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2015.06.21

海街diary 鎌倉さんぽ (いわゆる聖地巡礼の旅)

とある所用で始まった都内生活、チャンスとばかりに鎌倉に海街diaryの聖地巡礼をしてきた。
まとめようと思いつつ、なかなか機会を逃していたらもう二ヶ月経ってしまった。

映画公開前に巡礼レポ!と思ってたのにもう先週から映画公開されちゃったよ。昨日観てきたのでこのタイミングを逃したらアカン、一気にまとめておきたいと思う。映画にも巡礼した場所が出てきて嬉しかったなぁ。

原作至上主義であることは変わらないけど、映画感想もおまけに最後につけよう。

■海街diary 鎌倉さんぽ

都内生活が続き、帰省しない週末は金を使わずIngressな日々だった。
いいかげんそればっかりももったいない。加えてブラタモリとか見てると知らぬ風景を見たくなったので思い立った週末に鎌倉へ。カメラは持ってきてないので荷物はiPhoneとモバイルバッテリ1本のみだ。

鎌倉といえばマイ・フェイバリット、吉田秋生「海街diary」の舞台である。
そう、つまりは聖地巡礼。なんか懐かしい響きだ。

*鎌倉さんぽ*『海街diary』の舞台へ[マンガ][ロケ地巡り]

今回の巡礼は上記記事に全面的にお世話になった。
出張中で手元に原作本もすずちゃんの鎌倉さんぽもないので、この記事だけを頼りにめぐらせて頂いた。地図上の座標情報もあるので迷うことなく訪問でき、本当に助かった。心よりお礼申し上げたい。
タイムスケジュールも基本、こちらの記事の場所名に合わせてみた。

今回の巡礼にあたっての作戦はこうだ。

 ・時間もないし、乗りたかったので江ノ電の路線付近に絞ろう。
 ・鎌倉からは江ノ電の1日乗り放題切符を使おう。
 ・先に藤沢近くまで行ってしまって鎌倉駅に戻る順で辿ろう。

逆にこれだけしか決めずに突入……。なんとかなるさ。


さて、同じことする人はいないかもしれないけど、まずは今回スケジュールでのタイムチャートとして回った場所の簡単な時刻メモつき行動記録を。
注意事項としては単に巡るだけならもっと早く巡れる。今回は江ノ電の遅れで移動時間が計画しにくかったのと、「江ノ電が一緒に写っている風景」の撮影のために何度も電車来るのを待ってる時間がコミコミ。あくまで参考程度で。

<タイムスケジュール>

◆鎌倉駅
・11:13 鎌倉駅到着。新宿から湘南新宿ラインで1本。

◆江ノ島駅
・11:48 到着。
・12:00 江の島弁天橋
・   江の島 稚児ヶ淵
・12:40 江の島岩屋橋
・13:00 そのまま昼飯にしらす丼とビール。
・13:45 江ノ島駅に戻る

◆鎌倉高校前駅
・14:00 到着。
・   鎌倉高校駅ホーム
・   鎌倉高校駅前交差点の踏切
・14:25 混雑で遅れた江ノ電がやっと来て移動。

◆稲村ヶ崎駅
・14:35 到着。
・   稲村ケ崎の海へ降りる階段
・   稲村ヶ崎の海岸。わりとすぐ。
・15:00 移動。

◆極楽寺駅
・15:05 到着。すず達が住むここが今回のメイン。
・   極楽寺駅前。このまま長谷駅まで寄り道しつつ歩く。
・   桜橋
・   導地蔵堂
・15:20 極楽寺坂切通し
・15:27 坂ノ下の海岸へ出る道
・15:30 坂ノ下付近の海岸
・15:40 坂ノ下付近の歩道
・   坂ノ下付近の砂浜
・15:50 力餅屋
・16:00 御霊神社
・16:15 江ノ電ショット撮影粘ってから移動。

◆長谷駅
・16:17 歩いて到着。御霊神社からはすぐ。
・16:20 長谷駅前
・16:30 高徳院の大わらじ
・   高徳院 鎌倉大仏。胎内参観ギリギリ間に合わず…。
・16:47 長谷駅に戻る

・17:20 材木座海岸の階段
    駅から徒歩25分。群青表紙で思い入れが強いので江ノ電範囲外だが往復歩く。
・18:05 長谷駅戻る。

◆鎌倉駅
・18:20 到着。
・18:25 駅東口の鎌倉ニュージャーマンで「かまくらカスター」ゲット。
・18:40 適当に入った食堂「鎌倉食堂」でアジフライ
    しらすトーストのある「鎌倉キネマ堂」は昼にしらす丼食べてのでスキップ。
・19:10 鎌倉駅出発
-------------------------


<巡礼写真>

それではスケジュール順に撮った写真をご紹介。


◆鎌倉駅

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実はこれが初の江ノ電体験。キュートな車体!
1日乗り放題の乗車券を手に入れてまずは江ノ島を目指す。


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江ノ電の道は大体はこんな感じ。単線で狭いところを縫うように走る。中には民家スレスレなところも多い。

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と、いきなり路面電車みたいになる区間も。フリーダム!ちょっと長崎市でチンチン電車乗ってる気分。


◆江ノ島駅

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江の島弁天橋。
帰り道の方が空いてたのでそのときの写真。ここ渡ると江の島キタ!とテンションあがる。


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歩いてるとこんなのも。二つ山だったかな。ここは巡礼外だけど面白い風景だ。

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江の島 稚児ヶ淵。


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江の島岩屋橋。

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江の島岩屋橋のところでiPhoneの機能使ってパノラマ撮影してみた。


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これも通りがかりにあったカメの甲羅のような石。

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昼はそのまま江ノ島でしらす丼!
江の島ビールも美味かったー。しらすとビールがすごく合う。
店にもよるだろうけど生しらすは早い時間になくなってしまうみたい。これは釜揚げ。

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江の島はひたすら階段を登ったり降りたり。
最初だけ有料のエスカレータ(エスカー)あるけど自力で頑張る。ナイスな見晴らしがあちこちで。
映画終盤の景色もこんな感じだったな。叫んではいませんw

江の島は巡礼関係なくまた来たくなるところだったなぁ。


◆鎌倉高校前駅


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鎌倉高校駅ホーム。
こんなに海が近い駅っていいねー。海側はどこからも江の島が見えてきて俺の家も近い(どこだよ)。
でも夏場ここで待つのはかなーーり暑そう。


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同じく鎌倉高校駅前交差点の踏切。
普通に撮影するだけならもっとハイペースでいけるんだけど、なるべく巡礼っぽく江ノ電来てる風景にあわせて、とかすると途端にペースが落ちる。しかもこの日は混雑で時間が遅れて時刻表あてにならず。
やはりここは撮影したい人多いみたいでここでも2,3本待って撮った気がする。

◆稲村ヶ崎駅

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稲村ケ崎の海へ降りる階段。
このアングルで!と思ったところに先客がいたりするのも巡礼のお約束。
映画ではシャチ姉と彼氏が来て座ってたところ。後ろの黄色い建物あった気がするのでたぶんココ。

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稲村ヶ崎の海岸。
駅からほんとすぐ海。

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稲村ケ崎の海へ降りる階段の駅側から。横断歩道と青い空と海。最高です。


◆極楽寺駅

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すずたちが住む(設定の)極楽寺駅前付近。
ちなみに極楽寺駅の看板、映画だけみると映画のためにとってつけたようだけど、実物もあのまんまですw

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駅から歩き始める。映画観た人なら奥の赤いのが記憶に残ってるのではないかな。

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その赤いのがこれ、導地蔵堂。
家の近所ということで作中しょっちゅう出てきます。


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極楽寺駅すぐの桜橋より。
これも電車をひたすら待っての撮影。マンガでは省かれてるけど手前にパイプっぽいのがあって撮りにくい。

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極楽寺坂切通し。
どこのポイントからあの絵だろう?と探したら駅へ向かう方の上り坂だった。坂を降りてたので振り返って「あっ!」と発見。こういうのが巡礼の楽しいところだ。


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坂ノ下の海岸へ出る道。
この海へ続く風景シリーズがたまりません。

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坂ノ下付近の海岸。
ここもずっと先客いたけど一瞬の隙(?)を狙って撮影。

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坂ノ下付近の海岸。スロープになってるところですず達が遊んでいたはず。
そろそろ日が傾いてきて逆光になってきたー。

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坂ノ下付近の歩道。
この日はずっと道が車で混雑してたな。夏休みとかはもっと混雑するのかも。

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力餅屋。
絵のまんま。もちろん戴きます!

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10個入りしかなかったので、バラで買えるやつを。歩き疲れたところにエネルギー補給。

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中はこんな感じ。赤福っぽい。

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御霊神社は踏切からすぐ。
すぐ過ぎるだろ、ってくらいすぐ。
絵と同じく電車が通るタイミングを狙うとライバルが多くてなかなかこのアングルでとれない。
これも着ている電車じゃなくて過ぎていく電車だけど一番マシ。映画でもまさにこのアングルでしたね。


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踏切わたるとすぐに御霊神社。不思議な感じだ。


◆長谷駅

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長谷駅前。
御霊神社から歩いてすぐでした。例によって江ノ電待ちー。


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高徳院の大わらじ。
ようやく観光っぽいところも。

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おなじみ高徳院 鎌倉大仏。
胎内参観ギリギリ間に合わず…。16:30までなんだって。


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悩んだ既に長谷駅からちょっと遠い材木座海岸へ向かう道の途中。
あちこちでこんな風に道に砂浜が侵食していた。
向かう道はひたすら磯の匂いと潮風のべたつき。そして波音。
この体験のおかげで絵と映画の空気感を実感に置き換えて楽しめます。


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材木座海岸の階段。「群青」のときのカバー絵が大好きで。
そうじゃなきゃここだけのために往復ほぼ1時間歩きで来ない。
ただ、あの群青を味わうためにはここは午前の早いうちに来ないとダメなのかな。

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反対側にも同じように階段があって、夕方はそちらの方が青い空でした。

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ふたつの階段の間は通路で奥の道に通り抜けられます。

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長谷駅へ帰り着く頃にはすでに夕日に。


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さんぽっぽく道端の花ショットなんてのもいい。

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さんぽっぽく変なものショットも。なんだこれw


◆鎌倉駅

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鎌倉駅に戻ってシメはアジフライ定食と鎌倉ビール(生)。
江の島ビールの方が好きだな。

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自分のお土産に鎌倉駅東口の鎌倉ニュージャーマンでゲットした「かまくらカスター」詰め合わせセットを。
コーヒーとコレで〆てやっと巡礼終わり!
Ingress封印してもモバイルバッテリーも使い果たし、ギリギリの帰還。ナビや写真、動画と使いまくったからなぁ。
写真はすべてiPhone6で撮ったもの。そこそこ観れるもんだな。

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■海街diary 原作コミックと映画

コミックも映画も地味な作品だ。
俺はこの原作コミックが好き過ぎて、正直ちゃんと語れる自信はない。映画だってその前提の中なので正常な判断で評価できるわけもない。

原作コミックでは通常の「ドラマ」の中ではよっぽどのメインテーマでもなければ省かれてしまうであろう、

金絡み・親戚づきあいのごだごたも
理想と現実の違いも
抱えた辛い過去も
否応なく訪れる死も
未来への迷いも
邪悪なオーラもw

この世界にリアルと同じ重さでみんなに普通に存在していて、彼らの中で時折彼らそれぞれの答えの片鱗を覗かせる。だからdiaryなのだ。

答えは一つではないものばかり。経たプロセスももはや重要ではない。しかしその結果、人は「出会う」のだと感じさせる。

苦しみは人の間で生きることで生まれ、だからこそ「人との出会いによって救われる」ことを再確認していく。
ほとんどすべての作品がそうであるが、この作品ではそれをただ丁寧に日々の中で描く。
もともと天才だと思ってるけど、それでもたくさんの人と関わって生を重ねた今だからかける吉田秋生センセの到達点だと思う。

(我ながら陳腐な表現だけど)子どもと大人の境目にいるすず達の存在という清涼フィルターで生臭さが少し取り除かれ、心地よく染みる。これを読んでる間はなんて贅沢で幸せな時間だろう。

さて、映画である。

6巻カバー帯に現れた映画化のお知らせは戸惑った。えらい豪華キャストだ。真っ先に思ったのは「こんな地味な話を映画にしていいんだろうか」だった。

果たして映画。この地味な作品を地味なままに仕上げてくれてありがとう。
一番懸念していた映画向けの変な追加人物や盛り上げのための不自然なエピソードはほとんどないので、むしろ原作ファンはある程度安心して観て大丈夫だと思う。古い家屋で生活する様子や鎌倉の風景はコミックを補填するものだ。
どんくらい地味なままかって、法事シーン妙に多いわ、この映画の中にあっては珍しく印象的な味付けの「桜」や「花火」のシーンがむしろ若干浮いて感じるほどの地味さだ。「障子張り」が浮かないギリギリ?

四姉妹はみんな魅力的なので好きな女優さんいたらこの生活風景を覗くだけでも価値があるだろう。
一番驚くのはこの豪華キャストの中で、特にそうそうたるメンバが並ぶ「あの三人の姉」の中にあっても際立つすずの存在感だ。きっと今この時期しか見れないような、はっとするような「すず」が観れる。

映画の風合いは基本、薄いピントの中でハイキーに染まる世界だ。
個人的な印象ではこのトーンからするに映画は特に大人目線で統一されているように思う。だから観るみんなは見守っている。すずを、姉たちを。
もっとすず目線が強ければフィルムの中にはあの「群青」の表紙のような鎌倉の深く濃い空が広がっていたかもしれない。

感想になってない気もするけど、こんな感じで。

最後はあまり関係ないところの蛇足な感想。

・広瀬すずちゃん、サッカーうめえ。
・大竹しのぶさんの演技が好きだ。いわゆる「マンガみたいな」「ハンコ押したような」キャラでなく実在する
「大人でないオトナ」をあれだけ短時間で説得力もたせてしまうのは凄いと思う。
・アライさんはやっぱり出ません(あ、ネタバレしちゃった)
・藤井朋章だけは「これ違う」感が強い。きっとラヴァーズ・キスへの思い入れも強すぎるからだけど、今回いっそ出さなくてもよかったのでは。

風太がかっこよくなる裕也絡みの追加エピソードとかあれば観たいところだけど、もうタイムリミットだろうなぁ。

ああ、もっかい巡礼行きたくなってきた。

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