読みはこちらから。

今日も早朝から仕度。カールトンよ、さらば。早朝移動のため、あの魅力的な朝食が取れないのは残念だが、かわりにランチボックスを用意してくれた。スーツケースに手荷物、そしてデカめのランチボックスを手にホテル前にいたタクシーでチャマルティン駅へ。今日はTalgo(タルゴ)という列車でグラナダへ6時間の旅である。ホテル近くにアトーチャ駅があるのだが、停車時間も考えて始発駅での乗り込みの方が確実だろうということで切符はチャマルティン駅からのものになった。

まだ薄暗い駅でタルゴの出発ホームが確定するのを待っていると

同「まだ時間あるし、水買って来ようか?」
俺「あ、お願い。俺ここで荷物見とく」
同「はーい」
(自動販売機へ向かい、戻ってくる)
俺「あれ、水は?」
同「お金が戻ってくるんよ、つり銭ないみたいで」
俺「じゃ細かいのあるからこれで」
同「はーい」

戻ってきた彼女が抱えてきたのは1.5リットルのペットボトルだった。

petbottle.JPG

俺「でかっ!
同「なんかね、あの自販機、デカいやつだったみたい。どおりで水にしては高いと思ったんよね」
俺「……」

順調に荷物を増やしながらタルゴへ乗り込み、列車の旅が始まった。

talgo1.JPG
talgo2.JPG

タルゴの外観と車内はこんな感じ。

アトーチャ駅を過ぎてしばらくするとのんびり風景が続く。さて朝飯にするかと例のでかいランチボックスを開く。その中身は…

lunchbox2.JPG

あの、スペインの朝飯って果物まるごとすか?

サンドイッチにリンゴ、バナナがまるごとである。
といいつつ、しっかりたいらげ、列車は進む。

syasou_nodoka2.JPG
syasou_pic.JPG
syasou_keikoku.JPG

のどかな風景が続く中、絵の書いてある駅や山に風力発電の並ぶ景色、規則的に並ぶオリーブ畑、さらに途中には渓谷の橋の上を通過したりと時々変化もありつつのんびり気分で「世界の車窓から」気分を楽しむ。こういう旅の時間もいいか。
隣に乗り合わせた異国の老夫婦は奥様が旅日記を書いてるようで、美術館の本を広げては感想を書いてたり、地図を広げては記憶を辿って書き記していたようだ。なんかいいねぇ。
なごみ気分でグラナダ着。ここから今日の宿泊ホテルであるパラドール・サンフランシスコへタクシー移動だ。

俺「ホテル、なんて名前だっけ」
同「サンフランシスコだけど、パラドールだけでわかるよ」
俺「ふーん」

タクシーは単純に乗り込んで目的地を言うだけなので、今度は同居人がチャレンジ。

同「ぱ、ぱらどーる?」
運「?」

って、半疑問形にしてどうする
結局「パラドール・サンフランシスコ」でしっかりわかってくれた。慣れない地では伝達情報は多いほうが確実だ。
タクシーは細い道を登りパラドールへ。細い道のあちこちに並ぶ土産物屋さん、そしてごったがえす観光客。そう、このパラドール・サンフランシスコは観光名所アルハンブラ宮殿の一部にあるようなロケーションなのだ。
坂を登りながら思い出した。坂、土産物屋、観光客…。
「ああ、この感じはまるで京都の坂道だ」
なんでスペインで京都思いださなならんのか。>俺
でも土産物屋では木刀ならぬレイピアっぽい刀とか売ってあったりして。やっぱり似てる!?

そんな思いはさておき、まもなくタクシーはパラドールへ到着した。説明遅れたがパラドールというのは国が経営するホテルで、もともと宮殿だったり修道院だったりの歴史ある建物をホテルとして再活用したものだ。スペイン各地にあり、値段はちょっと高めだが、ロケーションや雰囲気を考えると決して高すぎることはないだろう。今回ここに泊まることも大きな楽しみのひとつだった。

荷物を手にレセプションでさっそくチェックイン。

parador_key.JPG

対応してくれるのはコントやってるみたいな受付二人だった。ちょうど客が混んでいた時間みたいで、部屋の案内係兼荷物運びの人は大変そう。それより若い受け付け担当の人は「はい次ここねー」とばかりにその相方に次々と客を依頼。表情がコミカルに「こっちはもうてんてこまいだよ」といわんばかりである。相方は構わず「ほら、次いっちゃっていっちゃって」という仕草。おもろい。
まだ部屋の掃除が終わってないようなので、とりあえず荷物を入れてもらってしばらくホテルの庭園へ。庭園へ通り抜ける途中はちょっとしたオープンカフェにもなっていて気持ちいい感じだ。

parador_cafe.JPG

parador_teien.JPG

庭園からすぐ向こうにアルハンブラの離宮も見える。
さて、しばらく散策してる間に部屋の掃除も終わったようなので部屋へ入る。部屋自体はそれほど広くないものの趣ある、雰囲気ばっちりの感じ。ここは元は修道院だったらしい。なるほど。

parador_room1.JPG

今日は遠出もないし、のんびり散歩で平和に過ごそう、と思っていた。ところが今日も事件が…。

同「大変っ! 大変~!」
俺「ど、どしたっ?」
同「トイレがトイレが」
俺「トイレが?」
同「ぽろって取れたー
俺「なんじゃそりゃ」

スペインのトイレは水を流すとき日本のようにレバーを引いたりボタンを押したりではなく、貯水槽につけてある引き手を引っ張ることで流れるようになってるのが一般的なようだ。(少なくとも今回泊まったホテル全部そうだった)
詳しく聞いてみるとその流すための引き手の先っぽが流すときぽろりと取れてしまったらしい。取れたのをつけようにも棒は貯水槽に引っ込んでしまってて引き出せない。
「トイレ使えないと困るよね?」と俺を見る同居人。えーえー、わかりました、俺がトラブル担当です…。仕方ないので外で出るついでにフロントへ状況を伝える。

えっとOur roomのトイレの水流すやつ…water fulsherとかでいいんかな。取っ手は…ノブでいいか、それがその…取れた、「取れる」ってなんだっけ。 took off? get out? 「つける」ならデゼニランドの教え通りattachなのに。うー、しまった事前に文章考えとくべきだった。
ここまでこんなテキトー英語ながらふむふむと聞いてくれてたフロントの兄ちゃんを前に一瞬固まる。これ以上悩んでてもしょうがない。俺はおもむろに手を差し出し、ノブを引き抜いたら外れた、という動作をしながら言ったさ。

「ノブ、ポローリ」

兄ちゃん、一瞬躊躇した風だったが、アクションで理解したのか「わかった。出てる間にチェックしておく」との返事。
すげー、「ポロリ」で通じたぞ!YES!Si!Si!
隣で笑ってる同居人。もともと誰のせいでこうなったんだと小一時間…
後で部屋に戻ってきたときには引き手は無事ちゃんと復活していた。あれで本当に意味は通じていたらしい。

事件も無事解決したところで外へ観光。すぐ近くにアルハンブラの宮殿があるので、観にいく。

alhumbla1.JPG

かつてはスペインはイスラム文化が強かったんだそうだ。じょじょに攻め落とされ、最終的に残っていたのがここの宮殿を含む街一帯だったらしい。
青空をバックにそびえ立つ塔、城塞(アルカサバ)、コロシアムのように円形の中庭を取り囲むカルロス5世宮殿(これはバブル崩壊で未完成のままだったらしい)、眼下に広がるグラナダの眺望、入場チケットなしでも素晴らしい光景が並ぶ。宮殿内部は明日のツアーで入る予定なのでとりあえずタダでいける所だけぶらつく。

alhumbla2.JPG

やっぱりこの景色で飲まなきゃ!ということで売店でビールとポテトチップ(patata frit)を購入して乾杯。

alh_kanpai.JPG

何故だかこのあたりはネコが多い。外人さんも俺らも猫好きの行動は変わらない。みんなプチ猫ストーカーだ。猫を間に挟んで言葉のいらないねこかわいがりの輪が広がる。

alh_neko.JPG

宮殿の下では結構みんな寝転んでいる。実際いってみるとなるほどここは風もあたらないので暖かいのだ。眠くなるような暖かさ。のんびりしているとかわいい犬が駆け寄ってくる。連れてきた飼い主も同じ場所でくつろぎ始めた。
同居人は吸い込まれるように犬に近づいていく。気が付いたらその飼い主のおじさんとなにやら話していた。
ほー、ちゃんと会話してるんかと観にいくと俺を見る目が助けを求めている…。
どうやら犬おじさんは英語は話せないらしい。スペイン語でべらべらと話している。こちらがスペイン語がわからないアクションをしても全くお構いなしだ。ちょっと顔赤いのでもしかしていい気分に酔っぱらってる?
仕草をみると宮殿について語っていたみたいなのだが、今はたまに聴こえる単語からスペイン全体についても語ってるような気がする。なんかどんどん話のスケールが大きくなってないか? 一体いつになったらこの話は終わるのだろう、このまま話は宇宙スケールまで広がっていくのだろうか…。
同居人と二人で日本語で対策を相談する。やっぱこれは最後の手段、「グラシアス!アディオス!」って言って逃げるしかないんじゃないか?という結論に達した。二人でにっこりと笑いながら「ぐらしあ~す、あでぃお~す」と手を振りつつ退散。それでも最後まで犬おじさんは話しつづけていた…。

夜はせっかくパラドールに泊まっているのだから、ということでパラドール内のレストランで。ここは予約受け付けしないので早めに行く。あっという間に席は埋まっていった。こういうところだから高いのかな~と心配していたが前菜から1品、メインから1品とデザートで一人25ユーロというコースを食に命をかける同居人がめざとく発見。これならワインを頼んでもなんとか70ユーロ程度ですむ。
スペインの食事で思ったのだが基本的に酒が安い。ワインも日本でちょっとしたものを頼むより安いし、それでも結構美味しい。ビールはライトなものが多いので、キリンビールファンとしてはちょっとあっさり過ぎなところもあるのだが、食事と一緒に軽く飲む分にはちょうどいいのかもしれない。味はなかなかの美味。量もいっぱいっぱいぎりぎりのところではあるが、アメリカンサイズほど追い詰められることは少ない。ちょっぴり特殊な場所でうまいメシとワイン。ほどよく酔っていい気分だ。

こうして三日目はちょっぴりムーディかつ酔い潰れながら終了。

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