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2005.01.05

ご先祖Nikomatを貰う

すっかり更新をサボってる間にクリスマスも正月も過ぎてしまった。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

さて、年末年始に実家へ帰省した。
近況など話す途中、ふと、父が俺が持って帰っていたNikon D70に反応。聞いてみると、長いこと眠ったままのNikonのカメラがあるとのことだ。レンズも2本あるらしい。そういえば俺が子供の頃、使い方もわからずに勝手に取り出して遊んでたカメラがあったような……。あれNikonだったのか。

戻る前日に一式入ったバッグを受け取る。埃まみれのバッグには旅行の時にでもつけたらしき祖父の名前が書かれたタグが……。いつのだよ、これ。慌しくバッグを受け取っただけだったのでこれを買ったのが父だったのか祖父なのかは聞いてない。

雑巾で埃を拭い、バッグから出てきたカメラはやはり庶民の味方、ニコマートだった。おそらく型は"Nikomat FT"で、Nikomat初代機のようだ。

nikomatft

バッグの中に眠っていたのはざっとこんな感じ。
・カメラ本体:Nikomat FT
・標準レンズ:Nikkor-H Auto 50mm F2
・望遠レンズ:Nikkor-Q Auto 135mm F3.5
・それぞれのレンズにフードとKenkoのレンズプロテクター
・外部ストロボ
・露出計(針動かず。壊れてる?)

レンズはきっと当時の標準的な組み合わせレンズだったのだろう。後で調べてみるとレンズ型番にあるアルファベット(HとかQ)は構成するレンズ枚数を示しているらしい。QならQuadで4枚、HならHexaで6枚。Cがついてればコーティングあり。ふむふむ、クラシックレンズの勉強になります。

さっそく50mmレンズが装着されたままのNikomat FTを触ってみる。まずなによりもそのシンプルだけどゴツい外観が特徴的だ。そして手にとるとずっしり重い。まぁ、この材質ならそうなるわな。とにかく頑丈そうだ。落としても床の方がヘコミそう

nikomatft2

フィルム巻上げレバーはシンプルかつシャープな形状で美しい。またこのレバーは露出計のON/OFFと連動しているらしい。シャッターボタンの隣には絞りこみ用のボタンがついている。絞込み測光とかはこれでやるってことか。上部はこの他にフィルム巻取りやフィルムカウントメータなどが並んでいるが、非常にすっきりした印象。
一番驚いたのがISO(ASA)設定やシャッタースピードの設定がカメラ上部でなくレンズをマウントする部分近くに速度設定リングがついていることだ。このおかげで上部がすっきりしているのだろう。

カメラ内蔵の露出計は内蔵電池が切れていたため動かなかった。この電池がまた曲者で、入ったままになっていたのはMR-9(H-D)という水銀電池。ちょっと調べてみるとこのタイプは既に生産停止されており、入手は困難らしい。
使用するにはどこかのストックから入手するか、LR44などの現在も使われるアルカリ電池を形状変換&電圧降下させるアダプタを使用する、もしくは露出計が多少狂うのを前提で無理やり他の形状の電池を使うことになるらしい。変換アダプタは2,900円ほどするようだ。アダプタの注意書きにもFTではモノによってはショートの可能性あり、とも……どうすっかねぇ。ダメモトって話もあるけど。
内蔵露出計はファインダーを覗いたところにも針が見える。これなら電池問題さえクリアして露出計がまだちゃんとした値を示すならレンズ部のシャッター設定リングと合わせて露出設定は便利なのかも。

レンズ側なのか本体側なのかわからないがやはりホコリが内部に入ってしまってるようでファインダーを覗くとあちこちにゴミが見えた。本体側はブロア(持ってないけど)でしゅこしゅこやればある程度取れるのかな?
レンズを外して方を光にかざしてみると……カビっぽいのが結構あちこちにあるみたいだ。これも年月かぁ。サービス持っていてどうにかなるのかなぁ。

さてそのレンズ。

nikkor135f35

50mm短焦点はAiAFのを既に持っているので、まず興味の矛先は135mm F3.5に。50mmも方もそうだが、刻まれた"Nippon Kogaku Japan"の文字が歴史を感じさせる。

折角同じFマウントなのだし、試しにD70につけてみようとその場でかちゃかちゃと装着をトライ。カチャリとさほど問題なく装着。あれ、でも絞りリングが重くて変更しにくい。なんとか動きはするんだけど……。

実は帰省の時はWEB環境もD70マニュアルもがなく、戻ってから後で知ったのだけどD70のボディにAi化以前のAutoレンズをつけると破損の恐れがあるとのことです。ご注意を!(D70のマニュアルに書いてある……)
ちなみにAi以前のレンズのAiボディ対応改造はNikonのサービス受付でやってたらしいが現在は終了している様子。残念。最後の手段として自己責任で改造するという手もあるみたい。このあたりはこのページを参考にさせて頂きました。
D70の場合は本体のレンズマウント部にある最小絞り設定警告レバーとの接触があるかどうかがポイントのようだ。今回の135mmは最後まで装着出来る程度に軽く接触があったということのようだ。再度装着させかけてみると確かにちょっと押さえつけるような感じになってる。D70の方は元のAiAFレンズに戻して問題なく動いているのでひと安心。改造はレンズ側のこのレバーと触れるところをヤスリ等で削るだけのようだ。

さて、そんな↑の事実を知らぬ無知の怖さ。
その時はかまわず装着してぱしゃぱしゃと試し撮り。D70側では絞り情報もまったく受け取れないため、撮影は完全マニュアル。レンズ側で絞りを設定し、フォーカス、シャッター速度をマニュアル設定。なんだかこれはこれで新鮮だなぁ。
135mmってことはD70に装着すると200mm相当となる。これまでの手持ちレンズではED18~70mmの70mmが一番望遠だったため、その倍となると結構手ブレしやすい。それでもF3.5なのでまだマシか。
実家から戻ってからWEBでさっきの情報みて焦りましたとも、ええ、ええ。

父から購入の詳しい話を聞きそびれたのだが、このFTの発売が1965年のようなので、おそらくはそのあたりで購入したカメラなのだろう。俺が産まれるより前から実家にあったカメラということになる。
家にある古いアルバムの家族写真の多くはこれで撮影されたものだろう。時期的に俺が生まれた頃の写真はほぼ間違いなくコレだ。そのカメラを使うかどうかはともかく譲り受けたというのはちょっぴり感慨深い。また、それを知らずに自分が同じNikonのD70を購入していたってのも微妙に縁を感じるものだ。

D70でのクラシックレンズ装着撮影は先ほどの破損の恐れやカビ問題もあり、しばらくは見送りかなぁ。改造までやるかどうかは微妙だし、露出計さえ動くようならFTの方でノスタルジックな撮影気分を味わう方が面白いかもしれない。

どちらにしても今月もなかなか時間がとれそうにないので本格的にいじれるのは来月かな?

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Comments

父の形見のカメラ、
Nikomat FTのようだ。
大学時代、借りて、授業に使わせて
もらっていたが、
バシャッという重々しいメカチックな
シャッター音が、重量感とともに
手に伝わってきていい感じだった。
ピントも露出もシャッタースピードも
すべて自分で。
フイルムも手巻き。
でも、その素朴さがすごくわかりやすくて
カメラを使っているんだなぁと
シンプルに感じることができて
とても良かった。

水銀電地は生産停止なんですね・・・
父は亡くなる直前まで
時々使っていたようだから、
我が家ではずっと現役だったのだろう。

家族の昔の写真はこのカメラで
すべて写されていたのだろう。
現像も自分でやっていた時期が
あったようだ。
私の子供時代の写真は膨大に
残っているが、どれもなかなか
巧い。

重くてなかなか手に取る気になれないでいるが
今年は、このカメラで
白黒写真を取り捲るのが
目標だ。

はじめまして。

ごめんなさい、TBしようと
思ったのに、間違えてコメントに
記入してしまったようです。

この記事、とっても参考になりました。
保存版です!

また遊びに来ますね^^

>>pastelさん
TrackBackありがとうございました。
NikomatFTでいろんな家族の思い出が写真として残っていったんだろうなぁ、なんてことをぼんやり思ったりして。
うちのFTもその後、水銀電池はアダプタをかませてアルカリ電池によりなんとかまだ露出計が動くことまでは確認しました。ただまともな露出を示しているかはまだ未確認ですが(^^; なかなか時間が取れなくなってしまい放置状態ですが、デジカメとは別に白黒写真メインでFT活用できたらな、と同じようなことを考えてます。

電池の件ですが、僕はFTでSR44の酸化銀電池を使ってます。駄目なのかな?

>> hiunimさん
SR44だとおそらく電圧の違いで露出計が微妙にずれるのかもしれないですね。
……とはいえ、元々内蔵露出計が今もまともに動いてるかどうかは微妙なところかもしれないんで、ほとんど関係ないのかも(^^;
実際に動かしてプリントしてみて、露出計の示す位置と本当の露出の誤差を把握しておけばすむのかもしれないです。

私はNikomat Ftn はもっていますがFt のほうわ持っていませんがFt もほしい・・・


電池ですが、アダプタにLR44を入れて使ってますSR44は高かったからです。
カメラのキタムラでSR44の半額ぐらいで買いました。 露出計は明るいときはだいたい正確です

>>匿名希望さん
露出計は明るければ問題なし、ですか。貴重な情報ありがとうございます。
FTやFTNの無骨な重量感いいですよねぇ。今は軽さが価値ですが、このずっしりがっちりが逆に新鮮です。

この前姫路城の好古園にNIKOMAT FTnをもって行ってきました(半日ですけど)。カメラが重くて疲れました。皆さんはどうですかやっぱり疲れます?
なかなかいい写真が撮れてるといいんですが露出か合ってるか心配。昼からだったんで暗いときの写真がいまいちかも。

>>すももさん
レスポンス遅くなりました。ごめんなさい(^^;
確かにNIKOMAT重いんですよね。ずっしり感
は好きだけど、疲れるのは疲れるかも。
実はこの後あまりつかえてなかったりします……。出張続きでD70でさえ眠ってることが多いほど。
どう撮れてるかをドキドキしながら現像待つのも銀塩の楽しみの一つですね。特にFTだと露出は自分の計算頼りになることが多そうなんでズバリだとむちゃ嬉しくなりそう。

私も遅れてしまいました。すみいません。
露出って計算だけでは心配な時ってありますよね。私のFTNも露出計が最近また狂ってきたので単体露出計を使用してます。ですが今年の夏頃にニコンのFM10(税込み38、850円)と135mmF2,8(税込み50,400円)を購入予定です。ですがFTNも現役でまだ使用しようとおもっています。

>>スモモさん
ますますマニュアルカメラ度上がってますね(^^) デジカメ一眼で慣れてきたところで銀塩再デビューとか狙ってたりするんですが、なかなかきっかけがつかめません……。
UGFAとかリバーサルとか使ってみたいフィルムあるんですけどねー。レンズ資産的にはAF使える方がいいのでFTもいいけどやっぱりF80あたりを……とかあれこれ物欲が(笑)

デジカメになれると銀塩に戻るきっかけってなかなかないですね。ですが一回思い切ってマニュアルカメラ買ってみたらどうですか?マニュアルカメラの種類は少ないですけどね。FM3Aなんて結構いいと思いますよ。高いけど。最初はそれにしようかと思ったんですがボディーだけで10万したんでやめました(F一桁シリーズの3分の1ですけどね)。

大ニュースです。
あのNIKONがF6とFM10以外の銀塩カメラの完全撤退を12日に表明しました。そのカメラも開発しないそうです。それにそのほかのカメラも在庫がなくなり次第販売中止になるそうです!!。悲しい。今ちょうどFM10じゃなくてFM3Aもいいかなと思っていたのでかなり悲しい。

>>スモモさん
反応遅くなりました!仕事で死んでます(^^;
Nikonの(ほぼ)撤退のニュースはちょっとショックでした。レンズも銀塩と共用できるのを優先で買ってたのに~。
せめてもうちょっと中級機クラスも継続してほしかったなぁ。

ですね。このニュース聞いてから思い切ってFM3A買っちゃいました(笑)。
仕事がんばってください!!

>>スモモさん
いっちゃいましたかっ!(笑) ある意味このニュースが背中押してくれたことに……。
FM3Aはファン多い機種みたいなんで残して欲しかったっすねぇ。

このニュースで買えたからよかったのか悪かったのか・・・。でも残して欲しかったですね。でもNIKONも銀塩カメラ残すのは大変だったのだと思います。

本日ひょんなことからNIKON F2を手に入れてしまいました!!感激!!夢がひとつかなっちゃいました!!

水銀電池は京都の中古カメラ店mediajoy
http://www.mediajoy.com/mjc/map.html
で輸入品を通販で売ってくれるそうです
詳しくはキンタロウさんのサイトをごらんあれ
http://kintarou.skr.jp/sanpo/OldBattery.htm#LBL-Ryi

ファインダーはスプリット・イメージのタイプですか、私のは中央部マイクロプリズムで目の悪い私には合焦で難儀しました。いいカメラですよね

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