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2005.05.07

FinePix F10使ってみた

f10

先日、同居人がFinePix F10を購入した。その様子は同居人のページにUPされているが、俺もちょっと触らせてもらったのでもう少し機能寄りのインプレッションを。なんか最近レビューばっか書いてる?

◆高感度の価値
FinePix F10のウリはなんといっても高感度撮影に強いことだろう。高感度にすることで多少暗い状況でもシャッタースピードを速くすることが出来る。つまり手ブレなどが発生しにくくなるのだ。
うちは室内照明が暗めなこともあって室内でのワンコ撮影は一眼デジカメD70+明るいレンズでなんとか、という感じだった。前機種であるIXY300ではフラッシュなしだと手ブレしまくり。ワンコが少しでも動いてたらもうお手上げだ。それがこのF10ではそこそこのノイズでそれなりに撮れる。ISO1600だとやはりノイジーだが、ISO800ならかなり削減されるので、なんとか常用感度の範囲として使えそうだ。この「撮れる」「撮れない」の違いは多少のノイズがどうこうとは次元が違う。
またフラッシュを焚かずに撮影できるケースが増えるため背景も含めた自然な撮影が可能となる。これもフラッシュによる目の反射や不自然な影、背景の暗さなどが嫌いな人には嬉しい。

◆筐体をチェック
筐体は最近のコンパクトデジカメとしては普通、いやむしろ大きめか。俺的にはヘタに小さすぎるよりは握りやすくていい。重さも普通レベルだろうか。バッテリが大きめなので装着時にはその分重くなるが、それでも持ち運びが辛くなるほどではないので充分軽いと言えるだろう。IXY300に比べると断然軽い。また大型バッテリのおかげで持続時間が長いのだからそっちを優先してくれた方がありがたい。
背面には2.5インチと大きめの液晶。ただし、液晶サイズこそ大きいものの画素数や発色、階調は荒い印象だ。画素数はまだ再生時ズームを使うなりして補えるが、階調がコントラストきつめに出るのはちょっと困る。この液晶で見て黒つぶれたー、白飛んだーと思ってた画像がPCでみるとちゃんと階調が残ってたりする。カメラの用途的にも背面液晶見て露出補正、とか深く考えずにそのへんはカメラに任せて液晶はフレーミング確認専用と割り切った方がいいってことか。液晶はコストにすぐ跳ね返りそうなのであまり贅沢言えないのかもしれないけど。
また光学ファインダーがないので明るい屋外での確認がしずらいこともある。光学ファインダーなしを選択した時点で仕方ないことではある。一応液晶輝度は上げられるのでそれで対応するしかない。

さて、購入にあたっての一番の悩みでもあったのはF10が対応するメディアがxDカードであることだ。実際俺はF10相当の機能でメディアがSDカードな機種がどこのメーカからでもいいから出たら買いだと思っていたくらい。
xDカードは同じ容量で比べてSDカードやCFカードよりも高い。そのくせ転送速度が速いってわけでもない。直接読み取りに対応しているPCやリーダも非常に少ない。確かにSDより小型ではあるのだけどサイズはそこまで大きなメリットではない。CFやSDなら手持ちのカードもあるのにxDのせいで実質的な価格がUPしてしまっているのが非常にもったいない。
加えて「いまどきコレ?」なイメージなのが接続アダプタ。このアダプタ経由で充電やPCとの接続、外部出力などを行うのだが、コンパクト最重視の筐体ってワケでもないのだから本体に直に端子をつけてもよかったんじゃないだろうか。また本体充電式とするならせめてクレイドルタイプにするなどもっと使い勝手のいい、スタイリッシュな方式を選べたのではないかと思う。

◆操作感
いたってシンプルなインタフェースだ。ボタン類の数も少ない。って俺が普段一眼デジ使ってるから余計そう感じるだけかもしれないけど、前に使ってたIXY300と比べても少ない方じゃないだろうか。
細かい機能はメニューを階層的に選んで決めていくのでわかりやすいが毎回それだとちょっと面倒くさい。基本的にはAUTOかSPで撮影だから滅多にメニュー操作なんてしないでいい、という割り切りかもしれない。ただせめて一個だけでも任意機能を割り当てられるファンクションボタンがあればなあ、と思ったりはする。
(ファンクション+左右で露出補正、ファンクション+上下で感度調整とか。ちゃんと説明書読んでないんでもしあったらスマン)

操作感について特筆すべきはパワーオンから撮影可能になるまでの速さだ。パワーオンでレンズがシャコっと素早く飛び出し、即座に撮影可能となる。実質1,2秒だろうか。レンズ飛び出しが速いので壊れやすい構造でないといいのだがとちょっと不安になったりして。いや、速いのは素晴らしいことです。シャッターが降りるまでの時間もラグ少ないので、サクサク撮影が出来る。またクイックショット機能を使うとバッテリ消費は早くなるかわりにピント合わせを更に高速化可能なようだ。
逆に残念なのはマクロモードへの切替がうるさく、また遅いことだ。胴内で何をやってるのかわからないが、ガチャゴチャと音をたてながらマクロでのピントがようやく合う、って感じだ。マクロ撮影時は大抵小物撮りとかが多いだろうからそこまで急いで撮影するケースは少ないとは思うが、もうちょっとシームレスな感覚で撮影が出来るといい。
あとバッテリはよくもつようだ。カタログスペックで500枚とのことでちょっとした旅行程度なら充電器なしで充分イケるかも。とりあえず滅多にバッテリ切れで困ることはなさそうだ。実際、今までに撮影と再生を繰り返しててバッテリメータが減ることはなかった。

性能とはちょっと違うところで気になったのはAF補助光だ。AF補助光は暗い場所でのピント合わせをより正確にするためにフォーカス時にしばらく緑色のライトが点灯する。これが結構な明るさのキツい緑色なのだ。特にうちではワンコ撮りが多いので、これではワンコはまぶしくて顔をそむけるか逃げてしまう。また暗めのカフェなどで撮るときにもこの緑光の強さだとちょっと周りに迷惑になりそうだ。ただメニューで補助光をOffにも出来るのでそれで対策は可能となっている。(それでどれくらいピントに悪影響が出るのかは未確認)

◆撮影モード
撮影時は大きくSPモード、AUTOモード、マニュアルモード、動画モードから選んで撮影することになる。

・SP(シーンポジション)モード
シーン別の撮影はこのモードから。人物、動くもの、夜景など撮りたい対象にあわせて好みのシーンを選べば後はよろしくやってくれる。中でもナチュラルフォトモードはフラッシュなしで自然な撮影を行いたいときのモードで、暗めの場所では必要に応じてがんがん感度を上げてくれるというF10ならではのモードだ。やっぱりこれが一番の目玉機能だろう。

・AUTOモード
普段のスナップはこれにしとけばほぼ問題なし。単純にシャッター押す、撮れる。実に簡単だ。ちょっと暗めのところで確実に撮りたい時などにSPのナチュラルフォトモードに換える程度で大抵は大丈夫だと思う。

・マニュアルモード
マニュアルモードでは露出補正、ホワイトバランス調整、測光モード(スポット測光あり)など基本的な調整要素をサポートしている。ただし絞り優先設定はなさそうなのであくまでそのへんはプログラム任せとなるようだ。確かにこのクラスのカメラで絞りを細かく設定できてもしょうがない気はする。SPのシーン選択程度で充分ってことか。
また設定はインタフェース的にはメニュー画面から操作となるので操作回数が多くあまりスピーディな変更手順とは言えない。このカメラでは凝った撮影設定を自分で考えるのではなく「そのままシャッター押せば撮れる」を重視していることの表れかな。マニュアルモードはやるならそこそこやれるよ、というところか。

・動画モード
こちらは動画撮影のためのモード。VGAかQVGAかを選択できる。
ちょっと気になったのは動画モードではせっかくの高感度もあまり役に立ってない印象なのだ。
静止画でなら高感度で明るく撮れる場面でも動画撮影をやってみると、暗い……。もちろんシャッタースピードが確保できるわけではないので厳しいのは事実だろうけども。静止画のノリで動画にも期待しちゃうところだ。
うまい方法があるのかもしれないが、室内撮影でちょっと暗めのところだとかなり厳しい画面の暗さとなった。動画はそれなりに明るいところでよろしく、ということか。フレームレート下げればまた変わるのかな? このへんはもうちょっと調べてみる必要がありそうだ。

さて、後はその他の設定や機能から印象に残ったものをいくつか。

・Fクロームモード
緑や青を鮮やかに、コントラスト高めの独自の発色をするらしい。風景を後編集せずに手軽に印象的に残したいときには面白いかも。これはまだほとんど試してないので細かい評価はできず。
ただ普段からPCで後編集する人はスタンダードで撮って自分でいじるなじゃないかな。味わい次第。

・ちょっとうれしい3:2モード。
600万画素だが、通常の4:3のいわゆるコンパクトデジカメな画像比率以外に3:2モードを搭載している。普段一眼デジをメインに使ってるのでこちらの方が違和感少なかったりして。
写真屋さんにLサイズでデジカメプリントするのならこっちの方が切られる部分は少ないはずなので、それを前提にこっちをメインで使うのもいいかも。ただし3:2モードだと圧縮率が選べない(Normal相当?)のが困りもの……。このへんはPC閲覧がメインか、アルバムに収めるかとかそのへんの主義によるだろう。

・サイクル連写モード
シャッター押しっぱなしで連写し続けるが、シャッターを離した瞬間の前3コマだけ保存するというモード。
例えば走ってるワンコを追い続けて「今の面白い!」というところで指を離せば狙った瞬間が撮れているということになる。これもまだ未使用だが、動くワンコ撮りやスポーツ撮影には便利そうだ。

◆まとめ
ISO感度は特にコンパクトデジカメでは普通の人はあまり意識しないものだったんじゃないだろうか。それは感度を上げることでの画質劣化が激しかったためだろうが、その分、室内撮影などでは手ブレ、被写体ブレに悩まされていた。勿論手ブレのみなら三脚を使えばなんとかなるものの、飲み会のスナップに三脚使ってたんじゃその瞬間の雰囲気は撮れない。
F10では感度UPを全面に押し出している。それは高感度でもそこそこ見れる画質になるという技術への自信の表れか。そしてそれをAUTOモードやSPモードの中で自然と使わせることで使う人に感度というパラメータを意識させないまま「暗くてもシャッターを押せば撮れている」というレベルにしているのがうまい選択だと思う。
勿論自分でちまちまISO固定させて撮ることも可能だが、このカメラの狙いはそうではなく、「感度とか気にせずとりあえずシャッターを押せ!」ということなのだ。手ブレ防止のためだけの機構が流行る中、シャッタースピード自体を上げる方向での解決を試みた方向性には大賛成。ワンコなど動く被写体を撮る機会の多い人には特に嬉しい機種だろう。
エントリ向けコンパクトの進むべき道としてこの新たな方向性に俺も一票!

正直いって現時点で感じるこの機種の大きなデメリットは
・xDカードを採用していること
・アダプタ接続がスマートでないこと
・デザインは平凡すぎ。出来ればもうちょっと頑張れ
ってくらいだ。
前述している液晶を高精細に、とか直接操作出来るボタンがほしいとか個人的な要望はあるが、それは製品カテゴリが違う気がする。感度重視路線はこのままで+αな中上級者向け機種が出ればそちらには是非あれこれ入れて欲しいところだけど、カメラ自体よりも目の前のシーンを撮影したいだけのユーザにとってはヘタにボタンやメニュー等が多いだけでも戸惑いの元になるだけかもしれない。
F10をベースに上位ユーザ向けにSDカード採用、高精細液晶、RAW出力、絞り値やシャッター速度優先設定、
ダイレクトボタンによるマニュアル操作のサポート、広角対応、などを盛り込めば少々値が上がってもサブカメラとして欲しいって人結構いるのかも。ってこれじゃポリシーからして全然別物になりそうだ。

そんなわけでマニュアル撮影にこだわらず、室内撮影が多い人、そしてxDカードが許せる人なら文句なくオススメです。
同居人の目を盗んで(?)また使い方わかってきたら追加エントリなりこのエントリ修正する……カモ。


#ちょびっとだけ追記
動画については30フレーム/秒固定みたいですね。つまりは単純計算で1/30秒で撮影して暗く写るような状況だとどうしても暗く写るのは仕方ない、と。実際はもっと短いだろうし。動画モードでは感度設定などが一切ないのが残念なところだ。録画スタートするとズーム操作出来ないのも他機種あまり知らないけど改善されるといいな。
せめてもの対策として「暗めな状況ではなるべくズームを使わない」というのが有効そうだ。レンズ性能的にワイド端F2.8がズーム端だとF5だ。つまりズームするとレンズで暗くなってしまうのでカバーできる範囲を超す可能性が一気に高くなる。ズームでないと駄目なシチュエーションもあるだろうが、場合によっては救える。

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Comments

ワタシのデジカメについてもレビューを書いてみませんか?(取説より分かりやすそう・笑)

いのちゃん専用カスタマイズとして、基本は常に食べ物撮影用マクロモード。
アー坊に向けた時だけマクロ解除ってカメラがあるといいのにね(笑)
あ、あと自動目隠し(カラフルなサングラスが自動で目のとこにつく)機能も!!

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