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2006.06.21

スレ的スレッド思考論

最近VIP系ピックアップサイト、まとめサイトが次々に閉鎖していってたりしてるようだが、俺が個人的につい先日までしばらく軽い不眠症に陥ってたこともあり眠れぬ夜はあちこちのスレまとめサイトを楽しませてもらった。
#ふぁず隊長、その節はお世話になりました(笑)

まとめスレなどを読んでいてふと思ったのだが、人の思考決定プロセスとスレの進行というのはなんだか似ているのではないか。例によってどうでもいいことだが、今日は時間があるのでだらだらと書いてみることにする。

自分だけではないと思うのだが、何か自分の考えを決める際に即決できずに悩んでると、いろんな考えが浮かんでは消えていくものだ。それらはそれぞれ好き勝手なこと言っては自分の中で打ち消され、参考になりそうな考えだけが残されていく。
つまりは人の思考は一瞬で浮かぶ考えごとにスレッドのごとくそれぞれ独立していて、独立しているが故に他の瞬間的思考とは当然矛盾も出る。一瞬ごとに浮かぶ独立した思考(思考スレッド)が影響しあい、フォローや対立しあって最終的な意志を決定しているのではないかと思うのだ。
よく自分の思考を矛盾だらけだと思うが、そう考えればある程度納得がいく。逆に全てにおいて単一ベクトルの思想で統一されている揺らぎなき人間ってのはかなり貴重な存在ではないかと思う。

細かな思考スレッド同士では独立、矛盾しつつ、しかし全体としてはその矛盾を内部に抱え、許容しながらも最終的にはほぼ傾向の統一された意志や行動を決定していく。その中には影響力の強い思考スレッドもあればたんなるチャチャ入れでしかない思考スレッドも存在する。マンガ的によく表現される自分の中の「天使と悪魔」の囁きもまた独立した思考スレッドのいち表現だ。

この図式が掲示板のスレでのメイン発言者(>>1)をメインとするスレ進行と他参加者の発言に似ているように思うのだ。
最終的な意思決定やスレ全体としての方向性はメイン発言者による要素が大きいものの、そこへは他の細かな独立意見が影響しあう。思考スレッドに相当するいち参加者の独立意見は時に他を論破し、罵倒し、馴れ合い、逃げ、荒らし、また時に励まし、愛し、感謝する。それらを包括しながらスレは進行していくのだ。
逆に自己内部に他発言者が少ない(=過疎スレ)場合は思考の広がりが狭いことになり、最終的な行動も独りよがりなものになりやすいともいえる。あっさりと答えが決まってしまうかそれとも考えること自体を放棄して放置されてしまうことも多くなりがちだ。

自己の意思決定というのはある意味大規模な自作自演なのかもしれない。みんながみんな掲示板に相談スレ起こしはしないが、外に対して思考スレッドを求めるか身近な友人または自分自身の中に他の思考スレッドを求めるかの違いなだけなのかも。

……なんて何の役にも立たないことをふと考えた初夏。

2006.02.26

Zorgたのしや

♪Zorg~過去と未来の~写真をUP~

凄く久しぶりのエントリであんまりな出だしだが、いまだ長期出張でなかなか時間が取れない状態が続いている。
時間取れないはずなのに最近俺の睡眠時間を奪っているのがこのZorgなのである。

◆Zorgって?
簡単にいえばZorgは写真の公開をベースとしたソーシャルネットみたいなものである。現在はメンバからの招待制だが、もうじき一般公開され、登録制になるらしい。
詳しい説明はこちらを見てもらうとして(手抜き)、ちょっと前に招待を受けて使いはじめてからのインプレッションでもまとめてみようと思う。

◆使ってみる
写真メインのソーシャルネット、とってもイメージがわかないかもしれない。mixiをやってる人ならば日記を書くかわりに写真を公開するイメージと言えば……わかりにくいか。基本は参加メンバがお互いに撮影した写真などの画像を公開し、それに対して評価やコメントをつけあうのだ。
参加してまずは他のメンバの写真を覗く。他のメンバの写真を見るにはいろいろなルートがあるが、まずは新着としてどんどん追加されゆく画像を見ることになるだろう。みんなマジでうまいなぁ。次々に目をひく美しい画像、アート的な写真がずらりと並ぶ。
徐々にメンバが増えているとはいえ、まだ運営され始めてからの日が浅いこともあり、ホントに「写真好き」の集まりみたいな雰囲気でレベルが高い。そしてそろそろ俺みたいなペット馬鹿写真メンバとかが乱入しだして全体レベルを落としだす頃……今はそんな過渡期の印象だ。

◆閲覧システム
写真を見るときにちょっとした仕掛けがある。
例えば写真メインのblogで気になる写真をみつけた時に「お!」っと思ったとする。しかしわざわざコメント記入までするのは時間のゆとりがないときには厳しい。「これいいね!」と伝えたいのに……。これまでそんなことが何度もあった。
Zorgではこれに応えるものとして投票というシステムを導入している。
選んだ画像について「きれい」「たのしい」「クール」「ユニーク」「かわいい」「クリエイティブ」の中から選んで投票することが出来るのだ。上記以外に特に気に入ったものなら「お気に入り」として投票も出来る。
自分の感想をこれから評価から選んで投票できるのだ。これならワンクリックなので短時間で気に入った写真に「お!」を伝えることが出来る。

寸評システムとでもいうべきこのシステムは単にその投票したことがその画像の持ち主に伝えられるだけで終わらない。まず「マイフェイバリット」という画面でそれまでに自分が投票したカテゴリ毎の写真が並ぶ。いつでもお気に入り画像を見返すことが出来るというワケで、そのままフェイバリットギャラリーとなる。
ここで面白いのはあれこれ投票を続けるうちにこのマイフェイバリット画面にて自分の好きな写真の傾向がわかるのだ。

「俺、シルエットが好きなんやなぁ」
「彩度とコントラスト高いものはぱっと目をひくねぇ」
「やっぱニャンコ強い!」
「モノトーンだとついクール選んじゃうな」
とかいろいろ。
そうそう、食べ物写真も増えてきたことだし評価に是非とも「うまそう」を追加して頂きたい。「くわせろ」でも可。
また、他に投票した結果により全写真の中から投票数の多いものを「みんなの注目フォト」として見ることが出来る。これなら新着を追う時間がなくても評価の高い写真を見逃さない。

◆アップロードしてみる
最初は人の写真をたまにみる程度だったが、せっかくなのでともかく一回は写真をアップロードしてみることにした。インタフェースはシンプルなのでそれほど戸惑うこともない。アップロードした画像にタイトルやコメント、公開範囲、そしてタグをつけて登録すれば完了だ。
俺がZorgにハマってきたのはアップロードしてからだ。そう、やっぱり参加してナンボの世界なのである。
公開した写真への評価やコメントがついたらホーム画面ですぐ確認できる。そしてまた写真好きの集まりなだけあってきっとみんな写真を見ることも好きなのだ。想像以上にレスポンスが速く、コメントをもらったりもする。「反応」があるというのはやっぱり嬉しいものなのだ。
コメントを頂いた人のページを見てみるとやっぱり好きなタイプの写真を撮る方だったりすることも多い。そこから他のメンバとの輪も繋がっていく。ソーシャルネットとしての側面も大きいのだ。繋がる先を辿っていくともう止まらない。次々と写真を見ては評価の投票をし、またそこから繋がった人の写真に「お!」と思うのである。気がつけば数時間が経っていることもある。
あちこち眺めてると中には常駐AIのような方々もいて、昼夜を問わず楽しいコメントが飛び交っている。常駐AI……NiftyServe時代のチャットを思い出すなぁ。

◆Zorgクルージング
日々メンバが増加しているせいか最近では新着が流れるのが速くなってきた。さすがに全部見るというのは追いつかない。ちらりと触れたがZorgではソーシャルネットとしての機能も持つ。そして写真をベースとしたて様々な「繋がり」を提供しているのが一番の楽しみだと思う。

既に触れたものも含めざっくり羅列すると
・「グループ」(mixiでいうコミュニティ)によるテーマ別投稿による繋がり
・「タグ」による任意のキーワードによる繋がり
・「評価」による投票者との繋がり、ランキングからの繋がり
・「フェイバリット」による写真から持ち主メンバへの繋がり
・「仲間登録」によ登録メンバとの繋がり、他メンバへの仲間への繋がり

まだまだあるが、ざっくりこんな感じでいろんなところから他の写真、他のメンバへのリンクが用意されている。こうしたタグやメンバ同士の繋がりから次々に写真を辿るというのがZorgの提案するスタイルではないだろうか。
特にフェイバリットからの繋がりは面白い。コメントをくれた人や新着の中で目についた写真があればまずその人のフォトを見る。そしてさらにその人のフェイバリットを見ると新たなお気に入りにたどり着くケースが多いのだ。
「この人は凄い」と思えばお気に入りメンバ登録すれば新着画像も仲間メンバ限定での表示にすることが出来るので新着に埋もれて見れないということがなくなる。

逆にタグ機能はまだ充分活用されていないかもしれない。タグが活用しにくいのは特に固定キーワードがなく任意キーワードのため統一がとれていないこともあるだろう。Google Suggestみたいな感じでタグ入力できたら統一しやすいかな?
面白いのは公開時に許可さえ与えれば自分の写真に他の人からタグを追加出来るということだ。これは使い方によってはタグ検索における編集者的な操作を行うことが出来るとうことを意味する。
プロフィール登録の際に入力した好きな○○のエントリさえも内部的にはメンバ検索のタグ扱いになってる位なので、タグをメイン機能の一部として据えているのは間違いない。全画像を横断するという意味でタグの存在価値は大きいはずなのだ。工夫次第でかなり重要な要素になりそうなのでこれからの拡充に注目したい。

グループもまだ導入されたばかりでまだまだ改良の余地がありそうだ。登録グループ新着写真表示は負荷的に難しいのかな?

◆そしてこれから
システム的な広さに対して現在の使われ方は実は狭いのかもしれない。今は写真好きが「写真」としていいものを出し合ってる雰囲気が大勢を占めてるっぽい印象がある。俺的には凄く勉強になるし、クルーズしていて楽しい。
だがもっとVOW的(またはpya!的?)な使い方も盛り上がって欲しいし、またメンバが「お気に入り」「仲間」「家族」と分けられるのだから例えばオフ写真の交換の場や実家との写真やりとりにも使えるはずだ。(もうちょい細かい分類欲しいけど、そうなるとプライベートグループの方がいいか)
もう実際使ってる人もいるのかもしれないけど、もっと裾野が広がっていかないと実家の家族まで入ってるという状況にはなかなか届かないだろう。

これから一般公開されてどんどんユーザ層が広がれば雰囲気はまたがらりと変わるはずだ。今のムードも捨てがたいがそれでもやはりどんどん一般化すべきだと思う。今の状態が好きって人も多いだろうけど、そのへんは検索機能とかの強化で対応していく方向とすべきじゃないかと。実際新着表示からコメント数や評価数がある程度以上のものだけに絞る機能などが追加されたようだし。
blogが流行りだした頃にWEB検索での「blogノイズ」(特に情報量はないのに検索にはblogのリンク特性から優先的にキーワードにひっかかってしまう)とでもいうべき事態も確かにあった。しかし今ではそこそこ調整され、blogは非常に膨大かつ貴重な情報源を生み出す原動力になった……ような気がする。

同じようにZorgの一般化により裾野が広がればより多様な個性や評価に触れる機会が増えるだろう。これからが楽しみなZorg、写真を撮るのが好きな人、見るのが好きな人、そしてなんだかわからないけど面白そうな匂いを感じた人にどんどん参加して欲しい。
……といっても現在招待制なのでどんどんってワケにはいかないかもしれないですが、ツテを辿って参加してみてください。そして是非ともアップロードしてみて下さい。そこからZorgライフは始まるのですから。

ちなみに俺の公開URLはこちらです。正式一般公開されるまでは参加メンバしか見れないと思うけど。出張中なので過去の使い回しばっかですけどね……。

2005.08.24

復活!三脚トップPC

vaiorebirth

昔のエントリで書いたようにHDD故障したまま放置状態になっていた我が家の三脚トップPC、VAIO GT1。

HDDだけの故障っぽいのでずっと復活の機会を伺っていたのだが、20GB程度のHDDでも近場の店では1万オーバでなかなか踏み切れないままでいた。
こないだの長期出張中の休みに横浜でみかけたTOSHIBA MK4026GAX (40GB,5400rpm)を8500円で購入。福岡へ戻ってようやくHDD換装に取り掛かった。

さっそく先達様のページ[その1][その2]を参考にしながら、HDD換装にかかる。

小さなボディにあれこれ詰め込んだ筐体なのであちこち破損しやすい解体作業でもあるのだけど、うちのVAIOは既に数知れぬ転倒でスピーカ部など壊れやすいパーツは壊れ済みなので結構気兼ねなく作業できた。それでも元々不器用なのと面倒くさがりなのもあって、一部のパーツのツメが折れたり、ネジ締め分があちこち入れ替わったり、余ったりしたような気もするが、時間もそんなに関わらずなんとか換装作業は完了。

むしろこれからが大変だった。
VAIO GT1に標準搭載のOSはWindowsMEなのだ。メイン用途となるペット監視として長時間監視させるには一部でWin史上最低との噂もあるMeの安定度では問題があり、故障前もWindowsXPへアップグレードして使っていた。その時もかなり手間どった覚えがあるのだが、今回はそれに加えて
・GT1には元々Ethernetポートがついてないこと
・HDD故障前からPCMCIA部異常の傾向があること(無線LANカード使用時)
・上記理由によりネットワーク接続がUSBの無線LAN経由であること
などから、ネット接続させるまでもひと苦労になりそうだ。

まずはBIOS画面上でHDDが認識されているか確認。これは無事にちゃんと40GBで認識されている。よしよし。
問題はCD-ROMを認識してくれるかだ。PCMCIAでリカバリ起動OKのCD-ROMを持っているのだが前述の通りPCMCIAの調子が悪い。何度も抜き差しやあれこれ刺激を与え、なんとか認識してくれた。インストール完了までもうこの状態から動かすことは出来ない。

まずは本体付属のリカバリCDからWindowME&標準アプリを復帰。そしてWindowsXPへのアップグレード、USB無線LANの有効化、SONY提供のXP対応のドライバ、ユーティリティのダウンロード&インストールと作業は延々続く。
朝から始めたはずなのに気がつけば日も暮れかかっている。密かに時間がかかったのは引越しでどこに何が置かれてるかわかんないこと。リカバリCDを探しあてるまでにかなりの時間と腰痛をともなった。
さらに時間をかける極悪な存在が皆様ご存知WindowsUpdate。
インストール初期状態から最新状態までCPUパワー非力なマシンで11bな無線経由だといつまでもいつまでもダウンロード、インストール、再起動を繰り返す。暇を見つけて数日がかりでの更新がようやく終わった。

そんなわけで、無事三脚トップPC復活。
HDD速度も上がって少しは速度向上……したかなぁ。ま、あまりメイン用途には関係なさそうだけど気分の問題だ。あとジョグダイアルがちゃんと効いてない気もするけど、これも気分の問題だ。(そうか?)

ペット監視にはやっぱり三脚トップである。


2005.03.12

ベンチマーク世界の片隅で

ベンチマークプログラムっていうのはCPUの速さなど、性能を測るために作られたプログラムだ。
整数演算やら浮動点少数演算やら性能を測りたい目的に合わせていろんなベンチマークテストが作成されている。その数値を見て、他と比べてどっちが性能がいいのかを比較する目安によく登場する。
3Dグラフィックについても同様で、3Dの描画性能を測るのにもさまざまなベンチマークプログラムが用いられている。

これまであまり興味なかった(&ヘボマシンしかなかった)のでほとんどベンチマークは走らせたことがなかったのだが、前回のInspiron 6000のレビューエントリで書いたFFXIのベンチマークテストについて話してたら、知人から

「ゆめりあベンチもやってみれば?オモロイよ」

とのアドバイス(?)をもらったので探してみた。

プログラムはここにあるようだ。おお、ナムコ様提供なのか。公開されたのは2年ほど前みたい。
元々はPS2用のゲームのキャラクターデータやモーションを流用してWindows用のベンチマーク&デモとしているようだ。しかしこのゲームなんとWindows版は発売されていない
つまり、このWindows向けベンチマーク&デモはPS2版の宣伝のためだけにわざわざWindows版が作られたということなのか。

さっそくダウンロードして試してみる。

わはははは!

画面には3Dモデルの水着少女が次々に現れてはワンアクション決めていく。髪の毛の動きや瞳の動き、細かなモーションによる繊細な仕草の再現はさすがのナムコブランド。モーションもゲーム本編からの流用なのだろうとは思うのだが、単純に宣伝目的という範囲を逸脱した情熱を感じる。あるいはWindows版発売の計画はあったのかもしれない。

ちなみにスコアは1024x768の解像度設定にて
最高: 2900くらい
綺麗: 5400くらい
それなり: 7900くらい
だった。(アスペクト比固定のWSXGA+環境にて実施)

比較対象がないんでスコアがいいのか悪いのか全然わからないけど、画面で見てる分にはほぼスムーズに動いているようだ。最高設定だとちょっと稀にフレーム下がる感じがしなくもないかな。しかしこれ、なんというか実行していて何か悪いことをしているかのようなほのかな後ろめたさを感じてしまうのは俺だけだろうか。

ナムコさん、このベースで是非ともWindows版高解像度なダンシング・アイ作ってください!
18禁でもいいですからっ。いやむしろ18禁がぃぃ……。出来たら何故かサルの方だけ超リアルになったりして。

とりあえず今頃ゆめりあベンチについてのエントリ書いてるのは俺くらいのもんだろうなぁ、とか思いつつ寂しく終了……。てか、元々の予定よりGPUを欲張ったのはこんなベンチプログラムを動かすためなんか!?>俺

ま、いいか。

2005.03.05

Inspiron6000到着!

Inspiron6000-2

VAIOが壊れた記事からさらに1ヶ月、つまりVAIOの故障から1ヶ月半というえらく長いブランクを経て、ついに新しいノートPCが我が家にやってきた。

今回購入したノートパソコンはDELLのInspiron6000だ。

SHARP,IBM,富士通,Sonyと渡り歩いてるが、今回みたいにBTO(オーダ時に自分好みにスペックを選んで注文するもの)や通信的な購入は初めてだった。
昔は店頭で型落ちを安く買うってのが多かったのだけど最近は在庫管理がきっちりしてるせいか気づいたら店頭から目当てのPCさっくり消えてたりするもんなぁ。

さて今回は代替PCがあったのと仕事が爆発してて調べる時間がなかったこともあり、長いこと消極的に機種検討してたのだが、結局のところコストパフォーマンスからDELLの選択となった。今回のこの新機種の登場タイミングがちょうど良かった(+キャンペーン)のも大きい。
以前は自分用PCはモバイル用途兼用だったのが、今回はほぼ室内置き利用のみ(ただし2部屋間の移動あり)と限定出来る。画像編集をちゃんとやりたいので解像度の大きい画面がほしかったという需要にBTOでの選択の幅はありがたかったのだ。

もしかしたら同じようにこの機種が気になってる人もいるかもしれないのでDELLでの購入の雑感(オーダ選択から)も含めて、インプレッションを。

◆Let's BTO
ちらりと触れたようにDELLのパソコンは基本的にBTOで自分の必要なスペックに合わせてCPUやHDD容量など、いくつかのパーツを選んでオーダーすることが出来る。

今回俺が選んだスペックは

OS : Windows XP Home
CPU: PentiumM 730(1.60GHz)
GPU: ATI Mobility Radeon X300(128MB)
MEM: 512MB(256MBx2 DDR2)
HDD: IDE 80GB
Drive: DVD+/-RW
Display: 15.4インチ WSXGA+
LAN: Intel 2915ABG(802.11a/b/g)

上記に加え、あれこれ保証サービスをプラス。更にオプションでスペアのACアダプタを1個追加(2部屋メインで使うため)。税や配送量もろもろ込みで16万ちょい。ちょうど当初予算範囲だ。

はっきりいって当初考えていた必要なスペックからすると贅沢なものになっている。予算的には他メーカだと当初通りのスペックでしか買えないのだけど、DELLだと意外に安く収まってしまったため、路線変更して用意していた予算内で欲張れるものは取り込むことにした。

CPUは以前店頭で触ったCeleron搭載ノートがどれも反応がいまいちだった(CPU性能のせいだけじゃないだろうけど)のと今回エンコード等もやりそうなので電力比パフォーマンスも考えてPentiumMを選択。

一番路線変更が激しかったのがグラフィックチップ選択だ。
915世代ならチップ内蔵でもそこそこ、ということでそれでいいや程度だったのだが、前述の通り意外と安く見積もれてしまったのとチップセット内蔵の場合、ビデオメモリをメインメモリから拝借、っていうのがなんだか好きになれなかった。
あとはPCゲームに復帰することを思い立った時に「バリバリじゃなくてもオプションでエフェクト落とせば普通に遊べるレベル」を確保しておこうという感じ。ビデオカメラでの映像編集とかには過ぎたものかもしれないが趣味の世界だし、ま、いっかー。

メモリは512MBは必須条件だと思ってるので、更にUPするかが迷いところだったが、グラフィックチップがビデオメモリ内蔵のタイプを選択したこともあり、当面512MBで様子見。
FSB533MHzに合わせて533MHz化するとなるとDDR2の利点をいかすためには同時に2枚とも交換となってしまうが、その頃には533MHz対応メモリが安くなってるだろう、多分。

HDDはここ1年でのデジカメ画像が気がついたらDVD数枚になっていたのも考えて80GBを最低ラインとした。
ドライブの機種確認するとFUJITSU MHT2080AHと出たので5400回転のHDDらしい。ほほー。

光学ドライブは今後も増え続けるであろう一眼デジカメ画像のバックアップを考えてDVD書き込み可能なタイプを。SuperDriveの方がありがたいのだが、RAMは必要時にMacに付けている外付けドライブと共有すればいいやとの判断から。

ディスプレイはWXGA(1280x800),WSXGA+(1680x1050),WUXGA(1920x1200)から選べる。(広くなるごとに約5千円ずつUP)
画像編集とかで画像全体を見ながら編集メニューをいじることを考えるとWSXGA+以上というのはあっさり決めたのだが、WUXGAとどちらにするかは最後まで悩んだ。これまで使っていたVAIO GT1もかなり高密度表示だったので表示固体が小さくなることには慣れているし、フォントサイズ設定やブラウザ機能である程度フォロー出来る。悩んで結局は一番表示バランスが良さそうなことからWSXGA+にした。

無線LANは必須だったので予定通り。他に比べるとちょっぴり高いIntel 2915を選んでるのはちょうど自宅無線LANセキュリティのWEB⇒WPA化を考えていたから。他の選択でWPA対応が出来ないのかちゃんと調べてないのだけど……。


◆地獄の沙汰もキャンペーン次第?
さて、スペックが決まれば後はオーダー!

……といきたいところなのだが、DELLの場合、その前に要チェックなものがある。それがキャンペーンとクーポンだ。俺も今回が初利用だったので知らなかったのだが、DELLの購入サイトでは日々いろんなキャンペーンが行われているようだ。

例えばキャンペーンモデルというのがあり、「テレビCMパッケージ」や「新聞広告パッケージ」等の名称で、ある程度パーツの組み合わせが限定されたモデルが発表されることがある。
これらのモデルは普通にBTOするのに比べて格安になっていることがほとんど。条件さえあうのなら積極的にキャンペーンを利用したいところだ。他にも無料でメモリ倍増になるものやHDDの容量を増量してくれるなどいろんなパターンがあるようだ。

あと重要なのがクーポンの存在。これもキャンペーンの一貫だろうが割引クーポンコードがキャンペーンや他サイトでの広告に合わせていろんな種類発行されており、また数日から数週間でころころと入れ替わっている。出ているクーポンはいろいろで単純に「10%Offクーポン」だったり、「15万円以上の買い物なら2万円引きクーポン」のように購入額によってお得度が変わるものもあったりする。
Dellのページだけでなく、広告を出しているImpressのサイト等も見てまわって自分の条件にあったお得なクーポンを見て回ると少しでも安く入手が出来るだろう。

とはいえ、欲しいときが買い時。あまり神経質になってても仕方ない。
特にPCは以前ほどではないのかもしれないが値崩れが激しいものでもあり、基本的には待てば待つほど安く、高性能なものが手に入る。しかしそのサイクルは延々と続くので永久に待てるのでなければ結局どこかで「えい」と決めなきゃならないわけだ。

俺の場合は……購入ボタン押して1週間後に似たような条件で1万弱安くなってたような。保証サービス条件まではちゃんと確認してないけども。
購入したらそういうのを一切見ないのがPC購入の基本か?(到着までにキャンセルは出来るらしいけど、そこまでやるかは差額と個人の良心と「納得して購入ボタン押したのか」の判断力次第)


◆「ぽちっとな」から到着まで
さて、WEB上で見積くんで「ぽちっとな」とオーダしてしまえば後は到着までじっと待つのみ。ただし、製品の状況は受注から数日するとWEB上のオーダステータス画面で確認できるようになる。

俺の場合だと

受注日  :2/21
製造開始日:2/21
製造完了日:2/23
輸送開始日:2/24
日本到着日:3/2
受け取り日:3/3

という感じで受注日を含めて受け取りまで9営業日だった。海外からの輸送があるのでやはり少し長めか。
パーツの在庫や輸送事情で変動があるだろうから俺のパターンはあくまで一つの目安程度でしかないが、故障で緊急にブツが必要な人には向いてないかもしれない。俺も代替PCがなかったら即日持ち帰り出来る店頭のものにしていたかもしれないし。


inspiron6000

◆ようやく実物インプレッション

それでは実物インプレッションへ。
とはいえ、まだ届いたばかりなのと仕事もあってあまりいじれていない。現時点ではあくまで第一印象程度で。

・筐体の出来
価格相応。なんというか「箱」感が強い筐体だ。間違っても「ノートPCはスタイリッシュな薄型じゃないと!」って人向きではない。高級感とか匠の技的なものを求めている人なら不満が出るだろう。(何と比べて、と言われると難しいが)
ただしだからといってチープとは言わない。やはり価格相応という言葉がぴったりだ。デザインもそこそこ頑張ってる方だし。
キーボードも可もなく不可もなく。サイズ的には充分なピッチなので打ちにくいということはないだろう。というより俺自身が普段いろんなタイプのキーボードを使ってたりするんであんまり気にならなくなってきた。8bit時代は重要視してたのになぁ。(って古過ぎや)
タッチパッドも普通。移動速度やスクロール動作エリア&速度を調整したらブラウザなどでの動作はずいぶん楽になった。

・動作音
思った以上に静か。夜にテレビをつけてないような環境で使っても俺的に気になることはない。
さすがに3Dバリバリのソフトを動かしまくってたらファンの音が大きくなるが、通常使用する分にはその状態になることはなさそう。充分静かなレベルだと思う。

・液晶
最近流行りのテカテカ液晶ではない。輝度もQosmioなどのAV用途も重視したものに比べたら低いのは確かだ。ただ、普通にPC的な用途として使うのに暗いと感じることはないし、テカテカ液晶のように映り込みを気にする必要もない。ドット抜けも見当たらないし、発色が悪いって印象もない。
俺は画像編集とか以外のWEBブラウズ等の普段使用なら逆に輝度を一段落とすこともあったりするので参考にならないかもしれないけど、特に液晶自体について気になることはない。
視野角もわざわざチェックしてはいないが、今のところ特に気になったことはない。今試してみて上方面の視野角が一番狭いかな。それもわざわざやって気づくくらいなので問題ないだろう。
それより何よりWSXGA+ってステキ、って感じだ。
広いのはいいことだ。ワイドは俺の使い方的にあっているようでいろんな作業が快適になった。どうしても細かい画質が気になるとかAV的使い型メインでなければ使ってて問題なのは輝度とかより広さじゃないかと思ったりして。安い価格で両立していれば一番いいんだけどね。どれを重視するかは使う人次第だ。

・処理速度
最新チップセットなる915PMの威力なのかわからないが動作は全般的にキビキビと軽快に動いてくれる。てかそれまでがCrusoeなマシンだったのだからそれに比べたらどれも速いのだろうけど……。
まだがんがん負荷をかけまくるようなものを試してないけどとりあえず簡単な画像閲覧&編集で使っているNikonViewがサクサク動くのが嬉しい。これでデジ一眼はRAWファイルにも手が出せるかなぁ。

・3D性能
当初予定に反してパワーアップされてしまった3D性能。もちろん現時点でゲームソフトがあるわけでもないのだが、どうやらかのFF11(ファイナルファンタジーのネットワークゲーム)がそのマシンでどれくらい快適に動くかのチェックをするベンチマークプログラムが公開されているようだ。
ものは試しと現時点でFF11やる予定はないのにFFベンチV3を落として実行してみた。(やる予定もないのに)
やってみたスコアとしては
 高解像度:3175
 低解像度:5151
という結果だった。ベンチマークというよりデモプログラムみたいな感じだな、これ。最後にスコア表示されるのかと思ったら普通に開始ボタンのある画面に戻ってしまったので数字は消える直前の値。もしかして何か使い方間違ってる?
高解像度で結構しっかり3D世界が動くのを見てるとこの価格のノートPCでここまで動く時代なんだなぁ、と感心してしまった。このスコア評価は「ほぼ快適に遊べる」ようなレベルらしい。んー、仕事暇になったらFF11やってみるかぁ。(まぢ?)
でも実際やるなら延々時間のかかりそうなネットゲーより昔やったPowerMongerみたいに1ステージ区切りがつくような奴の方が現実的だったりしそうだ。後はリアルなダンジョンマスターとか。(どれも題材古いなぁ……)

・入出力端子など
このマシン、入出力端子が豊富なのもメリットの一つ。
USBが4つというのは便利そうだ。IEEE1394も外付けドライブとの兼ね合いで必須条件だったのだが、それだけでなくビデオカメラと繋いでの遊びもこれでやれそう。
内蔵スピーカはそんなにいい音でもないが、ノートPCはそんなもんだろう。うちではiPod共用のBoseスピーカに繋いでるのでちょっとDVDソフト見るって時にもいい感じだ。
SDカードスロットがあるのも携帯で撮った写真のやりとりに便利。

・内蔵ソフト
んー、あんまり興味あるものはなし。DELLのDVD再生ソフト入ってるけど、機能貧弱な感じ。普段使ってたものはどれもフリーで揃えていたものが多いからその環境さえ再現すれば内蔵ソフトはどうでもよかったりして。

◆まとめ
んでは現時点での印象まとめ。
全体的に無難にまとまってるなぁ、という印象だ。

メカ的にここが凄ぇ!という魅惑のギミックやスタイルがあるわけではないが予算の割にかなりいい感じのパフォーマンス。このコストパフォーマンスの高さが一番の魅力のマシンだ。発熱や騒音も気にならず、大きな弱点のようなものが特にない。
今のところ使っていて不満は特になし。強いて言えば標準搭載のDELL製ソフトが使い物になるんだか怪しいってところくらいか。

今回の一番のポイントはやはり高解像度画面。画面を広く使えるってのはいいなぁ。
普段の常用ブラウザOperaも横に長いと便利に使えるのもあってWEB閲覧もなかなか快適な環境になりつつある。画像編集も狙い通り画面を大きく表示させながらのメニュー操作も同時に表示させながらやれるのは便利だ。
俺と同じように低コストでパフォーマンスを求める人にはオススメのマシンじゃないだろうか。

2005.01.31

さよならVAIO

もう2週間近くも前のことだ。今となっては遥かに昔の出来事のようにも思える。
関東での1泊出張を薄氷を渡るかのような気分でなんとか乗り切り、福岡へ戻ってきた。さて溜まったメールでも読もうとペット監視させてたVAIOに向かう。
うちのVAIOはちょっとヘンな奴だ。それは以前にもエントリした気がするので詳細は省くが、その非力ながらCrusoeによる省電力性と三脚に乗るズームカメラつきPCという奇妙なスタンスはうちのペット監視にフィットしていた。
ペット監視ソフトを停止させて電力モードを変更させようかとしたその時、異変に気づいた。なんだか延々ガリガリとHDDをアクセスしている。こういうときにヘタに触るのは危険だ。しばらく放置させておくことにする。
するといつの間にか画面に
「XXってファイルはちょっとオリジナルと違うみたいだよ」
ってな感じのことを示すダイアログが出ていた。それでもなおHDDはガリガリと音を立てている。
「これはもしかしてアレか? こないだのWindowsUpdateでうかつにも入れてしまったスパイウェア駆除ツールみたいなのが動いてんのか? 何かヘンなアイコン触ったっけ?」
そんなことを思っている矢先ガコッというシーク音の範疇を超えた音とともにブルーバック画面が開いた。まるで地平線まで誘うインディゴブルーの果てだ。
そして……VAIOの中の人は帰らぬ人となった。

案の定、起動しなおしてみても無常に
"Operation System not found"
の表示が繰り返されるだけである。HDDイカれたか……。確かに最近シーク音にしてはちょっとデカい異音がすることが稀にあった。あれは前兆だったのか。そろそろ怪しくなってきたところに某社提供のスパイウェア検出駆除ツールが激しくHDDを酷使してトドメを刺した可能性は高い。いえ邪推ですけどね。

現象からしてBIOSとかは生きてるようなのでHDDだけの故障である可能性が高い。HDDさえ交換すれば復旧しそうだ。しかし、このPCはHDD以外にもかなりガタが来てるのも事実だ。
イカれたPCMCIAスロットは確実にデジカメのメモリカード内容を電子の塵と化し、PCMCIA経由のLAN接続もままならない。三脚が倒れることで幾度となく側面衝突を繰り返したボディはあちこちプラスチックは割れ、スピーカコードもむき出し状態。バッテリはとっくに壊れ、電源ケーブルもワンコにやられてしまっていた。
HDD換装するとしてもノート用内蔵HDDだと20~40GBでも1万程度はするだろう。このマシンに再度それだけを投資するのか、それともいっそその分も含めて新しいノートへの資金にまわすか。

……ということを考えたのがほぼ2週間前。しかしその後、仕事が怒涛モードに入り、土日にショップを見てみようと思いながらノンストップの仕事で今日まで来た。いい加減休みたい。

勿論、わざわざ電器屋まで足を運ばすとも欲しいノートPCの目星があれば「壊れた!ラッキー!」とばかりにWEBショップからだろうと購入モードに入るのだが、どうにも今は「モーレツにコレが欲しい!」というノートPCがないのだ。
もちろん性能自体はどれも壊れたVAIOの比ではない。どれを選んでも合格といっていいくらいだ。ただ、物欲をそそってくれない。

壊れたVAIOは明らかにヘンなマシンで、そこに惚れて買ったようなもの。今の機種かつ予算内で買えそうなものはどれもソツが無さ過ぎてつまらない。かといってあまりにブっ飛んでて普通の作業が快適じゃないものも困るし……(ワガママ)

そんな状態なので狙いがつかず、仕事で時間も取れないままにもう2週間だ。おかげでここも写真別館「壱知拾忘」も長い更新停止状態に入ってしまった。PCが壊れてなければ更新予定があったのかどうかは秘密だ。
これまでの主な写真データとかは同居人Macの方にも入ってるのでそちらから再コピーすればなんとか復旧できそう。でも再コピーするマシンもないので何も出来ない。いっそしばらく同居人Macをのっとるか。

ん、つまり今のこの状況を考えてみると
「ここが更新されている」=「仕事をサボ……」(サクッ)
いえ、なんでもありません。気にしないでください。

とりあえずWEBアクセスできればいいやでHPあたりの7万程度の安いマシンを狙うか、どうせコレってのがないならそこそこ高性能のオールマイティな無難の塊みたいなマシンを長く使うか。自分の要望(欲望)が薄い状態の選択は意外と難しい。写真編集やら動画編集の要望は出そうなので、16,7万程度で「そこそこ路線」で行くか。
ちょうどIntelの新チップが出たばかりだったりLongHornが控えてたりとタイミングもよくないんだけど。この業界、それいっちゃいつまでも購入できないけども。

ああ、これがなければ35mmF2やら200mmあたりの望遠ズームレンズに金回せたのに……。

復活させるかは不明だけど、これまでほぼ毎日働き続けてくれたVAIOに感謝を。

2005.01.15

我が青春のX68000

ナツカシマイコンのエントリを書いてからもう1年近く経ってしまった。

関連エントリを並べてみると

・ナツカシマイコン
・我が青春のMZ1500
・MZ自作ゲー時代
・8bit時代のマシン達

と4本もある。今回分含めたら5本だから専用カテゴリ作った方がいいんかね。でももうこれ以上は増えそうにないけど。
さて、今回はこれらのエントリ中でもちらちらと出てきているX68000について思い出すままに書いていきたい。

X68000はまだパソコンが「ホビー」であった頃に俺的に一番思いいれのあったシャープのパソコン(シャープはパーソナルワークステーションと言ってたけど)だ。
このナツカシマイコンシリーズ、ざっくり書こうと思ってても毎回長文になってしまう傾向にあるので、なるべくトピック毎に簡略に済ませたい。

先に断っておくと、調べられるものは書きながらなるべく正確な情報を入れるつもりだが、面倒なのでほとんどはあやふやな記憶のままで、間違いや勘違い盛りだくさんになると思われるのでご注意を……って、それが影響ある人なんていないか。読み物ではなくほぼ備忘録なので、読んで面白い&懐かしいと思う人はかなり限られてると思う。ついでにいえばユーザでない人が見てもさっぱりわけわかんないと思うが特に補足説明はしない。

ん、つまりそれって
「ユーザには物足りなく、not ユーザには意味不明」
ってことかい。「for 俺だけ」でいいや。とほほ。

◆ツインタワー出現
X68000はシャープから1986年の年末近くに発表された。実際に発売される1987年の春まで、雑誌(特にシャープマシン専門誌だったOh!MZ)にて毎月のようにこの「夢のマシン」が語られた。俺は何度も何度も繰り返しそれらの記事を読んでいた。それくらいパソコン仲間で冗談のようにいっていた「こんなマシンが欲しい」に近いものだったのだ。
まずみんなを驚かせたのはそのボディのデザインだった。それまでのパソコンはデザイン性はあまり重要視されてはいなかった。似たような四角い箱。それが当時の「マイコン」だった。
発表されたX68000はマンハッタンシェイプと称されるい高層ビルが二つ連結されたような独特の縦置きスタイルで現れたのだ。5インチフロッピーディスクを2基、そして当時まだほとんど普及していなかったマウスを標準装備していた。トラックボール状にもなるギミックをそなえたマウスだった。フロッピーは当時珍しい自動ロード自動イジェクト機能を備えたインテリジェントなもの。
見た目の高級感に負けないくらい価格もそれなり(本体のみで37万近く。専用ディスプレイ含めたらほぼ50万)で当時高校生だった俺に買えるはずもなく長いこと羨望のマシンだった。

◆衝撃の6万5千色
「君はツタンカーメンを見たか?」
X68000のハードウェアスペックはCPU速度を除いては他のパソコンとは次元が違っていた。特にグラフィック性能はダントツで、その象徴とも言えるのが65536色のカラーが使えるという衝撃。
それまでパソコンの画像といえば原色塗り塗りか、凝っていてもタイリングペイント(別の色を互い違いに並べて中間色を作る)が多用され、ショボい印象が拭えなかった。それが一気に「まさに写真のような映像表示」が可能になったのだ。
その象徴とも言えるのが広告に使われていた?X68000のディスレプイに映る黄金に輝くツタンカーメンの画像だった。イメージキャラクター化してたのか知らないが、このツタンカーメンマークの入った謎のグッズがあれこれあったような気がする。本体を購入してEXEクラブ?だったかに入会した時にもらったソーラー電卓にもツタンカーメンのマークが入ってたような……違ったかなぁ。探せばまだ手元に残ってるかもしれない。

◆その他のスペック
いかん、多色化だけでも長くなってしまった。細かいスペックはどこぞに表とかまとめてありそうなんで、その他の特徴的なスペックはここでさらりと触れることにする。

【サンプリング音源ADPCM搭載】
これも当時ほぼ他のマシンでは見ることのなかった機能。それまでも専用ボードなしで音声を擬似的に発生させる試みはあったが、それにマシンパワーが食われてしまったんではゲームどころではない。
X68000ではハードウェアとしてADPCMという圧縮型(データサイズが小さくて済むがデータ加工はしにくい)のサンプリング音源を搭載した。つまりこれによりそれまでのFM音源などによるサウンド機能に加えて録音した音声をそのまま再生することが出来るようになった。
このADPCM音源は当初考えられていた以上に幅広く使われることになっていく。

【ハードウェアスプライト、スクロール機能】
これもそれまでのパソコンにはあまり見られなかったもの。当時のPCは結構な値段の割にアクションゲームにおいては遥かに安いファミコンよりも遥かに貧弱なカクカクした動きだった。それはファミコンがアーケードゲーム譲りの専用のスプライト機能によりキャラクタをセル画を重ねるように簡単かつ滑らかに動かすことが出来ていたからだ。
X68000ではこの機能をハードウェアとして標準で取りいれ、当時のファミコンを大幅に上回るキャラクター動作を可能とした。(ただしスーファミ世代のような回転機能はなし)

【MPU68000】
8bit時代に全盛だったCPUはZ80だった。その後Intelの石に移り変わっていくのだが、X68000に搭載されていたのはマシン名の元にもなっているモトローラの68000というMPUだった。
ザイログ/Intel系での狭いメモリ空間をバンクバンクとやりくりしながらアクセスする必要や貧弱な搭載命令コードに比べ、リニアなメモリ空間そして高機能なコードセットにはファンが多かったようだ。この選択はその筋の人から歓迎された。その結果なのか、多くのツールがCなどの上位言語でなくアセンブラ言語で作成されていたような気がする。
搭載メモリも64KBフルメモリ、もしくは高級機で640KBが普通の時代に1MBを搭載。もちろん12MBという大容量(当時)まで金に糸目をつけなければ素直な拡張が可能だった。
8bitマシンユーザだった俺らはスゲーと思うと同時に「何に使うんだ?」と思うくらい当時はとてつもなく広く感じられた。って今はGB単位なんだよなぁ……。

【TV連携】
「パソコンテレビX1」からの伝統でもあるのだが、X68000の開発元がTV事業部だったこともあり、専用ディスプレイはTVとしても使えるものだった。それだけではない。キーボードからのTVのチャンネルやボリューム操作なども出来た。また、スーパーインポーズ機能により、モードによってはTV画面表示の上にパソコン画面を重ねて表示することが出来た。(すんごく見にくいけど)
スーパーインポーズさせながらのグラディウスはクリア不可能という伝説があるほどだ(ウソ?)。


【付属ソフト】
当時のゲーム少年達に何よりインパクトが強烈だったのは付属ソフトとしてあのコナミの名作「グラディウス」が付いてきたことだ。アーケードと変わらない出来栄えに感動していた。ある意味「このマシンならアーケードゲームも完全移植出来る」という認識をユーザに植えつけてしまった罪なソフト。

ゲーム以外にも当時他のマシンではプログラムの起動やファイル操作はキーボードでタイプするのが普通だった。X68000にはマウスが標準搭載になったこともあり、VisualShellというアイコンベースでこれらの操作を行うものが付属していた。もっともこの分野の先駆者はMacintoshで、その真似といってしまえばそれまで。ただこのVisualShellはまったり風の動作やマルチタスクではなかったこともあり、すぐに使わなくなった人が多かったんじゃないだろうか。
遅れてSX-Windowというマルチタスク(イベントドリブン型)のウィンドウシステムもシャープより提供されるが、どれだけ使用ユーザがいたかは不明。ゲームメインのユーザにはあまり関係なかっただろうし。バージョンアップを重ねて結構筋のいいシステムだったと思うのだけどマシンパワー不足は否めなかった。Emacs互換のエディタでソースを書きながら裏ではコンパイルとか出来るのはかなり便利だった。

付属していたプログラム言語はX-BASICというBASICベースながらCのような構造化言語を意識したものだった。悪く言えば中途半端。後にコンパイラも登場し、BASICでもそこそこのものが使えるようになった。ただパワーユーザは早いうちからCなりアセンブラなりでガシガシと作っていたのだと思う。

◆CG関連
最初でふれたように一気に多色化したこのマシン。当然、趣味の絵描きさんたちも殺到したものと思われる。早い時期にZ's Staffという高機能市販ペイントソフトも発売されその期待に応えた。えらい高かったけど。
俺が入り浸ってたX68000持ちの友人は絵描き属性の人だったので奨学金ぶちこんで購入していた。コピー防止用の専用アダプタか何かがついてたっけなぁ。

ただしX68000で65536色を使えるモードは512x512だったため、一部の絵描きさん達はアスペクト比の違いに苦しんでいたようだ。ディスプレイ自体は横長なのにドット数的には縦横同数のため1ドットが横長な長方形になる。X68000でだけ見る分には構わないが、他のPCで見ようとすると縦長な絵になってしまうのだ。

また多色化のデメリットとして画像保存サイズが跳ね上がることになったてしまった。そこで登場したユーザによる高性能圧縮ソフト"PIC"がいわゆるアニメ絵系に絶大な効果を上げる。驚異的な圧縮率と稲妻が走るような絵の圧縮復元が印象的だった。このツールは雑誌でも配布され、小さいサイズで流通出来るようになった画像データとともにユーザ間で広く普及していた。

◆音楽系
音楽系もかなり強力な機能をつめこんでいたX68000だが、その中でも一つのトピックとして挙げられるのがADPCMによるサンプリング音源を音楽演奏に使うという動きだ。
おそらく最初にこの使い方をしたのは結構初期に発売されたX68ユーザなら知らない人はいないと思われるZOOMのオリジナルゲーム"GENOCIDE"ではないだろうか。このゲーム中のBGMとしてADPCMが活用されていた。FM音源だけではだせない迫力の音。ゲーム中の楽曲が素晴らしい出来だったのとあいまって、プレイヤーに衝撃を与えた。

もちろん、ユーザによる楽曲演奏でも同じ試みが出てきた。雑誌Oh!Xで発表されたZ-MUSIC関連では、雑誌付録のフロッピーの形でドラムセットなどのサンプリング音色を合わせて収録し、多くのユーザが共通してPCMつきの音楽データを使えるプラットフォームを提供した。
とはいえ、X68000のサンプリング周波数はそれほど高くないため音のクオリティはそこそこではあったが確実にそれまでのパソコン単体ミュージックにはなかった世界を楽しませてくれた。

ただし、ハード制限でADPCMは同時に1音しか出せないため音声が重なると前の再生中の音声は切れてしまうという弱点があった。しかしそれもユーザパワーにより克服される。
PCM8というリアルタイムADPCM音声合成ソフトにより複数のサンプリング音源を同時に発生することが可能となったのだ。CPUパワーとしては非力なマシンのはずなのに何故そんなことが出来ていたのか。まさにマジック
音楽系では俺はあまり知らないのだがMDX系も根強い人気を誇っていたようだ。パソコン通信系で普及していたのかな。
後期はゲームBGMも含めMIDI機器の低価格化にともないMIDI接続を前提とした音楽演奏対応が増えていき、本体のみで凄い音を、という部分はマシンパワーの問題もあり、次第に弱くなっていったような気がする。

◆電脳倶楽部
元は雑誌Oh!MZ/Oh!Xのライターであった祝一平氏が満開製作所という怪しい名前の会社を興し、X68000ユーザのためのディスクマガジン「電脳倶楽部」を発刊した。会社名からしておそらく最初に広告を見た多くの人がジョークだと思ったに違いない。
予め半年分の代金を支払えば毎月フロッピーが郵送されるという形態のディスクマガジンだった。
雑誌Oh!Xは他の雑誌がフロッピー付属が多くなる中、コスト問題もあったのだろうが、メディア付属は遅く、また少なかった。(かわりにあるときは下手すると10枚近いディスクに展開されるほどの濃い内容だったが)
それまでの伝統もあるのか「プログラムは自力で入力する。それが勉強にもなる」というポリシーもあったのだと思う。他の雑誌がゲームをするためだけのダンプリスト掲載なものも多かった中、ソースリストを載せることにこだわっていた。もちろんそれは一理あり、俺自身、BASIC時代はそれで得るものが多かった。
ただし、実際にはソースリストの巨大化に従い、ソースを圧縮したバイナリのダンプリストを載せるなんて荒業も出現したりしていた。正直これは苦行であり16進数のタイプ練習以外には何の勉強にもならない。(ある意味乗り越えること自体が人生勉強かもしれない)
電脳倶楽部のディスクマガジンという形態はその無駄な作業からユーザを解放した。

結果、ソフトの流通と自作ソフトの発表の場がが飛躍的に拡大し、面白いプログラムや便利なツールをユーザの多くで簡単に共有することが出来るようになったのだ。紙媒体のOh!Xとお互いの弱点を補足しあうようにX68000のプログラミング文化を盛り立ててくれた。
このディスクマガジン、先見の明ともいえるブラウザを当初から搭載していた。今でいうIEやNetscape,OperaなどのWEBブラウザのネットワークなしローカルファイル専用版みたいなものだ。テキストと画像と同時に表示でき、このブラウザで表示される目次から読みたい読み物をクリックして読んだり、プログラムを実行したり音楽を演奏出来るようになっていた。
掲載コンテンツとしては読者投稿によるツール、画像やPCMデータ、読み物に加え、製作者側でのソフト提供、読み物がメインだったろうか。特に変酋長である祝氏の読み物にはその語り口や視点の面白さからOh!MZ時代からのファンがたくさんいて俺も楽しみにしていた。
氏による作成のワープロ「サンダーワード」の開発もあったなぁ。キー操作が「黄金律」たるEmacs互換だったので
嬉しかった覚えがある。
電子データへの取り組みもあり、公共データとして既に著作権フリーとなっている小説の電子書籍化なども行われていた。
またOh!Xに毎月掲載されていた電脳倶楽部の広告ページは「日ペンの美子ちゃん」ならぬ「満開の電子ちゃん」で毎回笑わせてくれたため楽しみにしてる人が多かった。

しかし所詮フロッピーの容量でのディスクマガジンである。後期は容量不足のため圧縮されまくった状態で配布され、自分で用意した数枚のフロッピーに展開してから読むという状態になってしまっていた。この「楽しむ前のひと呼吸」が楽しみのような面倒のような。ディスクマガジンという形態で楽を覚えた俺らはどんどん贅沢になっていたのかもしれない。友人と交代に購読していて俺もいつしか購読しなくなっていた。
祝氏も途中からは製作から外れていたようだ。そして1999年、氏の訃報を知る。勿論、実際にお会いしたことなどないし、投稿してたわけでもない単なるいち読者に過ぎなかった俺だけど、それでもえらいショックだったのを覚えている。

◆ユーザパワー
魅惑のスペックに見せられて多くのホビープログラマがX68000のユーザとなった。X68000はユーザパワーと決して切り離せないマシンだ。だからこそ皆の思い入れが深いマシンとなり得た。雑誌「Oh!X」とディスクマガジン「電脳倶楽部」の影響もあり「ないものは作る」の意識が高かったのだろう、新たなユーザをもとりこんでX68000は強力なユーザパワーに囲まれて発展していった。

【フリーソフト達】
象徴的なのがX68000発表の頃からよく聴くようになった「フリーソフト」の隆盛と浸透だ。今では普通に聞くフリーソフト、その名の通り、利用も配布も無料かつ自由なソフトだ。(厳密にはいろいろあるけど)
多くのツール、ゲームがフリーソフトとして発表され、がX68000のプログラミング文化や自作ゲーム文化を盛り上げた。

【プログラム環境】
あらゆるものがユーザの手により作成、改良されていった。例えばプログラミング環境もメーカ純正よりも高速なアセンブラやリンカ、各種エディタやGCCなども広まるようになりほぼ投資なく誰でもプログラミング出来る状態になっていた。高機能なファイル操作ツールに通信ソフトなども市販物以上のものが揃っていた。

【システム関連】
システム関連もついにはユーザの手によるウィンドウシステムKo-Windowまで産まれた。SX-Windowより軽快に動くこのシステムは一部に支持を集め、対応アプリケーションも発表されていった。また合わせてOS部も長いファイル名が使えるTwentyOneや独自のDOSコマンドシェルも広まっていく。画面表示も本来用意されているモード以外の高解像度を表示させたり出来るツールなども現れた。
ハードの限界までしゃぶりつくしていく。そしてそれに応えるだけのオープンなプログラマブルなハードだったのだ。

【音楽関連】
音楽関連では前述のZ-Music/MDXやPCM8などの強力な演奏システムが揃った。これら共通のベース上で数々の自作音楽データが発表されていった。
俺は……自分の音楽センスのなさを知りました。

【そしてDoGAへ】
さらには動画分野にも異変が起きた。
CGによるアニメーションを作成出来るソフト各種(モデリング、モーション、レンダリング)を無償(カンパウェアだっけ)で提供するDoGAプロジェクトの登場だ。CGAコンテストも始まり、当時の貧弱な演算性能で作ったと思えないような力の入った作品が発表されていた。
ここから巣立って今その分野でバリバリ活躍してる人も多いんじゃないだろうか。
俺は……自分のデザインセンスのなさを知りました。

【UNIXの潮流】
大学でUNIXに触れることの多かった俺にはUNIXライクなツールが嬉しかったなぁ。NEmacsにGCC,ITAtoolsで各種UNIX系コマンドが揃い、さらにfishなどの高機能なシェルまで発表された。
このおかげで自宅と学校のUNIXマシンで似たような環境を作成出来ていた。Internetでのメールボックスをそのまま家に持ち帰ればNEmacsで読めるし、論文だって自宅でTeXで書いたものを学校に持っていけば同じイメージで提出出来たのだ。細かな単純実行ツールをパイプで組み合わせて結果を得ることが出来るUNIXコマンドはパズル的でもあり、気に入っていた。

【ミョーなソフト達】
ユーザにより発表されるミョーな遊びツールも楽しみの一つだった。
例えばX68000のオートロード、オートイジェクトなフロッピーを活かして(?)、フロッピーを入れたり出したりするのに合わせて勝手に音声が流れる常駐ソフトがあった。フロッピーをキーボード操作で吐き出させようとすると
「げぇぇっ」
という汚ねー声とともにフロッピーが吐き出される。ご丁寧に普通に入れたときと裏表間違えて入れたときで別の音声が出たりする。もちろん音声は自分で好きな音声に変更可能だった。
他にもキーボードに並んでいる複数のLEDがプログラム制御出来るのをいいことにナイトライダーよろしく例のBGMとともにLEDが流れるように光りだすだけのプログラムやよくダンボールに緩衝材として一緒に入ってるあの「ぷちぷち」をマウスで延々潰すだけのソフトとかおかしなソフト達が登場した。
不思議なことだがこんなお遊びソフトこそX68000ユーザとしての所有満足度に繋がっていた気もする。アーケードそのままの移植ゲームはゲーセンに行ってコイン入れれば誰でも出来る。しかし、こんなバカバカしい楽しみ方はユーザでなければ出来ない(やらない?)のだ。

【通信&ネット】
X68000のユーザパワーを支えたのは雑誌や電脳倶楽部だけではない。パソコン通信や草の根、そして当時はまだ一部の大学などでしか接続されてなかったInternetを通じて、ソフト開発や流通が拡大していったのも大きい。
経済的な理由から俺がパソコン通信を始めたのはかなり後になってからなので想像だが、パソ通やBBSでソフトが生まれ、磨かれて雑誌などで一気に拡大普及するという流れのものの方が多かったのかもしれない。
ちなみにTCP/IP化への流れにはX68000は完全に乗り遅れた。(というか既に見放されていた?) 純正Ethernetボードはやたら高価だったこともあり、持ってる人を見たことも聞いたこともなかった。シリアル経由でUUCPとかやってた人はいるのだろうけど……。ユーザによる拡張ボード企画もあったが俺は未購入。

【その他もろもろ】
ユーザによる独自のディスクマガジンもあちこちで発刊されていたようだ。しまいにゃ、ユーザによるマシンパワーアップのためのハードウェア基盤製作などまで行われていた。
また一部のシャープショールームではユーザ同士の集まりも開催されていた。間違いなく怪しい集団だった。

これら多方面に及ぶユーザパワー、そしてある種共通する気質は既に文化だったのではないだろうか。
ちょっと一部にリベラル過ぎたり暴走気味、アナーキーな部分もあったのではないかと思うが、愛着あるマシンユーザ同士という範疇を超えてユーザ同士が繋がっていた気がする。

◆ゲーム!ゲーム!ゲーム!
さて、X68000の人気を支えていた根幹はやはりゲームだろう。その卓越したハード性能を駆使したたくさんの名作が発表された。
まずX68000のCPUが当時のアーケードで多く使われていたCPUと同じだったこともあるのかアーケードからの移植が盛況だった。最初の「付属グラディウス」の衝撃もあるのだろう、「完全移植して当然」というムードがあった。開発側はさぞ大変だったことだろう。
オリジナルゲームも独特のハード機能とアイデアを活かしたものが次々と発表され、各社で技術を競っていた。
記憶に残る個々のゲームタイトルについてはいつかまた別途まとめるか。やっぱ専用カテゴリ作ろう。

またX68000においてゲーム作成はゲームメーカーだけのものではない。ユーザ作成作品でも凄いレベルのものが数多くみられた。
ワンアイデアによるセンスのいいものもあれば市販ソフトと肩を並べるような完成度の作品もあった。通常、ユーザレベルの作品ではデザインが両立出来ないものが多い。凄腕プログラマーがそのまま凄腕デザイナーであることは稀だからだ。サークルのような複数人での「同人ソフト」発表が増えたのもこのあたりが関係していたのだろう。
また、既存の市販ゲームにパッチをあてて改造して遊ぶものもいくつか見られた。スペースハリアーのキャラ&音声入れ替えなどは皆で大笑いしながらプレイしていたものだ。
ハードメーカであるシャープもX68000のゲーム文化を後押しした。サイバースティックなんていうイカすどマイナーな周辺機器を出したり……って、ちょっと違うか。

しかしこのゲーム興隆の影で溢れる違法コピーがはびこっていたのもまた事実。ゲーム屋にはソフトと並んでバックアップという名のコピープロテクト外しソフトが並んでいる状況だった。プロテクトを外してお気に入りソフトをハードディスク起動出来るようにするなど正規ユーザにも有用な使い方はあったのだが……。ゲームユーザはそうやって自らの首を絞めていたのかもしれない。

◆マイマシン購入
購入資金の増加と値段が少しは下がったのもあって1990年発売のPRO-IIにてようやく俺もユーザになった。友人宅で自分のもののように遊び倒していたので戸惑うことなく環境をカスタマイズ。
マンハッタンシェイプへの憧れは大きく横置きスタイルとなった廉価版のイメージの強いPRO-IIの購入は迷うところもあったのだが、それでもすぐにX68000を自分のものとしたかったのだ。レストの広い結構打ちやすいキーボードがせめてもの救いだった。拡張スロットが4つあるのも特徴的だったが、最終的に使ったのはメモリとSCSIボードの2スロットだけだったりして……。

とはいえ、購入後X68000でバリバリにプログラミングしていたかというと実はそうでもなかったりする。MZ時代の方が確実に時間をかけていた。なんだかんだと忙しくなってきてたのも一因ではあるが、それよりもX68000になってグラフィック性能の向上でゲームにおけるデザイン要素が大きくなった。単なるプログラムだけではゲームとしての見劣りが激しくなり、市販ゲームとの「格差」が歴然としてきたのだ。作るために想定されるパワーと手間の増加が敷居を高く感じさせた。
X-BASICで、市販されてるパズルゲームのルールだけ調べてそのロジックだけ真似してシンプルな画面で作るとか、その程度。自分用のちょびツールは作ってたが、あまり力を入れて作成することは少なくなっていた。また前述のDoGA CGAシステムのようにプログラミングやゲーム以外でも遊べることが多かったということもあるだろう。

それまでの所有マシン(MZ-1500とか)に比べて、市販も他ユーザからもソフト供給が豊富だったX68000で「享受する楽さ」を覚えてしまったのかもしれない。

◆終焉?もしくはエンドレス
「5年間は仕様変更しない」
シャープとしての公式見解というわけじゃないみたいだがX68000の登場時からこのことは暗黙の了解のように思われていた。それまでのPCが互換性のないハード機能変更により前機種で作成したソフトが動かなくなるいことが多かったのに対し、一定期間のハード仕様固定が前提であればソフトメーカは製品を安心して作れる。実際1987年の初代発売から細かな部分を除きX68000の基本仕様は最後まで変わらなかった。
しかし性能も1991年にようやく出たクロック向上版のXVIでちびっと上がっただけ、1993年に初のMPUレベルのメジャーアップデートとなるX68030により性能向上があったくらいで、互換性を考えてか周辺機能に大きなパワーアップはなかった。
XVIの前後には何故か筐体を小型化した機種Compactの発表により3.5インチFD搭載マシンも増えたが、ほとんどのゲームが5インチFD提供なので「X68買ったのにゲームできない」人もいたのではないだろうか。外付けFDが必須だったと想像される。
その間にPC98系やAT互換機の世界では猛スピードでCPUスペックが向上していった。

ユーザの期待と裏腹にちぐはぐな新機種。それはかつて既存資産全てを捨ててまで桁違いのスペックとしたマシンに魅力を感じて購入したユーザにとっては大きな失望だったかもしれない。新たなパワーを望むユーザによるPowerPC搭載の"NewX"登場の噂は絶えることがなかった。
実施、雑誌Oh!Xの特集にPowerPCのアーキテクチャが特集されたりと「もうすぐ出るぞ!」という雰囲気は十分にあった。みんな近々発表されると確信していた。しかし、結局NewXがアナウンスされることはなかった。開発はしたものの営業判断により日の目を見なかったということなのかもしれない。
PowerPC搭載のあるいはUNIX系OSを積んだSX-Window後継な独自IF搭載のNewX…そんな想像もしたりしてましたが、ある意味ソレって今のMacとOS-Xだったりして。

やがて市販ソフトは激減し、ほぼ発売されなくなる。専門誌だったOh!Xは休刊し(その後奇跡の復活を数度遂げるが)、X68000の生産は停止。電脳倶楽部も粘ったものの終了した。ハードはユーザの手によりパワーアップキットや拡張ボードがいくつか企画されていたようだが、俺は手を出していないのでその詳細は不明だ。
家庭用ゲーム機の世代交代により、作成は別としてゲームをプレイする上でのプラットホームとしての魅力は薄れた。ゲームグラフィックの主流もポリゴンへ移行していく。ネットワークもWINDOWS95とともにInternetの普及が進んだが、そこに接続出来たX68000はほんのわずかだったろう。
稀な例外を除けばX68000は静かにひっそりと一部の人の記憶と押入れに眠るマシンになっていく。

ひとつだけ、新たな動きがあった。
Windows上で動作するX68000エミュレータの発表だ。今では複数のX68000エミュレータが発表されている。
当初BIOSデータの問題などでエミュレータを動かせるのはX68000を持っていた人に限られたが、シャープによるBIOSデータの公開により、誰でも動作可能となった。(OSとかがないとあまり意味はないけど) Windows上でHuman68Kやfishを動作させたとき、なんだか懐かしいような、切ないような気分になった。レトロゲームファンも根強く、まだまだX68000の魂は消え去ってはいないようだ。

◆おしまい
エミュレータで当時のアクションゲームを遊ぶと、その多くが256x256の解像度モードで動いていたので、現在のPC画面上で拡大せずに動かすとほんのわずかな四角形の中で何やらちまちま動いてるだけに見える。下手すると最近の携帯電話の画面くらいのサイズだ。
しかし俺らはかつて時にロクに飯も食わず、睡眠も取らずにこの小さな窓の中の出来事に没入していた。この小さな四角形の中で何万もの敵と戦い、何十万回もキーを叩き、何百万もの文字を読んできたのだ。間違いなくここに俺らの青春の一片があった。

淡々と思い出しトピックだけにした割に結構長くなったがそれでも肝心なものを書ききれてないような気分が抜けない。もっとあの頃のみんなのパワーを、語りあったくだらない発想を、バカみたいな毎日を、理想のゲームへの情熱をうまく書き留めておきたいのだけど……。

記憶に残るゲーム編はまたいつか。それが1週間後かさらに1年後かわからないけれども。

2004.10.18

VAIO延命処置

usbwifi.jpg

ガブリさん、問題発生!

というわけで、ここしばらく俺のメインマシンであるVAIO(の中でも知らない人が多い特異マシンGT)がどうにも無線LANが大不調なのだ。PCMCIAスロットの接触が悪いのか、無線LANカードのパワーランプがついたり消えたり。ドライバを入れ替えても改善されずじまいだった。
このノートPCが通信できないと非常に困る。俺がWEB作業出来ないのはもちろんあるが、それ以上に主な用途となっているのが留守番中のペット監視用PCなのだ。
前にも書いたが、このPCってちょっとヘンなマシンで、光学10倍のカメラがついてたり、三脚にとりつけるためのネジ穴がついてたりする。小さい筐体サイズに消費電力の低いCPUと、電気代を抑えつつ、どんな角度からも撮影できるというペット監視に最適ともいえるマシンなのだ(俺的には)。元々入ってたWindowsMeはクソだったが、無理やりWindowsXPに載せかえて遅いながらも安定して使えていた。バッテリはとうの昔にイカれてとりはずし状態、ACアダプタも小春にやられてサードパーティのに交換、何度もの三脚転倒であちこち割れてたりもするが、しっかり現役で活躍していた。最近ではSkypeでのIP電話マシンとしての地位も獲得したばかりだ。ペット音声監視の役割も目前だ。

……しかしこれらの現役活躍は全てネットワーク接続できてこそ。
ここしばらくだましだまし使ってきた。とりあえず「無線カードを一番奥まで刺してから0.2mmぐらいだけ抜き戻す」という技で乗り切ってきた。しかしそれでも次第にまともに動く間隔は短くなっていった。実際起動したままにするペット監視はここのところまともにデータがUP出来ず、使えてなかった。ヤツらの姿が見れないのは出張中は特に寂しい。
無線LANを諦め、有線LANにするという手も考えたが、本体にはLANの口がついてないため、それもPCMCIAカード接続になる。おそらくこちらもパワーがまともに働かない可能性が高い。しかも前に使っていたカードは小春にケーブルやられて再起不能だ。ということは……

新ノートPCへ買い替えだ!うわーいうわーい!(弥七風)

と、思い立ちかけたのだが、思いだけ立っても先立つものはない。このところ旅行やら一眼デジカメ買ってレンズ買って、とやってたのもあり、新ノートなんぞ買う余裕なしなのだ(涙) 新ノートPCはいずれ買うだろうとは思っていたがそのときも今のGTでの監視体制はそのまま継続させるつもりだったし。

先週の出張中に実験したSkype試験でGTでの通話もOKだったのでまだまだGTには現役で動いて欲しい。そう考えながら土曜の朝、出張から帰還した。この日はそのまま家に戻らずに小春の親戚の寄り合い(これについてはまた別途)に行くことになってたので博多駅でバスに乗り換えするのだった。
その時ふと考えが浮かんでヨドバシカメラへ。Skype用のUSBヘッドセットがないか見るのが最初の目的だったが、もうひとつVAIO延命のためのアイテム探しも兼ねていた。
そして見つけたのがcoregaのWLUSB2GTSTというやつだった。PCMCIAだけがダメになったのならほとんど使ってないUSBポートを使って無線LANに接続すりゃいいじゃないか、というワケである。
こいつは結構すぐれものでUSB2にも対応している。俺のVAIOはUSB2ではないが、将来ノートPC買い換えた時や他のノートで使う時に便利そうだ。無線タイプもうちで使ってる11bだけじゃなくもっと高速な11gにも対応してる。その後の使いでもありそうだ。お値段ポイント還元で4000円ちょい。これなら手が届く。
帰って接続。それまでうちで使ってたWEP128bit文字列キー設定が使えない(16進数キーのみ)など、設定変更が必要なものもあったが、あれこれ試してようやく繋がるようになった。ああ、これで「ちょびっと手がカードに触れた途端にネット接続不能」生活から解放される。そんなわけでようやくこの更新が出来ている。これまでデジカメ画像をうつすときに無線LANカードとCFカードを入れ替えてたのも不要になり、使い勝手も逆によくなってしまった。
すっかり安定して使えているのだが、心配なのはちょっと発熱が高めな感じがすること。ペット監視中はほぼ半日つけっぱなしになるので大丈夫だろうか。
いや、もっと心配なのは写真みてわかるように刺した部分がでっぱってるので次に三脚転倒したらポッキリになりそうなことだ。壊れるとしたらこれが一番可能性高い。

ああ、早く新ノート買える金貯まらないかなぁ。とかいいながらスピーカやらほかのグッズに金消えていってるって噂も。貯まってもまた別のレンズに手出したりして…。

2004.10.14

Let's Skype!

◆ワッツSkype?
今日は今急速に普及しつつあると思われるSkypeについて。
Skypeって何?って人もいると思うので簡単に説明するとPC同士で電話やチャットが出来るもの、いわゆるIP電話のひとつである。
最近出張が多く、出張中はなるべくInternet接続環境のあるホテルを選んでるので、IP電話で自宅と連絡出来たら携帯も固定電話も使わずに連絡出来て便利&経済的そうじゃないか。
ということで今回の出張に合わせて導入テストをしてみることにした。

◆ホッツSkype
さて、話題のSkype。IP電話もずいぶんあちこちで聞くようになったがSkypeの強烈なインパクトは

・ソフト無料、通話もPC同士なら無料
・高音質かつレスポンスもいい
・インストール、設定が簡単
・ルータやファイアーウォールとかの知識がなくてもまず大丈夫
・対応しているOSが多く、相手を選ばない。(WindowsでもMacでもLinuxでもPocketPCでもOK)

ということにある。
とにかくPCを持ってて、常時接続環境があればほぼ使えるのだ。あとはPCに繋げるマイクとスピーカが必要だが、多くのPC、特にノートPCなら最初から両方付いてたりすることが多いので、ほとんどの人はすぐに使えるだろう。でもすぐヘッドセット欲しくなりそうだけども…。

◆ゲッツSkype
まずはSkypeのページからソフトをダウンロードする。Windows,Linuxに加え、Mac版もOS-X用(ただしまだ正式版でなく、英語版のみ、かつOS-X Pantherのみの対応)もそろっている。OS-X版はココにあるようだ。
ダウンロードしたファイルを実行すればSkypeのインストールが始まる。OS-X版なら好きなフォルダにドラッグして実行すれば終わりだ。

◆セッツSkype
インストールして起動すると最初にSkypeで使う自分のIDやパスワードの決定、プロフィール入力などが始まる。このあたりの詳細はここを参考にさせて頂きました。設定方法が詳しくまとめてあって非常に助かります。

プロフィールにどれだけの情報を入力するかはその人の判断によるのだろうけど、やはり貴重な情報でもあるので本名入れない人も多いようだ。とりあえず今は最低限の情報だけ入力している。あとは国情報や言語情報を設定しておけば海外の人からの突然のコールに焦ることは少なくなるらしい。
今のところ出張時の自宅とのやりとりがメイン用途なのでそれ以外のコールははじくように設定している。自宅用ユーザをフレンド検索で検索し、フレンド登録、オプションのプライバシーの設定で登録ユーザのみの通話、IM許可にしておけば不要なコールはこなくなる。(詳しいやりかたはさきほど紹介のページ参照)
逆に同じ趣味の人や海外の人とコミュニケーション取ってみたい!という人は許可にして、プロフィールに関心のあることやコメントを入れておけばばしばしコールが来るんじゃないだろうか。推測だけど。

◆テスツSkype
さて、うちで試した環境は以下の通り。

・マシン
(1)Crusoe600MHz-WindowsXPの自宅VAIOノートPC
(2)PowerMacG4 OS-X10.3の自宅Mac
(3)PentiumM1.4GHz-WindowsXPの出張ノートPC

・回線
自宅のInternet接続スピードはせいぜい600Kbpsというナローっぽいブロードバンド。出張先ホテルの速度は不明だが、1Mbps強か。

・接続

    自宅Mac---+---自宅ノート
         |
      無線ルータ
         |
      (Internet)
         |
   ホテルルータ(推測)
         |
       出張ノート

・結果
「出張ノート⇒自宅ノート」についてはほとんど苦労なく通話オッケー。相手がオンラインに見えるまで少し間はあるみたいだが、特に困ることはなかった。
「出張ノート⇒自宅Mac」についてはMacに繋げるマイクがないので通話できなかった。ここはまた対処をとってテスト予定。やっぱUSBヘッドセットいるかなぁ。

わざわざ2台用意しなくてもSkypeの動作確認は自分一人でもテスト出来るようになってるようだ。ダミーユーザである"echo123"というユーザにコールすると、アナウンスが流れだす。
英語だけどとりあえず、聞いてピーとなったら留守電に吹き込むかのように何かしゃべってみる。ちゃんとマイクが使える状態になっていればしばらくすると自分が今話した内容がそのまま繰り返される。これでしゃべった通りに聞こえればスピーカやマイク、基本的な設定はOKということだ。

◆ノーツSkype
実際に使ってみた感想をちょびっと。

・音質、レスポンス
噂通り実用的。いたってフツーに話せます。特に自宅のノートPC(VAIO-GT)は本体付属のマイクなのだが、元々ムービー撮影機能に特化してるマシンのせいかよく聴こえました。部屋のちょっと遠いところで話してるのもわかるほどだったのでペット音声監視(後述)に便利かも…。

・ヘッドセット
PC内蔵スピーカだと音質悪いことが多いのでヘッドフォンなりイヤホンなりを使う方が綺麗に聴こえて便利。
んで、実際これだけ普通に電話のかわりとして使えるとわかるとヘッドセットが欲しくなってきそうだ。PCの近くにいるので自然と手はPCに向かう。そんなときヘッドセットで両手がフリーになっているというのはすごく便利だ。今回俺はイヤホン+ピンマイクだったんでほぼヘッドセットに近い状況でした。らくちん。

・マシン性能
結構マシン性能は要求されるみたいな話を見かけていたので心配だったが非力なCrusoe600MHzマシンでもちゃんと使えた。このあたりがギリギリスペックなのかな。逆に回線速度はうちの自宅の低速ブロードバンドでも十分OK。音声だけやしね。

・テキストチャット
書き忘れてたけど、テキストによるチャットも出来る。
とりあえずホテルに戻ったらつなげておいてテキストチャットで音声通話を開始するまでの連絡にちょうどいい。「先に風呂入ってくる」とかね。音声通話が始まってからも「ここ見て」とURLを貼り付けたりするのにも使えて便利。
洋風顔文字":)"とか"B)"がフェイスマークに自動変換されるのが不思議な感じ。現在のところ「キターーーーー!」はありませんのでご注意(ぉぃ)。
テキストだけでなく相手へのファイル送信も出来るのでblogにUPしたいんでこないだ撮影してたあの画像送って、なんて使い方も出来そうだ。でも一回しか試してないけどファイル送受信はかなり低速だった。他のマシンを中継する、みたいなことが出ていたのでその中継マシンの性能次第なのかなあ。

・セキュリティ
簡単にインストール、設定出来るというメリットのほかに「しっかりしてるなぁ」感じさせるのが、ちゃんと通信される情報が暗号化されていること。これは重要なポイントで、そこをちゃんと抑えているのがエライ。簡単に使えて安心というのはすばらしいメリットだと思う。

◆バッツSkype
うちの環境では今のところ次の問題があった。

・出張ノートであるFMVにはマイク端子はあるものの内蔵マイクはない。MD用に持ってたピンマイクを使えばOKだった。ただし電池ONにしないとダメだったので電池の予備用意しておかなきゃなあ。
このへんはマイクの種類によるものかもしれない。やっぱりヘッドセットがほしくなる。こちらのマシンにはマイク端子があるのでUSBじゃない単なるピンジャックのヘッドセットで良さそうだ。それなら2千円程度か。

・うちのPowerMac G4(QuickSilver)にはなんとマイク端子がついてない。(この状態でコールするとサウンドI/Oエラーになった)
なので通話するにはUSBマイクなりをつける必要があるが、ためしにとりあえずDVカメラをMacにFireWire接続することでマイク代わりに出来ないか試してみたが、今のところダメ。iVisitで画像とかは出てたのでSkype側の対応次第なのかな?
最近自宅ノートの無線LANの調子が悪いので自宅はMacで通話というのが理想なのだが、ヘッドセット導入するしかないのか!? USBのヘッドセットがいるから4千円オーバになるようだ。ちと高い。

・MacについてはタイミングよくOS-XをUpgradeしたから使えているが、Pantherでないと動かないので使えるMacユーザはちょびっと限定されてしまいそうだ。でもPanther自体は使いやすそうなので出来ればUpdateしちゃうのがいいかも。え、Tiger待ちですか?
Windowsも2000/XP以降みたいなんで似たようなもんなのかな。

◆イッツSkype
今Yahoo!BBを使ってる人ならお馴染みのBB-Phoneやその他の基幹系、プロバイダ系IP電話については途中から専用線を使うので最低限の音質やレスポンスが確保されるが、無料通話の出来る相手が同じプロバイダでないとダメだったりと制限は多い。
Skypeはこの手の基幹系IP電話ではなく、PC同士が直接やりとりするタイプのIP電話だ。ちょい前はPC同士のIP電話というと、苦労して繋げた割には音は悪いわ、話したことが数秒たってようやく相手に伝わってるかのようなタイムラグがあったりで正直使えたものではなかった。
この点、Skypeは非常によく出来ている。実際使ってみて少なくとも携帯電話で話すより聞き取りやすく、スムーズな会話が出来た。固定電話と変わらないくらいだ。

自宅でごろごろしながら二人してWEBチェックして「○○さんのとこ見た?」などと話しているのがそのまま出張先のホテルでも実現可能となる。イヤホン&マイクで両手が空くのでかちゃかちゃとお互いPCを操作しながら時折だらだら話す。通話料金がかからないからこそ出来るステキなダラダラ加減だ。ある意味、家にいるときの再現ともいうべき素晴らしく内容のない会話が楽しめ(?)る。

さらには複数人数での電話会議的な使い方(コンファレンス)もあるようだが、まだ使い出したばかりなのでそこまではやっていない。会社の電話会議を各自の席からSkypeで、という利用シーンも出てくるのではないだろうか。

固定電話へかけるためのSkypeOutもあるが、こちらも今のところ使用しないまま。このサービスについては有料だが、海外電話とかを使う人には格安で重宝しそうだ。

◆ペッツSkype
Skypeについての情報をWEBで調べてた時にどこかで見た使い方でペットと暮らす人向けにナイスな情報があった。(URL失念…再度探し出せたら追記します)
Skypeのオプション項目として登録したフレンドからのコールを自動応答する、というのがある。これを指定しておけばたとえば無人稼動しているPCに自動応答をさせることが出来るということだ。カメラ画像監視と組み合わせて気になる画像が出たらSkypeで接続して部屋の音声もチェック、なんて使い方が出来ることになる。
うちのようなWEBカメラでペット監視してるPCでSkypeを起動しておけば好きなタイミングでこのPCを別のPCのSkypeからコールして留守番中の部屋の音声を聞けるってわけだ。
ただし問題なのはこのオプションが登録されたフレンド全員に有効になってしまうということだ。これだと気づかないうちに常に部屋の音声が知人にだだ漏れ、なんてことになりかねない。ペット監視専用のSkypeユーザを登録して、着信を許可するフレンドとしてアクセス用のユーザ1人だけ登録しておけばとりあえずこの問題回避出来そうだが、機能として自動着信する相手を個別に設定できると有難いなぁ。
……といいつつ、この使い方はまだ自分ではやってないので実際に動作させるとどうなのかは不明だったりする。

◆ミーツSkype
Skypeが今後どう動いていくのかはまだ未知数だ。PC間通話は当面無料のままらしいが……。
このソフトはどれだけ一般層へ普及していくだろうか。現在のプロバイダ系IP電話がプロバイダ間無料になれば話は違うだろうが、ソフトさえ入っていれば相手を限定されないというのは強い。画面で相手がオンラインか確認できるというメリットもある。
ただし本当に固定電話の代わりとして使う分には「PCを常時起動」という一般層にとってはちょっと高い敷居が出てくる。また、ちょっとした連絡なら携帯に勝るものは現時点ではないと思うので、Skypeは「友達や家族、恋人と長時間まったり話したい人」や「複数の人や知らない人と話してみたい人」がメインユーザになる可能性が強いかもしれない。あとは会議機能で仕事関連のミーティングに使われるケースも結構ありそう。

Skypeはやり方次第では固定電話を揺るがす存在になるポテンシャルは十分に秘めているように思われる。現在発表されているPDA版Skypeはもしかしたら「Skype専用端末」を生み出す土台になる可能性もある。家電風の扱いになってしまえば「常時起動」の壁を超えることが出来るという点は見過ごせない。
たとえばiPodのような音楽プレーヤに無線LANが付いてSkypeが標準で入っていたらどうだろう? 貴重なユーザの「耳資源」を独占することが出来るかもしれない。たまにCM聴こえてくるようになったりして……。ブロードバンドルータにSkype機能を組み込んで無線ヘッドセットだけ手元に、なんて展開も考えられなくもない。

そんな訳で久々に「IP常時接続っていいな」と思わせるツールでした。興味のある方は是非試してみてくださいな。

俺にとってSkypeの一番の問題は俺があまり電話好きじゃないってことだと思う。うんうん。自宅連絡オンリーかなぁ。

2004.06.09

最強監視カメラソフトLiveCapture2!

最初の頃の記事で触れたようにうちでは留守番中のペットの様子をWEBカメラにて監視をしている。監視のために使用させて頂いていたソフトがDaddy'sHOMEさんのLiveCapture2でした。そしてついにこのソフトの待望の正式版が発表!しかも以前からの宣言通りフリーのままで、さらにさらに開発途中版から大幅にパワーアップしての発表なのである。
さっそくダウンロード&設定。設定しながらなるほど、なるほどの連続。

これ最高最強です。

動画配信、携帯からのスナップショットリクエスト&画像受信など、開発版で欲しかった機能がほとんど実現されています。画像設定も需要に合わせてきめ細かに変更可能。
ペットの留守番監視、留守中の泥棒対策などいろんな活用の仕方があると思いますが、インターネット常時接続環境さえあれば私の知る限り最低コストで最高の機能を持っていると思います。俺自身1年以上の使用ユーザですし、安定度も実証済み。
作者様、本当に素晴らしいソフトをありがとございます。留守中の犬達の姿を確認できる幸せは当初の想像以上の楽しみになっています。

低性能ノートPC&超低速なADSLなので動画配信はちょっとつらそうですが、最近しきりにチラシが入ってくるBフレッツが本気で気になりだしました。ヤバいヤバい。