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December 2004

2004.12.16

小春と弥七『天井裏から愛をこめて』

小春と弥七は今日もいい子におるすばん。
さて、今日は何を話していることやら…。

koya_tenjou

弥(ガクガクブルブル ガクガクブルブル)
小「ど、どうしたのよ、そんなに震えて。まるで迷子のキツネリスのよう……」
弥「おねーちゃん!昨日のこともう忘れたの?」
小「昨日って……何かあったっけ。壁紙剥がしもトイレシーツちぎりもお休みしてたわよ」
弥「もー。ほら、夜遅くなったから寝てたら、いきなりどっかからおとーちゃんの声が聞こえてきたじゃん」
小「ああ、そうだったわね。どこにいるのか探してみたけど結局いなくて」
弥「ボクもきっとベランダにいるんだと思ってしばらくじっと監視してたけどいなかったんだよ」
小「リリーちゃんもいなかったわね」
弥「誰それ?」
小「気にしないで。それで?」
弥「それでじゃないよ。いないのに声がするんだよ?おかしいよ!裁判したらボクが勝つよ!」
小「ちょっと落ち着きなさいってば。確かにいなかったのに声がしてたけど、なにかワケがあるはずよ」
弥「わかった、冷静に考えてみるよ。おとーちゃん譲りのロンリ思考で。えっとえっとえっと……」
小「……」
(ぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶん)
小「な、なによいきなり激しいヘッドバンキングして」
弥「謎は全て解けた! 姿なくして声がする。それはつまり怨霊だよ!きっとおとーちゃんはられたんだ」
小「だからってなんで頭振らなきゃいけないのよ」
弥「TVで見たんだ。怨霊はなんかペラペラしたのをパタパタさせればいなくなるんだよ。お祓いっていうんだって」
小「バカね。そんなので祓えるわけないじゃない」
弥「そうなの?」
小「あんた程度じゃダメ。あたしぐらいの耳でなきゃ!」
弥「え?」
(ぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶん)
弥「……なんだかおねーちゃん見てたら冷静になれたよ」
小「はぁはぁ。な、なによ?」
弥「昨日のことよく思い出したら、おとーちゃんの声におかーちゃんも反応してたんだよ。だから怨霊じゃないよ」
小「ああ、確かに何かちゃんと会話してたっぽかったわね。でもなんでそれだと怨霊じゃなくなるのよ」
弥「だって、おかーちゃんいかにもそういうのにむちゃくちゃ鈍そうだもん」
小「な、なるほどねぇ」
弥「だからやっぱりおとーちゃん、どっかに隠れてるんだよ」
小「でも見れるところ全部探してみたじゃない」
弥「ロンリ思考でどこにいるかわかったんだよ。ほら、時々上の方からゴトッとかドタドタとか音するじゃん。きっとあれがおとーちゃんが動く音なんだ」
小「天井裏にいるってこと?」
弥「きっとそうだよ、おかーちゃんもそんなこと歌ってたし。♪天井裏から愛をこめて~」
小(おとーちゃん見えるところにいてもドタドタ聞こえてた気もするんだけど)
弥「早く降りてくればいいのにねぇ……おとーちゃん」

---
降りたいよ、ホント。
しかも出張中のため画像貼れず。帰ったら追加しよかな。
(戻れたので適当にみつくろって画像追加)

2004.12.07

DS「きみしね」レビュってもいいですかぁ?

あれ、いつの間にやら我が家にこんなものが……。

kimishine.jpg

というわけで、最近出張が多いこともあって移動時間や待ち時間の暇潰しにちょうどいいかとニンテンドーDSを購入してみた。同時購入ソフトは勿論セガの「きみのためなら死ねる」だ。
まだ触り始めたばかりという感じではあるが、簡単にDSと「きみしね」のファーストインプレッションを。

まずはハードから。

◆NintendoDS

ニンテンドーDS

任天堂
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細かいスペックはちゃんとした公式ページなりがあるのでわざわざここで紹介する間でもないだろう。横長のコンパクトのような筐体。開くと現れるダブルスクリーン。その下画面はタッチパネルで「触って」操作が可能。そう、この「触って遊ぶ」がこのマシンの一番の特徴になるだろう。
実際に触ってて思ったことをつらつらと。

・メニュー画面
電源をONにするとデフォルト設定ではメニュー画面が現れる。そこでセットしたDS用ゲームで遊ぶのか、GBA用ソフトで遊ぶのか、または付属ソフトや設定を行うのかを選択することになる。ニンテンドーハードでもついにメニュー画面が……となんとなく感慨深いものを感じた。遊び始めるまでのステップは極力短くするのが任天堂のポリシーのような印象があったからだ。
設定次第では直接ゲーム画面にもいけるのだが、デフォルトがメニュー画面になってる意味というのは実はDSの位置づけを表しているのかもしれない。つまりこのハードはカートリッジぽんで遊ぶだけに留めるつもりはないということだ。当初から無線ネットワーク経由でのソフトダウンロードのようなものが組み込まれていることからもそのあたりが伺える。

・付属ソフト
DSの標準付属ソフトとして時計、カレンダー、アラーム機能と絵と文字で無線を通して近くの仲間と会話が出来るピクトチャットというソフトがついている。俺が使う機会はほとんどなさそうだが、DSを持つ子供同士でのコミュニケーションとして遊ぶのかな。いや直接話した方が早いとは思うけど。
授業中にチャットルームが凄い数集まってたりするかもしれないのでセンセイも手元にDS置いてチャット状況確認すべし!?

・液晶画面
反応速度や発色などで特に大きな不満はない。特にドット欠けも見当たらなかった。
しかし、思ったより映り込み、反射がキツいのが難点だ。日中の外での使用(電車の中も)はちょっと厳しそう。またタッチパネルでもある下画面は上下の視野角が狭い。机に置いてプレイするとなるとかなり上から覗き込むような角度にしないとちゃんと見えないので実質的にプレイスタイルとしては手に持ってプレイするしかないかも。

・タッチパネル
反応はほぼ良好。精度もゲームを楽しむには十分だろう。設定メニューの中でキャリブレーション(調整)も出来るようだ。今のところゲーム中の操作で「今の反応はおかしい!」などと思ったことはないので、問題ないレベルだろう。
操作には付属のペンがメインになるが、精度悪くていいなら指(爪)とかでも操作は可能。また付属ストラップにも親指にはめて使えるタッチポインタが付いている。

・サウンド
誰かもいってたが、意外とステレオがちゃんとステレオに聞こえる。このサイズ内では頑張ってる方だろう。ただしヘッドフォン接続には結構ノイズが乗っている。特にボリュームを絞るとノイズが目立った。(俺のマシン&ヘッドフォン固有なのかどうかは不明)
ボリューム調整はスライドレバーになっている。最近のノートPCとかだと起動してからボタン操作なものも多いが、起動時の音なども考えて個人的にはこっちの方がありがたい。

・GBAソフト対応
まだやってないのだが、GBAソフトを動かすことが出来る。表示に上下のどちらかの画面を使うか選択できるようだ。視野角とクリアさを考えると上画面メインかな。
でも俺の場合、買うとしてもGBAオリジナルというよりファミコン復刻シリーズをやってしまいそうな予感……。

・接続端子等
DSソフト挿入口、GBAソフト挿入口と電源接続部以外にヘッドフォン端子、そしてその隣に外部マイク端子?が一つ。インタフェース端子としてはこれだけだ。外部とのデータやりとりなどは無線LANを使えばなんとでもなるので余計な端子は不要ということだろう。
考えてみればこのマシン、以前言ってたIP電話ソフトSkype専用端末にぴったりの条件を備えているんだよなぁ。
例えばSkype相当ソフトをDSソフト扱いでカチャンと差し込むとする。ソフト選択でSkype相当のソフトが起動し、上画面には現在のステータスやフレンド状況を表示、下画面は操作用にナンバーコールテンキーやフレンド検索/表示が出来るようにしておく。
ネット接続は無線LAN経由で契約プロバイダのスポットが使えとかすれば、標準でマイク&スピーカがついてるのでそれだけで通話が可能となる。バッテリもそこそこは持つだろうし。端子からみてヘッドセットも用意されそうな気配。
これ、マジでやってくんないかなぁ。実現すればPDAとは比較にならない数のIP電話端末がソフト1本差し込むだけで出来ることになりそうだけど。やんないか、やるとしても独自路線かな……。

・スリープ機能
ゲーム中に閉じるとスリープするようだ。どうも非公式機能らしいがなかなか便利。

・バッテリ
専用バッテリを充電して使う方式のため、乾電池での稼動は出来ない。充電時間が結構かかる(4時間くらい?)のが難点か。充電中も遊べるので、実際は充電待ち、ってことは少ないかもしれないが、同梱されてるACアダプタが微妙な長さのため、コンセントに刺したまま遊ぶのは部屋の範囲が狭められるかもしれない。ま、どうしてもってことなら延長ケーブル使えってことか。
買って充電しないまま遊んでて一度バッテリ切れしたが、ゲームの中での特別なアラートはなかったようだ。ソフトの対応次第なのかもしれないが、時々はバッテリランプを確認して残量が十分かの確認がいりそうだ。

以上、気づいた点をつらつらと書いたが、総評としてやはりタッチパネルにマイク、ボタン操作と入力手法が豊富なのがこのマシンの一番の特徴だろう。
ただしアナログレバー/ボタン入力はなさそうなので、多段階入力には弱いってことになる。このへんはコストを考えた割り切りか、手に持ったままの携帯端末で細かいアナログ操作など不要、という判断なのだろうか。
2画面のメリットを活かせるかどうかはソフト次第だ。ほとんどのゲームは1画面あればいいくらいのものになる可能性もある。実際2画面同時に見るというのはなかなか難しいものだ。無理に2画面して逆につまらなくなるゲームもありそう。
DSのコンセプトは入力/出力デバイスの見直しからユーザとの接点を替え、ゲームの新しい楽しみ方を目指したのだろう。そういう意味では「ゲームにも使える高機能ユニバーサル機」的な印象を与えるソニーのPSPとは別路線ともいえる。
ここから新しい遊びが産まれるかどうかはこれからのソフト次第だ。その片鱗は「きみのためなら死ねる」が見せてくれている。(と、さりげなくソフト紹介に繋いだりして)
それにしてもDSを持ち歩いてなんだか懐かしい気がするのはHP200LXを持ち歩いてた頃を思い出してしまうからだろうか。


◆「きみのためなら死ねる」

きみのためなら死ねる

セガ
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さて次に同時購入ソフトの紹介。ほとんどこれのためにDS買ったようなものだ。
この作品がWEB上で発表されてから不用意に公式サイトを覗いてしまったが最後、流れ出す奇妙なBGM(ラヴィ!)に洗脳されていった者も多いと聞く……。
タイトルからして強烈で、ちょっと違う何かを感じさせる。それだけでも気になるタイトルではあるが、俺としては開発者インタビューの記事を読んでから俄然購入意欲が上昇した。開発があのミョーなセンス全開だった「スペースチャンネル5」の関連者に加えてソニックチーム。こりゃ気にならないワケがない。
というわけで、まだクリアもしてないが現時点でのレビューを。

・構成
このゲームの構成は基本的にはミニゲーム集だ。いくつかのミニゲームをクリアして彼女の注目を集めたら彼女との触れあいをメインにしたミニゲームというかちょいとこっ恥ずかしいイベントシーンになる、という感じ。
その繰り返しとボスバトルをはさみながら二人のストーリーが展開していく。

・ストーリー
そのストーリーだが、期待通りバカげていて素晴らしい。(変な日本語)
彼女に一目ぼれした主人公は自分をアピールするために謎のパフォーマンス集団「ラブラビッツ」に参加。次々に繰り広げられる「なんでそんなことを?」的パフォーマンスで彼女の気をひくというイカス内容だ。
ストーリー展開のムービー後、ミニゲームの説明が4コママンガの要領で出るのだが、くだらなくていっそ清々しいものばかりだ。
最初のミニゲームからして「胃袋の中をこすって水流を起こし、飲み込んだ金魚を吐き出させる」ってな具合。はっきりいってこういうセンスが俺は大好きだ。
ひとつ言えるのはいわゆる「萌え系」のゲームとは毛色が違うということだ。彼女のセリフはかなり少ないし、姿がシルエットというのも大きいだろう。基本はギャグ要素メインのバカ展開ストーリーだ。それでいて、シルエットでの仕草や声が醸し出す彼女のかわいさ、二人の紡ぐドラマはあるという不思議なゲームだ。

・ミニゲーム
ミニゲームは結構な数が用意されている。
特に序盤のパフォーマンスではいくつかの中から好きなものを選んでストーリーを進めることが出来る。このおかげでどうしても苦手でクリア出来ないミニゲームがあっても避けて先に進めることも出来るというワケだ。選べないシーンも結構あるけども。とかいいながら途中まで別ゲーム選べることに気づかずに何度も同じゲームやってたのは俺です……。DSもゲームもマニュアル読んでなかったし。
さて特筆すべきはこれらミニゲームの内容だ。ストーリー設定は前述の通りバカ満開なのだが、ミニゲームはDSの機能をフルに活用した斬新なものが盛り沢山だ。タッチパネルでターゲットに触れたり、なぞったりは勿論のこと、こする、実際に息を吹きかけてロウソクの火を消す、声を出すなんてものまである。これらのアイデアに感心するばかりだ。

・こっ恥ずかしいイベントゲーム
いくつかのミニゲームをクリアすると彼女との親密度を高めるミニゲームが間に入る。これもこんなんよく考えつくなぁ、と感心する反面、呆れんばかりのバカセンスだ。ステキ……。
ちゃんとそれに合わせてやってる自分の姿がちょっぴり恥ずかしくなりますが、それこそ思う壺か?

・やりこみ要素
モードが「ストーリー」と「メモリーズ」に分かれていて、ストーリーモードでクリアしたミニゲームはメモリーズモードでいつでも遊ぶことが出来るようになる。
ストーリーモードのミニゲームは難易度が低めなので手こずるものはそんなに多くないと思うが、メモリーズモードは一転してやりこみモードとなっている。難易度・クリア条件はストーリーモードより厳しく、またこなすレベル数も増えてるものが多い。
そしてこれらをクリアすることで「彼女」の替え衣装を増やし、自分の好きなファッションや髪型に変更出来るようになるというわけだ。

・2画面の使われ方
結構うまく2画面を使っている方だろう。ほとんどはタッチパネル側を観てれば大丈夫だが、ところどころで両方見てこそのゲームになっている。ちゃんと視線移動する時間があるように配慮されているので困ることはない。

んではまとめ。
最高のくだらないバカさ加減をセガの高度な技術をもってきっちり丁寧に作り上げた作品である。DS本体と同時発売でありながらこれだけDSならではの機能を盛り込めたのは正直驚いた。
操作方法などのアイデアはもちろんだが、それをアイデア倒れに終わらせずにちゃんと遊べるゲームとして成立させているところはさすがの老舗セガの底力だ。スペースチャンネル5のファンならニヤリとしそうなミニゲームもあったりと、楽しませてくれる。
しかし何故こうも毎度セガにしてやられるのか。

一般の人にこのゲームのためだけにDS買いなさいとまでは言わないが、DS買った人なら是非試してその作り込まれたバカさ加減に呆れながらうなって欲しい一作だ。
プレイして案の定、延々と流れるあのメインテーマに強制脳内リピート状態が続いてます。
♪んーん、んーん、んんんんんー
 んーん、んーん、んっんっん~ LoveIt!/RubIt!

正直言って最近ゲームから離れていた。PS2は長~いこと眠ったままだし、Dreamcastはカラオケマシン。たまにやるのは携帯のアプリくらいだ。
このDSそして続くPSPは単に凄いゲームだけじゃなく「楽しいゲーム」でゲーム生活の復活を俺にもたらしてくれるだろうか。

#追記
昨日、記事UPした後のトライでノーマルクリア。なるほどそういうことだったか。
エンディングロールで流れる文字にタッチすると……なんてお遊びも入ってますね。♪セ~ガ~

2004.12.04

オススメ『よつばと!』

よつばと! (1)
あずま きよひこ

メディアワークス
2003-08-27
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今回のオススメ漫画はあずまきよひこ『よつばと!』。最近3巻が発売され、やっぱり面白かったのでご紹介。気合入れて語ること自体がこの作品のフィーリングと反する気もするのでさらりと紹介しよう。

ある日ある町へ引越ししてきた女の子「よつば」とその「とーちゃん」。ちょっと特殊な事情があるようだが、そんなことに関係なく元気一杯な「よつば」と「とーちゃん」やご近所さん達とのほぼ普通な日常が描かれている。いや、ホントにそれだけ。

前作「あずまんが大王」から引き継がれた「間」の取り方のうまさと溢れるセンスは相変わらず絶品……というか4コマの制約から離れてさらに磨きがかかっている。
絵は一見マニア寄りに見えるかもしれないが、それほどクセが強い絵ではないし、安定して上手いので読み始めてみれば受け入れてくれる層は結構広いかもしれない。
あらすじに書いた通り、この作品では大きな事件などは発生しない。基本的にその辺で起こってるかもしれない日常レベルの出来事の中でのよつばとその周りの人々が淡々と描かれている。そしてそれがミョーに面白い。

たまに犬や猫の視点になって描かれた作品を見かけるが、この作品ではよつばというフィルターを通して世界を見つめるという体験が出来る。子供だった頃にみんなが持っていたはずの世界への新鮮な驚き、不思議な決まりへの疑問、子供独特の論理展開。これらがちょっとしたエピソードの中で表現されている。それが自分の忘れかけていた記憶とリンクして呼び起こされるのか、読んでいてどことなく懐かしさと温かさを感じるのだ。
そういう違った視点を持って作品を描くことは難しいことだ。動物視点のものでさえ、ちょっと自分の中の認識から逸脱するとわざとらしい感じがしてしまうものだ。子供視点ならなおさら難しいはずだ。なんせみんな子供だった経験があるのだから。少しでも違和感を感じたらあっという間に全体がわざとらしいものに見えてしまう。
この作品の中ではよつばをちょっと変わった子にしているのも大きな助けではあるだろうが、それでもわざとらしさを感じさせずに気持ちよく読ませてくれる。これはきっと大変なことだ。

そういう作品中での自然さ加減はキャラクター全般に言える。
最初だけ一旦それぞれの人となりをいくつかのエピソードで定着させる。その後彼らは物語に沿って、もしくは物語を進めるために演技しているのではなく、元々そういう人で、ああ言われたらそう言うだろうなという反応を素直にしているだけに見える。そんなキャラクターが現実にいる、いないでなく、作品内での一貫性があり、各キャラが作品内での存在感というか実在感を持っているということだ。
また、セリフの細かいところで普段の彼らの作中に見えてない普段の生活が垣間見えたりする。それも彼らの実在感への肉付けとなっているのだろう。丁寧に作られているなぁ、という印象がある。
作者はその作中の人間関係の中で人物とシチュエーション配置、そしてイベント投下を極めて巧みに行う。あとは投下したイベントという玉が配置された人の間を転がり、自然と話が進んでいくのだ。

ある意味、前にオススメした「バカ姉弟」と同ジャンルかもしれない。主人公にちょっとした謎というか背景はあるにしろ、それは重要な要素ではない。ただ彼らが存在していて、彼らの住むちょっぴりおかしな日常をそっと覗かせてもらう楽しさ。これに尽きる。

と、思ったよりぐたぐたと書いてしまったのでこのへんで。気軽につい何度も手にとって読んでしまうような本なので、気負いせずに読むのが吉。
氏の前作となる4コマコメディ「あずまんが大王」も面白いので合わせてオススメ。

あずまんが大王 (1)
あずま きよひこ

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