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2004.05.05

5:ツボなロンダとセビーリャの狂気

スペイン旅行記第五弾。まとめ読みはこちらから。

昨日に引き続き今日もJALユーロエクスプレスで朝からバス観光だ。昨日は15人くらいの行動だったのだが、今日から2グループに分かれたため、俺らのバスは7人くらい。人数が少ないと身動きがとりやすくていい。
今日も天気は素晴らしく良く、360°晴れ渡った青い空が広がる。本当に雲ひとつない。もうこれだけで爽快な気分である。
海辺のマルベーリャを離れ、バスは山の方へ入っていく。スペインは海と山の両方に恵まれたところで、やろうと思えば一日のうちにサーフ&スノーを両方楽しむことも出来るという。
バスはやがてロンダの町へ到着。ここロンダの見物は旧市街の街並みと旧市街へ向かう渓谷にかかる橋、そして最古の闘牛場らしい。
新市街でバスを降り、歩いて旧市街へ向かう。途中見える風景はまさに地元の生活そのもの。小さな商店街など生活感に溢れていてなんとなくほっとする。同居人はタバコ屋さんでエアメイルのための切手を仕入れていた。旧市街入り口にて一旦解散し、後は自由行動。

まず向かったのは旧市街へ続く渓谷に立つ橋。橋からの眺めは絶景だ。

ronda_bridge2.jpg

ここからぼーっと眺めてるだけで時間が過ぎてしまいそうだ。さらに旧市街の中へ入ってみる。

ronda_street1.jpg

個人的にはミハスよりロンダの街並みの方が好きだ。より生活に近く、自然な感じがする。細かな路地フェチとしてはあちこちの細い路地に入り込んでは建物の間からのぞく青い青い空を見上げて満悦。

そんな路地には犬や猫もいたりして、さらに時間は過ぎていく。

ronda_neko.jpg

時間もそんなにないのであまり旧市街の奥まで探索出来なかったのが残念だが、それでも細い路地の向こうに突如として現れる古い教会や花に飾られたベランダの建物たち、細い坂の先に見える少しさびれた建物などこの街全体が醸し出す雰囲気に魅入られてしまった。人に見せるためでなく、ただ普段通りの生活している街。生活する人のための教会や小さな広場。

ronda_kyokai.jpg

昨日のミハスと同様に白い町なのだが、俺的にはこちらの街の方がかなりツボでした。最後に闘牛場もちらりと。スタンドから覗くだけかと思ったらいきなり場内に入れるのだった。いやあまり見るものはないけど…。

ronda_tougyu.jpg

ロンダはバスツアーじゃなくゆっくり時間とってまたいつか行きたいなぁ。渓谷の橋近くにパラドールがあり、部屋によっては直接渓谷をのぞむことが出来そうだ。この味のあるロンダの風景が好きならここに宿泊するのはたまらない魅力なのではないだろうか。

バスはさらにセビーリャへ移動を開始。途中、休憩のためバルへ立ち寄る。

kyukei_bar.jpg

ああ、これがバルの基本なんだろうな、という感じだった。カウンターといくつかのテーブルがあり、みんなで立ち話ししながら酒とつまみを楽しむ。そういう感じ。例によって生ハムのつまみにビールで乾杯。うまい、そして安いなぁ。つまんで楽しんでる間にもうひとグループの団体さんがやってきていきなり店はてんてこ舞い。しまいにはガイドさんが注文をまとめていた。仕方ないとは思いつつ、自分もその一人だと思いながらも店の雰囲気ががらりと変わってしまったのがちょっともったいなかった。
でもてんてこ舞い状態の店員さんのコミカルなアクションを見るのはちょっと楽しかったりして。「いやもう大変だよぉ」という仕草はするけど嫌な顔なんてしない。なんだか和みました。

再度バスへ乗り込み移動再開。セビーリャへ入り、まずはスペイン広場へ。そういえばマドリッドでスペイン広場行ってなかったな。ま、いいか。
スペイン広場は噴水のある広場を中心にそれを取り囲むように壮大な建物が並ぶ。

spain_hiroba1.jpg

spain_hiroba3.jpg

宮殿のような建物の壁にはタイル絵が並んでいる。これはスペインの各県にちなんだ絵になっているようで、ここを訪れたスペイン人は必ず自分の県の絵のところへおもむくのだという。それぞれ違う感じなので、これを辿って見るだけで面白い。逆に時間そんなになかったのでそれだけで終わった気もするけど、それはそれでいいか。

spain_hiroba2.jpg


バスへ戻るとガイドさんが何やら焦っていた。警察にバスここ止めちゃダメだから早く移動しろ、と言われてたらしい。他の観光客指差して「今ちょうど来てるんでもう少し待って」とごまかしながら延々粘ってたらしい。さすが。

バスはカテドラルのすぐそばへ移動し、ここで昼食タイム。例によって俺ら二人は他の参加者とは別行動で自力ランチだ。
途中で見かけたバルへ入ってみる。スペイン会話本片手にメニューが何なのかを調べつつ注文。俺はガスパチョというトマトの冷たいスープと豚肉のステーキを注文。勿論ビールも忘れない。例によってオーダ前からバコンと置かれていたパンとガスパチョは非常によく合う。デカめのパンをぱくぱく食ってしまった。
バルの中は客も増え、どんどん賑やかになっていく。観光客らしき外国人も多いのだが、地元の人も多いようだ。あちこちのテーブルで話が盛り上がっている。
俺らの隣に地元の人らしき老夫婦が座った。旦那様はビール、奥様を赤ワインを注文。飲む、飲む、飲む、飲む。俺らが食べ終わるまでの間でフルボトルが空になっていた。おそるべしスペイン奥様
小さな声ではテーブルの向こうの同居人に聴こえないくらい盛り上がる店内は店員さんの奪い合い状態。次々に注文が飛び交い、注文でなくても店員さんと話し混んだり、抱き合ったりと楽しそうだ。そういう状況なので食事が終わった俺らはなかなか会計出来ない。しゃべり好きスペイン人パワーを見た。でもこれこそバルなんだろう。
バルの店員さんは大抵の場合、常に客に目を配らせて…なんてところはほとんどない。マイペースで、気が付いたらあれこれサービスしてくれるという感じ。ただそれは日本人客に対してでなくみんなに対して同じ姿勢だ。客の方も心得てるのか、時にはテーブルばんばん叩きつつ大騒ぎして店員を捕まえる。こういう状態なので時間に追われずのんびり構えてる方が食事も雰囲気も楽しめるだろう。
とはいえ、今日は自由行動ではない。あまりのんびりしすぎると集合時間に遅れてしまうので幾多のタイミングを計らいまくってようやく会計。店を出た。
集合場所へ向かうと、まだ誰もいない。推測するにどの店も同じような盛り上がりなのかもしれない。マイペースなスペインの飲食店ではなかなか時間通りに事が運ばないのだろう。人数が多ければ余計にそうだ。

まだちょっと時間があるのでしばらく集合場所近くを探索。街角に聖画が多いのはロケーション考えると当然か。ここに限らずスペインではどこでも見かけるけどね。

ceviria_maria.jpg

俺らは近くのカフェでコーヒーとアイスで一服してから再合流。

さて、観光再開で案内されたのはカテドラル。外から見えるはヒラルダの塔。高さ98mっていってたかな。この近辺ではこの塔より高い建物は作っちゃいけないんだそうだ。

cat_miage.jpg

外で内部の簡単な説明を受け、聖堂内へ入る。これはもう、筆舌に尽くしがたい。俺らが撮るような写真では表現は無理。その壮大さは実際に見ないとわからないだろう。ガイドさんの説明によると建築にあたり「後世に見る人から狂気の沙汰と思われる位大きな教会を建てよう」という目的もあったらしい。

ええ、認めますとも、狂ってます。

完成に100年以上かかったというが、これでも驚異的に早いペースで完成したのだそうだ。本家ローマのカテドラルはこれよりデカいというのだからもう何が何だか。高い高い天井。厳かな装飾、絵画、彫像。ずっと見上げ続けてるのでしまいにゃ首が痛くなってきそうだ。

cat_naibu3.jpg
高い高い天井…。

cat_naibu1.jpg
あちこちのスペースにステンドグラスや絵画。

cat_naibu2.jpg
カテドラルの建った場所に元々あった場所の教会から運び込まれたマリア像。この建物の中で一番古いものということになる。なんとなく印象に残った。

ひとつ意外だったのがコロンブスの扱い。日本だと歴史の教科書で新大陸発見の偉業についてやコロンブスの卵なんて言葉にちらりと触れる程度だが、なんというかスペインでは「神に近い男」である。確かに新大陸発見がスペインにもたらした莫大な富を考えればうなずける。コロンブスの棺を担ぐ巨大な像、果てはコロンブスの子供までえらい待遇だ。

cat_hitugi.jpg

ガイドさんがあれこれ説明してくれたのでいろいろわかってありがたい。
コロンブスの遺骨も生前以上に世界を駆け回っているのだそうだ。また遺骨の真偽もDNA鑑定中だったりするらしい。ガイド説明なしに見物するだけでもカテドラルのインパクトのもの凄さは変わらないのだけど、それぞれに施された細かな配慮やエピソード、歴史がわかるのはなかなか楽しい。
例えば聖堂中心の祭壇にある何枚もの絵は当時まだ文盲な人が多いことに配慮し、宗教画というよりは絵物語になっているという。それを順にを指しながら絵で教えを広めていたのだろう。また見上げた時に上の絵が小さく見えないよう、上の絵ほど絵自体が縦長に作成されてるのだそうだ。こういうのは教えてもらわないとなかなか気づかないところだろう。カテドラルという名称は司教座聖堂という意味らしく、祭壇に司教が座る椅子があるからカテドラルなのであって、それがなくなると例えこの規模だろうと単にでっかい教会になるのだという。
ほか、数々のスペインうんちくを有り難く拝聴。

なんだかカテドラル内は空気が違うようだ。湿度が低いのかコンタクトを入れた俺の目も渇きまくり。もともとドライアイだが、見所だらけであちこちをじっと見つめ続けてしまうからかもしれない。それとも単に俺がこの聖なる場にそぐわないのか? 塩かけられたナメクジ状態になりつつ最後は目薬を頻繁に補充しながら見てまわった。

ヒラルダの塔へも登ってみることにする。階段でなく、らせん状の傾斜になっていてぐるぐると歩きながら登っていく。頂上へ着くと鐘が見える。そしてセビリアの街並みが眼下へ広がる。風が気持ちいい。

cat_kane.jpg

cat_keikan.jpg

あまりに圧倒的なカテドラルに感服し、見上げ疲れた首を抱えバスへ戻る。そのまま本日の宿泊先、ホテルオキシデンタルへ。今日でJALユーロエクスプレスのバスともお別れだ。

hotel_oxi.jpg

ホテルで一休み後は近くを探索。ちらりといくつか店をのぞいてデパートへ。地下には食料品売り場。肉のコーナーでは生ハムをスライスして計り売りしているようだ。
ここで同居人が生ハムのグラム買いにチャレンジ。スペイン語会話本から「100gお願いします」(Cien gramos por favor:しえんぐらもすぽるふぁぼーる)を探し出し、準備万端……なのだが他の客の隙間を縫うタイミングが難しいようだ。混んでるコーナーをあきらめ、難易度の低そうな別の肉コーナーで再トライ。

同「しえんぐらもす!(ぽるふぁぼる←何故か小さな声)」

流暢なスペイン語(笑)で注文をわかってもらえたようだ。よく考えると「どれを」100gなのか言ってないのだが、店員さんが来るまえからぶらさがってる生ハムを指差してあれこれ言ってたのでわかってくれたみたいだ。
美味そうにハムをスライスしていく店員のおじさん。大体このくらいかなーというところで一旦秤に載せる。95g…惜しい。女の子店員も戻ってきておじさんに「100g切ってるの?」と声をかける。おじさん、自信ありげな顔で慎重にもう1スライスし、さらに秤に追加。

100gジャストキター!

ふふん、と得意げなおじさん。見事な芸に俺らも女性の店員さんも「おー」と歓声&ひと笑い。

誤算だったのが一緒に買い込んだ酒関連。フルボトルは明日の朝に響くかなぁと思ってハーフの白ワインを探して買って帰ったつもりだったのだが、これがデザートワインだったらしく甘い…。ちょっと食事に合わないので泣く泣くパス。ワインはそんなに飲みなれてないので、ラベルでどういうものかわかるようにならないとつらいなぁ。どれが辛口なのかもわからない。変に気をまわさず素直にフルボトルのシャルドネ種にしとけば良かったか。
ビールも例によって冷やしたやつが見つからなかったので帰ってからホテルの冷蔵庫に入れておいたものの、食べる頃にはまだあまり冷えてない。仕方なく元々ホテルの冷蔵庫に入ってたビールにて乾杯。ワインがちょっともったいなかったが生ハムが美味かったのでヨシとしよう。

こうして5日目はカテドラルの狂気に圧倒されつつ終了。

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