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August 2004

2004.08.29

6:バルセロナ、約束の地のガウディへ

えらく間があいてしまったけど、スペイン旅行記第六弾。もうこれまで読んだ人も本人達も忘れかけてるって話もあるけど。
まとめ読みはこちらから。

今日ついに元々の目的であるバルセロナへ向かうことになる。ホテルで朝食をとり、タクシーにてセビリア空港へ。空港の事前資料はなかったが、小さな空港だったので特に迷うこともなく搭乗手続きをし、スーツケースを預ける。今回はイベリア航空でなくエアーヨーロッパを使うことになっている。…が、なかなか出発できず。結局40分ほど送れて飛行機はセビリアを飛び立ち、バルセロナへ向かう。
降りるときバルセロナの建物がいろいろ見えるかな、と思っていたが、上空から眼下に広がるのはただただ雲。今日のバルセロナはあいにくの空模様のようだ。ちょっと残念。しばらくの空の旅を終え、バルセロナ空港へ到着。ついに一番の目的地へ降り立ったんだと意気込むが、出鼻をくじくかのように預けた荷物がなかなか出てこない。かなーり待たされてようやくスーツケースをゲット。出発遅れといい、荷物搬送の遅さといい、普段の評判は知らんがエアーヨーロッパもうちょい頑張れや。
結局この時点で予定より一時間半ほど遅れてしまった。

今日のホテルは空港から結構離れたサンツ駅近くにあるのでそこまで移動せねばならない。荷物もあるのでタクシーで一気にいこうかとも考えたが、距離もあるし、バルセロナ空港から直で出ている電車(Renfe)があるらしいのでそれで直接サンツ駅まで行くことにした。
これまでマドリッドの綺麗な街並み、グラナダの自然と触れてきたのだが、バルセロナ空港からサンツ駅までの電車から見える風景は壁にされたラクガキ、ボロボロの建物などちょっと様子が違う。これもまた違った一面なのだろう。その後見たバルセロナの街でも結構ラクガキが多かったように思う。折角のムードある景観をもったいないとも思うが、ラクガキする人にとっては生まれ育った普通の街なのだろう。
20分ちょいの移動でサンツ駅へ到着。ちなみにスペインの電車は乗降時に自分でレバーやボタンで扉を開けるものが多い。地下鉄は勝手にあくものと自分でレバーで開けるのと半々。Renfeはボタン式で緑と赤のボタンが並んでいる。外側には緑のボタンだけついてるようなので、おそらく緑がオープンボタンなんだろう。降りるとき押してみよう……と考えていたが、大抵のメジャーな駅ではせっかちな人が待ち構えるようにしてボタン前でスタンバっている。結局地下鉄含めて自分で開けることはなかった。別にいいけどちょっぴり残念?(子供か)

サンツ駅から歩きで近くのホテルへ。いろんなものを無理やり詰め込んだスーツケースはおみやげも含めて着実に重量を増しており運ぶのにかなり難儀してくる。そういや搭乗手続きの時30kg目前の表示になってたもんなぁ。セビリアでタクシーの兄ちゃんもちょっぴり険しい顔をして"Too heavy..."とぼそりと漏らしてたし。
今日の宿泊ホテルであるEXPOはサンツ駅のすぐそばにあるのでなんとか鬼のような重さのスーツケースも運び込むことが出来た。確かに交通の便に便利なホテルだ。そのかわり見た目はちょっとビジネスっぽい感じなので味わいにはかけるか。入り口が大きな回転ドアのみなので二人で「六本木ヒルズ、六本木ヒルズ」と唱えながら慎重に入る(馬鹿)
さっそくフロントでチェックイン。なんと受付に日本語を話せる人がいた。ちょっと間違ったりもしてたがスペインへ来て初めてのケースである。これまでのホテルでしょうもないレベルながら毎度ホテルトラブルが発生していたので「このホテルで何かあったらあの人に!」とトラブル・交渉担当の俺は心に決める。

重い荷物から解放され、一休みしてバルセロナ観光モードへ切り換える。
まずは移動の基点となる地下鉄駅を確認。サンツからは3号線と5号線の両方が出ているので結構便利だ。マドリッドもそうだったが地下鉄は日本と同じくラインごとに色分けされているのでわかりやすい。そこまで複雑な接続でもないので慣れると非常に便利な移動手段となる。ここで10回利用の出来るT-10チケットを購入。1回乗車で1.1ユーロのところが10回券で6ユーロ程度とかなり割安だ。

まずはお約束ということで5号線に乗り早速サグラダファミリア駅へ向かう。地下鉄を降り、地上へ出て、さてどの方向に見えるのだろうと振り返ると目前にドドーンとそびえ立つクレイジーな建物。

sag1_dekai.jpg

「いや、いきなり近すぎだってば」

心の準備もなく本当に間近にサグラダファミリアとの対面となった。口開けたままじっと見上げ、二人ともしばらく言葉もない。出るのはため息である。ようやく出るのは「凄いねぇ」となんともお互い平凡な感想。
ようやく落ち着いてみての第二の感想は想像以上に「工事現場」であること。なんちゅうかまさに男の現場って感じなのだ。

sag3_genba.jpg

……そして結構後でひっそりと思った第三の感想。
そびえる塔を見てなんか思い出しかけたものがあった。後でそれが何だったのかわかった。ああ、なんてくだらない連想をしてしまったのか。その場で口に出すのはさすがにはばかられたが、いまはもう書いてしまおう。
連想したもの、それは名古屋にある伝説の喫茶店「マウンテン」のかき氷である。
一部で「氷柱」と呼ばれるここのかき氷はとにかくデカく、食べても食べても減らない幻の四菱ハイユニ…もとい、まさにそびえ立つ、という形容がふさわしいものだった。何本もの塔がそびえ立つ様がなんとなくこの氷柱に近しいものがあったのかもしれない。
ついでにいうと結構昔に名古屋へ遊びに行ったとき、俺は知人に連れられてこの店にいったのだが、そこで通称「赤」といわれる「甘口いちごスパ」に挑戦したのだった。アツアツパスタの上にたーっぷりかかった甘い甘いイチゴソース。さらにその上に甘いホイップクリームがとろりと溶ける。口にいれると歯が軋むような甘さ
俺はたったふたくちで敗れ去った。ちなみにこの後しばらく後遺症でいちご関連食えなかった。マジで。通称「緑」と呼ばれる「甘口抹茶スパ」も同様に猛者のための食べ物だ。
…って、せっかくの念願の対面のシーンでなんでこんなこと書かなきゃいけないのか自分でもさっぱりわからない。

激しく道を逸れたが気を取り直して…サグラダファミリアはその前後に公園がある。あまり近いと全容が見えないのだ。ちょうど公園まで下がってようやく全体を見ることが出来るような感じだ。

sag2_zentai.jpg

地下鉄から出て見えてたのは祝福の門とも言われる東側。西側の苦難の門へまわると公園に軽食の店が出ている。こちらからの眺めをまたも口ぽかーんと開けながら堪能。

これで天気がよければなぁと思っているとなんだか暖かい。
「ん?何か日が射してきてない?」
空をしばらく見てると、おお、徐々に青空キター

sag4_hareta.jpg

それまで覆っていた厚い雲が嘘だったかのように雲が晴れていく。感動…。昨日のワイン選択失敗から今朝の航空機遅れとちょっと傾いてた運が再び反転した感じだ。一気に気分も晴れていく。
そそくさと売店でサンドイッチとビールを購入し、サグラダファミリアを眺めつつ乾杯。

sag5_kanpai.jpg

入り口近くには銅像パフォーマーの人がいる。ぱっと見には本当に銅像が立っているみたいだ。たまに休憩してる姿がおかしい。結構この銅像パフォーマンスは主流なのか、他のところでもちらほらと見かけた。

sag6_paform.jpg

サグラダファミリア内部に入るのは明日の楽しみとしてせっかく天気も回復したことだし、他の街中のガウディ建築を目指し、カサ・ミラ方面へ歩いてみる。歩いてる途中にも唐突にあらわれるガウディ建築たち。

結構歩いてようやくカサ・ミラ到着。この建物の独特のその歪んだラインは建物というより有機体を思わせる。

sag5_kasamira.jpg

こういう曲線の多用はカサ・ミラに限らずガウディ建築全体にいえるが、そのデザインは奇異・異質でいてそれでいてしつこくない、という山岡士郎もびっくりのバランスである。
間違いなくデザインを感じさせながら、自然そのままの岩山や植物の断面、あえてあげれば蟻塚や蜂の巣など「建築物ではあるが自然世界に存在しているもの」を思い起こさせるのだ。そのせいかあまり無機質な人工物という感じがしない。

sag5_kasamira2.jpg

しばらく並んで中に入り、階段を上る。人が暮らしていた時の様子を再現(?)した部屋などがある。部屋の中にも曲線はふんだんに使われ、どちらかというとかわいい部屋という印象を受ける。
上階はガウディ博物館となっていて、ガウディ設計の建築物モデルやオブジェ、スライドによるガウディ作品の紹介がある。

sag7_kasamira4.jpg

スライドを眺めながら疲れた歩き足を癒しつつ、屋上へ向かう。ここはひときわ変なオブジェで一杯だ。

sag8_kasamira5.jpg

ちょっと岡本太郎記念館へ行ったときのことを思い出してしまった。屋上はまるで休憩スペースで、観光客があちこち腰掛けてたり、みんなでわいわいと記念写真とってたりする。さらにオブジェ越しに遠くにサグラダファミリアも見えるというある意味リッチな立地。
カサ・ミラ中央には中庭があり、入るとき下から見あげたものと屋上から下を見たものをあわせてでなるほど、こうなっていたか、と楽しむことができる。

sag6_kasamira3.jpg
sag9_kasamira6.jpg

カサ・ミラを出て、隣り合う雑貨屋(?)ビンソンへ。一体どういう立地条件だ…とも思うが、とにかくガウディ建築物はひょっこり街中に普通にあるので、隣の建物はいろいろだ。あれだけ特殊なデザイン、さぞ浮くだろうと思っていたのだがバルセロナの街並みはガウディを内包してなお自然な佇まいを見せるのだ。おそるべし。
ここで同居人はおみやげ長考モード。俺は既に足も痛くなってきてかなりヘタれているのだが同居人は構うことなく店内を何周も何周も何周も吟味している。目はむしろ輝いている。 またも買い物パワーに敗北。

俺にとっては過酷な疲労トラップであったビンソンをようやく通過し、さらなるガウディ建築を目指してカサ・ヴィセンスへ歩く。
このカサ・ヴィセンスへ向かう途中にはかなり年季の古い建物たちが並んでいる。それがまたも俺のツボを刺激。中には本当にキタネーって感じのもあったりはするけど。そうこうしてるうちにカサ・ヴィセンスへ到着。普通の家として使われてるみたいで中へは入れないようだ。

sag10_kasavis.jpg

ついでに見かけたら明日のランチの予約でもしようとガイド本に載っていた「ショウジロウ」という創作料理店を探してみたが発見出来なかった。移転したのか探した場所が間違ってたのか…。

そうこうしてるうちに暗くなってきたので今日の晩飯を求めてさらに移動。ガイド本に載っていたタパスの品揃えが豊富な店、TapaTapaに行くことにする。タパス(Tapas)は酒のつまみのような小皿料理を意味するらしい。
ここはガイド本に載ってるので有名なのか大賑わい。日本人客の姿もちらほら。カウンター席へ座るとえらく元気のいいウェイターが対応してくれる。日本人含め外国人観光客がかなり多いのだろう。接客も慣れたもの。メニューは料理の写真もついてるのでどんなものかわかりやすい。日本語メニューまで用意されていた。
生ハムはデフォで頼むとして、他に数品を注文。なかなかうまかった。座ったカウンター席の前にはたくさんの生ハムぶら下がってる…あれ一個持って帰れんかな?とつぶやいたが同居人の反応はなかった。

帰りがけにすぐ近くにあるガウディ建築、夜のカサ・バトリョを遠くから見物。

sag11_kasavat.jpg

ここは昼にまた見に行こうと思ってたのになんだかんだで見そびれてしまった。残念。後で資料を見ると建物の中はすごいデザインみたい。くそー。次の機会には絶対行く。
ビールとタパスでたらふくの腹を抱えて地下鉄で帰宅。バルセロナ巡りにも結構慣れてきた感じだ。

こうして6日目は念願を果しつつ満腹で終了。

人は同じ過ちを繰り返す

台風がやばそうだったので金曜に関東出張から帰ってみればのろのろ北上に変わってた。土曜帰りでも良かったか。ま、いいけど。
今日はそんな出張中の出来事から人生のワビサビを反芻することにする。

月曜に体調不良で休んだこともあって今回はかなりドタバタな中での出張となった。そのため事前にホテルを取る余裕もなく、移動してからのホテル確保。いつもの近場ホテルは既に満室でやっと取れたのは数ヶ月前に泊まったことのあるホテルだった。あそこも悪くないか、と思いつつ仕事を終えてホテルへ向かう。仕事も例によって遅くなり、既に午前0時をまわろうかという時間である。

駅からホテルへの10分ほどの徒歩移動の間、前にそのホテルに泊まった時のことを思い出していた。あの時、ホテルへ向う途中で「しまったっ!」と思った記憶があったのだ。歩きながらそれが何についての失敗だったかを思い出そうとしたのだが、どうしても思い出せない。

思い出せないままホテルが近づいてくる。晩飯を食べていくには空いてる店ももう少ない。途中に松屋はあるが、出張中よく行き過ぎて食傷気味だし、どうせホテルでの飲み物も買わなきゃいけないし……ということでコンビニで弁当と飲み物を仕入れてホテルへ向う。

さてその先を曲がればホテルへの道……というところであるものが目に入ってきた。

しまった!

俺は数ヶ月前と全く同じシチュエーションで同じ失敗を繰り返してしまった。打ちひしがれる俺の前に明るくたたずむのは「めしや丼」であった。
ああ、前もここでめしや丼みて、コンビニ弁当じゃなくてこっちで食べていきゃよかったと後悔したのだ。どうしても思い出せなかった「しまった!」はコレだったか。
(松屋もめしや丼も変わらんやん、って話もあるが、頻度の問題と大学時代に「ほか弁」=「ご馳走」な生活だった俺には系列的にめしや丼の方が上なのである)
前回同様に既にコンビニ弁当を手にしている。今更晩飯の予定変更は出来ない。仕方なくそのままホテルへ向った。

人は同じ過ちを繰り返す。時代は巡り、悲しい記憶の数は飽和の量を超えて忘れられていく。

次の機会には必ず!
Forget Me(shiyadon) Not...

2004.08.20

電子の塵も積もれば…

つい先日書いた記事にトラックバックを頂いた戦略的撤退blog版さんの記事とそのコメントでblogという情報蓄積ツールからの情報の取りだしの切り口について話していて前にぼんやり思っていたことを整理したくなった。

blogの盛りあがりとともに調べものがあるとき、Google等の検索サイトで個人ブログサイトが上位に出て本来欲しい情報になかなかたどり着けない、なんて文句を見かけることが増えた。
なるほど確かに自分のページを省みても、ある名詞を元にひっかかってきた人に常に有用な情報を提供しているとは正直いえない。アクセス解析の検索ワードを見て、意図したキーワードとは全然関係ない話してるページにアクセスがあってちょっと申し訳ない気持ちになった経験がある人って結構多いんじゃないだろうか。

だからといって個人サイトのつぶやきを情報ゴミ扱いするのはあまりにもったいないと思う。見方さえ変えれば個人の漏らしたささいな情報、つぶやきでさえも価値があると思うのだ。
検索サイトのヒット率などはいずれ黙っていても検索サイト自身により洗練されていくだろう。現在でも代表的なブログサイトを検索対象外とする方法はあるだろうし。

そんな風に思ったのは、前に本棚の奥から古いマンガ本を引っ張り出してきて、そのマンガに挟まってる当時の広告チラシを見たからだ。
購入当時に読んでる時には邪魔なだけ。よくても読んでる途中で栞代わりに使う程度でしかないゴミ予備軍の広告チラシであるが、残したままだったのを何年もたってから見ると、ああ、このコミックスが出た当時には他にこんな本が出てて、こんなものが流行ってたのか、とか、恥かしいキャッチフレーズがついてたりしたのがわかって面白い。
コミックス本編が多少の時事ネタがあったとしても世間と独立した縦の時間軸にいるのに対しチラシはモロその発行タイミングに依存し、横のつながりを証明する。つまり時代的な資料価値が出てくるのだ。

検索サイトが進化(深化?)してもっと統計的な調査の糧となるようになれば個人のぼやきさえも有用な情報になりうる。WEB上に情報を公開している人という選別の括りはあるものの、普通の人の普通のつぶやきであるからこその統計的価値が出る可能性がある。
……ま、少なくともトリビア的な楽しみにくらいなるだろう(弱気)

例えば「サッカーで日本が惜敗した日、『あーあ』と呟いた個人サイトはどれくらいあったか」なんてのは意味なくても俺的には調べてみたい情報だ。
イベントやキャンペーンとその後数日のサイト反応の関連というのはイベントと株式への影響との相関にも似ている。うまくすればどういうタイプのイベントが反響が大きいかを調べる指針ともなりえるかもしれない。
最近のものでいえば俺もやってたサントリーの烏龍茶キャンペーンとかあったりするが、そのWEB上の反響を調べてみたいとする。時間軸として開催期間をさらに細かく分け、関連キーワードで検索すれば時系列で盛り上がっていく様子がわかるだろう。
さらに工夫してキーワードを選べばゲーム形式というのがウケたのかiPodという賞品がウケたのか切り分けることも出来るかもしれない。これら統計情報を保存しておけば次のキャンペーンでの参考値にもなる。
他にも「大事件が起きた日を指定して『さすがTV東京』で検索する」とかいろいろ応用は考えられる。(それ応用なのか?)


前の記事とちょっとカブるが、blogという形態での情報が増えることはそのシステム的特長からWEB上に公開されるファイルにこれまでにない統一された特徴が出ることになる。

・複数ページにまたがっての個人を括りやすい
・基本が1記事1ファイル形態なので無関係キーワード混合が少ない
 (これはカテゴリ一覧とかまで含めちゃうとダメですが…)
・リンク、トラックバックにより個人同士の繋がりが把握しやすい
・システム的に日付を意識しているので記事が時系列上に載せやすい

このような特徴をうまく拾い上げることができれば単純なキーワード検索とは別観点の検索システムになりそうだ。

やろうと思えばシステムなんて限られた人数でいくらでも改善出来る。
しかし大量かつユニークな情報発信はそれぞれの人にしか出来ない。ならば物理的に許される限りの容量をもってそれは受け入れておくべきだ。
周りの誰にもわかってもらえないような考えや悩みを幾億の中のたった一つの個人ページのただ一言のつぶやきに巡りあうことで共感したり乗越えられることがあるかもしれない。
人生を変えた本があるように人生を変えた個人のボヤキだってあり得るかもしれないではないか。そんな一風変わったロマンを感じたりするのだ。

逆に全てのキャッシュからも抹消したい過去ページって需要もありそうだよなぁ……とそれは話がそれるのでここまで。

2004.08.19

オススメ『プラネテス』

書こうと思ってからいつのまにかえらく時間が経ってしまった。
オススメシリーズ、今回は幸村誠『プラネテス』である。コミックは1巻~4巻まで発売されており、4巻でひとまず第一部完となっている。
(今回から「無意味なブログを検出しました!」さんの記事を参考にちゃんとオススメしたもののイメージ&購入先リンクが出来るようにしてみました)

かなり前になってしまったが、BSマンガ夜話で星野之宣がとりあげられ、たまたまそれを見ていてSF欲がじわじわ来ていた。ちょうどその頃、俺ブンさんの記事でこのプラネテスの紹介があり、これも何かの縁だろうとまず1巻だけ購入して読んだ。見事に気にいって残りは翌日一気購入だ。
これを知らないままでいたってのはいかに最近マンガアンテナを張ってないかがわかるなぁ。購読マンガ雑誌ゼロだし…。
ちょうどちょい前からNHKでアニメ版の再放送も始まっているようだ。またしても頭の数話は観そびれてしまったが、途中から観ている。こちらはまたマンガとは違った楽しみ方が出来そうだ。ちらりと見た限りでもさすがNHKというべきか、映像のクオリティは高そうな感じ。

さて、紹介ということで一応簡単にあらすじを。

少し未来の2074年。宇宙…といっても地球周回軌道上に廃棄された衛星などの宇宙ゴミ(デブリ)を回収する仕事を生業とする人たちがいた。
そこで働く人々のそれぞれの思いと、中でもハチマキという青年が宇宙飛行士、そして人間として成長していく姿が描かれている。

宇宙、ロケット…。それは少年時代の代表的ロマンの一つである。おそらく多くの人が経験したであろう遥かなる高みへの憧れ。しまいにゃ『宇宙』と書いて『そら』って読んじゃうぜ。
この作品を読んでいて『アストロノーツ』(史村翔+沖一)や『オネアミスの翼~王立宇宙軍』(GAINAX)などが駆け巡った人もいるだろう。特にラストのハチマキのセリフとか…。
前者はもっとマッチョアメリカンな印象、後者はもっと淡々としていたような気がするけど、同じように思い出しちゃった人はきっとほぼ同年代ですね。あの頃を思い出しつつ、少々青臭気味に考えてみよう。

現実世界もいつの間にやら誰もが夢見た21世紀になったが、普及型エアーカーも光るチューブのハイウェイもバーバラセクサロイドもまだない。なのに、はるか頭上には俺らの知らないいくつもの衛星が飛び回っている。

宇宙はロマンか、廃棄ゴミの漂う人間生活の延長なのか。
この作品のリアリティはエネルギー問題の解決として宇宙資源に頼っている状況、それによる宇宙需要の増加という背景に基づく。そしてその結果として実際に問題になるだろう宇宙ゴミの存在やそれを兵器として利用する可能性などもまたリアリティを持って語られる。逆に地球上の人々の生活は敢えて(?)基本的にほとんど今と変わってないように描かれているみたいだ。(ハチマキ家だけかもしれないが…)

これだけしっかりしたSF的な設定を背景にしながら、話のメインはあくまで人間についてなのが一番の特徴かもしれない。
単に宇宙やSF的なことを描きたいのではない。あくまで『人と宇宙の関わり』を描きたかったのだろう。テーマとして特に目新しいとは言えないのかもしれないがいつまでもこういう作品が生み出され続けて欲しい。(さらにいえば「もっとフィー姉さんの話読みてぇ」とか……)

メインストーリーはハチマキ関連だが、最初のユーリの切ないエピソードやテロを巡る話、そして随所に散りばめられた名セリフ、タナベというキャラクター等と見所はたくさんだ。是非手にとって読んで欲しい作品だ。


以下はちょっとネタバレというか勝手な感想なのでまだ読んでない方はスルーして欲しいところだが、この作品を読んで一番気になるキーワード「境界」についてだ。まとまった考えでもないのでだらだら書く。

前述の通り、エネルギー問題を時代背景として人類が宇宙へ日常的な進出を果していることになっている。しかし宇宙はまだ「特別な場所」でもあることが伺える。地球という「生活の場」と宇宙という「特殊空間」の境目。だが「そんな境目なんてない」とユーリはいう。
境界はそれだけではない。ハチマキは「自分と宇宙の境界」「生と死の境界」について突きつけられ、それがないに等しいことを知る。あまりに急激に大局的な視点を得たこと、境界を失ったことで自分の存在をも見失ってしまう。
宇宙との一体感は孤独や恐怖から離脱させてくれるかもしれないが決して「幸せ」をもたらしてくれる訳ではない。それは詭弁のようだが、人間もまた宇宙であるが、人間は人間でもあるからだろう。
境界がないのに特殊だと思うのは人がそこに自ら境界を作り出しているからに他ならない。人が日常的に宇宙で暮らしていくこと、そこに必要な根源的なものは…つまるところはそれがハチマキのセリフになるのだろう。「人間」という漢字の組み合わせはよく出来ているものだ。

わかりやすくするためかタナベによる女性的印象とハチマキによる男性的印象を持たせてあるが、人を突き動かす何か、人によりベクトルは違えど、根源は同じものである「腹の底にあるチカラ」もこの作品のキーワードの一つだろう。
そこから出るパワーが螺旋状であるなら外へ向う力と内へ向う力は共存している。なんていったら観念的すぎてアレ風味だけども……。
「自分の今いる場所から飛び出したい思い」と「いるべき場所、帰るべき場所への思い」、ちらっと細野不二彦の「BLOW UP!」とかを思い出してしまう(古っ)。全くジャンルは異なるがどちらも成長の物語である。

最後に俺が好きなシーンを。
宇宙という暗黒空間で死にかけ、恐怖に憑り付かれたハチマキがそこから抜けだすきっかけとなるシーンがある。
それはさらに遥かな星まで運ぶだろう新型エンジンとの出会い。俺はあの電気が走るような瞬間が好きだ。
世界を、自分のいる場所を大きく変えるだろう何かに出合った瞬間。そして自分にも何かやれそうな予感でもある。不安や自分への疑いを乗り越えるチカラ。その対象は違えどそれはきっと一度は皆が出会う瞬間ではないだろうか。その時の感覚を、こみあげる静かなチカラを思い出させてくれるのだ。



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2004.08.18

遥かなる健康生活2004夏

毎年恒例の健康診断の結果が出た。

結果はひとつ要観察事項あり。おー、ひっかかったの初めてだな。
大体ヘマトって何やねん。トマトとヘチマの合成植物?などとベタなことを思ってたら血液のことみたいだ。赤血球量が定常値のボーダライン近くにあるということみたいで、特にすぐ再検査とかではないが生活習慣の見直しやれ、みたいなことが書いてあった。

さて、以前の記事でも触れ、一部では診断結果自体よりも注目されてるその生活習慣チェック結果「健康度評価」だが、今回は…

4点

くどいようだがこれは100点満点での値である。

何故だ、今回タバコもやめてるっていうのになんで余計下がってるんだ! この3年で「6点⇒18点⇒4点」と点数は遷移したことになる。今回が最低点かよ。

今年もやはり遥か遠き健康生活。

2004.08.17

ありふれた魔法で…

スピッツ「ロビンソン」の歌詞に

おなじ台詞おなじとき 思わず口にするよな

ありふれたこの魔法で 作り上げるよ

というのがある。

確かにありふれてるようで、うちでも同居人と台詞がかぶることが時々ある。
一緒に生活してると同じシチュエーションを経験するので、似た場面が再び起きたときに前と同じ反応をすことも多いのだろうが、それ以前も結構カブっていた。
ただし、カブる言葉に少々問題がある。ヒドい例でいえば、
鼻血が出た話をしていて同時に「野沢直子」とか…。
(念のため解説すると野沢直子はかつて『はなぢ』というアルバムを発表していた。『マイケル富岡の夜は更けて』他名曲多数)

他にもセリフではないが、先日は全く同じ日に申し合わせたかのように福岡の出かけ先と関東の出張先でおみやげにだだちゃ豆同時に買ってきた…

あの、これは魔法というよりお約束ですが…。
あの曲の中のような透明感、ロマンや切なさは微塵も存在せずコテコテ感だけが漂っている気がするのは気のせいか? これではシンクロニティなんて言葉よりバカタイミングの方がしっくり来てしまうではないか。

草野さん、イメージしてた台詞シンクロはどんなものだったんでしょうか。「はなぢ」や「だだちゃ豆」でもOKですかね?

2004.08.16

iPodでウィークエンドシャッフル

koharuwithipod.JPG
(画像は同居人ページより勝手に流用)

パソコンやデジタル家電は基本的に大好きなのだが、その中でも生活を変える機械というのがある。パソコンやブロードバンド機器は特にそういう性質が強いのだが、いわゆる家電系でも生活を変える製品が出てくるようになった。例えば一昨年購入したHDD/DVDレコーダのXS40はTVとの生活を変えてくれた。そして今回、音楽との生活を変えてくれそうなブツである。

そんなわけでついにiPodを購入してしまった。俺の週末はiPod関連でばたばたしていたのである。

購入経緯は同居人の記事にも書かれているが、同時に導入したFMトランスミッタの評価も含めて俺なりにまとめてみよう。
最近ずっと仕事忙しくて何も書けてなかったので、ストレス解消とばかりに例によって無駄に長くなる予定である。

◆iPodって?
iPodはMacintoshで有名なアップルが発売しているHDD付きのMP3プレイヤーだ。難しいことを省けば「タバコ箱サイズのウォークマンでカセットやMDの入替えなしに曲が数千~数万曲入っちゃうもの」である。
iPod自体は最初の発表から注目していた。アップルの情報機密厳戒態勢で何かのサウンドデバイスらしい、くらいの情報しか流れていなかったiPod。そしてその全容が明かされた。HDD付きMP3プレーヤという発想自体はそれまでもフラッシュメモリ等をベースにしたMP3プレーヤは出ていたので延長上の製品に過ぎない。ただし、HDDであることによるその圧倒的な容量は魅力的なものだった。

◆購入への道
iPodそのうち欲しいなぁ、と思いつつもヘッドフォンで一人で聴くだけのために導入するのは利用シーンが少なく、そのくせ高い。そんな理由から長いこと保留されていたのだが、引越し後、車での移動が増え、車内の格納ポケットをCDが占領している様が日常的になっていた。
入りきらないときはダッシュボードの上にCDケースが置いてあることもある。この状態でエアバッグが開いた日にゃ、特に助手席はヘタすると死ぬような気がする。もちろん見た目的にも美しくない。
かなり頻繁にCDを持って上がったり、持ってきたりが繰り返される手間。iPodがあればこれは解決するんだな、という具体的な利用シーンが購入の決定打となった。
うちの車のオーディオには外部入力はないが、FMトランスミッタ(音声をFM電波にして飛ばすもの。車のラジオチューナでそれを受信する)を利用すればなんとかなる。家のコンポのCD読み込み不良も重なり、購入が固まっていった。

◆どれを買う?
ちょい前に発表されたiPod miniがえらく受けているようで世間では在庫なし状態が続いているらしい。Macユーザメインで広がっていたiPod人気はいつのまにか対象がこんなに広がっていたのか。
iPod miniのデザインは好きでも嫌いでもないのだが、4GBという容量では現在のMacに入れているiTunes管理容量で既に5GB近い。まだ入れてないCDも多い状況でこれではどう考えても容量不足だ。車での利用メインと考えるとそこまで小さい必要もない。
そこへタイミング良く価格と機能、容量のバランス、そしてちょっと気になってたバッテリ消費が改善された第4世代iPodが発表された。これならうちのMac+Windows環境にも対応出来る。現在はMacがホストマシンだが、そのうち俺のヘボノートがイカれてニューマシンになったとしてもUSB2対応なのでそちらをホストにも出来るってわけだ。
容量は20GBと40GBの2つから選ぶことになる。価格差は約1万。曲だけで考えると20GBあればさすがに困ることはなさそうだ。だが、外付け一時HDDとしての利用もある。20GB分のバックアップHDDとして使えると最近膨張しているデジカメ画像の扱いが楽になる。ついでにFMトランスミッタを探す時にAppleStoreの関連アクセサリで各種メモリーカードの中身をiPodへ転送するやつまで発見しちゃったり…。いや別にこれも買うと決めた訳ではないですけど。
更にWEBでスペックを調べると20GBモデルにはDockがついてないらしい。携帯を充電するように気軽に充電&リンクさせるならDockは楽そうだ。さらにDockにはLINE出力端子がついているようだ。これならCD読み込み不調のコンポに直接繋いで室内ジュークボックス化も出来ることになる。
そんなわけで購入ターゲットはiPod(ClickWheel)40GBモデルに決定。

◆先走り
先週は出張していたため、同居人といいタイミングだからiPod買おうかと電話で話したのが8/11(水)の夜だった。その翌日の夜、アップルの直販であるAppleStoreのiPod関連アクセサリに8月末までの期間限定でBelkin iPod カーセットなるものを発見した。これは

FMラジオでiPodの音を鳴らすことができるFMトランスミッタ「Belkin TuneCast II」、カップホルダーにiPodを装着できるカーホルダー「Belkin TuneDok」、シガーライターからiPodとTuneCast II FMトランスミッタへ同時に電源供給することができる「Belkin Mobile Power Cord」の3点セット。

というものらしい。今回の目的にぴったりだ。価格もそこそこ。
期間限定って、実は製品リニューアル前の在庫放出だったりする場合も多いんだけど、そのへんは気にしない。デジタル関連製品はいつだって欲しい時が買い時だ。

そんなわけで8/12(木)の夜には同居人の手によりこのセットのオーダ完了。

◆在庫が…
金曜日は同居人が天神へ行く用事があるというので、iPodもその時にビックカメラあたりを覗いてあったら買っておく、ということになった。昨日オーダしたカー接続セットはもう発送されるらしい。仕事速っ。
ところが人気なのはminiばかりかと油断していたら、通常iPodも店頭在庫切れだったようで、なかったメールが届いた。予約受け付けのみの状態なのだという。miniが購入出来なかった人が店頭にあった方を購入したパターンも多かったのかもしれない。
入荷未定か。カー接続セットは先走り過ぎたか?
などと思いつつもあまり心配してなかった。なんとなく金曜購入は在庫切れで結局俺が帰ってから近所のDEODEOに買いに行くような映像が頭にあったのだ。夢で見たのか何だったのか覚えてないが。
なんとか金曜の夜に出張先より福岡へ戻り、土曜の午前に昼飯ついでにDEODEOへ行ってみた。足早に向かったiPodのコーナーには「在庫切れ・注文カード」…。

あれっ?

うーん、あのイメージは偽者だったか。てかそういう予知夢的経験ないしな。同居人はさくっと別のものを見て回ってるようだが、なんとなくしっくりこないので次の入荷がいつなのかだけでも店員さんに確認してみる。調べに行った店員さんが戻ると

店員:「注文カード出てますけど在庫帳簿上はあることになってるんで、探してみます」

とのこと。お、ちょっと可能性出てきたかな。店員さんはしばらくあちこち走り回って、ようやく戻ってきた。しかし手ぶら。

店員:「すみません、やはり…」

やっぱダメだったか、そううまくはいかんよね。

店員:「注文カードはこちらのミスで在庫あるようです」
俺 :「じゃ、それを!」

間髪入れず即答。こうしてうっかり(?)iPodは入手できてしまった。カー接続キットもこの日の朝に到着済みだったので、水曜の夜に購入を思い立ってから一式揃うまでわずか2日半である。

◆あれこれ接続
一式揃ったところでさっそく接続を試してみる。
まずはMacとiPodを接続。FireWireでMacとDockを繋ぎ、DockにiPodをチャキっと差し込むだけで勝手に充電と転送が始まる。FireWireの威力か、みるみるうちに曲は転送されていき、1000曲ちょいが10分くらいで転送完了してしまった。
次にFMトランスミッタのテストも兼ねて、室内のコンポへ音声を飛ばしてみる。トランスミッタの設定周波数とコンポのFMチューナの周波数を適当に合わせてポン。おお、聴こえだした。簡単簡単。
次に車載キットの接続確認だ。車へ一式持っていきシガーソケットに電源アダプタをぶっ挿す。そこからFMトランスミッタとiPodへ電源コードを伸ばして接続完了。iPodへはちゃんと充電されているようだ。曲を再生するとFMトランスミッタが反応して動き出す。車での接続もOK。
外出の用事も終わり、家に戻ってきたところでさらに実験。前述の通り40GBモデルに付属のDockにはライン出力端子が付いている。ケーブルは付属してないが、ミニピンジャックから赤白ステレオピンジャックへのケーブルはいつだったか買って持ってたはずだ。
10分ほど押し入れの大捜索の後、ようやく発見。これを使ってDockのライン出力からコンポへの接続にトライ。これもあっさりOK。
コンポの近くにDockを置かないとケーブルが届かないものの、これでiPodを室内ジュークボックスとして使うことも出来るというわけだ。
MacとiPodを同期させるのは新しくCD買った時とかプレイリストをいじったときだけだから、普段はこっちで充電&ジュークボックスとして使う方が便利かもしれない。

◆音はどうよ?
まず俺が購入したFMトランスミッタ「Belkin TuneCast II」の音質だが、AMラジオ以上、FMラジオ未満である。って、そりゃ当然か。位置付けとしては

AM---------★----FM-------CD

アバウトだけど★のあたりかなぁ。FMラジオ以上になることはないので自明な図ではある。あくまで感覚的なものでしかないけど…。
気になるのはノイズ。室内のコンポとの接続ではほぼノイズはなかったが、車だとやはり無音に近い時のノイズは結構目立つ。録音レベルの低い昔のCDなどでは気になることもありそうだ。
ただこのへんは空き周波数調整やトランスミッタの置き場所、走る場所での周囲のノイズ次第かもしれない。アンテナ位置などから車自体との相性もあるだろう。(うちはLapin+純正オーディオ) まだあまり試せてないのでこの辺はいろいろ調整してみたいところだ。
少なくとも昔1000円ちょいで買ったアナログ調整の安物FMトランスミッタに比べると当然ながらかなり安定している。あれは走りながらなんども周波数を合わせ直したり場所変えたりしないとまともに聴けなくて大変だったもんなぁ。
他にも高音部がいまいちな気がするとか、ステレオがなんとなくモノラル風味に聴こえる気がするとか「気のせいかも」レベルの感想はあるが、そこまで音質にこだわってる訳じゃないので(出力元がMP3プレーヤだし…)ドライブジュークボックスとしてのレベルでいえばそれほど不満はない。また、iPod側/カーステレオのイコライザをいじればある程度のクオリティアップは望めるかもしれない。
もしちゃんと音にこだわる人ならAUX入力付きのカーステレオに変えるのが一番いいだろう。他のFMトランスミッタだとどうなのかは不明。カセット対応のカーオーディオならFMトランスミッタより疑似カセットタイプのアダプタを使った方がノイズの心配がなく安定するかもしれない。

さて、肝心のiPod自体の音質は…

はっ、まだヘッドフォン繋げて聴いたことねーぞっ!

FMトランスミッタやらの接続テストにかまけて一番普通の使い方をしてない事実が発覚。まだ付属イヤフォンも袋の中に入ったまま…。
コンポにライン出力で繋いだときの感想からいけば、普通のMP3プレイヤーレベルなんだろうな、という感じ。素晴らしいとも、こりゃアカン的感想もなし。エンコード品質次第なのかもしれないけど用途的にはあまりとことん追求するようなもんでもないかと思う。ロスレスエンコードする気はないし、俺自身そんなに耳がいいわけじゃないしなぁ。

◆機能はどうよ?
iPodの一番の特徴といえばその操作性ではないだろうか。単体での操作性、そして管理ソフトでもあるiTunesとのやりとりがスマートである。
iTunesに曲を追加したいなら対象のCDを入れてiTunesの読み込みボタンを1クリック。CDDBに対象CDのデータがあれば曲名やアルバム名、アーティスト名も勝手に入ってくれる。
iPodに移すにはMacとiPodを接続するたけ。DockつきならiPodをDockに置くだけで更新のあったファイルやプレイリストだけを転送してくれる。これは快適だ。
iPod側もClickWheelとなった第4世代ではほとんどWheelから手を離すことなく指一本で操作が出来る。アーティスト毎の選択やアルバム、曲名での選択、そしてシャッフル機能によりいろんな聴き方が簡単操作で楽しめるのだ。
中でも特筆すべきはシャッフル機能だろう。シャッフル自体は昔のCDコンポでもあった機能だが、その対象が数千曲になると違う世界が繰り広げられる。
自分の音楽ライブラリの幅次第ではあるが、例えばうちでは

桑田佳祐の曲が終わるやいなや唐突にグループ魂のコントが始まり、何故か中島みゆきにリレーされていく。
かと思えば時にはCrazy Ken Bandの剣さんが「イーネッ!」と一言だけ残して脈絡なくLed Zeppelinの曲が始まる…。

とまぁ、こんな展開もあるわけだ。全曲シャッフル以外にも曲毎シャッフルにしてアーティスト全てを選べば指定アーティストの全ての曲からのシャッフルにしたり、アルバム毎シャッフルにしてアルバムまるごとずつでのシャッフルを楽しむことも出来るようだ。シャッフルさせながら松任谷由実の話をしてたらそのアーティストの曲がかかる、なんてこともある。しばらくは全曲シャッフルでの偶然の出会いを楽しめそう。
この他におまけ機能として時計・カレンダー機能、アラーム、ゲームなども入っている。このへんはあまりいじってないがゲームの中にあるMusicQuizが楽しい。
これはつまり「曲名早当て5択ゲーム」である。iPodの中に入れてる曲の中からランダムに5曲のタイトルが表示され、その中の1曲が流れ出す。イントロクイズかと思ったがどうもイントロ部分でなく曲の途中を流しているようだ。時間とともに液晶に表示された5曲の選択肢はじょじょに減っていきかわりに獲得出来るスコアも減っていく。
これを室内でFMトランスミッタからコンポに繋いでいるときに試していたらこの手が大好きな同居人はテキメンにハマり出した。接続テスト途中だったので取り上げたが、そうでなきゃ延々と延々と延々と延々とやってたのではないか…。
この時は40問程度で取り上げてしまったが、あのクイズ、ちゃんと終わりはあるのだろうか。
このゲームは外部スピーカに繋ぐと二人であーだこーだ言い合いながら遊べるので、その方がヘッドフォンで一人黙々と修行僧のようにやるよりわいわいと楽しめていいかもしれない。
寝る時のBGM用にiPodに繋げる小さな外部スピーカ欲しくなってきちゃったなぁ。物欲連鎖…。

そんなわけで先の週末はiPodの購入と日曜にはCrazy Ken Bandのライブで音楽三昧なのだった。
まだ使い切れてない機能がいろいろありそうなので楽しみ。プレイリストも今までiTunesで作ってたのとは別視点で作る意味が出てきたのでそういう方面の楽しみもありそうだ。夏向けとか季節毎に分類したり、ひたすら切ない曲メドレーというのも時にはいいかもしれない。
結果としてiPodは導入して大満足である。

Apple M9245J/A iPod 40G Mac & PC

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2004.08.04

熟慮とディスコミュニケーション

例えば誰かの話を聞いているとする。
聞いてる途中で「ん?」と思うことがあっても、結局何も言わないで終わることが結構多い気がする。
「俺的には明らかにヘンだと思うけど、まぁ、そういう考え方もなくはないか」なんて考えると別に反論や自分なりの主張を敢えて口に出す理由もなくなってしまう。

このような「人それぞれ」や「TPOによる」という『正論』は柔軟な考えのようでいて実はコミュニケーションや議論を途絶えさせる原因となっているのではないかと思う。非常に便利ではあるけれども、いや便利であるかこそ、だ。
また大抵の場合、その時熟慮してるつもりでも後から考えるとさまざまな綻びが見られる。少なくとも俺はそうだ。

特に相談事項においてその相談内容というのは基本的に情報不足である。対象者の生き様を知りうるはずもないし、入ってくる限られた情報でさえも相談者側のバイアスがかかってる可能性は否めない。バイアスを考慮して相談者じゃないサイドの事情を緩めに推測してバランスを取るというのもなかなか難しいものだ。
可能であれば徹底的に聞き込んで情報を増やすしかないが、ちょっとした相談でそこまでいくことはまずない。

このような前提で相談の返答をするには総当りもしくは統計学的な解法しかない。
つまり考え付く限りの可能性例を提示してしっくり来る推定回答を選んでもらうか、今回のケースに当てはまるかは別として「ありがち」と思われるケースを返答することになる。どちらにしてもそれが解決に結びつく確率は少ないように思える。んで結局冒頭の答えになってしまうと。

……てなわけで、俺に何か相談すると上記の通り「人それぞれ」とか「TPOによる」が返って来ることがほとんどですので期待しないでください。

なんてことを書いてたらタイミング良く(?)Tinkle-Tinkleさんの記事「理系の男はなぜモテないのか」という記事の紹介が。

……ああ、なるほど。そうだったのかっ。

↑みたいに解法うんたら書いてること自体がすごいソレっぽいよなぁ…orz。
自分ではどっちかっつーと根は文系だと思ってるんだけども。途中で思考停止して定型パターン回答で終わるあたりが中間位置?(それが一番最低な気はするが……) とにかくこの『第三の解法』も覚えておこうっと。

2004.08.02

ココログ自主アンケート回答

なんだかんだで忙しく、書きそびれていたのだが、先日ココログ大アンケートなるものがアナウンスされていた。
その後なにやら緊急メンテで中断しちゃってるようだが、メンテになる前に内容を確認させてもらった。ちょっとお遊び入ってるような質問が並んでたが、ま、それはこの際どうでもいい。ただ、この手の利用者アンケートに普通必ず入ってるような「その他ご意見・ご要望」がなかった気がするので(あったかもしれないがもう確認できない……)、ここで勝手に要望を言わせてもらうことにする。
俺自身は6月のプラス・プロ無料期間終了とともにベーシックプランに戻したようなセコ~いユーザなので、実はプラス・プロに既にあるよ、とかベーシックでもこのテンプレート使えば大丈夫だよ的機能でしたらごめんなさい&教えてください。

◆アクセス解析
まずベーシックプランでもアクセス解析くらいはつけてもいいんじゃないか、という気はする。無料提供しているアクセス解析ツールを組み込めばなんとでもなるので実質困ることは少ないとはいえ、その手順まで踏むのはやはり限られたユーザになってしまうだろう。
他の無料ブログサービスでもアクセス解析は標準で入ってることが多いのでせめて同レベルまでは引き上げるべきじゃないかと思う。
アクセス解析機能はシステム負荷高そうなので、サーバ負荷削減のため…ってのはあるかもしれないけど、ベーシックプランとはいえ一応250円の有料サービスではあるのだから完全無料サービスよりレベルが劣っていては寂しいところだ。

◆過去記事の見難さ
とにかくこれをなんとかして欲しい。
これは他のサービスがどうなのかはあまり抑えていないので、他社比較じゃなく単純に自分で利用していての感想なのだが、とにかく過去ログが見づらい。
現状で過去の記事へ辿りつくには基本的にカテゴリ選択もしくは月や週を選択しての参照となる。ところがこのどちらも非常に扱いずらい。
カテゴリを選択すればそのカテゴリに何件登録されていようともずらりと全部入ってくる。カテゴリ内の記事数が100件オーバとかになったら読み込み自体も負荷がかかるだろうし、その中から目的の記事を探すのも一苦労だ。
月や週を選択しても同様に件数が多いと同様に探すのに苦労するし、まとめ読み目的だった場合も続けて前月や翌月に移動するための「前へ」や「後へ」のリンクはない。結局毎回ちまちまと該当月リンクを押していくことになる。
これではあまりに選択の余地がなく、スマートでない。

具体的には『記事一覧』の正式サポートが欲しいところだ。これは全記事一覧、TOP画面内一覧、カテゴリ選択時のカテゴリ内一覧、月・週選択時の期間内一覧といったものになる。
カテゴリ内ではTOP画面の最近の記事一覧の変わりにカテゴリ内記事一覧、期間指定ログの場合は期間内の記事一覧が出て欲しい。加えてカテゴリ選択時や月・週選択では『最大表示件数』を設定可能として「前の○件」「次の○件」への移動が可能なようにしてもらえると読みやすさはかなり向上するのではないだろうか。
TOP画面も同様に設定件数毎に「次」で過去へ遡ることが出来るといい。現在はTOP画面の記事の直近記事を見るのに該当期間を判断してリンク押して更に読んだところまではちまちま飛ばすしかないというえらくシームフル(?)な操作になってしまう。最新の記事数件だけがブログの価値ではないだろう。

記事一覧関連はココログプロとかにしてスタイルシートをいじれば可能なのだろうが、それではあまりに「わざわざ」である。一番肝心な『記事を読むこと』については付加機能でなく基本機能のレベルで実現すべきじゃないだろうか。
記事一覧とえばcocohore!がその改善策となっていたが、記事自体に関することなのだから外部ツールに頼らずにスムーズな目的記事への移動が出来るようになって欲しい。現状は結局ココログ窓などの外部ツールに頼るしか探す手がない。

新規記事からリンクさせようと自分の過去記事探すのにも苦労するくらいだから、たまたま来た人が面白そうなのないかと全エントリに目を通す…なんてことはまずないだろうと思ってしまう。(目を通す価値のある記事内容かどうかは置いといて……)
実際、俺が趣味が合いそうな他のココログページを見つけた時に興味ある記事を探す手段がほとんどの場合、月や週の過去ログリンクもしくは全カテゴリを一つ一つ選択して延々スペースキーを押しながら読んでいるのだ。それはそれでタイトルからは興味の湧かなかったものに宝を見つけることもあるのだが、時間なくて途中で挫折というリスクも大きい。

とにかく『記事を読む』という最重要かつ最低限必要な機能については何よりも優先して改善していって欲しいと思う。全然別の「新たに○○機能追加!」の方が世間へのインパクトは強いのかもしれないけど本当の質の向上という意味で、まず如何にしてスムーズに記事を読めるかというスタンスからの改善をお願いしたい。
多機能もいいけど先に高機能ありき、じゃないでしょか。

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