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2006.07.25

2日目:ルーブルスケール

サッカーの余韻残る中、二日目。今日からパリ観光本番だ。
今回のフランス旅行ではパリオンリーのツアープランであるため宿泊はこのホテル、ソフィテル・ベルシーのみ。このホテルはどちらかというとアメリカンスタイルのホテルだった。もともとベルシー地区近辺自体が再開発地区とのことで周囲のモール街も含め新しい建物が多い。ホテルもまだ新しく綺麗で鍵もカードキー、お湯が出ないなどのトラブルも皆無と旅行中大きなトラブルもなく快適に過ごすことが出来た。周囲も静かだしなかなかいいホテルだった。ただヨーロッパの歴史を感じさせるようなものではないのでそういう方向を期待している人には向かないだろう。
さて、まずは地上階(ヨーロッパでは1Fじゃなく0F)に降りてビュッフェスタイルの朝食だ。例によって俺はハムバカ男(通称ハムバッカー)と化し、ハム系を食いまくる。なかなか美味しくて、ちょっといきなり食べすぎで満腹状態。逆にこれだけ食えるということは時差ボケはうまく吸収できたということだろう。

腹ごしらえが済んだところで出発。今日の予定はルーブル美術館ともう1館ほど美術館巡りをしようかというところ。ホテルから一番近いメトロの駅はクール・サンテミリオン。歩いて結構すぐの場所なのでありがたい。地下鉄の利用は回数券であるカルネがお得ということで、まずはカルネの購入から。
一応現金もあるのだが、今回は安全も考えてなるべく現金は最低限額だけ持ち歩いてあとはクレジットカードで済ませようと話していた。人のいる購入窓口もあるのだが、クレジットの使える自動券売機もあるようだ。待ってる人も少ないので試しに操作してみる。まごついていると近くを通りかかった人が操作を教えてくれた。Merci!
と、操作は大丈夫なはずなのだがどうにもクレジットカードを認識してくれない。あまり粘ると時間がもったいないので今回は窓口で済ませよう。2つはドゥだっけか。よし。

俺「ドゥ カルト、シルブプレ~」(よし完璧)
窓「パルドン?」(あんだって?)
俺「んーと、カルト、ドゥ!」
同「カルトじゃないよ、カルネだよ」
俺「あー、カルネ、カルネ。ドゥカルネ!」

いきなり美術館のフリーパスポートであるカルト・ミュゼとごっちゃになってる俺……。購入したカルネはスペインであったような繰り返し使えるやつとは違いなんとそのまま10枚の券をくれるだけだった。二人分と思って2つ買ったので計20枚。ダフ屋気分だよ。券あるよ~券あるよ~。ま、スペインではあと何回か乗れるはずなのにダメになったこともあったからこれはこれでわかりやすいか。

さてフランス初メトロへ乗車。雰囲気はスペインと似ているかな。俺らのホテルから近いのはメトロ14号線で、これは一番新しい路線なんだそうだ。この路線だけ無人による自動運転になってる。その分カメラが多いせいか(それとも単に乗車人数少ないせいか)スリなども少ないらしい。また途中駅の間隔が長いため、距離の割には短時間に数駅でパリ中心部に到着するのでなかなか便利。
今回はピラミッド駅までいってルーブル美術館を目指す。メトロから出た景色は……ああ、これがパリの街か。どちらを向いても雰囲気の良い建物たちが並んでいる。緑も適度に配置され、どこ見ても絵になる。

Pari2_lvl1

しばらく歩くとルーブル美術館が見えてきた。デカっ。中へ入ると団体さんがぞろぞろと地下へ入っていく。奥には例の有名なガラスのピラミッド。ぱっと見える範囲にチケット売り場はないようだし、まずは地下へ入るのかな、とゲートをくぐろう入ろうとすると「お前らチケットもっとるんか?」と怒られる。え?チケット売り場はどこ? どうやら中心にあるピラミッドの地下が券売り場の入り口らしい。わかりにくいよ。

Pari2_lvl2
《上からみるとこんな感じ》

ピラミッド入り口で持ち物検査を受けて地下へ入ると広い空間にチケット売り場、館内ガイドなどが並んでいる。なるほどここから各館へ入っていくのか。俺らは明日も美術館巡りするのでルーブル以外でも2日有効なパスポートであるカルト・ミュゼを購入する予定だった。が、なかなか見当たらない。通常のルーブルのみのチケットならあるのだが。結局ガイドコーナーで聞いて奥の逆ピラミッドへ続く通路沿いにあることがわかった。

Pari2_lvl5
《ピラミッド地下広場からの眺め》

ミュゼ購入もクレジットで……って、また俺のカード使えねーよ。
同居人のカードなら大丈夫だったので結局この後のクレジット支払いは同居人カードで行うことに。一枚しか持ってなかったらこういう時大変だったろうなぁ。危ない危ない。

さて本題のルーブル美術館なのだが、デカい。しつこいけどとにかくデカ過ぎるのだ。建物もデカいし、絵もかなりデカいのだらけ。地図などでみると長いコの字型で構造は単純に見えるのだが、意外と細かい通路もありちょっと脇へ外れるとどこ見ているのかわからなくなることも多々あった。一応部屋番号がついてるのでガイドブックと照らし合わせれば大丈夫なのだが気をぬいて人の流れにのってると元の方向へ戻ってたりする。

Pari2_lvl4
《例の?逆ピラミッド》

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《かなり古くからの見学者?》

そのままじっくり全部見てると5週間はかかるというルーブル。さすがに時間はないので有名どころをメインに抜粋でみることにしたのだがそれでも気がつけば数時間はあっという間。絵はやはり宗教画や貴族の肖像画が多い。んでまたサイズがとんでもないのでスペインのプラド美術館でもそうだったけど絵に酔うというか、観疲れする。モナリザなど人気の絵では常に更に人も多くて人ごみ疲れまでして……。
そんな中、彫像などは人も少なく明るくでちょっとした気分転換にもなった。ヘンなの(勝手にヘンに想像してるだけだが)もあるし。

Pari2_lvlfignike
《ニケはライティングもよく思った以上にカッコよかった》

Pari2_lvlfig1
《ダイナミック!》

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《ゴミ拾い星人》

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《弥七系テンションの魚をいじめる女》

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《俺にはお笑いコンビのネタ合わせとしか》

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《亀をいじめてニヤリ顔のガキ》

そろそろ予定の時間の目安にしていた13時になろうとしていた頃、俺たちはある部屋を目指していた。ナポレオン三世の部屋を再現したコーナーがあるらしいのでそれを見たら移動しようかという話をしていたのだ。ところが一向にそのコーナーにいきつかない。部屋番号を追ってるのだが、どうにもこうにもガイド冊子と一致しないのだ。

俺「部屋何番方向?」
同「19番通って次は…42?」(数字は適当)
俺「え、そんな部屋番号ないって」
同「でもほら」

確かにガイド冊子ではそういう部屋の並びだ。窓の外に見える建物の並びから大まかな位置を推定してもここで間違いない。なのにそんな部屋など見えやしない。絵ならまだ引越しもあるだろうがさすがに部屋の再現を丸ごと引越しなんてのは大変だろう。
俺らは「ガイド冊子が間違ってるか古い」という結論を出し、時間もないので諦めようかとした。最後にもう一度だけガイド本をチェック。

あれ?

ナポレオンの部屋は二階、ここは……三階やないけ!
ピラミッドのところで受け取った館内ガイド冊子、ご丁寧に日本語版である。おかげでどこにどんな絵があるか日本語でわかってありがたいのだが、丁寧なことにフロア表記まで日本風に直してあるのだ。つまりヨーロッパ風にいう2Fは日本風にいう三階、と。俺らは二階にいるつもりで2F(日本でいう三階)をうろうろしていたわけだ。そりゃ部屋番号合わんわ……。この事実にかなーり歩いた後に気づいたのが痛い。何より足が痛い

ルーブルの教訓 「ガイドを疑うまえに自分を疑え」

フロア間違いに気づいた後は非常~にあっさり豪奢を極めるナポレオン三世の部屋へ到着。

Pari2_lvlnpr

Pari2_lvlnpr2

そして俺らは足を引きずりながらルーブルを後にした。凱旋門のミニチュアともいえるカルーゼル凱旋門からリュクサンブール公園へ。

Pari2_lvlwanko
《例によってワンコに出会うとフリーズする女》

Pari2_czgsm
《カルーゼル凱旋門。なぜか人は金ピカ》

俺「あ、鴨がいる」
同「ホントだ」
俺「うまそう……って、なんだこいつら!?」
同「どしたん?」
俺「俺がシャッター押す瞬間に揃ってこっち向きやがる!こいつらタダモンじゃねぇ!
同「……」

Pari2_tuparkkamo
《証拠写真》

だってこの陽射しだ、ISO200設定とはいえシャッタースピードは1/500秒以下は確実の明るさ。すげぇ超反応でカメラ目線してるとしか考えられないじゃないか。おそるべしカモデル魂。同居人のコンデジには反応しなかったからシャッター音反応?まさかなぁ。

という話はさておき、予定より遅くなってしまったので飯にしよう。今日の昼食プランはこぶたちゃんのやってたジェラール・ミュロ買い食いをマネしようということになった。今回の同居人の旅行計画にこぶたちゃんのフランス旅行記はかなりのお手本になってるのだ。

セーヌ川沿いを歩きながら移動開始。川沿いも絵になるなぁ。

Pari2_seine1
《美しきセーヌ川。水質は美しくない?》

Pari2_seine2
《川沿いの木にはみんな落書き彫り》

俺「おー!」
同「な、なに?」
俺「ナイスバデーな外人さんが日光浴しちょる」
同「……」

なんかどっかの怪しげな兄ちゃんがカメラで下向けて撮影してるから何かと思えばセーヌ川沿いで綺麗な外人さん(半分希望的想像)がマット強いて水着で日光浴だ。REM睡眠ばりの眼球運動で周囲をチェックするが残念ながらトップレスな人はいなかった。ちっ。(ぉぃ)

気を取り直して再び歩き続けてなんとかミュロへ到着。さくっと店内へ入る同居人。

俺「おー、なんかうまそうなのがいっぱい」
同「どれにする?どれにする?」
俺「この惣菜セットみたいなやつとなんかサラダっぽいのつけようか。あとフルーツ!」

頼むものを決めるまでは良かった。しかしここでワナが。惣菜セットはいいとして他は計り売りだよ! あちらの文化では1kgいくらで表記されている。100gってなんていうんだ? シエングラモス…いやそれはスペイン語だ(もういいって)。結局その場で会話本を取り出し探しまくる二人であった……カッコワリー。ある程度店に入る前に準備しとかないとなぁ。

それでもなんとか買いこんでリュクサンブール公園へ。きっちりビールも仕入れ、ようやく昼食&足休めだ。

Pari2_park
《背の高い木々、木漏れ日。気持ちいい公園がたくさん》

歩きまくった後のビール、最高です。そして……なんだこのミュロの。うめーー!!

Pari2_myuro
《激ウマなミュロ》

お弁当気分なんだけどもすんごく満足のいく食事でした。味付け素晴らしい。フルーツがまたうまい。絶妙の甘み。疲れた体に染み渡る。

一気に元気回復したのでしばらく休んだ後はサン・シュルピス教会へ。この教会もダヴィンチ・コードに出てきたんだっけな。あまり名前とかは頭に入ってない俺。(意味ねー) 教会の中はヒヤリと涼しい。後で見た別の教会ほどの派手さはないものの、雰囲気のある教会でした。それでもデカいけどね。

Pari2_stspsl1

Pari2_stsps2

Pari2_stsps3

って、端折って書こうとしたのになかなか進んでないのでちょっと加速しよう。きっと詳細は同居人が書いてるだろ。

この後はメゾン・ド・ショコラという店にてエクレアを仕入れ、牛乳とともにまたも公園で休憩&甘いもの補給。

Pari2_eclr
《これまたウマいみっちりエクレア》

これがまた美味い。みっちり端から端まで入ったクリーム。俺はキャラメル、同居人はショコラを頼んだのだが他にカフェ(エスプレッソ味かな)もあった。クリームが濃密なのでキャラメルとショコラでまるで別もののようだ。こんなに美味いとわかってたら3種類全部買っといたのに。しかし、美味そうなものを調べ上げる同居人(&その周辺?)の嗅覚ってのはいつもながら感心する。

甘いもので復活したらまた移動の法則に従い、この後はせっかくのカルト・ミュゼを有効活用ってことでメトロで移動しながらポンピドゥー芸術文化センター(国立近代美術館)へ。ここは近代美術メインなので前衛的な作品が多いらしい。建物自体もうって変わってポップだし入り口前の広場にも変なのがいっぱいいる。

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《変なオブジェたち》

中に入ろうとするが、入り口に迷い(つーか俺がココだっつーても信用しない人いたから)つつ、上階へ向かう。ここは透明パイプのエスカレーターに乗って上階から美術館に入るようだ。6Fまで来るとなかなかいい眺め。でもある意味ビニールハウス状態なのでむっちゃ暑い。

Pari2_ppd3
《6Fからの眺め》

カルトミュゼを見せつつ中へ入ろうととするとまたも入り口の人に怒られる。

「フォーフォー!」

なんだよ、フォーフォー言いやがって。バルタン星人かよ。とは言い返さないので辺りを見渡すと入場者数がモニタに表示されている。リアルタイムに入る人と出る人がカウントされて表示されるみたいだ。そうか、もしかして入場数制限にひっかっかったからしばらく待てってこと?
ちょうど同居人がトイレから帰ったときには少なくなってたので自信を持って近場の入り口へ向かう。

「フォーフォー!」

また怒られた。なんだよ、今度はHGか?もしかして「ジャポネーズ入室拒否フォー!」ですか? いやまて、冷静に考えて待ち人数が44人制限っつーのは変だし、そうだとしてもフォーティーフォーだ。

………(5秒経過)フォーフロア!(ヘレンケラーのWATER風に)

ええ、4Fが入り口でしたとも。6Fは別の展覧会やってたようだ。
安西先生、せめて英語くらい普通に話せるようになりたいです。

4Fからようやく入室。この時点でもう疲労はピークに近い。さらにこの美術館は前衛的なものが多く正直さっぱり意味不明だ。それが面白くもあるが、体力に余裕はなかった。
さくっと回って晩飯へ。デザートいろいろ食べたのでスープだけの店にした。残ってたのがすっぱい系のスープだけになってたのがちょっと残念だけど、逆にそれが疲れた体とデザートの甘さにまみれた舌にいい感じの刺激。他のスープも飲んでみたかったな、ここ。ママさんも凄く表情のいいお客さんを大事にしている様子がうかがえる店で気持ちよく食事できました。

なんとなくルーブルの日、ってイメージだけど結構いろいろいってたんだなぁ。
今回の敗因?の一つはルーブルスケールというのを忘れていたことだろう。地図でみると「ルーブルの隣」程度でしかないところでもルーブル自体がむっちゃデカいのだ。それこそどちらかといえば「隣町に行く」に近いくらい。大抵の建物がでかいので日本の地図気分で楽に歩けると思ってた距離がとんでもなかったり。とはいえ街歩きは楽しかったりするんで難しいところではあるなぁ。

ってなわけで二日目終了。ホントにクタクタだった。

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